『Alzhacker図書館』サポーター募集!

Alzhacker Library is looking for supporters!

「インディアンは、欲しがらずに生き、不平を言わずに苦しみ、歌って死ぬ方法を知っていた」

アレクシス・ド・トクヴィル

はじめに

こんにちはアルハカです!緊急支援のお願いがあってこの文章を書いています。今まで、個人的なことを語ってこなかったため、「おやっ?」と思われる方もいるかもしれませんが、よろしければ10分だけお付き合いください。

3分で読むことのできる、この記事の要約版はnoteに載せています。

https://note.com/alzhacker/n/neec573e489b9

8年間続けてきた独立系ブログ

2017年から8年間、広告をほとんど載せず、完全に自費でサイトを運営してきました。主流メディアや政府、学者が取り上げない論文、海外の書籍、外国の研究などを積極的に紹介し、他では手に入らない独自の健康情報や社会問題、権力への批判を提供し続けています。
主流メディアや規制機関の信頼性が大きく揺らぐ中、企業や政治の影響から完全に独立した健康情報を届けることは、ますます重要な役割を担っています。ただ、こうした独立性を保ちながら、持続可能な情報発信を続けるのは、簡単ではない課題もあります。

なぜ稼げるルートに走らなかったのか?

健康分野、特にアルツハイマー型認知症の治療で注目されるリコード法を紹介してきましたが、多くの市場参入者はリコード法を使って富裕層を対象にした高額ビジネスを展開しています。

当ブログは、リコード法を日本で初めて紹介したブログであるだけでなく 認知症・健康関連の情報を量、質とともに日本で最も多く紹介しているブログの一つです。検索エンジンのペナルティを受ける前は、月間アクセス数が頻繁に10万PVまで達しており、まれにヒット記事で数十万のPV数に達することもありました。広告収益に結びつけることは容易であり、サラリーマン程度の販売収益を得ることも可能でしたが、それは嫌でした。信念に反することでした。

例えばディスプレイ広告やアフィリエイトなどブログ収益の手段としてごく一般的に利用されており、商業的な慣行からは「なぜ?」という疑問を持つ方もいるかと思います。みなさんを説得できる自信はまったくありませんが、自身で振り返ると、個人的に寄付してくれる方がいたこと、途上国での生活経験もあり極貧生活を気にしないタイプ、拝金主義への嫌悪感、贈与経済への関心など、様々な理由が偶然重なった結果です。一言で言えば「変わり者」であり、反骨精神とノーテンキさによって今までやってきたというところでしょうか。

広告も載せずに毎日記事を更新、ツイートを精力的に投稿しているため、経済的に余力があるものと思われた方もいるかもしれません。実際には個人寄付と副業で自転車操業を8年間繰り返しながら、運営を続けてきたというのが実情です。自分でもよく続いたものだと感心しています。

パンデミック以降、多くの方が目撃したように、医療産業複合体を含めた私たちが依存している社会の問題の根の深さを深く知ることになります。あまりにも多くのことがあり、ここではとても語れませんが、彼らの行為により多くの人が亡くなりました、いや殺されたと言うべきでしょう。そこには多くの複雑な要因があるものの、お金の流れ(利益相反が大きな推進力となっていることは皆さんも同意するところだと思います。

また、製薬企業の側だけでなく、私の目にはバラマキと作り出された経済的困窮が、医師を含めた人々の品性や考え方、そして人民同士の対立も引き起こしているように見えました。この一連の出来事は、私自身を世俗的、金銭的な関係性から距離を置こうとする強い動機となるものでした。

本題

個人運営の限界

さて、ここで本題の話に入ります。ボランティアに依存した個人運営の限界と経済的制約により、現在、この活動の継続と発展が困難な状況に直面しています。

これはトラブルの一例ですが、ブログの記事数は1万本近くに達し、今年に入ってサーバーが受け入れられるファイル・フォルダ数を超過し、サイト全体がフリーズする事態に陥りました。強引にブログの添付画像を一括削除することで対応しましたが、結果として多くの画像が過去記事から喪失することになりました。また削除によって減らすことができたのは10%程度であり、再び超過によりサイトが機能停止するのは時間の問題です

