ここで何かが起こっているんだ。
でも正確に何が起きてるのか分からないんだ…..
立ち止まってみるべきだと思う
みんな、よく見てよ。世界で何が起こってるのか
最初に
おそらく、ここを読まれている多くの読者の方は、この文章に書かれていることをある程度受け入れることができるか、またはそうでなくてもそれほど極端なものではないと感じるかもしれません。
一方で、社会全体では、陰謀論などとして拒絶する人々や、判断がつかない人々が多いことも事実です。そういった状況の中で、私たちは中立的で、読者が真剣に考えてくれることを期待しつつ、情報を提供する必要があります。そのため、サイト上の文章や情報には、時に揺らぎがあることもあります。
このように、考え方が大きく分断されている状況下で、一つの文章で異なる世界像を持つ人々にアピールすることは難しいジレンマがあります。しかし、そうであっても事実を追求し、人々が自己判断を行い、情報を正しく受け止めることができるよう、努めていく必要があると考えています。
北風と太陽
公式の物語を受け入れない人々にとって、最初の課題は、家族や友人、そして世界全体の健康と幸福にとって必要不可欠であると信じるものをどのように伝えるかを学ぶことである。第二の課題は、まだ壁の影に魅了されている他の人たちから、危険な脅威として扱われないようにすることである。
私は答えを持っているふりもしないし、私たち全員が経験したことの完全な「真実」を理解しているわけでもない。ただ一つ達成できることがあるとすれば、それは、私たちが慣れ親しみ、愛着を持ってきた現実のモデルが、私たちの健康に害を及ぼしているかもしれないという可能性に、他の人々が目覚めるのを助けることであろう。
-Robert W Malone, MD「Lies My Gov’t Told Me」
私自身も、良い答えをもっているわけではありませんが、自分の意見に固執するような態度を見せれば(例えそれが事実であっても)、相手も自分の考え方に固執するであろうことは小学生でも想像できるほど単純な心理学的事実でしょう。
そして「北風と太陽」は、人々の争いを見ていて、時々、私の頭に思い浮かぶ話です。この寓話は、誰もがその話を知っていながら、誰も実行しているように見えないあまりにもシニカルなアナロジーになっているからです。
太陽アプローチは、敵対的な態度をとることが目的化している、または明らかに謀略を測っている相手には、もちろん無効です。しかし、もし、その相手が単に異なる考え方を強く信じているのであれば、この古典的な寓話はあえて思い出してみる価値のある寓話ではないでしょうか。これは、軟化した態度をとればいいと言っているわけではありませんし、策略的なアプローチを推奨しているわけでもありません。
騙されやすさと不協和理論
騙されやすいということは、人々の自己価値感を脅かすものであるため、不快な緊張状態として経験され、人々はそれを回避したり軽減したりしようとする。嘘をつくことの重要性を減らすのではなく、嘘が本当であると自分に信じ込ませることによって、人は自分が騙されやすいという経験を減らすことができる。
アロンソン(1968)は、人は矛盾を拒絶するように仕組まれていると主張するのではなく、認知的不協和は自己を価値のないものと暗示する経験であると考えた。
人は一般に、自分は善良でまともな人間であり、それなりに肯定的な自己概念を持っていると考えている。不協和理論の根底には、不協和な行動によって疑わしくなった自己価値感を維持しようとする人々の姿がある。私たちの騙されやすさの究極の原因は、しばしば私たち自身にある。
しかし、「愚かだ」「洗脳されている」「群衆心理だ」と言って、当事者が「すみません、自分が間違っていました」と言うと、私たちが本気で思っているのであれば、残念ながら愚かなのは私たちのほうです。内集団との結びつきを高めることはできるかもしれませんが、それは同時に分断を強化することにもつながり、多数派に声を届けることはますます難しくなります。
ブレット・ワインスタイン
もし、お互いに仲良くしなければならないのなら、どうすればいいのかをもう一度考えなければならないのです。そして、ほとんどの人は何も悪いことはしていません。
ジョー・ローガン
私はその線引きをしていません。なぜその線引きをしないかというと、私たちは慈しみと寛容さを持たなければならないと思うからです。そしてこれが、この後、私たちが団結する唯一の方法なのです。
