認知症 治療標的

リソソーム障害と神経変性疾患(オートファジー)

オートファジー エンドサイトーシス経路とアルツハイマー病関連記事概要リソソームはオートファジーやエンドサイトーシスによって細胞内または細胞外から取り込まれた生体分子を加水分解する細胞内のリサイクル工場。オートファジーおよびエンドサイトーシス経路の最終目的地でもある。細胞内の不要な

キヌレニン経路の恒常性を回復する13のアプローチ

キヌレニン経路と神経変性疾患・アルツハイマー病概要キヌレニン経路は必須アミノ酸であるトリプトファンの主要な経路のひとつ。トリプトファンの代謝は非常に複雑、主な代謝経路は4つ存在する。 ヒドロキシル化 → セロトニン、メラトニン 脱カルボキシル化 → トリプタミン 脱アミノ → イ

タウを標的とした認知症治療 個人で実行可能な18の戦略

タウオパチーへの神経保護アプローチ1.タウリン酸化の阻害 キナーゼの阻害アルツハイマー病患者の脳にあるタウは、同年齢の健常者と比べて4~5倍高い。この増加分はすべてリン酸化されたタウ。キナーゼとホスファターゼとのバランスが崩れていることが、タウタンパク質の過剰なリン酸化の原因。タ

タウ・アミロイドβクリアランス 脳のアクアポリンAQP4

アクアポリン4(AQP4)アクアポリンとはアクアポリンとは、細胞膜への水の通過を調節するタンパク質。水分子を高速で輸送する能力をもち、イオンチャネルの中でも最速、最大で秒間10億以上の水分子を輸送する。H20は通過させるが、水素イオン(H+)は通さない、などといった特徴をもつ。同

アミロイド仮説 36の誤り

ある公園の街灯の下で、何かを探している男がいた。そこに通りかかった人が、その男に「何を探しているのか」と尋ねた。すると、その男は、「家の鍵を失くしたので探している」と言った。通りかかりの人はそれを気の毒に思って、しばらく一緒に探したが、鍵は見つからなかった。そこで通りかかりの人は

オートファジー促進因子TFEB(転写因子EB)10の活性方法

TFEB(転写因子EB)の活性関連記事オートファジーによるアルツハイマー病治療戦略マイトファジーを活性化させる10の方法オートファジー促進因子TFEB(転写因子EB)10の活性方法概要転写因子EB(TFEB)は、オートファジーとリソソーム生合成のマスター制御遺伝子。TFEBの役割

マイトファジーを活性化させる10のアプローチ

ミトコンドリアオートファジー関連記事オートファジーによるアルツハイマー病治療戦略マイトファジーを活性化させる10の方法オートファジー促進因子TFEB(転写因子EB)10の活性方法概要マイトファジーはミトコンドリアの選択的オートファジー。通常オートファジーは、細胞質のタンパク質、オ

神経変性疾患プリオン仮説 治療標的と入手可能な治療候補薬剤

概要プリオンプリオンとはタンパク質でできた感染性因子。プリオン仮説によると異常に折り畳まれたタンパク質(ミスフォールディングプロテイン)が、DNAや核酸を介さず正常な構造のタンパク質を同様の異常構造に変えていくことで伝播する性質をもつ。狂牛病やクロイツフェルト・ヤコブ病などの感染

PPARガンマを活性させる82の方法

関連記事PPARとアルツハイマー病PPARγ活性 栄養化合物EPA・DHAPPARγのアップレギュレーションリノレン酸セージ抽出のリノレン酸。12-O-メチルカルノシン酸、α-リノレン酸によるPPARγの活性リノール酸PPARα、γの活性化MCTオイル オメガ6脂肪酸オメガ3脂肪

脂質過酸化物の種類と治療アプローチ(認知症・アルツハイマー)

脂質過酸化反応とその酸化物 (LPO)活性酸素関連記事活性酸素(神経変性疾患・アルツハイマー病発症因子)活性酸素の種類と治療アプローチ(認知症・アルツハイマー)脂質過酸化物の種類と治療アプローチ(認知症・アルツハイマー)抗酸化酵素 スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)脂質過酸

軸索輸送障害を改善する7つのアプローチ(神経変性疾患)