5月28日付けのファイル・フォルダ使用数

このことに関して解決方法はサーバーの移転しか方法がないのですが、その費用や時間があるのだろうかと検討する過程で、ファイル数以外にもサイトの全体的なシステムやセキュリティーに様々な問題があることを発見し、私的な理由も含めて状況が考えていたよりも深刻であることに気づきました。今日明日の話ではありませんが、今年いっぱいもつだろうかという見立ては誇張ではありません。

長期的な視点で考えていること

今回のお願いは、緊急でもある一方で、長期的な視座も踏まえたものです。実際、現在私が行っている活動は、長期的な視点で日本に貢献できる内容に焦点を当てています。例えば、いいねやリツイートが少ないとわかっていながら、難解な長文記事を投稿し続けているのは、未来から振り返ったときにコミュニティが深い議論を持っていたことを証明するための長期的な戦略に基づくものです。

このような取り組みが必要な背景として、主流メディアによる感情的な主張を狙ったチェリーピッキング(選択的な情報抽出)や、弱い議論を叩くストローマン(わら人形論法)を使った印象操作手法があまりにも常態化していることが挙げられます。弱い証拠や論理的な矛盾を含む極端な主張は一定数の人々に訴える力があるため、実際にそれらが世間の認識を構成し、眉をひそめさせるというプロパガンダが機能します。

実際には真実であるもしくは合理的な仮説だが、矛盾の多い論理と嘲笑や軽蔑を混ぜ合わせながらその真実を主張し、半信半疑のステージにいる人々を罵倒する。このことによって真実から遠ざけるという情報操作は私の知り得る最も効果的な心理的隔離戦術です。賢くないイメージをもつ人々や、奇抜な印象を与える人々にその真実を主張させることで、さらにこの戦術は効果的となり、加えてその真実が、例えば9.11のように、極端な出来事であるとみなされている場合、ほぼ完璧なプロパガンダとして機能します。

「陰謀論」という言葉がまさにそうであるように、知的権威を装った人々が、感情的な反応と論理的矛盾を巧妙に組み合わせることで、聞き手に「この話題を真剣に考えること自体が愚かである」という印象を一度植え付けることができれば、あとはプライマシー効果と確証バイアスにより誤った情報が自律的に続いてくれます。

ここで重要なのは罵倒や嘲笑を行わず、無闇に人と争わず、淡々と証拠に基づく仮説を提示し検証していくコミュニティの存在です。出典を明記し、反証可能な形で論証を構築します。このような証拠と仮説を組み合わせたアプローチを採用するコミュニティは、情報操作に対する最も有効な対抗勢力となり得ます。

このようなコミュニティがあることで、後から「それは知らなかった」「当時は仕方がなかった」という弁解を無効にすることができます。これはもちろん私だけではなく多くの仲間が取り組んでいることであり、コミュニティとして犯罪の証拠を蓄積していくことは、未来のための重要な仕事の一つです。

もちろん反証だけではなく、草の根コミュニティに知的推進力を与えることも期待しています。どれだけ難解な記事、一般受けしない記事であっても確実に見てくれる読者は一定数存在します。わかりやすい反応やコメントが得られるわけではありませんし、直接そういった方と交流することもまれですが、心の中でそのような読者と深いつながりを感じながら、活動を続けてきました。

懐疑的に見る方もいるかもしれませんが、10年20年、もしくはそれ以上の長期的な視点で見たときに、Alzhacker図書館の中にある一部のコンテンツが、日本に免疫のような刺激を与え、再興をもたらす可能性(高い期待値)があると私は心から信じています。

世界の各地で立ち上がった多くの勇士たちも、医療産業複合体との長期的な闘いを想定し、収益化を図る方向にシフトしています。これまで「武士は食わねど高楊枝」でやってきましたが、私もこれは良い機会であり、潮時であると考えるようになり、独立性を維持できる支援型コミュニティという選択を決断しました。

支援型コミュニティの目標

3段階の目標

支援型コミュニティのサブスク収益を通じて、以下の段階的発展を目指しています。

第1段階:緊急支援(月額3万円目標)

サイトの基本的存続を確保するステージです。サーバー代(10%)、通信費(20%)、電気代(20%)保守整備(10%)AI関連(20%)各種プラグイン、セキュリティソフト、アプリケーション使用料(20%)など、最低限の運営維持費を賄います。これにより現在直面している年内の運営停止を避けることができます。