もしあなたが、自分の真実のバージョンで彼らの頭を殴りたいだけなら、彼らを助けることも、真実を説得することもできない。あるいは大きな棒では、うまくいかない。カルトにどっぷり浸かっている人のプログラムを解除するには、かなりの時間と忍耐が必要である。なので、まだ「目覚めて」いない人と関わるときには、怒りを抑えることを学んでほしい。
私的には、相手にオープンマインドと再考を求めたい場合、自らもまたオープンマインドになり、自己批判的な視点を取り入れていく必要があると考えることは、単なる倫理的主張以上の意味があると信じています。
もし私があなたにこう言ったらどうだろう
マトリックスから逃れる唯一の方法は、これまで教えられてきたことをすべて学び直し、批判的思考分析に基づいて自分の信念体系をすべて再構築することである。 t.co/CLB2nm0gw4
— Alzhacker (@Alzhacker) December 31, 2022
実際、自分の思考が何に固執しているのか、ということを丁寧に観察していくと、自分主張や考えが、ただそうであるとしか言えないという岩盤に突き当たることがあります(デカルトのコギトはそのひとつです)。岩盤は他者と共通するものもあれば、独自性のあるものもありますが、いずれにしても、それ自体がさらなる根拠や正しさをもつことありません。(さらなる正しさを示す根拠があるのだとすればそれは定義上、本当の岩盤ではないはずです。)
心理学者のモーリーン・オサリバンが本書で述べているように、「わたしたちは、質の悪い、発見しやすい嘘を見つけ出しているように見えてしまう」のである。実際、科学と人文科学全体から得られた証拠は、発見されるよりも多くの欺瞞が行われていることを示唆するという点で一貫している。
哲学者、科学者、芸術家たちが何千年にもわたって考え続けてきた欺瞞、つまり発見された欺瞞は、私たちの気づきを逃れることに成功した欺瞞とは質的に大きく異なるかもしれないのだ。
基本的な主張は、どんな情報でも理解する過程では信じることを伴うということである。言い換えれば、理解するということは信じるということだ。そして、信じることが自発的な第一過程であるのに対して、情報を否定することは第二過程であり、動機、能力、認知資源を要求する
大雑把に言えば、岩盤はまた思考を構成するブロックとしての役割を果たしており、誰もが(私も含め)、そのブロックを因果的に組み立合わせ、暗黙のうちに、世界や他者がどのようなものであるかという像を作っています。[R][R][R]
現在の私たちの文化は、以前の時代に比べれば、共有された虚構の信条に大きく依存している。架空の象徴的存在としての国民国家の考え方は、今日でも多くの政治組織の基礎となっているが、それは比較的最近になって発明されたものである。
議論が論理的に成立するためには、通常、共通のブロック(パラダイム、スキーム、行動や思考のスタイル)を持っていることが前提になります。またブロックをどのように組み立てるかだけではなく、ブロックが何でできているのかという、合理性だけでは一致させることの難しい深い不一致と呼ばれる議論の領域があります。
主張が一致していても深みのレベルを共有していない場合、それは対症療法にも似ていて、話題が変われば異なる意見を持つかもしれません。反対に、主張が異なっていたとしても、深いレベルで議論を交わせるのであれば、深く通じ合うことができ、お互いを尊重し成長させる良きライバルとなる可能性もあります。
ある種の意見の相違は、合理的な議論による解決が困難であり、おそらく不可能である。それは、単に複雑で多面的であるというだけではなく、論争当事者が合理的な議論を進めるための基準や信念を共有しているという背景事情がないためである、という考え方がある。
不一致が深いと認めることは、かえって肯定的な意味を持ち、道徳的不一致の場合に議論を与え、それに応える義務の限界に光を当て、難解な道徳的不一致に直面して他の方法を模索する動機付けとなるかもしれない。
ただし、私はここで、単純な二分法を避けており、深みを共有しなければ意見の一致は無意味であるといったことを主張したいわけではありません。また、競いあうことは特定のスキーマを過剰に強調してしまうリスクもあります。(「シロクマのことを考えてはいけない!」)
現実について異なる見解をオープンに議論するプロセスそのものが、より極端で偏った見解の受け入れを促進するメカニズムであることが、集団分極化現象に関する膨大な研究から明らかになっている。
