COVID-19 7フェーズ戦略(作業仮説)

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新型コロナウイルス関連記事まとめ

目次

はじめに

マスクの着用、社会的距離のとり方など既知の重要な基本情報だけではなく、証拠は蓄積されつつあるものの、一般的な医療の側からは、まだ途上と見なされている栄養補給や生活習慣を中心にした改善可能性のある手段を個人の記録整理の延長として公開している。

新規性の高い(であるがゆえに不確実性が高い)査読前論文の情報、検討段階の治療薬候補も多く含まれる、ただし医療機関に頼れない個人の実行可能性に焦点をあてているため、主要な薬剤研究(ワクチンや、新規抗体薬など)には、あまり詳しく立ち入っていない。

実行可能であるだけではなく、理論的な妥当性があり、有害性の明確な証拠がなく、多額の投資を必要とせずに容易に利用できるものであれば、それを採用したいと考える閾値は当然下がるだろう。

しかし、あえて自己批判的に述べるなら、仮に実行することで患者に直接的な身体的危害を与えなかったとしても、実証されていない治療法を使用することは、受けるべき治療(があるとすれば)の機会を失う可能性を増加させるかもしれない。

そういった可能性も踏まえてもらい、ここに記載の情報は、あくまで基本的な予防策や既存の治療方法を前提とした上で、追加的な予防、治療方法の計画を検討していくための仮説的な情報として参考にしてもらいたい。

厚生労働省のページはこちら
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10の基本原則

  • 一般的な感染予防策を軽視しない(マスク、手洗い、うがい、身体的距離など)
  • 補充よりもリスク要因の除去が先(栄養欠乏、水分不足、睡眠不足、運動不足、酒、喫煙、電子タバコ、特定の医薬、極端な食事法)
  • 害の少ない方法を選択
  • 個人に最適化(年齢、基礎疾患、遺伝、フェーズ、血清マーカー)
  • 医学的証拠をベースに(信頼性+実行可能+費用+低リスク)
  • 投資対効果(1%以下の微効果を追求しない)
  • 予防・早期介入が基本(進行フェーズ別に対策を調整)
  • 入手が容易(低価格、流通性など)
  • ライフスタイルに取り入れる(実行の容易さ、楽しさ、継続性)
  • 組み合わせる & バランス(機序ベースで多角的に)

COVID-19 7つのフェーズ

  1. 物理的遮断
    1. 社会的距離・接触確認アプリ
    2. マスクなどツールによる遮断
    3. 手指衛生、消毒、
  2. 検査
    1. 一般症状
    2. 嗅覚テスト
    3. 酸素飽和度
    4. 脳卒中
    5. 検査機関でのチェック(PCR検査、血清マーカー)
  3. 免疫予防
    1. 食生活、腸内環境
    2. 運動、日光を浴びる
    3. 睡眠、概日リズム
    4. ストレスの軽減
    5. 毒素の解毒
    6. 微生物叢(腸肺軸、口腔、鼻腔)
    7. サプリメント
  4. 感染初期
    1. ウイルス侵入の阻害(ACE2阻害、TMPRSS2阻害剤など)
    2. 初期の自然免疫調節(NK細胞、IFN)
    3. 初期の獲得免疫調節(T細胞 CD4 CD8、免疫チェックポイント)
    4. 初~中期/ウイルス複製阻害・排出促進(抗ウイルス薬など)
  5. 感染中~後期
    1. ACE / ACE2不均衡
    2. 免疫系の調節
    3. 全身炎症/サイトカイン抑制
    4. 酸化ストレス・障害緩和(抗酸化剤)
    5. 低酸素症
    6. 血栓症・凝固作用の緩和(抗凝固剤)
    7. 心血管・血管内皮機能障害
    8. 死亡または寛解/緩和ケア
  6. 後遺症治療
    1. 回復直後の後遺症予防(抗凝固剤、物理療法、作業療法、言語療法)
    2. 中長期的後遺症の治療
    3. メンタルヘルス・不安うつへの対策
  7. ポスト/ウィズコロナの生き方
    1. 社会構造の変化
    2. リスクマネジメント
    3. 経済への影響
COVID-19 治療 / 組み合わせ・システム医療
コロナウイルス 新しい医療システム まとめ さまざまなCOVID-19感染治療アプローチの安全性、有効性、メカニズムの概説 COVID-19 ローカル、ナショナル、グローバル
フェーズの概説

情報整理のために番号を振っているため、番号はよく入れ替る他、あまりMECEではなく、時系列、プライオリティなど数字の割り振りルールは統一的ではない。

公衆政策として行われている取り組みは、1と不十分な2、そして一部の重症患者への実験的な5。現時点では、3は感染予防としての医療政策としてはほぼ放置され、4と5は研究対象となっているが、全体として重症化してからの5に重点が置かれている。6(特に6.2)は研究対象どころかまだ医療関係者からの認知さえ限られているいったところだろうか。

4と5が治療研究に相当する。ここではわかりやすく軽症と重症ステージという二区分で捉えているが、研究上では4~5つの病期に細分化されていることが多い。ただし病期による薬剤の投与タイミングの主要な研究はまだそこまで細分化されていない。また、特定のステージの投与であったとしても、特定の作用機序に特化した単一薬物投与の研究が大半であり、戦略的に組み合わせて投与を行う治療はまだ限られた研究しかない。

