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フェーズ7 ポストコロナ
7.1 パンデミックの予測
ワクチンの実現可能性
ワクチンの開発を目安に18ヶ月で終息するという情報を前提に社会的活動や計画を立てている方が多い印象を受けるが、その信頼できる根拠が不明。多くの専門家からは懐疑的な意見が出されている。
https://alzhacker.com/vaccine-and-natural-infection-induced-mechanisms-that-could-modulate-vaccine-safety/
またワクチン以外にも、18ヶ月を過ぎてもパンデミックや隔離が続く可能性のあると考えることのできる変数は多い。
日本の死者数が少ない理由が明確になれば、予想や対策もつきうるがそもそもその理由が未知であるため、将来的な安心材料とすることはできない。
中間宿主、第三国で新型コロナウイルスは残り続け、さらに現在のコロナウイルスは変異しやすくなってしまっており、第二波、第三波でき日本人に凶悪化したウイルスとなる可能性は捨てられない。これはスペイン風邪の第二波で多くの人を殺した理由とはおそらく独立したものとして結果をもたらす可能性が高い。
コロナウイルスはその動態、感染機序から見ても、明らかにインフルエンザの亜種ではない。コロナウイルスの受容体であるACE2が全身のさまざまな臓器に存在しており(かつ過去のSARSよりも結合能が高い)、これまでの報告からはシビアな後遺障害は短期的にはまれだが多様な病態を示す可能性がある。
ただし例え後遺障害が数%であったしても、人口全体の規模から言えば数百万人に達することは考慮に入れておくべきだろう。長期的な障害に関してはさらに懸念材料となる。(インフルエンザを元に長期予測は立てられない)
ワクチンの懸念材料
https://alzhacker.com/vaccine-and-natural-infection-induced-mechanisms-that-could-modulate-vaccine-safety/
集団免疫
ワクチンの実現可能性
パンデミックの行方
7.2 働き方の変化・デジタル
www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7214313/
デジタル格差・リモートワーク
デジタル格差がこれからさらに深刻になっていく。必ずしも使い方の理解だけが必要となるわけではない。使用に関しての難易度はこれから早い段階で技術が解決していく。しかしオンラインで交流する独特の間合いや、リアルとは違うコミュニケーション感覚などの技術的解決は、さらにもう少しの時間と技術が必要だろう。
高齢者では、使い方は任せるとしても、オンラインコミュニケーションそのものに慣れてもらうことのほうが重要かもしれない。
例えば、高齢者にタブレットを触ってもらう。ZOOM飲みを行ってみるなど。ガラケーからスマホへ切り替える。接触確認アプリの利用は、今のところガラケーは対応していない。「高齢者のパラドックス」[
接触確認アプリは必須
ガラケーからスマホへ切り替える。接触確認アプリの利用は、今のところガラケーは対応していない。「高齢者のパラドックス」[R]
オンラインコミュニケーションツール
- 品質の高いWebカメラ+音声マイク
- 大型モニター(ディスプレイ液晶は値上がりする可能性大)
- 緑色の弾幕(背景を変更したい場合、プライバシー保護、宣伝にも使える)
キャッシュレス化
ベーシックインカム
7.3 移住・開疎化
ウイルスが長期化し、リモートワークが進めば、大きなトレンドとして都会から地方への移住(開疎化)は避けられない。不動産の価格変動など、移住の決断が大多数のトレンドが形成されてからとなると、マスク同様、大きな損失と限られた選択肢が残されるかもしれない。
人々の意識の変化そして行動変容が伴う今回のコロナショックは、リーマンショックとは質的にまったく異なる。
また、そもそも論として、都市はウイルスパンデミックだけではなく自然災害や戦争、気候変動など大きな危機に対して脆弱であり、一定の負荷を超えると「死のホットゾーン」となってしまうことは、これまでも専門家から警鐘されてきた。
その脆弱性が認識されないまま現在の価格と需要供給バランスが成立しており、ある程度は技術的によって解決がつくかもしれないが、すべての都市構造の脆弱性とすでにあるネガティブな要素に対応することは10年や20年では不可能だろう。
このパンドラの箱をマジョリティー側で一度でも開いて知ってしまえば、仮にコロナが収束したとしても(騙され続ける以外)元の成長ラインに戻るという発想は出てこない。
大気汚染リスク
開疎化
ビルの屋上の活用
オープンカフェ・レストラン
屋外での活動性をもっと高めるための法(条例)改正、マーケティングの変化、消費者マインドの切り替えが必要。こういうときこそメディアが、新しい文化を作るぐらいの発想で力を発揮してほしい。
t.co/ndLf2Rl5Iz
政府とレストラン経営者はビジネスの再開を望んでいた。しかし、バーやレストランはCOVID-19感染症集団感染の拠点となっている。ニューヨーク市をはじめとする多くの場所では屋内での食事が屋外での食事よりもはるかに危険であることが証明されており、いまだ禁止されている
— Alzhacker (@Alzhacker) August 18, 2020
外食産業も大きな打撃を受けて悲鳴をあげているが、せめてコロナパンデミックの間だけでも、オープンカフェやオープンレストランがより簡単に実行できるよう規制緩和すればいいのに、と思ったりする。t.co/Um43SICAep