私たちが信じることから、どのような態度をとっても逃れられないというのが、私の最初の直感であり、第二の直感は、様々な関係のパターンを設定し、多様な関係性を作っていくいうアプローチは、信奉に基づく分断化を克服する(または認め合う)ヒントになりはしないだろうかというものです。
これは、第5世代戦争、プロパガンダによる大衆への心理的操作に対抗するためだけではなく、これからの民主主義、心理学的決定論を乗り越えるための自由意志の可能性にも関連してくる話だと予測しています。
COVID-19に関する主流の考えと反対の考え
主流の意見 | 反対の意見 | |
1 | SARS-CoV-2ウイルスは人獣共通感染症リザーバーから発生した |
SARS-CoV-2ウイルスは、遺伝子組み換え生物兵器である
|
2 | 武漢の湿地市場でSARS-CoV-2ウイルスが動物からヒトに飛び火した |
武漢ウイルス研究所から SARS-CoV-2ウイルスが流出した
|
3 | マスクがCOVID-19の蔓延を防ぐ | マスクはCOVID-19の蔓延を防ぐことはできない |
4 | 2m離れて社会的距離を置くことが、COVID-19から身を守ることになる |
2m離れて社会的距離を置くことは、COVID-19から身を守ることにはならない
|
5 | COVID-19ワクチンでパンデミックを終わらせる |
COVID-19ワクチンではパンデミックを終わらせることはできない
|
6 | COVID-19ワクチンは安全で有効 | COVID-19ワクチンは効果がなく危険 |
7 | コロナワクチンは小児に安全 |
コロナワクチンは子どもに害を与え、COVIDよりも子どもの死因が多い
|
8 | パンデミックに終止符を打つには、すべての国で、つまりすべての国民にワクチンが行き渡ることが条件となる |
ワクチンはCOVID-19の発症を防ぐものではない ワクチン接種率が高い国ほど、COVID-19の発症率も高い
|
9 | ブースターでCOVID-19に感染するリスクを低減する |
ブースターはCOVID-19に感染するリスクを高める
|
10 | ワクチンは義務化されるべき | ワクチン接種の義務化は効果がない |
11 | ワクチンによる集団免疫がパンデミックを食い止める |
集団免疫でパンデミックを止めることはできそうにない
|
12 | COVID-19パンデミックは、ワクチン未接種者のパンデミックである |
COVID-19パンデミックは、ワクチン未接種者のパンデミックではない
|
13 | ワクチン免疫の方が自然免疫より優れている | 自然免疫の方がワクチン免疫より優れている |
14 | FDAが承認していない治療法は「偽の治療法」あるいは「詐欺的な製品」 |
COVID-19のFDA承認されていない治療法は安全で有効である
|
15 | ヒドロキシクロロキンはCOVID-19による発病、入院、死亡を予防しない |
ヒドロキシクロロキンがCOVID-19のウイルスローン、入院、死亡を減少させる
|
16 | イベルメクチンはCOVID-19に効果がない |
イベルメクチンはCOVID-19に関連する感染と死亡を減少させる
|
17 | レムデシビルはCOVID-19に関連する死亡率を減少させる |
レムデシビルはCOVID-19に関連する死亡率を減少させない
|
The Suppression of Dissent During the COVID-19 Pandemicより(訳はこちら)
COVID-19にまつわる9つの神話(だと過去に宣伝されていたもの)
Scientific Americanの記事 日
「人為的なウイルスからワクチン陰謀論まで、パンデミックに関する最も根強いデマを集めた」
- 神話1:新型コロナウイルスは中国の研究室で操作された。○
- 神話2:裕福なエリートが権力と利益を獲得するために、意図的にウイルスを広める。?
- 神話3:COVID-19はインフルエンザより悪くはない。☓→△
- 神話4:マスクをする必要はない。△→○
- 神話5:ヒドロキシクロロキンは有効な治療薬である。○
- 神話6:「ブラック・ライブズ・マター」抗議運動が感染の増加につながった。☓
- 神話7:症例の急増は検査を増やしたからだ。○
- 神話8:ウイルスを集団で拡散させれば、集団免疫を獲得できる。△
- 神話9:どんなワクチンも安全ではなく、△ COVID-19にかかるより大きなリスクとなる。○
意図せず間違い続けることは可能なのだろうか?