軸索原形質輸送(認知症・アルツハイマー病)Improve axoplasmic transport概要軸索輸送とは軸索輸送軸索輸送とは、神経細胞の軸索の中で様々なものを運ぶ機能のこと。微小管がレールの役割を果たし、キネシンやダイニンなどの分子モーターによって物質が運ばれる。神経細

プロテインホスファターゼ2A(PP2A)を調節する16の方法

PP2Aとアルツハイマー病概要細胞は、機能を維持するために細胞内をタンパク質のリン酸化と脱リン酸化反応を繰り返している。リン酸化タンパク質へリン酸基を付加する酵素をプロテインキナーゼ(リン酸化酵素)と呼ぶ。反対に、リン酸化タンパク質からリン酸基を脱離させる酵素をプロテインホスファ

ミクログリア クリアランス・活性化を調節する32の因子

概要アミロイドβは脳内において平衡バランスを保っており、アミロイドβの恒常性バランスが崩壊することによってアルツハイマー病を発症するという仮説が存在する。アミロイドβのクリアランスメカニズムは複雑で複数の経路が存在するが、ミクログリアの食作用が、アミロイドβ原繊維、可溶性アミロイ

認知症リスク因子 インスリン分解酵素(IDE)の低下 5つの改善アプローチ

Insulin Degrading Enzyme概要インスリン分解酵素(IDE)の多彩な機能インスリン分解酵素(IDE)は、インスリン代謝に関与する酵素として発見された。そのため、これまでの研究もほとんどが、糖尿病の発症に関するものとして調査されている。しかし、アミロイドβ、アミ

アミロイドβ分解酵素ネプリライシンを上昇させる10の方法(アルツハイマー病・認知症)

ネプリライシン概要ペプチドホメオスタシスの調節酵素ネプリライシンはメタロプロテアーゼ13(M13)ファミリーの亜鉛メタロプロテアーゼのメンバー。ネプリライシンは細胞外酵素であり、細胞外の多くの神経系、心血管系、免疫系、炎症系の代謝経路に関連するペプチド(30程度のアミノ酸)を切断

オートファジーを活性させる50の方法

オートファジーによるアルツハイマー病治療関連記事オートファジー障害 治療標的PI3K/Akt/mTOR経路 ラパマイシン クルクミン レスベラトロール ラトレピルジン オリーブリーフ メマンチン(非mTOR依存性を含む) 他多数AMPK/Ulk1経路 リチウム トレハロース ポリ

アルツハイマー病発症因子 カスパーゼ3切断

カスパーゼ3切断を減少させるカスパーゼアポトーシスと関連するカスパーゼがアルツハイマー病の進行性神経細胞死に寄与することがこれまでの研究で提案されてきた。哺乳動物のカスパーゼは1から14まで見つかっており、まとめてカスパーゼファミリーと呼ばれる。ほとんどのカスパーゼはプログラム細

コリン作動性神経伝達・アセチルコリン 12の役割・効果

認知機能だけではないコリン作動性の作用と機能関連記事アセチルコリンを増強する26の方法(ハーブ・薬剤・ライフスタイル)アセチルコリン受容体(ムスカリン性・ニコチン性)サブタイプの機能抗認知症薬による概日リズム・睡眠の混乱(AChE阻害薬、ドネペジル)概要コリン作動性とは受容体が神

アルツハイマー病標的/APP αセクレターゼ α切断の低下を防ぐ16の方法

APP アルファ-セクレターゼを増加させる概要αセクレターゼによるアミロイドβ区画の切断αセクレターゼは、アミロイドβが作り出されるAPPを切断する切断酵素。しかしAPPのアミロイドβとなる中央部分を切断するため、アミロイドβは切り出されず代わりにsAPPαが切り出され細胞外に放

アルツハイマー病リスク因子/カスパーゼ6の増加

カスパーゼ6を減少させるReduce caspase-6 cleavage概要カスパーゼとは哺乳動物のカスパーゼは1から14まで見つかっており、まとめてカスパーゼファミリーと呼ばれる。ほとんどのカスパーゼはプログラム細胞死であるアポトーシスの誘導に関与している。カスパーゼは大きく