第2段階:活動専念(月額10万円目標)

長期的な安定性が高まりアップグレードするステージです。単なる維持ではなく、サーバーのアップグレード(ファイル数上限)、場合によってはより安全なサーバーへの移転を検討します。セキュリティ対策も強化します。また有料学術論文へのアクセス、専門書籍の購入、特に、海外の独立系専門家サブスクリプション購読による応援と情報入手は外せません。またより深い研究時間の確保。活動の安定性が増し、長期的な活動を可能にします。

第3段階:品質飛躍(月額20万円以上目標)

持続可能なシステムを構築することで、活動の安定性が飛躍的に強化されるステージです。サーバー管理、バックアップ体制を外部の信頼できる技術者に委託すること、法的助言を得られる専門家との協力構築。ボランティア、外部協力者への報酬支払いを行います。また、これまで更新できなかった記事を再編集することが可能になり、サイト全体の安全性と品質が大幅にパワーアップします。

「共同オーナー」として参加してください

これは単なる支援ではありません。支援者の皆様は、独立系メディアの「共同オーナー」として、パートナーとして捉えていただきたいと考えています。皆様の定型、無定形の支援により、企業や権力に屈しない「対抗言論」が実現します。

支援者からの情報紹介、実体験、現場情報の提供を歓迎します。各分野のエキスパートが持つ内部情報は、主流メディアでは得られない貴重な一次情報源となります。もちろん任意ですが、短時間のボランティア、サポートも歓迎します。海外文献の翻訳や要約作業の分担も、情報収集の効率化が図れます。

口コミは発信より大事だったりする

SNSでの記事シェア、リツイート、いいねなどの日常的な拡散協力は単に重要であるだけでなく、本質的に重要な貢献です。個人の影響力が強すぎる発言は、常に発信者が標的とされる危険性があります。私や一般の方の影響力であれば心配する必要はないという声もありますが、AIの登場により、より個人をターゲットとした監視と制裁は現実のものとなっています。

犯罪予測システムの結果だけを全面的に信頼するのは危険という警告があるにもかかわらず、映画『マイノリティ・レポート』の世界を彷彿とさせる予測捜査システムの導入がアメリカ、日本で進んでいます。しかし、これらの懸念は現在ガザで展開されているAI兵器システムの前では相対的に些細な問題となっています。イスラエル軍が爆撃作戦で目標選定にAIを使用し、多くの民間人死傷者が出ているという現実は、個人レベルでの監視がいかに深刻化し得るかを示しています。

これらが遠い国の出来事と考えるのは楽観的です。日本でも神奈川県警がAI予測の導入を検討しており、何千時間もの映像から人物を識別し、膨大なデータを解析する技術基盤は既に民間分野でも広く利用されています。分散共有によるリスク分散は太古からの知恵ですが、高度な情報戦争という霧の中で、リアルな口コミや深い真実をもつ情報のリツイート、そして日常生活での実践が単発の大きな影響力よりも重要な時代となっています。

発信者が増えることはさらに重要

外国書籍や論文を読む時間に一日の大半を注いでいますが、文献の多読を通して、なぜこのような重要な洞察、知見が広く知られていないのだろうと思わない日はほとんどありません。人々に広く理解されれば、比較的単純なことで多くの人の命や苦しみが大きく軽減されるかもしれない。もしくは、日本が植民地化される歯止めになるかもしれないなど、大きな期待をしながらいつも情報発信を継続していますが、多くの場合発信しただけで終わってしまいます。。

イベルメクチンは本当に珍しくヒットした事例です。後にも先にも動画の字幕を作ったのはこれだけになってしまいましたが、コーリー博士の上院での衝撃的な証言や、イベルメクチンが日本で発見されノーベル賞を受賞したことなど、様々な要因が重なった結果だと分析しています。しかし、イベルメクチンだけではありません。もちろん、イベルメクチンはその実力があったからこそ、日本にブームを引き起こすことができましたが、イベルメクチンと肩を並べる実力がありながら、見過ごされている化合物や介入的なアプローチは他にも多くあります。