これは無能では説明できないことだと思います。無能(無知)であれば、ランダムな勧告のセットのようなものができますよね?そうではなく、私たちが得ているのは、正しい推奨の真逆に近いものです。
-Bret Weinstein
中庸の誤謬
極端な信者:宇宙人に拉致される人は毎日たくさんいる。
懐疑論者:宇宙人による拉致は全くない。
誤った中道派:明らかに、毎日数人の宇宙人誘拐があるに違いない。
「Bad Arguments」middle ground fallacy
荒川央博士のメッセージ
結局の所、コロナ騒動の問題の本質を理解する人の割合が高くならなければこの騒動を止める事はできず、コロナワクチン接種者が社会の大多数になった現在、接種者にこそ問題の本質を理解してもらう必要があるのです。
しかしながら、これまでの世界に何の疑問も持たなかった人にはその第一歩のハードルがとてつもなく高いのかもしれません。それでも、最初はどうしても「自分で」気付かないといけないのです。気付いた後にはドミノ倒しのようにこれまでの価値観が崩壊し、場合によってはこの世界がまるで変わって見えてくるかもしれません。
コロナ騒動の始まりに集団心理があるのなら、終わらせるには集団心理の転換が必要なのです。コロナ騒動の被害者は正当な怒りの声を上げる権利があり、実際にそれをぶつける相手も存在するのです。最終的には、ワクチン被害者やその家族、遺族の怒りこそが世界を変えるのではないでしょうか。
コロナワクチン接種がここまで進んでしまった現在、そして更なる接種をこれからも重ねようとしている日本という国。もはや、かつての日常はもう戻っては来ないのだという覚悟すら必要だと私は考えています。
少し前までは私もかつての日常が好きでした。しかし、嘘や欺瞞で塗り固められ、自由のみではなく己の健康や命すら常に他人に脅かされるような世界ならば、私はもはや御免こうむります。
何にせよ、今まで当然と信じていた事を否定するのは誰にとっても相当な痛みを伴うプロセスでしょう。しかしそれは、個人の本当の意味での自由や生きる権利を取り戻す出発点になるのだと私は信じています。
青い薬 or 赤い薬
赤い薬と青い薬(レッドピル・ブルーピル)というスラングが英語にあります。1999年の映画「マトリックス」に由来しており、赤い薬を飲んで人生が根底から変わってしまうとしても真実を知りたいのか、それとも、青い薬を飲み、夢を見続け現状を維持したいのか、2つの選択の必要性を示す、または覚悟を促すメタファーとして使われています。
参考記事:専門家の限界
専門知識の呪い
一般の方だけではなく、問題の根深さ、全容に気がついた専門家の間でも頻繁に使われるようになりました。このことは専門家にとっても、従来の情報処理方法、知の枠組み(スキーマ)によって理解することが困難な事象であることを示しているように見えます。
原因について
過去にあったことは、未来に起こることである。
行われたことは、これから行われることである。
そして、太陽の下に新しいものは何もない。
何か、「ほら、これは新しい」と言えるものがあるだろうか。
それはすでに私たちの前の古代にすでにあった。(伝道者の書1:9-10)
欺瞞から身を守ろうとする者は、最も警戒しているときでさえ、しばしば欺かれる。 -Plautus(古代ローマの劇作家)
一体何が起きているのか??
さて、何がパンデミックを引き起こし、どうしてここまで、こじれているのか?そもそも原因はどこにあり、どこに解決すべき問題があるのか??これらを考えただけで迷路に迷いこんだような気分になります…ある人は政府が悪いと言い、ある人は一部の医師たちに問題があると言い、ある人は陰謀論に飛びつきます。。
私はここでパンデミックについて「これこそが真実だ」というようなものを提供しようとはしていません。全体としての原因の厳密な検証が可能なのかどうかも疑っており、一定の合意が得られ解釈的な事実として認められるようになるとしても数十年はかかるでしょう。第一次世界大戦の起源について1世紀近く経った今でも、信じられてきた仮説が挑戦されていることは、その期待すら砕くものかもしれません。[R]
この複雑な問題の一部は、何世紀にもわたって分析することができないほど豊かであることを率直に認めることが、賢明で賢明な出発点であると考えています。しかし、確実に言えることは、そこには計画や政治的な意図の要素もあれば、古い時代に作られたもの、そして創発的な要素もあるということです。そして、それらすべてが相互に作用しているのです。[R] -Nick Hudson
ジョルジュ・ブラックのキュビズム絵画 (COVID-19パンデミック)を見る人の多様な思考回路を描いたソール・スタインバーグの漫画が掲載された『New Yorker』誌の表紙
ここでは、パンデミックの全体像を理解するために役立ちそうな(もしくは議論する上で最低限、理解しておく必要のある)パズルのピースを提供しようとしています。