さらに、感染症後半の悪化または重症化する5のフェーズでの治療研究は、これまでのところ成果が限定的である。理想的には感染初期の4のフェーズで介入できれば、僅かなコストや低い副作用で大きな成果をあげられる可能性があり、研究も進められているものの、この感染症患者の多くは初期に無症候性であり、そのタイミングで病院へ行って検査をするということもしないため、誰にどの介入タイミングでという問題が立ちはだかる。

もう一つの課題は、無症候性でありながら異なる免疫応答が生じているため、介入方法も個別化していかなければ全体として効果を発揮する可能性が低くなる。

さらに対象者が莫大存在するため、初期の無差別介入は重篤な副作用を示す率がわずかでも、かつ感染リスク感受性の高い者に絞ったとしても(5人に1人)、容易に不利益が利益を上回る可能性がある。例えば重篤率が0.1%であったとしても、日本人口の約5分の1の2000万人を対象とした場合、予防的介入によって2万人の重症者を生み出す計算になる。

それ以外にも実践的な問題として、多段階の承認プロセス、大量生産、分配方法など、ワクチン開発も含めて、通常の薬理学的なアプローチにほとんど現実味が感じられないというのが正直なところだ。世界規模になるとより複雑かつ深刻で、資金問題、サプライチェーンの維持、各国同士での奪い合い、遺伝的な免疫反応の違い、特許、知的財産権、ワクチンであればインフラが整ってない国での冷蔵輸送や、ワクチン拒否、ADEなどのの問題も加わる。

したがって一見手間暇がかかり実現が容易ではないように見えるライフスタイルの変革は、単発の証拠としては弱くとも、日常的に容易に実行可能であり、組み合わせることが可能で、副作用の害が少なく、一周して現実的な意味において重要性を帯びてくる。これはビタミン・ミネラルなどの基本栄養素も含まれる。

既存薬(リポジショニング・ドラッグ)でコロナ感染に大きな有効性を示すものが現れれば、それは次点で現実的な策となるだろうが、「パンデミック薬のパラドックス」とも呼ばれ、ある既存薬が高い効果を示すことがわかった途端、売り切れてしまい万人が利用できなくなるという逆説的な現象が起きている。

いずれにしても、ここで提示しているライフスタイルを中心としたアプローチは、仮に有効な薬剤が見つかったとしても、お互いに補完し合うことが多く、その価値を高めこそすれ損なうものではない。

当サイトでは3と9の抜け穴を埋める作業に加え、1から6までのすべてを対象としており、特に感染初期の日常生活において実行可能な方法を仮説に組み込もうとしている。「社会実装」が最大の課題かもしれないが、当サイトは直接的にはそういった方向性を目指しておらず、草の根ライフスタイル改革を引き起こす足がかりを目指したものである。

フェーズ1  物理的遮断・消毒

1.1 社会的距離・感染経路

感染経路
COVID-19 社会的距離 感染リスクの高い場所・施設
社会的距離社会的距離・スクリーニングの強化重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2の感染に対する非医薬品介入の効果、韓国、2020年韓国の大邱・慶尚北道以外の地域でのコロナウイルス感染を解析した。その結果、薬剤を用いない対策により、厳格なロック
COVID-19 社会的距離 感染リスクの高い場所・施設
社会的距離 社会的距離・スクリーニングの強化 重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2の感染に対する非医薬品介入の効果、韓国、2020年 韓国の大邱・慶尚北道以外の地域でのコロナウイルス感染
COVID-19 不顕性感染・ 無症候性患者
不顕性感染・無症状のコロナウイルス患者 COVID-19による無症候性感染の系統的レビュー 無症候性感染症とは、患者検体から逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)によりSARS-C
COVID-19 パンデミック/感染拡大の危険因子
コロナウイルス 感染拡大の危険因子 感染の変動要因 総合 COVID-19パンデミックの初期感染拡大率の速度と相関する危険因子の分析。カッコ内はp値 気温が低い(4×10^-7)
COVID-19 スーパースプレッダー
超拡散がいかにパンデミックを助長しているか - そしてそれを止めるにはどうすればよいか 「私たちの誰もが知らず知らずのうちにスーパースプレッダーになっている可能性がある。」 現在、コロ
糞便-経口感染経路

直接的な証拠は得られていないものの、潜在的な可能性は専門家からずっと指摘され続けている。特に便の接触リスクが高い個人では糞便-経口感染経路での感染に注意しておく。

日本で可能性が高い関係者は、介護関係、医療関係、赤ん坊、保育園児と関わる関係者および主婦。

念の為、トイレの水を流す時は便器のフタを閉じてから。

COVID-19 糞便-経口感染経路
コロナウイルス 糞口感染経路 いくつかの最近の研究では、感染した個人の便にSARS-CoV-2リボ核酸(RNA)やSARS-CoV-2ウイルスが存在することが報告されており、潜在的な感染リスクが
COVID-19 消化器系症状
コロナウイルス 消化器症状 消化器症状のあるコロナウイルス病(COVID-19)患者の臨床的特徴:164症例の報告 過去のコロナウイルス コロナウイルスは、鳥類や哺乳類を宿主とするウイルスの
接触確認アプリ