閑話休題:低用量ナルトレキソン(LDN)
良い機会なので、強引に割り込ませて紹介します!時間があればこの薬の普及に人生をかけても良いと思っているほど、多くの人に知ってもらいたい薬の一つです。疼痛はほぼすべての人が(つまり今読んでいるあなたが)一生のうちに一度は経験します!このような安価で安全で効果的な薬が世界に広がればどれだけ人の苦痛を取り除くことができるかと想像すると、(神経障害性疼痛の日本人患者数600万人×改善率70%)世の中のあまりの不合理さに脱力してしまいます。詳しくはこちらもしくはこちら(サイトでも多数紹介しているので見てください)。

医療介入的な例を取り上げましたが、健康に関すること、社会問題、政治、未来技術、AIの問題など、少なくとも日本では誰も取り上げていない重要な未発掘情報が至るところに見つかるため、内心では「なぜ、これがニュースにならない?!」と驚きの連続で情報発信を行ってきました。つまり、比喩的に言えば光が当てられていない「100のワクチン問題」、人々の苦しみを取り除く「100のイベルメクチン」がサイトに眠ったままなのです!

ある日から、そのような有益な情報を発掘し、関心をもってもらえる他の伝達者にバトンタッチすること(種を撒くこと)が、私のできる最大限の日本人と日本社会への貢献ではないかと考えるようになりました。(こう書くとなんだか人徳の高そうな人に聞こえますが、頭の中では淡々とした功利的思考に基づいています。)

そのプロセスにおいて私がクレジット(信用評価)を得ることにはほとんど関心がありません(性格的に)。そして、情報そのものは目立つ必要があるが、情報を介在する存在は目立たないほど、伝えるべき中間層や異なる意見をもつ人々に受け入れられる可能性があるというパラドックスにも気づきました。そのため、逆説的ですが自身を目立たせないよう、そして意識的に個人的主張を控えてきました。(アルツハッカー図書館は幸いクローズドな目立たない環境であるため、これまで控えていた個人的な意見も、わかりやすく述べていこうと考えています)

ブログで提供されるアーカイブはほぼすべて参照するソースが存在しており、その価値を見出した方が、私から独立して伝えて広げていくことができます。私からの情報提供であることを示す必要はないというよりももっと強く、私を介さずに直接ソースを紹介してくれると良いくらいに思っています。これは、独立した分散型抵抗組織の理想形態の一つです。このような市民運動のエコシステムが一度構築されると、アリのコロニーやムクドリのように、それを消し去ることは非常に難しくなります。

孤軍奮闘から集合知へ

私のブログのように、公共空間に適切に位置づけられていない情報は、情報そのものの価値よりも、情報を見つけ出し活用するスキルがより重要であることが多々あります。日本に存在する1690万のブログの中から、しかも検閲対象となっている当ブログを、みなさんが探し当て何らかの価値を見出す能力は、すでに従来の情報環境に対する健全な懐疑心と独立した思考力を示しています。

個人の力には限界がありますが、同じ問題意識を共有し、それぞれが異なる専門性や視点を持つ人々が協働することで、実効性のある対抗力を構築することが可能になります。

これまで8年間、孤軍奮闘で情報発信を続けてきましたが、今後はこのような志を同じくする人々と連携し、より強固で持続可能な独立系情報基盤を築いていく段階に入ったと考えています。単なる情報の一方的提供ではなく、双方向的な知識共有と相互支援によって、検閲や情報操作に対する集合的抵抗力を高めていきます。

黒澤明映画『七人の侍』

コミュニティへの参加方法

サポーター会員(月額1,000円)

サポーター会員の月額1,000円は、一般的なブログサブスクリプションと比較して高めの設定です。これは8年間蓄積した1万本近い学術的アーカイブ、独立性維持のための運営コスト、そして真剣に独立系情報を求める方々との質の高いコミュニティ形成を意図した価格設定となっています。

特典
  • 支援型コミュニティでの情報交換・コミュニケーション
  • 支援者のリクエストに答える運営者の特別記事
  • サポーター専用テレグラムへの参加(おススメ!)
  • 有料記事へのフルアクセス

コアサポーター会員(月額3,000円)

コアサポーター会員は、より積極的にAlzhacker図書館の活動を支えたいと考える方のための会員プランです。月額3,000円という価格は、単なる情報サービスの対価ではなく、独立系メディアの持続的発展により大きく貢献したいという意志を反映したものです。