以下のキーワードは、現時点での私の頭の中にある未整理のトピックです。乱雑なままですが、個人的な整理の意味合いも込めて重要と思われる、または人気のある記事のリンクを貼って記載しておきます。リンクが貼られていないものは、サイトの検索ボックスから検索してみてください。(編集中)
パンデミックと関連するキーワード
- 認知バイアス:グループシンク(集団思考)、故意の盲目性、真実デフォルト理論(TDT)、自己欺瞞(Self-Deception)、利口な愚か者仮説、アビリーンのパラドックス、スティグマ、ストローマンの誤謬、優越の錯覚(Illusory superiority)、概念的保守主義(Conceptual conservatism)、信念の固執(Belief Perseverance)説明深度の錯覚(IOED)、ゲルマン健忘効果、深い不一致(Deep Disagreement)、バイアスの盲点、議論の正当化の幻想、認知的不協和理論、社会的証明(アッシュの同調実験)、現状維持バイアス、
- 犯罪心理学:ポリティカル・ポネロロジー、サイコパス、Anthony Fauci、ミルグラムの実験、ナチス・ドイツ、ストックホルム症候群、
- 行動経済学・心理操作:ナッジ理論(行動経済学)、行動免疫系(BIS)、学習性無力感、退行、スタンフォード監獄実験
- 全体主義:大衆形成・群集心理、ターンキー全体主義、逆全体主義、ユートピア、デジタル監視社会、デジタルID、デジタルパスポート、善良な人々
- 科学 科学主義、科学主義の医学、科学の権威主義、企業科学、宗教的共同体、、相対主義、予測モデル、「科学に従って」、証拠の欠如は欠如の証拠ではない、放置された科学(Undone Science)、健全な科学、偽情報プレイブック
- 哲学・合理性、思想:合理性の多面性(期待効用論の限界)、非合理性、生態学的合理性、ポスト実証主義、暗黙知、還元主義とホーリズム、、安定性の概念、主観主義と客観主義、3つのM、マルクス主義、マルサス主義
- 技術主義:加速主義、反技術(テッド・カジンスキー)、グノーシス主義、トランスヒューマニズム、
- 生命倫理:医療倫理、EUA、資金提供効果、共有意思決定、インフォームドコンセント、資本主義医学、ナチス医学、功利主義と義務論、誤道徳化
- 法律:憲法と集団的不服従、情報憲法、緊急事態宣言、オヴァートンの窓
- 官僚主義:科学の官僚主義、企業科学、専門家の限界、テクノクラート、行政国家
- 複雑系・ゲーム理論:欺瞞の情報理論モデル、社会システムの不安定性、カスケード効果
- 医学的証拠:EBM、EBMの背景と論争、ハッキングされたEBM、RCT、メタ解析、大規模臨床試験、EBMの幻想、診療ガイドライン、統計的有意性、ブラッドフォード・ヒル基準、因果的解釈問題(CIP)、副作用の過少報告、薬剤のリスクベネフィット、医療科学主義、ヒトと動物実験の不一致、偽ピアレビュー、
- 代替医療:統合医療、個別化医療、進化医学、疑似科学、フリンジ・メディスン
- 医療の腐敗:企業医療、規制の虜、回転ドア人事、ビッグタバコ戦略、スポンサーバイアス、アグノトロジー(無知学)、利益相反、医学雑誌、査読システムの腐敗、プレプリント、医療の嘘、医療システム、医療の権威主義、
- 公衆衛生・パンデミック:ポピュレーションアプローチ、ハイリスクアプローチ、予防医学のパラドックス、、ソーシャル・キャピタル、トーマス・マキューン、ロックダウンの科学、損失余命年数(YLL)、ニール・ファーガソン、疑似パンデミック、グレートバリントン宣言、非薬物的介入(NPI’s)、行動免疫仮説
- 公衆衛生機関:WHO、FDA、CDC、NIH、HHS(米国福祉保健省)、ウエルカムトラスト、新パンデミック条約(IHRの改正案)、中国共産党のロックダウン(弾圧)政策
- 生物兵器:SARS-CoV-2の起源、武漢ラボ、生物兵器、BWC条約
- ワクチン:スパイクタンパク、脂質ナノ粒子、ワクチンジェノサイド、ウォール街、VAERS、ワクチン因果関係、因果関係定義の変更、ファイザー社資料、細菌説、ワクチンの信頼と科学教育、ワクチン検閲の正当性、ワクチン研究の弾圧(評判、言論、研究機会、雇用)、リスクベネフィット評価と比率、NNTV(ワクチン治療必要数)、スケーラビリティー、感染症、ワクチンの歴史、天然痘、スペイン風邪、HPV、ずっ亀
- 非医薬品介入、マスク、換気、鼻うがい、
- Long-COVID、パーキンソン病、神経変性疾患
- 集団免疫・自然免疫:COVID感染の自然免疫、変異株、細胞性免疫、T細胞、集団免疫仮説、集団免疫閾値(HIT)、Report 9、Farrの法則、RT-PCR(サイクル閾値)