ガラケーの人はスマホに切り替える!スマホは価格も下がっているので、接触確認用の専用機種として使うのもありだろう。

新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA) COVID-19 Contact-Confirming Application
新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA) COVID-19 Contact-Confirming Application
新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA) COVID-19 Contact-Confirming Applicationを掲載しています。
隔離に伴う精神医学的影響
COVID-19 ソーシャル・ディスタンス/社会的距離の神経生物学 孤独感は人を殺す
社会的距離の神経生物学 はじめに コロナウイルス病2019(COVID-19)への対応で、私たちが経験したような大規模な社会的孤立を経験したことは、これまでなかった。しかし、社会環境が私たちの
COVID-19 パンデミック時の幸福とは
COVID-19パンデミック時の日常的な情緒的幸福感 要旨 COVID-19の発生は、現代最大の公衆衛生上の危機の一つとなっている。各国政府は、世界中の日常生活に多大な影響を与えている自己隔離
隔離に伴う疾患リスク
COVID-19 パンデミック・社会的隔離による疾患リスク
パンデミック・隔離に伴う中毒・疾患・後遺障害の危険性 家庭内の毒物中毒 COVID-19の感染を防ぐために世界中で自宅隔離措置が行われているが、毒物管理センターでは、予
集団心理
COVID-19 集団行動・社会心理・行動経済学・恐怖訴求
COVID-19に関する社会的アイデンティティの視点:健康リスクは共有する集団メンバーシップによって影響を受ける  前書き 新種感染症に直面した場合、私たちの集団行動を変えることは命を救うため
コロナルールを破った人々を罰するべきか、援助するべきか?
罰するべきか、援助するべきか?イングループ内集団とアウトグループのメンバーが社会的距離を置くことに従わないことに対する多様な反応 To punish or to assist? Divergent
換気の重要性
COVID-19 換気
高ウイルス負荷と換気不良 COVID-19による高死亡率の原因 High Viral Load and Poor Ventilation: Cause of High Mortality F
屋外での活動

学校の屋外教室は過去のペストをやっつけた。われわれもそうするべきだ。
Schools Beat Earlier Plagues With Outdoor Classes. We Should, Too. 1915年頃のニューヨークのフェリーの上の教室。

1.2 ツールを使った遮断 マスクなど

マスクの着用にひそむ「4つの落とし穴」とは?
2020年6月に発表された研究により、一定割合の人がマスクをすれば新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行は抑えられるという説が唱えられているほか、かねてからマスクの着用について消極的な立場を貫いてきた世界保健機関(WHO)も、一転してマスクを推奨する方針を打ち出しています。しかし、マスクは適切に利用しなけれ
マスク
COVID-19 マスクの感染予防効果
N95・サージカルマスクの感染予防効果 COVID-19 フェイスマスクの効果 システマティックレビュー・メタアナリシス 我々の検索では、16 カ国と 6 大陸にまたがる 172 件の観
COVID-19時のマスク使用 リスクを調整した戦略
Mask use during COVID-19: A risk adjusted strategy 要旨 世界的にコロナウイルス病(2019)(COVID-19)の症例が発生している状況
COVID-19 布製マスクの感染予防効果・マスクの素材
サージカルマスク・フェイスマスク 布製マスク 布製マスクの着用 WHOのアドバイス COVID-19パンデミックは、世界中で深刻かつ急性の公衆衛生上の緊急事態をもたらしている。パンデ
マスクの再利用

炊飯器で5~10分蒸す。

マスクによる褥瘡を防ぐためのアイディア

使い捨てマスクの環境負荷の問題から、世界的にも布製マスクのリサイクルが推奨される流れとなっている。

COVID-19 マスクのリサイクル/消毒・Tips・その他
マスクのリサイクル N95マスク再利用の効果的な方法の検証 エタノールは2回目の除染で、マスクの適合性と密閉性を損なう。 UV照射と熱処理は、3回目の除染でフィット感と密封性の問題を示した。
フェイスカバー

HEPA空気清浄機

特に感染者、感染の疑いがある場合、エアロゾルを防ぎ同居人の感染リスクを低下させる手頃なツールとして機能する可能性がある。

HEPAフィルターが備わっていればOK。最安機種は7000円程度から。

1.3 ウイルスの不活化・消毒

手指衛生

COVID-19発生中の頻繁な手洗い:手刺激性接触性皮膚炎の予防およびその他の考慮事項

Error - Cookies Turned Off
抜粋
  • 特に手が冷たいときは、温水ではなくぬるま湯を使う
  • 手洗い後の乾燥は重要
  • 軟膏ベースのエモリエント剤を塗布して皮膚バリアをサポートする
  • 水性保湿剤の単独使用は避ける。(例:グリセリン、パンテノール、尿素、ゼラチン、ヒアルロン酸、αヒドロキシ酸)
COVID-19 感染予防 手指衛生・口腔衛生
コロナウイルス 感染予防・手指衛生・鼻洗浄など 手洗い 手洗いとマスクの組み合わせ エアロゾル感染では手洗い効果は低い 頻繁な手洗い(用量依存) 日本の伝統 日本の
うがい