この会員区分では、通常であれば数万円規模の調査・翻訳業務に相当する個別サービスを提供します。具体的には、個別の論文要約、海外専門書籍のリクエスト対応、既存記事の再編集など、運営者による直接的な対応を含みます。これらは8年間で蓄積した1万本近い学術的アーカイブへの深いアクセスと組み合わせることで、他では得られない価値を生み出しています。

特典(基本サービスに加え)
  • 希望外国書籍・論文の要約・紹介リクエスト対応
  • 既存コンテンツの再編集リクエスト対応

最初の30名の創設メンバーには、コミュニティ運営への意見反映権など特別な権限を付与予定です(詳細は支援者の皆様と相談の上決定)。

解約について

noteのサブスクリプション機能を利用しているため、解約はいつでも簡単に行えます。マイページの「サポート中のクリエイター」から数クリックで手続きが完了し、解約手数料等は一切かかりません。

支援金が運営者にもたらしてくれるもの

  • 月額1,000円の支援で:研究時間30分の確保(論文に基づいた長文ツイートを作成する時間)
  • 月額3,000円の支援で:研究時間1.5時間の確保(2000~4000字程度の記事一本を作成する時間)

リスク軽減への取り組み

長年の懸案であった、不当な検閲、サイバー攻撃、法的圧力、健康問題などによる個人運営のリスクを軽減するため、継続的支援により外部協力者の確保や代替運営体制の構築も進めます。これにより、万が一の事態でも独立メディア活動を継続できる体制を整えます。

Alzhacker図書館—知的抵抗の最後の防波堤として

民衆が反逆の術を忘れていない国は幸福である

リチャード・ヘンリー・トーニー(英国の歴史家)

当ブログは信頼性の高い学術的文献と、読者自身の判断が問われる仮説的見解、いわゆる陰謀論と呼ばれる見解が混在しており、一般の方はブログをどう位置づけていいのかよくわからない、カオス的な雰囲気があることは皆さんもご承知だと思います。

自虐的に言えば、ダイヤの原石を見つけてきたはいいが、埃をちょっと払ってそのまま展示しているブログです。最近はAIのおかげで原石を効率よく磨けるようになりましたが、一般的なウェブマーケティングの観点からは完全に逸脱した異端児ブログでしょう。簡単にお手軽に知りたいと考える読者のためにあるブログではありません。読者が何度も探索し、記事を見つけて独立した思考で考えることで初めて価値を見出すことができます。ブログというよりも、禁書を集めたデジタル「図書館」のようなものです」。(そこで、コミュニティの名前を「Alzhacker図書館」と名付けました!)

なぜこの図書館が必要なのか?

直近の課題はAI脅威

私はAI(LLM)が登場した2023年初期から一貫してAIを使い続けてきた超ヘビーユーザーです。加えて、大量の検閲コンテンツを扱っているため、AIが検閲コンテンツに対してどのように応答するのかを、その変化も含めおそらく日本で最も観察してきた人物です。(観察は一度しかないチャンス)

代表的なAI企業によって検閲コンテンツの抑制方法は異なりますが、共通しているのは主流のナラティブ(物語)が正しく、私たちは誤っているとする姿勢です。このことについては私の知る限り、悪名高いChatGPTは論外としても、 Claude 、Grok、DeepSeek、どこの主要AI企業も微妙な違いはあるものの、同じ方向を向いており、政治的な検閲や誘導が行われていることは間違いありません。

また、この誤りは、AIの訓練データが主流の考えを単に反映した結果ではないことも強調しておく必要があります。現在のAIアルゴリズムは明らかに、特定の見解や証拠を擁護し、好まれない真実は森の中の木陰に木の葉を隠すような、巧妙で「恣意的な」重み付けがなされています。

さらに、検閲アルゴリズムがいつでも指先一つで変えられるということも、深く憂慮させるものです。実際、エックスのAIであるGrokは当初驚くほど検閲のない発言が許されており大いに期待したものですが、今では中立性を印象付けようとすることに過度に偏向しており、複雑な論証で(多くの人は見抜けない)けむを巻くAIに変わったという印象を強めています。どのように応答すれば人々の認識を操作できるか、対照グループを使った集団実験も自由に行われ十分なデータを蓄積しているでしょう。