- 環境要因:都市化、大気汚染、人獣共通感染症の増加、日光浴(ビタミンD)、環境汚染物質、運動不足、社会的ストレス、免疫系弱体化の要因リスト
- 治療と予防 早期治療、多剤併用療法、オフラベル医薬品、有機的アプローチ、個別化、外来治療
- テロ・バイオテロ バイオテロ・バイオクライム、生物兵器、9.11、CIA、憂慮すべき研究、オウムサリン事件、炭疽菌事件、バイオディフェンス、仮想シナリオ(THE SPARS 2025-2028)、世界の脆弱性問題、ナチスとディープステート
- 金融危機、通貨リセット、国際通貨システムの崩壊、仮想通貨、CBDC、UBI、地域通貨、物々交換、贈与経済、
- 巨大資本 BlackRock、Vanguard、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、世界銀行、国際通貨基金、グローバル・パブリック・プライベート・パートナーシップ(GPPP)、ロックフェラー
- プロパガンダ、陰謀論、偽情報、ビッグテック、高貴な嘘、ラベリング理論、バックファイア効果、フェイクニュース、Trusted News Initiative、認知浸透(cognitive infiltration)、操作された反対派、カオスエージェント、限定的な漏洩(Limited hangout)、GCHQ、JTRIG、井戸に毒を盛る
- 検閲・弾圧:自己検閲(chilling effect)、ファクトチェッカー、deplatform、中傷キャンペーン、ストキャスティック・テロリズム、フリーダムコンボイ、
- 政治:民主主義、エピステミック民主主義、災害資本主義、政策バブル、アナルコ・キャピタリズム、政治的権威、加速主義
- 軍産複合体:CIA、米国国防総省(DOD)、第5世代戦争(5GW)、JFK暗殺
- ジャーナリズム、Trusted News Initiative(TNI)Coalition for Content Provenance and Authenticity(C2PA)、SPI-B(Scientific Pandemic Influenza Group on Behaviour)ファン・デル・パイル
- グローバリズム、中央集権型社会と分散型社会、リベラル、
- グレート・リセット:世界経済フォーラム、ステークホルダー資本主義、ニューノーマル、コミュニタリアニズム、ユートピア社会主義
- 人口管理:成長の限界、人口爆弾、ポール・エーリック、ジュリアン・サイモン、マルサス主義、ローマクラブ、米国国際開発庁(USAID)、NSSM-200、NSDM314、ワクチンと人口抑制、優生学、コモンズの悲劇、バチカン
- 構造的深層事象
- 抵抗戦略、ローカリゼーション、フリーダムコンボイ、カウンターエコノミクス、インテンショナル・コミュニティ、ビクトリーガーデン、弱者の武器、非暴力抵抗、集団的不服従、行動科学(パトリック・フェイガン)、生き残る、インフラポリティクス、グレートリセットへの抵抗の仕方、デジタルプライバシー、説得の心理学、ハイコンフリクト
当サイトでは、信頼性の高い情報源を中心に紹介しようと努めていますが、私自身の誤解や間違いに基づいた情報も含まれる可能性が当然あります。完全に中立的であると主張するつもりはありませんが、利害関係に関しては中立的な立場にあります。
一部の記事には攻撃的、非生産的な表現が含まれる場合がありますが、私の本意ではありません。また、リンク先には関連する情報が多数ありますので、ぜひ探索してみてください。
コビッドパンデミック 12の重要記事
パンデミックの実像を理解する上で読むべき文献(論文・書籍・記事からの翻訳)を暫定的に10本ピックアップしてみました(変更の可能性があります)。各論についてはより詳細な文献があるかと思いますが、ここでは包括的な視点や背景的要因を探ったものを中心にしています。記事の順番は、大まかに読みやすさと包括性を基準にしていますが、各記事はそれぞれ独立しているため、関心のあるものから読みはじめてもらっても問題ありません。
- 「COVID UPDATE:真実とは何なのか?」 – ラッセル・L・ブレイロック博士
- 製薬業界は健康にとって危険である COVID-19でさらに証明
- 中国での抗議デモは、歴史の重要な瞬間である
- Trusted News Initiative(TNI)とは
- 「COVID-19危機における積極的措置、格差の拡大、大衆形成 概要と今後の方向性の提案」 -ジョン・P・A・ヨアニディス博士
- ヘマか陰謀か?COVID-19を「構造的深層事象」として理解する -ピアーズ・ロビンソン博士
- 「アンソニー・ファウチの正体」ロバート・F・ケネディ・ジュニア
- 「ウォール街、ナチス、そしてディープ・ステートの犯罪」
- 「疑似パンデミック」ニューノーマル・テクノクラシー
- 「緊急事態」世界人口をコントロールする