最近の研究では唾液腺は、重症急性呼吸器症候群-コロナウイルス2(SARS-CoV-2)感染の潜在的な標的であることが示唆されている。

  • 緑茶うがい
  • ポビドンヨードうがい
  • 高張生理食塩水による鼻洗浄とうがい
  • 過酸化水素
  • 水うがい
COVID-19 感染予防 手指衛生・口腔衛生
コロナウイルス 感染予防・手指衛生・鼻洗浄など 手洗い 手洗いとマスクの組み合わせ エアロゾル感染では手洗い効果は低い 頻繁な手洗い(用量依存) 日本の伝統 日本の
COVID-19 ポビドンヨード
ポビドンヨードによる感染症管理とコントロール Infectious Disease Management and Control with Povidone Iodine 要約 最近、病院内
消毒
COVID-19 ウイルスの不活化・消毒方法
消毒剤の比較 62〜71%のエタノール 0.5%の過酸化水素 0.1%の次亜塩素酸ナトリウム 遠紫外線(UVC)消毒 COVID-19ウイルスの消毒のための遠
手指衛生消毒剤の危険性
COVID-19 手指衛生消毒剤による健康・環境リスク
COVID-19と手指消毒剤の頻繁な使用;暴露経路による人体の健康と環境への危険性 COVID-19 and frequent use of hand sanitizers; human healt
強迫性障害
COVID-19 強迫性障害(手洗い・買いだめ、潔癖)
Obsessive Compulsive Disorder(OCD) 手洗いへの強迫性障害・買いだめ障害 The other side of COVID-19: Impact on obses
AMR(薬剤耐性)
COVID-19時代の抗菌薬の有害使用による環境副作用/AMR(薬剤耐性)
COVID-19時代の抗菌薬の有害使用による環境副作用 Environmental side effects of the injudicious use of antimicrobials in

フェーズ2 個人検査 スクリーニング

2.0 リスクの高い個人のプロファイル

作成中

COVID-19 感染・重症化リスク因子・併存疾患
リスク要因 基礎疾患・持病 持病・併存疾患 高血圧 30.7% 糖尿病 14.3% 循環器疾患 11.9% 脳血管疾患 6.6% 悪性腫瘍 4.3% 慢性
COVID-19 感染・重症化リスク因子/ プロファイル
リスク要因 プロファイル 加齢 加齢 致死率 全体 1.6% 0〜9歳  0.0094% 10〜19  0.022% 20〜29  0.
COVID-19 高齢者/加齢リスク
高齢者の高い重症化・死亡リスク 加齢による高いリスク 加齢 致死率 全体 1.6% 0〜9歳  0.0094% 10〜19  0.022%
COVID-19 男女の性差
男女の性別によるリスク・重症化の違い 関連記事 性差における遺伝学の役割 COVID-19の性差の理由はおそらく多因子性であり、遺伝、生活習慣の違い、併存
COVID-19 リスクプロファイル / 民族性
民族による感染リスクの違い 英国COVID-19が原因で死亡した最初の10人の医師は少数民族の医師であった。 集中治療国立監査研究センターでの観察データでは、救急医療室に入院したCOV
COVID-19 男性の高いリスク要因・アンドロゲン・テストステロン
アンドロゲンの影響 スペインのCOVID-19入院患者において男性型脱毛症AGA(若ハゲ)が高頻度で観察される。 予備的観察研究ではCOVID-19肺炎診断で入院した患者41人のうち29人
遺伝

作成中

高齢者
COVID-19 高齢者/加齢リスク
高齢者の高い重症化・死亡リスク 加齢による高いリスク 加齢 致死率 全体 1.6% 0〜9歳  0.0094% 10〜19  0.022%
COVID-19 高齢者の高い死亡リスク メカニズム
COVID-19はなぜ高齢者に不釣り合いな影響を与えるのか? Why does COVID-19 disproportionately affect older people? アンバ
BAME(黒人・アジア人・少数民族集団)

BAMEの病態生理学的役割

COVID-19 and ethnicity: A novel pathophysiological role for inflammation
There have been recent mounting concerns regarding multiple reports stating a significantly elevated relative-risk of COVID-19 mortality amongst the B…

2.1 一般症状

一般的症状
  • 体温は一日変動することに注意。体温測定は午後遅くか夕方の計測が望ましい。
  • 咳 胸に異変を感じる乾いた咳
  • 息切れ(特に活動した時)
  • 無臭 59~86%(COVID-19に特異的)
  • 無味
  • イライラ 上記症状を発症する前に、神経学的症状を発症することが報告されている。無症候性ではイライラのみのこともある。
  • 胃腸症状、下痢 10~50%
  • 多尿
  • 不眠
  • 結膜炎、赤目 1~3%
  • 筋肉痛
神経学的、筋骨格系の有病率
  • 嗅覚障害 35%
  • 味覚障害 33%
  • 筋肉痛 19%
  • 頭痛 12%
  • 腰痛 10%
  • めまい 10%
  • 急性脳血管障害 3%
  • 意識障害 2%
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32676052/

2.2 嗅覚テスト

無嗅覚症とCOVID-19には強い関連があり、患者の約50~80%で観察されている。[R][R]

嗅覚テストは軽症者の感染を予測する傾向にある。[R] 感染が疑われかつ嗅覚が正常である場合、重症化のリスクが高まる。また無臭であっても長い期間(7~10日)が続く場合やはり重症化リスクが高まる可能性がある。

無味・無嗅覚症に、発熱、持続性の咳、下痢、疲労、腹痛、食欲不振などが組み合わさる場合、感染者を特定し隔離するデータとして利用できるかもしれない。(感度0.54、特異度0.86)

COVID-19 呼吸性嗅覚障害(ジスミア)の神経生理学的経路の仮説
宿主ジスミアとSARS-CoV-2の仮説を解き明かす:無視された神経生理学的経路を隠すワナの症状 要旨 呼吸器疾患COVID-19は、2019年12月末に中国・武漢で発生したウイルス性肺炎の発
COVID-19 アノスミア(嗅覚脱失)・味覚喪失・化学感受性
コロナウイルス 嗅覚障害・嗅覚異常・嗅覚不全(Dysosmia) 嗅覚喪失 最近の報告によれば、完全無嗅覚症または嗅覚の部分的喪失がSARS-CoV-2感染の初期マーカーであること
オンライン嗅覚テスト