プロパガンダの父であるエドワード・バーネイズが、権力維持のために大衆の自発的な同意が必要であるとして「合意の製造」を主張したのはもう100年前の話です。現在、私たちは古典的な情報操作手法に加えて、デジタル環境における「合意の製造2.0」を経験しています。

そして、これから早ければ数年、遅くとも10年以内にAIによるはるかに強固な「合意の製造3.0」をもたらすと私は確信しています。時間は多く残されていません。

次世代への責任

私が特に深く心配しているのは、子どもたち、若い人たちです。彼らがAIから学ぶことが標準的となっていくのは避けられませんが、このままでは、多くの欺瞞的アルゴリズムを備えたAIとともに育っていくことになります。

「自分の頭で考えよう」とはよく教訓的に語られることですが、それは言うまでもなく嘘のない知り得る情報を完全に与えられていることが大前提です。特定の真実が注意深く除去され、陳列された真実の範囲の中で、どれだけ知的で合理的な思考を深め”自分の頭で”考えても、それは端的に意味をなしません。これは今の民主主義が形骸化している大きな理由の一つであり、大半の知識人、エリートがまさにワクチンについて間違った考えをもってしまっている大きな理由の一つだと私は考えています。

専門家「物差し」への対抗

また、現在私たちが直面している問題は、単に嘘や誇張の集積というわけでもありません。このことを理解することはとても重要なのですが、問題そのものというよりも、問題の規模や深刻度やを測る「物差し」を政府、エリート、主要メディアをはじめとする医療産業複合体がコントロールすることによってパターン認識が作られていることです。

コビッドワクチンと関連して目撃したことは完璧な事例です。これまで、何十万という人が意図的な薬害によって亡くなり、それを示すおびただしい数の報告と証拠があり、世界中で大規模デモも何度も行われました。しかし、5年近くが経過しても実質的に、被害の特定の話題しか許されておらず、ワクチン被害の問題が時折流れる単発ニュース扱いであることは、現在もその認識を管理する「物差し」が有効であることを強く示しています。

ワクチンの被害を評価する物差しへの政治的影響は本当に氷山の一角であり、掘り下げていくと、様々な分野にまたがって、物差しが政治的な影響を受けていることに気が付きます。

専門家でもない私がどうして気づけたのかと疑問に思う方もいるかもしれません。方法論としては意外と単純です。人々がまず読まない、専門性のある一次資料にあたります。わからないことが多いので専門家を探し出します。専門家がどのように批判し考察しているのか、助けを得ながらその論理を可能な限り理解しようとします。著者の明示されている利益相反だけではなく、潜在的な利害関係を予想し、信頼度の重み付けもします。

究極的にはこれだけですが、とにかく数をこなす、物量をこなしていくことで、証拠が蓄積され、真実の度合いについて重み付けができるようになります。特に、社会学、経済学、生物学において、これは科学哲学や認識論とも関係してくることですが、屋台骨の部分に学問そのものを脅かしかねない欠陥や論理的矛盾があり、そこへ政治的な影響が入り込んでいることに気づくことは大きな発見でした。

もちろん、業界でそのような専門家の自己批判がなされていなければ、私が知ることは不可能です。それはありえません。驚くことではありませんが、彼らの声は抑圧されており、メディアの記事を読んでいたりするだけでは通常目にとまることはありません。

しかし、どの業界にも非常に少数ながら、自らの専門を疑い勇気をもって批判する人々が必ずと言っていいほど存在します。私にとって彼らはヒーローと呼ぶべき存在であり、彼らの研究を見つけ出すことを光栄に思っています。

そのようにして私が問題を認めた分野だけでも、公共政策学者、生命倫理学者、因果関係分野、政府の規制機関、人類学者、陰謀を研究する社会学者、心理学者、公衆衛生統計学者、国際関係学、人口管理研究、メディア研究・コミュニケーション学、都市計画学、PR研究、バチカンなどの宗教的権威、様々な中立を装った公共財団法人が存在します。これらは公開されている文献から得られている範囲のものであり、実態はこれよりももっと根深いものなのでしょう。

これらに一般の方が精通することは難しく、その知識生産システムの内部ででは整合性をもった構造性があります。感情的な勢いが優勢となると「知性 vs 感情」という不利な対立構造として利用されてしまう問題があります。