- 「全体主義の心理学」マティアス・デスメット博士
- 「政府が私についた嘘」ロバート・マローン博士
ポリティカル・ポネロロジー
パンデミックは世界中を巻き込んだ事件でもあるため、驚くことではありませんが、上記のトピックや重要記事を見てもわかるように、すべてを明快に説明する単一の説明体系が可能だとはとても考えられません。
もちろん、いくつかの中心的な役割を果たす組織や個人の存在があることは否定しません。例えば、ポリティカル・ポネロロジーを読んでいただくと、人口の1%に満たないサイコパスが、たまさか権力を握ってしまったがために、国民に世代を超えて苦しみを与えたかもしれないという歴史の可能性を知ることができるかもしれません。これはたしかに、歴史を構造的な視点から捉えがちな学術的視点を揺さぶるほどのものでした。
マクロ社会的な規模での性格異常の影響の比較的よく知られた例は、ドイツ最後の皇帝ヴィルヘルム2世である。彼は、出生時に脳外傷を負った。
~庶民は皇帝に(そして皇帝を通じて政府のシステムに)同調しやすいので、皇帝から発せられる性格病質は、多くのドイツ人から常識的な能力を徐々に奪っていく結果となった。新しい世代は、道徳的、心理的、社会的、政治的な現実を感じ、理解することに関して、心理的な奇形を持ったまま成長した。心理的に正常とは言いがたいメンバーがいるドイツの家庭の多くでは、この事実を世論から、さらには親しい友人や親族の意識から(悪事に手を染めてでも)隠すことが名誉となっていたのは、極めて典型的な例である。
~国際的緊張が高まり、フェルディナント大公がサラエボで暗殺されたとき、皇帝も自国の政府当局も理性を持ち合わせていなかった。代わりに出てきたのが、ヴィルヘルムの感情的な態度と、過去から受け継いだ思考と行動の固定観念であった。戦争が始まった。
私がこの考え方に惹かれるのは、構造的な理解から解決の糸口を導き出すことが非常に困難であるのに対して、(調整すべき変数が多すぎ、システムに組み込まれ復元性があるため)例えば、サイコパス診断テスト(PCLR)は確立されており、技術的にはシンプルで実行可能な解決方法を提案しているように思われるからです。ファウチが、その列に加わるのか? 私は確信していますが、未来の歴史がそれを教えてくれるでしょう。
いずれにしても、ある中心的な役割を果たした人物の存在が症状でもあり原因でもある、この考え方は、アルツハイマー病が様々な環境的要因(がまさにそのような因果のフィードバック構造をもっている)を探究してきた管理人にとって、まったく突飛なものではありません。
科学との付き合い方
しかし、話を戻しますが、マクロで見るなら、今回のコロナ騒動は、還元主義、資本主義、官僚主義、科学の産業化といった、50年、100年単位にわたって蓄積されてきた構造的な問題の中で生じた(ある種の必然性をもった)創発的な事件であると考えています。
この状況の実際の主人は専門家ではなく、物語とその根底にあるイデオロギーである。物語はすべての人を所有し、誰のものでもない。誰もがその中で役割を果たすが、誰も完全な脚本を知らない。-マティアス・デスメット
例えば、「第一次世界大戦の原因は何か?」という問いで考えてみるとわかりやすいと思います。この問いに答えるとき、「フランツ・フェルディナント大公の暗殺」と答えるのは(きっかけであったことは間違いありませんが)誤りでしょう。
言い換えれば、歴史書の中で注目されている人物は、彼らがコントロールできないもっと大きなシステムがすでに決定的に不安定になっていたからこそ、歴史に影響を与えることができたのである。さらに、第二次世界大戦の前には金融危機と不況があり、ドイツの経済・社会・政治システムが不安定になってた。最終的には、これにより、一個人が世界を絶滅の危機に追い込むほどの影響力を持つことが可能になったのである。「Next Civilization」 – Dirk Helbing
これは、様々なアクターによる悪意または利害に基づいた意図的な犯罪的行為があったことを否定するものではありません。ヒトラーを誕生させた社会的、時代的背景を考察することが、ヒトラー個人の犯罪性、サイコパス性を否定することにはつながらないように。
とはいえ、問題をシステム的にとらえイデオロギーを強調しすぎるあまり、個人や組織の犯罪性を見逃してしまう問題もあると思います。これは、ポリティカル・ポネロロジーにおける議論ともつながります。
「科学的イデオロギー」をその第一の説明原理として考えるマティアス・デスメットの著作「全体主義の心理学」に対して、「個人や組織の犯罪性」を強調する書評「COVID-19 – 大衆形成か大衆虐殺か?」がその批判的な立場から書かれています。