スパイス、酢、歯磨き粉、ベーキングエキス、ピーナッツバターなど5つの香りを使っい臭い感覚をマッピングして、COVID-19の初期徴候を検出する。

SmellTracker
https://www.pnas.org/content/112/28/8750.long

2.3 皮膚の発疹

皮膚の発疹はCOVID-19の第4の重要なサインと考えるべきである
Skin rash should be considered as a fourth key sign of COVID-19 COVID Symptom Studyのデータによると、特徴的
COVID-19 皮膚病変の病理学的機序
COVID-19の皮膚病変の臨床的・病理組織学的特徴と潜在的な病理学的機序.文献のレビュー Clinical and Histopathological Features and Potential

2.4 酸素飽和度/パルスオキシメーター

ハッピー低酸素症

COVID-19のサイレント低酸素血症は「ハッピー低酸素症」とも呼ばれ、酸素飽和度が大きく低下しても患者が、そのように見えず平然と携帯電話を使っていたりしていることから医師の間で驚かれている。

https://journalfeed.org/article-a-day/2020/silent-hypoxemia-from-covid-19-explained
重症化の指標

また、誤解している人が多いが感染しているかどうかのスクリーニングではなく、主に重症化リスクのスクリーニングとしてある程度利用できる(全員ではない)。軽症者の感染予想には有効ではない。

誤差要因に注意

マニキュア液、人工爪、冷たい手、血行不良、息を止める、運動など誤った数値を示す可能性も多い。さらにSpO2値が低下すると150ドル以下の低価格機種では誤差が大きくなるとのこと。

また、低価格のパルスオキシメーターは誤差が大きく、特に80%未満では不正確な数値を示しやすい。(とはいえ、もちろんないよりはあったほうが良い)

普段のSpO2値を知っている必要があり、継続的に計測する必要がある。明確なカットオフ値は存在しないが、複数のパンデミックに関わる医療従事者から93以下において入院を推奨している。通常このレベルまで下がると体感でわかるが、初期のCOVID-19患者では肺の膨張などにより適応して体感ではわからないケースもあるようだ。96~99は正常で、94~95より下がっていくと疑わしくなる。

安静時ではなく活動時に計測

また軽い運動などによって急激に酸素飽和度が低下することがこのウイルス感染の特徴であり診断スクリーニングに有効であると、COVID-19外来クリニックから報告されている。少し歩いてみてSpO2を計測してみるとより有効な指標ツールとなるかもしれない。

パルスオキシメーターを持っていない場合

毎回決まった運動を行っている場合、例えば階段を200段登ると息切れするのが150段で息切れするなど、運動能力の低下により体感的な判断がしやすくなる。

COVID-19 在宅でのパルスオキシメーター使用/注意点と実用的ガイダンス
COVID-19患者を在宅でモニタリングするためのパルスオキシメーター/潜在的な落とし穴と実用的なガイダンス COVID-19を持つ患者におけるパルスオキシメーターのホームモニタリング サポート

2.5 脳卒中の兆候

COVID-19 脳卒中・血栓症
コロナウイルス 脳卒中・微小血栓症 関連記事 脳卒中 コロナウイルスの新たな謎 若年者の脳卒中の増加 健康な人でも脳卒中を引き起こしている。 「若い人たち

海外では50歳未満の成人で感染者の脳卒中の増加が報告されている。

脳卒中は治療可能。素早く対応することが重要。6時間以内。長くなるほどその後の有害な影響が大きくなる。

発症リスクの少ないはずの若者で発生しており、さらに軽い脳卒中症状のため深刻に捉えず、病院でのCOVID-19感染を恐れるという最悪の組み合わせにより、病院へ行かず深刻化することが問題となっている。

COVID-19の脳卒中リスクは8倍高く、患者によっては、脳卒中がCOVID-19の最初の兆候となることもある。 ある研究では、患者の4分の1以上が脳卒中のために救急室に行き、後にコロナウイルス陽性であったことが判明している。[R]

実際の事例 軽度の脳卒中がどのようなものか
Minor stroke captured on video: Watch as it happens

仕事帰りに運転していた時、ステイシー・イェペス49歳は、脳卒中を起こし始めていることに気がついた。 何が起こっているか他の人に見てもらうよう、彼女は車を停めスマートフォンを取り出し、記録を始めた。 軽度の脳卒中がどのようなものか見てほしい。

2.6 検査機関でのチェック

COVID-19 再感染リスク・偽陰性/偽陽性
COVID-19からの回復後に再感染はすることはあるのか? 最近、コロナウイルス感染症2019(COVID-19)から早期に回復したにもかかわらず、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応を用いて重症急性
PCR検査
血清学的検査・他 重症化の可能性
  • リンパ球の減少 89% 1000以下
  • 好中球の増加 74%
  • NLR比率 5以上 94%
  • LDH 93%
  • 血小板減少 24%
  • ASTの悪化
  • CRP 2.5以上
  • 高血圧
  • フェリチン 430以上
  • IL-6とCRPは最も重要な重症化の指標
LDH
Aging

2.7 赤外線センサー・熱スキャン

大集団の中から罹患者を分離するための確実な手法。補助診断のための初期スクリーニングにも欠かせない。一部の国では病院の入り口や救急外来では、体温が上昇している人を認識するために、赤外線カメラが最初に導入されている。カメラの認識に必要な走査距離は10m。