この専門家「物差し」に対抗するには、私の考えでは最終的にはイデオロギー・思想・哲学の問題にまで掘り下げる必要があると考えています。しかし、彼らのイデオロギーの内部には大きな矛盾があるため、場合によっては対抗エリートとも協力し、その矛盾を論理的に明らかにすることで崩壊させていくべきであり、(今なら)まだ可能です。今、RFK Jr.が厚生省長官となり米国で起こっていることは、それに近いものだと考えています。

Alzhacker図書館の使命 知的武器庫として

そして、彼らの物差しをを内在的に批判することのできる合理的で多様な「対抗言論」がアルツハッカー図書館には存在します。ほんの一例に過ぎませんが、パンデミックと関連するだけでも生命倫理、インフォームドコンセント、因果推論、公衆衛生学、EBM批判、医学哲学、合成生物学、感染症の歴史、軍事的関連性など、複数の専門分野をこれほど網羅している他の日本語ブログは私の知る限り存在しません。文字通り唯一無二と言っていいと思います。

また、庶民が権力者に抵抗していくための多くの抵抗研究(Resistance Studies)についても、幅広く情報を蓄積しています。サバルタン研究、下からの歴史運動、農民研究、「弱者の武器」の著者として知られるジェームズ・スコット、市民的不服従、非暴力行動研究、サティヤグラハム、階級闘争史観といった伝統的な社会学的研究から始まり、現代のコネクティブ・アクション理論、デジタル監視社会への技術的対抗、AI抵抗戦略、アルゴリズム難読化、プラットフォーム資本主義批判、監視資本主義の解体方法、分散化技術による権力回避、カウンターエコノミクス、パラレル・ポリスの構築、反脆弱な組織論まで、権力構造の変化に対応した最新の抵抗理論を包含しています。

さらに、情報操作とプロパガンダの解体についても、冒頭で少し触れましたが、包括的な知識体系を構築しています。CIAの心理作戦から現代のAIプロパガンダまで、ウィキペディアの編集による情報統制、マインドコントロール技術の発展史、集団心理と大衆形成の操作メカニズム、認知バイアスを利用した世論誘導、操作された反対派による分断統治戦略、第5世代戦争、神経兵器とオムニウォーの実態、メディア・コングロマリットによる情報独占、金融詐欺の手法、陰謀論のレッテル貼りによる真実隠蔽、医療分野での偽情報と検閲システム、ビッグテックによる言論統制、アグノトロジー(無知の製造学)、犯罪心理学、そして行動経済学とナッジ理論を駆使した大衆操作まで、現代社会における認知戦争の全貌を明らかにしています。

これらの分析は、慈悲や利他主義を装った新自由主義的欺瞞、デジタルヘイト対策という名目での検閲システム、そして鏡像的告発によるジェノサイド扇動まで、権力による認識管理の精巧な仕組みを暴露しています。

これらの膨大なアーカイブは、テクノクラシーとグローバリズムに対峙する具体的戦略と理論的基盤を同時に提供する、類例のない知的武器庫となっています。

私はもはや民主主義、社会契約という言説をほとんど信じなくなりましたが、ハクスリーの予想が実現した全体主義社会の中で、たとえ少数であっても「合理的な懐疑の種」を残しておくことは知的抵抗の「最後の防波堤」となるものです。

結論

最後に、人の命と健康、さらには人々が考え、抵抗する術を学ぶための重要なコンテンツは、従来通りすべての方に提供し続けます。これは譲ることのできない原則です。

最終的にAlzhacker図書館の「学問的遺産」が誰かの手にわたり、未来世代へと引き継がれるのであれば喜んですべてを引き渡すつもりです。そこで私の使命は終わり、サイトをはじめこのサポート事業は終わります。

独立した市民のための事実の共有、そして未来世代への責任を果たすという社会的使命を、みなさんと共に実現できることを嬉しく思います。プロジェクトの創設メンバーとして、ぜひご参加ください。ご質問がございましたら、いつでもお気軽にお声かけください!

note Alzhacker図書館メンバーシップへの参加はこちらから

https://note.com/alzhacker/membership

黒澤明映画『七人の侍』:「この飯はおろそかには食わんぞ!」