— Alzhacker (@Alzhacker) July 12, 2020
www.afpbb.com/articles/-/3294100?pid=22510951
移動式店舗
無人販売所
7.4 療養・グローバルヘルス
観光業
壊滅的なダメージを受けた日本の観光業が、なぜCOVID-19後遺症患者の転地療法としての保養地、またはCOVID-19予防のためのヘルスケアリゾートに着目しないのか、ずっと気になっている。
— Alzhacker (@Alzhacker) July 3, 2020
グローバルヘルス
7.5 大規模災害・飢饉などへの備え
食糧危機
食料供給は生産量の問題よりも、世界各国が協調できるかどうかにかかっている。日本はカロリーベースでは自給で賄うことができるが、輸入制限により特定の食材供給が難しくなる可能性はある。
栄養バランスの問題が生じる可能性を考え、短期的にはマルチビタミン・ミネラルと保存の聞く食材が必要になる可能性もありはするが、どちらかと言えばこれまでの世界中のあらゆる食材が入手できた、時代特異的に異常な食生活から、最悪なところで一昔前の粗食的な方向へ戻るだけのようにも考えられる。
つまり健康の問題というよりは、贅沢ができるかどうかの問題で、健康的な粗食に馴染めなかったり、自炊ができない人たちだけが栄養バランスを崩して、健康を害する可能性が高まるという結果になりそうな気がしている。
反対に、総合的な健康食生活を目指すことで、健康だけではなく食糧危機からも逃れられるかもしれない。これは個人レベルの話だけではなく、世界的な食料安全保障の議論においても、検討された5つのシナリオの中で、健康を目指すシナリオが土地利用も含めたグローバルに持続可能な食料システムを築ける可能性が高いとされている。
食糧不安のリスク
食糧危機は、食糧危機そのものの問題とは別に、食料がなくなるかもしれないという食糧不安の問題が人々の心理に与える影響は大きく、様々な問題を引き起こすことが知られている。
食糧不安が増すことで加工食品を好む傾向にあり、肥満とのつながりがある。子供や青年では、食生活の乱れ、成長と発達の障害、教育達成度の低さ、認知的欠損、慢性的な身体的・精神的健康問題、死亡率と関連している。
家庭菜園はいかが?
長期的には精神衛生面の管理も兼ねて家庭菜園を推奨。近年、土いじりが皮膚微生物叢(おそらく腸内微生物叢へも?)への効果が期待できる証拠も示されている。
https://alzhacker.com/greenspace-exposure/
地震対策
万が一に備え、屋外または、避難所で使用可能な小型のテント、コット、寝袋などのキャンプ用品が一式あると良いかもしれない。(避難場所での感染や寒さによる肺炎を防ぐために)。
冬場や寒冷地域では特に断熱効果の高い寝袋+マットは重要になってくる。寝床を高くすることのできるコットやダンボールベッドなども、床からのホコリやウイルスの吸い込みを防ぐため、体育館などの避難場所が確保されてテントが使えない環境では、テントより重要となるかもしれない。
また、住宅環境や季節によっては、家族への感染を防ぐための隔離用途として使える。
7.6 自然破壊への対応
7.7 生物テロ
SARS-CoV2ウイルスは人工的に作られたものではないかという陰謀説が一時期賑わっていたが、SARS-CoV2のようなウイルスを作ることが可能であるという事実を多くの人が知ってしまい、人々が恐怖を感じることになってしまったことのほうが、実際にそれが作られたかどうかよりもはるかに重要な意味をもつ。[R]
1989年アメリカの情報機関は、民間人への大規模な使用に、通常兵器の使用では1平方kmあたり2,000ドル、核兵器の使用では800ドル、化学兵器の使用では600ドル、生物兵器使用は、わずか0.1ドルのコストが必要だと推定した。[R]
生物テロのリスクが高まっているという証拠があるわけではないが、テロリストは今回のパンデミックによって、核兵器などよりも生物兵器がはるかに費用対効果が高く、技術的にも実行可能であるということを忘れないだろう。[R][R]
「10年前は生物学者が束になっても不可能だった最先端のゲノム編集が、今では優秀な大学院生が2人いればできる」
「米軍でさえF35の技術情報の漏洩を守れないとしたら、大学院生が宿題で奇妙な病原体をつくったとして、それが悪意ある人物の手に渡らない保証はどこにあるのか?」
「今のところ、そうした遺伝情報に基づいて実際にウイルスを量産することは簡単ではない。しかし、時間の問題だ。あと10年か20年もすれば、DNAの合成装置は急速に普及し、大学はもちろん高校の生物実験室にまで入り込むだろう。そうなれば誰でも、遺伝情報から生物兵器をつくれるようになる。」[R]
こういった新興科学のコモディティ化により懸念される世界的危機は、生物テロだけではないが、これは確率論の問題だ。ビル・ゲイツがパンデミックを予測できたのはコロナウイルスの仕組みを理解していたからではなく確率論に基づいた計算思考に過ぎない。
ウイルスやテロそのものを根絶することが難しいように、いやそれ以上に人工ウイルスのパンデミックを引き起こす対象を特定し阻止することは難しいだろう。10年前に迷惑系YouTuberがコロナウイルスをばらまくという予測をしていた感染学者がいただろうか?。
ニック・ボストロムが述べているように我々はすでに人間嫌いのお金持ちが、たった一人でもいれば、人類が破滅する時代へと半歩足を踏み入れている。そのことの意味をもっと真剣に考えるべきだろう。