赤外線カメラは、赤外線エネルギーを熱として捉えて検出し、映像に変換される。空港、駅、学術機関、研究センターなどの公共の場に設置されているため、大勢の人が集まる場所の体温を±0.5℃までの精度でスクリーニングすることができる。

一般にサーマルカメラは、より長波長の赤外線エネルギーで運用されている。一方、赤外線スキャナは個人をスキャンするために使用されるが、大規模な集団をスクリーニングするためにはより多くの時間を必要とする。

大規模なスクリーニングには赤外線スキャナーよりもサーマルカメラの方が適している。

ただし、過去のSARSと異なり、無症状でウイルスを拡散させる可能性の高い人々(若者)と、ウイルスに最も脆弱な人々(65歳以上および免疫不全の人々)は、それぞれ異なる理由で、発熱を示すことはほとんどないことには留意が必要。発熱スクリーニングは信頼しすぎると害をおよぼす可能性もある。

フェーズ3 免疫強化による感染予防

COVID-19 ライフスタイル介入
SARS-Cov2 ライフスタイル ライフスタイルのリスク要因 生活習慣リスク因子、炎症機序、COVID-19入院。英国の成人387,109人を対象とした地域密着型コホート研究 ハイライト
COVID-19パンデミックからのライフスタイルの教訓
次のパンデミックに備えて、より良い準備をしよう 前書き Web of Scienceでは現在、約3,500件のSARS-Cov関連論文が掲載されている。 これらの間に蓄積され

3.0 免疫ホメオスタシスの安定化

胸腺萎縮を促進する要因
  • 加齢
  • 感染症
  • 内毒素性ショック/敗血症
  • 移植手術
  • 癌とがん治療
  • 慢性ストレス(コルチゾール)
  • エストロゲン、テストステロン
  • 腸内細菌?
胸腺委縮を防ぎ機能を高める
  • 慢性ストレスの解消
  • 亜鉛(胸腺ホルモンチムリンの補酵素)
  • グルタチオン
  • N-アセチルシステイン
  • ビタミンC、ビタミンE
  • GH、レプチン → 運動・半日断食など
胸腺とT細胞 胸腺委縮の原因と治療方法
胸腺萎縮症. 実験的研究と治療的介入 要旨 胸腺はT細胞の発達と成熟に不可欠である。胸腺の細胞性の損失および/または胸腺構造の破壊が起こる萎縮に対して非常に敏感である。これは、ナイーブT細胞出
レプチン抵抗性を改善する7つのアプローチ
アルツハイマー病患者のレプチン抵抗性   概要 食べすぎないための食欲抑制ホルモン? レプチンは、全身の脂肪細胞で作られ、視床下部内で作用することで食欲を抑制し、体脂肪を減少させる脂肪蓄積の調
概日リズムの安定化
COVID-19 概日リズム
概日時計に照らしたCOVID-19の管理 COVID-19 management in light of the circadian clock 概日時計は、私たちの免疫系の機能、ウイルス
COVID-19 予防・治療/睡眠・概日リズム
コロナウイルス 睡眠・概日リズムと免疫システム 睡眠と免疫 睡眠の一時的な剥奪は(1~2晩の徹夜)、健常者のナチュラルキラー細胞活動の一時的な増加、T-CD4 リンパ球、CD8、単球、顆粒球の増加
概日リズム障害とアルツハイマー病(作成中)
サーカディアンリズム はじめに すべての生物は24時間リズムをもっている 地球の自転周期による昼夜の24時間サイクルによって、光(UV)、気温、pH、酸素、活性酸素種など多くの変化が環境

3.1 食事・ダイエット/肥満の解消

ウイルス感染症の予防、治療、管理における栄養素;特にコロナウイルスに焦点を当てる[R]

COVID-19 栄養と免疫システム 関連文献
コロナウイルスの予防・重症化リスクを軽減する栄養補給 非伝染性疾患とCOVID-19-免疫と栄養の関係 非伝染性疾患(NCD)の高いCOVID-19リスク 2020年3月23日、世界保健機関
COVID-19パンデミック時の食事に関する推奨事項
Dietary recommendations during the COVID-19 pandemic  要旨 最適な栄養は幸福度を向上させ、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-

ダイエット方法

糖質過多

高グルコース食によって心臓ACEがアップレギュレーションされ、ACE2がダウンレギュレーションされACE/ACE2比が増大する。ACE/ACE2の不均衡はCOVID-19の心臓疾患リスクを高めるかもしれない。[R]

脂質

遊離脂肪酸やトリグリセリドの持続的な上昇は、SARSから回復した人やCOVID-19の可能性がある人の心血管系の異常につながる可能性がある。

感染細胞の脂質プロファイルの変化がウイルスの複製に重要である可能性が示唆されている。

食事性脂肪酸は脆弱な集団におけるCOVID-19感染のアウトカムに影響を与えるか?
Can Dietary Fatty Acids Affect the COVID-19 Infection Outcome in Vulnerable Populations? 要約 肥満、糖
COVID-19 多価不飽和脂肪酸(PUFA)/アラキドン酸・EPA・DHA
アラキドン酸・EPA・DHA COVID-19 炎症へのつながりと潜在的緩和における栄養の役割 魚および魚油は、CVDおよび癌を含む多数のNCDに対する様々な健康上の利点と関連付けられ
糖質制限 ケトーシスのリスク?