理論的な文脈で見るならば、腐敗したシステムと、科学主義イデオロギーは土壌であり、そこへ様々な動機をもつ強力な政治的・経済的アクターが利害を一致させたと見ることができるでしょう。「科学的イデオロギー」と「個人・組織の犯罪、階級闘争」、この2つの視点は理論的には(階層での説明原理としては)両立し、お互いに排他的ではないはずです。
しかし、実際に取るべき行動にとしては、どちらの視点に立つかによってベクトルが大きく異なってくるという興味深い対立点が生まれます。このことは、抵抗する人々の間で真剣に考えられるべき議論を示しているのかもしれません。
参考記事:システム正当化理論の四半世紀 質問、回答、批判、そして社会的応用
悪名高いクラウス・シュワブの「グレート・リセット」も、科学主義の暴走という描き方がある一方で、彼を悪魔かのように表現する人も少なくありません。シュワブに批判的な意見をもつ人々は、全体としては後者の見方をとる傾向にあるように見受けられます。
それはひとつの真理なのかもしれませんが、あまりその部分が強調されてしまうことで、彼らの内部にあるイデオロギー的視点を見失わせることを懸念しています。
「武力は単独では思想に勝つことができないが、どんなに卑近で単純な思想であっても、いくつかの思想を取り込むことによって容易に勝つことができる」-アドルフ・ヒトラー
参考記事:深刻な道徳的失敗の認知 悪の認知に関する新たなアプローチ
この懸念は私の悪に対する考え方や価値観の投影である可能性も十分にあるかとは思います。しかし、それが特定のバイアスだとしても、科学イデオロギーを信奉する人々の中には、おそらく、そのような価値判断基準をもつ人々は少なからず存在するでしょう。
テロとの戦いにおいて哲学者が果たせる役割はわずかであるが、今日、敵対勢力に対する最も明白な対応策である、注意深く耳を傾け、相手の立場を理解していることを示し、なぜ相手が誤解していると考えるのかを説明することが、テロリストを阻止する手段としてほとんど試みられていないことは驚くべきことである。
しかし、イデオロギー的暴力が実際にイデオロギー的である限り、多くの場合、哲学的吟味は非難や報復の脅しよりも効果的にテロを抑制することができると私は考えている。
その評価の妥当性は横に置くとしても、ステレオタイプ的な悪を描くことに嫌悪感を感じるグループに声を届けることが難しくなることを予想しています。味方になりえたかもしれない(考えを改めてくれるかもしれない)人々を階級闘争の中で敵対的に扱ってしまうことの帰結はどのようなものになるだろうか?という疑問をもつ人は私一人ではないでしょう。
腐敗の露呈
科学的な深い歪みや誤った解釈が、医学界の公理の根底にあることがあり、私たちの職業における公理的信念を批判的に評価することがしばしば必要なのである(アミロイドの悲劇はその典型例だろう)。
また、標準医療と呼ばれる医療の問題についても、少なくとも私の知る認知症治療の業界では、不合理なことばかりが、まかり通っていたことをお伝えしなければなりません。(ここまで製薬会社の腐敗がひどいものであるとは想像していませんでしたが…)。
参考記事:
今回のパンデミックの医学的対応について、陰謀(意図的な行為)ではなく、「失敗だけに」焦点をあてるのなら、これまでの問題を放置してきた結果であると考えれば、そこまで大きな不思議はないというのが、私個人の認識であり、おそらく現代の医療に批判的である医師たちにとっても共通した見解ではないかと思います。
個人は、あまりにも巨大な陰謀に直面すると、その存在を信じることができなくなる。
-J・エドガー・フーバー 元FBI長官
また、陰謀や陰謀論については後述しますが、これらも、真面目な学術研究、そして対立する議論(主に社会哲学者の側から、擁護する議論があります)があることがほとんど知られていません。
ネット上のよくある陰謀論というレッテルの応酬では、誰一人として(陰謀論者も含め)陰謀や陰謀論という言葉の意味や定義、歴史、変遷を知らずに、石を投げあっているのではないかと疑うようになりました。
今回の大事件をまとめる一つの単語があるようには思えませんが、ピースとしては「現代医療」「デジタル社会」「官僚国家」「資本主義」「テイラー主義」「スケーラビリティ」「メディア」等、それぞれに大きな課題があることをパンデミックで露呈したと思います。
よりイデオロギー的には、「実証主義」「科学主義」「進歩主義」「マルクス主義」「マルサス主義」「テクノクラシー」「ダーウィニズム」「優生学」「ファシズム」といった言葉であり、それぞれの単語の後ろに2.0をつけたくなるようなものです。
科学主義と人口問題
当初はこれらのことから、科学技術と人類はどう付き合っていくべきかという問題意識が生まれていました。しかし、最近、人口管理・抑制の歴史を知るにつれ、「人口問題」と「科学技術」の相互作用という新たな問題の枠組みについても考えざるを得なくなりました。
長くなりましたので、この章は以下の記事に移設しました。