なぜテレグラムなのか

メリット

  • 強力な暗号化・プライバシー保護:テレグラムは、エンドツーエンド暗号化を採用しており、ユーザー間の通信が第三者に傍受されることがないように保護している。これにより、プライバシーが確保され、監視から逃れることができる。
  • 自己破壊機能:テレグラムでは、シークレットチャット機能を利用して、メッセージを自動的に削除することができる。これにより、過去のコミュニケーションが不必要に長期間保管されることがなく、プライバシーがさらに強化される。
  • 高い匿名性:テレグラムは、ユーザー名を使用することで、電話番号を公開せずに他のユーザーとコミュニケーションすることができる。これにより、個人情報が漏洩するリスクが低減される。
  • センサーシップ(検閲)への抵抗:テレグラムは、センサーシップに対抗する技術を導入しており、インターネットが制限されている国でもアクセス可能である。これにより、情報の自由な流通が促進され、表現の自由が保護される。
  • オープンソース:テレグラムは(クライアント側は)オープンソースであり、そのセキュリティやプライバシーに関する主張が独立した専門家によって検証されている。これにより、ユーザーはテレグラムの信頼性を確認できる。

これらの要素から、監視社会が広がる中で、テレグラムはプライバシーとセキュリティを重視するユーザーや組織にとって重要な役割を果たしている。

デメリット

  1. ユーザー数 テレグラムのユーザー数は、WhatsAppやFacebook Messengerなどの他の主要なメッセージングアプリに比べて少ないである。そのため、友人や家族がテレグラムを利用していない場合、コミュニケーションが難しいことがある。
  2. インターフェイス テレグラムのインターフェイスは、他のメッセージングアプリに比べて複雑であり、機能が多く、初心者には使いにくいと感じることがある。
  3. 不適切なコンテンツ テレグラムのプライバシーとセキュリティ機能は、違法行為や有害なコンテンツの拡散に悪用されることがある。これにより、テレグラムが犯罪者や過激派に利用されるイメージが付いてしまうことがある。
  4. 広告がないためのサーバー負担 テレグラムは広告を掲載していないため、サーバーの費用を賄うために、将来的に有料プランの導入が検討されている。これにより、現在無料で利用できる機能が将来的に有料になる可能性がある。
  5. バックアップ機能の制限 テレグラムは、端末間でのチャット履歴の同期ができるが、端末を変更した際のチャット履歴のバックアップや復元機能が、他のメッセージングアプリに比べて限定的である。
  6. ビデオ通話機能 テレグラムは2020年にビデオ通話機能を導入したが、他のメッセージングアプリと比較して機能が限定的であり、特にグループビデオ通話において他のプラットフォームに劣ることがある。

LINEはどうだろう?

Telegram(テレグラム)と LINE はどう違うのかと聞かれることが良くあります。一言でまとめれば、データ(会話内容)をサーバーに保管せず、政府の規制に歯向かい、言論の自由を貫いているのが「Telegram」で、ユーザーのチャットデータをひたすらサーバーに保存し、個人情報収集を行っているのが 「LINE」 ということになります

ガセネタではなくて、某国のサイバーセキュリティ責任者が LINE から諸国民の個人情報を得ている(利用している)旨をの証言しています(2014年5月)。

LINE は国内では有名ですが、Telegram(テレグラム)に関しては、国内での知名度があまりないので、怪しさ満載という感じかもしれません。でも、世界的には Telegram の方が有名で普及しています。

LINE の場合は会社、サーバー管理者は何でもできてしまうこと、現に行っているという某国国会証言があることにも着目しましょう。

Telegram(テレグラム)は LINE より信頼できることは、国内外安全保障の専門家だけでなく米国のその方面の方々も認めています。現に盗聴が当たり前に行われる(らしい)、米国議員のチャットでは WhatsApp みたいなツールではなく、Signal や Telegram が標準的に利用されています(主に Signal が使われている)。その理由は、CIA に盗聴されても安全だからだそうです。

ineters.com/security/telegram-and-signal/

上でとりあげたメッセージアプリの中で、LINE だけが会話情報をサーバー上に保管し、運営者が好き勝手に会話内容を二次利用し、個人情報を販売することができます(事実、同意事項にそう書いてある)。危険性を認識している国の機関、例えば台湾の総統府では職員の LINE 使用は禁止されています。台湾にはかつての日本の良き部分のDNAがいまだに残っているとしたら、程度が低下してきている方(私も含む)は参考にしてみるのもいいかもしれません。

LINE に関しては、データが組織的に悪用されるということだけでなく、その他、様々な懸念(個人情報を集めることでなにかの目的に向かって扇動するなど)が指摘されています。ヤバイのは日本人をモロにターゲットにしている点ですね。

上の LINE 以外のその他アプリは本人のみが暗号・複合鍵を持つエンドツーエンド暗号化(E2EE)のアプリなので、サーバーにデータが残りません。仮に残っても、キーがないので中身を見ることができません。

「LINEもデータは強力に暗号化しているから安全だよ」というお話をする人がいるのですが、少し情弱ぎみの意見です。LINEの暗号化は通信経路が暗号化されている程度に過ぎません。サーバーに残るデータはあなたのコンタクトリストも、通信内容も、AIが解析して商用・軍事利用できるような形で保管されます。つまり、LINEのサーバーにアクセスできる某国のエンジニアはデータの中身にふれることができます。問題の認識を改めましょう、信用できないのは通信技術ですか?それとも悪いことするあの人達ですか?

最終的には運営会社が信用できるかどうかになります。

ineters.com/network/alternate-line/

匿名性はあなたの財産です

「匿名性は言論の自由の保護者であり、弾圧からの避難所である。」

– ブルース・シュナイアー, 暗号学者・セキュリティ専門家

匿名性はあなたの重要な財産です。当サイトのブログでは、以下の理由から実名ではなく匿名登録を推奨し、テレグラムを利用することをお勧めします。

  1. 最強の個人情報保護:どんなにセキュリティ対策を強化しても、情報漏洩のリスクは完全には排除できません。最初から個人情報を登録せず、保持しないことが、最も効果的な個人情報保護策となります。
  2. プライバシーの確保:匿名登録を推奨することで、利用者は自分の意見や悩みをオンラインで安心して共有できます。これにより、オープンで率直な健康相談が可能となります。
  3. 偏見や差別からの解放:匿名登録により、利用者は年齢、性別、人種、宗教などに基づく偏見や差別から解放されます。これにより、平等な立場で意見交換や情報共有ができる環境が整います。

当サイトでは匿名登録とテレグラムの利用を強く推奨していますが、これは当サイトに限定されたことではありません。監視社会が進む中、企業や政府によるプライバシーの侵害に対抗するためには、匿名性を保つ集団が一定の規模を維持することが重要です。テレグラム利用者もそうですが、匿名性を持つ集団があまりに少数派になってしまうと、監視社会の側からの探索、標的化が容易となり全体主義的なコントロールへの抵抗力が大きく低下してしまいます。

したがって、匿名性に対するネガティブなイメージを取り払い、匿名性が貴重なリソースであるという意識を一人ひとりがもつことが重要です。