肥満者では過剰な高脂肪食は徹底的に回避、総摂取カロリーを少なくする。ケトンダイエットは慎重に(糖質は120g/日以上確保する)

細菌感染においては対照的にケトン食が有効かもしれない。

長期の断食(24時間以上)は注意を要する。半日断食はおそらく大きな影響はないが、感染初期では消化に良い糖質を適量摂取する。

断食・オートファジー・mTOR
COVID-19 断食・オートファジー/mTOR経路
コロナウイルス オートファジー/ヴィロファジー(Virophagy) 断食・ファスティング 激しい断食の免疫の作用 ハードな断食は、免疫細胞を鍛えるかもしれないし、死なせるかもしれない。 ここ数

間欠断食はSARS-CoV-2感染を予防するのに有効なアプローチである可能性がある。

COVID-19感染に対抗するための断食とオートファジー
間欠断食、SARS-CoV-2感染に対する宿主防御のための可能性のあるプライミングツール。カロリー制限、オートファジー、免疫応答のクロストーク Intermittent fasting, a pos
COVID-19 潜在的標的としての標準オートファジーと非標準オートファジー
Canonical and Noncanonical Autophagy as Potential Targets for COVID-19  要旨 SARS-CoV-2パンデミックは、関連す
大食い

糞便経口経路による感染は実証はされていないものの、多数の患者が消化管症状を示すことなどからその感染経路が疑われている。ウイルスは経口経路で侵入した場合、胃酸や腸の胆汁酸によって不活化されるが、胃酸分泌や胃酸pHが低下していたり、PPIなどの制酸薬を摂取しているなどの他にも、一度に多くの食事を摂取することで、ウイルスは胃液や腸液の過酷な環境を回避し、腸管細胞に到達して侵入する可能性がある。

プロトンポンプ阻害剤(PPI)利用者間でのCOVID-19リスク増加
Increased Risk of COVID-19 Among Users of Proton Pump Inhibitors (PPIs)
Findings from an online survey of more than 53,000 American adults suggest that using heartburn medications known as proton pump inhibitors (PPIs) once or twice
COVID-19 胃酸・制酸薬・プロトンポンプ阻害薬(PPI)
制酸薬 COVID-19の重症度は胃酸値が低いことで上昇する可能性がある? 主に呼吸器感染症であるが、SARS-CoV-2(COVID-19のウイルス)や、SARS-CoV-1、MERS-
アルコール・喫煙

コロナウイルスに対する最初の防御ラインである上皮繊毛

繊毛は拍動して細菌、ウイルス、上皮破片など有害な物質を気道外に移動させる、上皮の杯細胞は粘液を生成し、排出のために破片を収集する。

繊毛の拍動は高齢者で低下するが、アルコールと喫煙も、マウス研究で繊毛を固定化することがわかっている。[R]

食品

栄養失調は免疫不全の主な原因であり、自然免疫応答と適応免疫応答の両方に影響をあたえる。まずは栄養不良状態の改善が最優先される。一般的にはタンパク質、ビタミンDとAが免疫応答の主役となる。

この中のどれか一つか2つを病的に摂って効果が期待できるようなものではなく、運動や睡眠を含めた総力戦で効果を発揮するものとして理解する。

  • 発酵大豆食品、大豆味噌汁(ACE阻害、ニコチアナミン、イノシン酸)
  • 納豆(ACE阻害、抗凝固、腸内免疫)ワーファリンなどの抗凝固剤を摂取していない限り、ビタミンKの凝固作用は過剰に働かない。
  • 緑茶(EGCG)、80度の温度で淹れたてを飲む。サプリでもOK
  • 柑橘類 ※皮を含める。(ヘスペレチン、ナリンゲニン)
  • ケルセチン
  • オレアノール酸(オリーブオイル、ビルベリー、にんにく)
  • ブロッコリー(スルフォラファン Nrf2活性化剤)
  • シークワーサー(ノビレチン ACE2阻害)
  • ザクロのアントシアニン(デルフィニジン3,5-ジグルコシド)
  • にんにく(アリシンを含む)
  • 生姜 ACE阻害
  • カプサイシン
  • いんげん豆(理論的な可能性)
  • 烏龍茶
  • 紅茶(テアフラビン)
  • コーヒー(クロロゲン酸)
  • よもぎ
  • 鶏肉、魚肉(カルニチン)
  • アスパラガス?
  • 海産物全般 わかめ
  • カレー(ウコン成分)※市販のカレーで有効量を摂取できるかは不明

味噌、納豆などの発酵大豆製品は、特にコロナウイルスに対して特異的に予防・保護効果を示している潜在的な可能性がある。

COVID-19 個別の食品
コロナウイルスに対抗しうる食品・食べ物 食品 果物と野菜 果物や野菜の摂取量は、抗酸化物質、ビタミン、ミネラル、および抗酸化、抗炎症、およびその他の有益な効果を発揮することが
COVID-19 炎症負荷に対抗し免疫を高める食事方法(医学的研究)
日常生活中での慢性炎症 緩和因子としての食生活の変化 要約 西洋社会のほとんどの人が採用しているライフスタイルは、代謝性疾患(糖尿病、癌、心血管疾患、神経変性疾患など)の傾向に重要な影響を与え
COVID-19 クルクミン・ウコン・カレー
コロナウイルス ウコン・クルクミンの抗ウイルス効果 クルクミンの抗ウイルス効果 エビデンスは、クルクミンが様々なウイルス感染症に対して抑制作用を有することを示唆
抗COVID薬:既存薬の再利用や新たな複合体の探索、戦略と展望
Anti-COVID drugs: repurposing existing drugs or search for new complex entities, strategies and pers
COVID-19 緑茶カテキン(EGCG)
免疫活性化が制御されていない疾患におけるエピガロカテキン-3-ガレート(EGCG)の保護効果。このようなシナリオはCOVID-19に対抗するのに役立つだろうか? Protective Effect
オートファジー促進剤
COVID-19 トレハロース
トレハロースを用いたCOVID-19の迅速な封じ込めの可能性 Potential Fast COVID-19 Containment With Trehalose 要旨 世界各国で驚異的な数

3.2 身体活動

運動は、膜結合型ACE2をアップレギュレートし、ACE/ACE2比を低下させる自然な方法。フィジカルトレーニング、特に有酸素トレーニングはACE/Ang IIを減少させ、相乗的にACE2/Ang(1-7)軸をアップレギュレートすることが報告されている。[R][R]

高齢者におけるCOVID-19などのウイルス性疾患に対抗する身体運動の可能性
Physical Exercise Potentials Against Viral Diseases Like COVID-19 in the Elderly はじめに ここ数ヶ月の間に、コ
不活発な生活からの脱却!

座りっぱなしの生活が続いている人は、まずは運動らしい運動をするというよりは、まず先に不活動な生活を避けることが重要!

COVID-19 座りっぱなし生活の危険性・隔離期間中の改善ヒント
コロナウイルス病(COVID-19)パンデミック時の身体的不活動と座位行動への推奨事項 はじめに コロナウイルス病2019(COVID-19)のパンデミックがエスカレートして以来、世界中の
  • ガーデニング
  • 家事
  • 階段の昇り降り(特に下りがおすすめ)
自転車の活用

道路整備を含めた自転車の活用。電動ではない一般のギヤ付き自転車

人混み回避、大気汚染リスクの減少、日常的エクササイズ

国連、COVID-19後の「グリーン復興」の推進役として、自転車に注目(COVID-19関連記事・日本語訳) | 国連広報センター
COVID-19が大流行するニューヨークで、マスクを着けて右折のサインを出す自転車利用者©A. Istria国連、COVID-19後の「グリーン復興」の推進役と...
【論説】コロナ危機で車から徒歩・自転車の生活に この変化は維持すべき(The Guardian) - Yahoo!ニュース
【ガーディアン論説委員】  新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大以降、私たちの移動手段や交通機関の利用法が、これまでと変わることは明らかだ。はっきりしないのは、どの変化が一時的で、
テクノロジーの利用

リングフィットアドベンチャー

COVID-19/認知症 VRエクササイズによる高齢者の健康促進(身体・認知機能・うつの改善)
COVID-19パンデミック時の高齢者の健康とウェルネス促進のための対処戦略としてのバーチャルリアリティ運動 Virtual Reality Exercise as a Coping Strateg
コロナウイルス リスクの伴う活動

左側がリスクの低い活動

テニス、屋外でのエクササイズ、ゴルフ、キャンプ、ビーチ

右側がリスクの高い活動

スポーツスタジアム、バスケ、ボウリング、ジム

有酸素運動・筋力トレーニング

活動的な生活が続くようになり馴染んできたら、次は毎日の適度な運動に挑戦。(30分程度の有酸素運動)

密閉空間や、人の集まるところで、高強度の筋トレや団体スポーツなど、特に激しい運動は免疫系を下げてしまうことで感染リスクを高める可能性がある。反対に屋外での運動はリスクが低い。[R]

有酸素運動、高強度の筋トレ運動などは屋外または自宅などの安全な環境で行われるならば、有益性が上回る。

COVID-19 予防・治療/有酸素運動による免疫システム・呼吸器機能改善のメカニズム
有酸素運動 コロナウイルス患者における免疫系・呼吸器系の機能改善における有酸素運動能力向上の役割(COVID-19 レビュー) 有酸素運動能力を高めることで、免疫系および呼吸器系の機能、特にC
COVID-19 予防・メンタルヘルス/パンデミック時代のフィットネス
室内運動・方法・アドヒアランス・計測 COVID-19パンデミックの予防とコントロールのために、有酸素運動は効果的な治療法となり得るか? ハイライト 適度な強度のエクササイズは免疫力
屋内運動

外での運動が難しい人は、入手可能であれば、任天堂スイッチのリングフィットアドベンチャーなど、フィットネスゲームを利用してみる。

マンション住まいの方であれば、非常階段が運動として利用できる。(階段トレは見逃されている効率的なトレーニング)

可変式ダンベル

室内で筋トレを行う最小構成のツール。

高齢者は、障害者では、約25kg×2個のセット

高齢者で不安のある人は団体スポーツがベター?[R]

運動の抗ウイルスメカニズム
一酸化窒素の増加
  • 硝酸塩を含む食品 ビーツ、ほうれん草、レタス、セロリ
  • L-アルギニン、L-シトルリン
  • マウスウオッシュを使わない。
  • 運動(有酸素運動、筋トレの組み合わせがベスト)
  • 太陽を浴びる
COVID-19 一酸化窒素(NO)
コロナウイルス 一酸化窒素の保護効果 概要 一酸化窒素の免疫調節作用と抗ウイルス作用/SARS-CoV-2活性の可能性 一酸化窒素(NO)は、血管系、代謝系、免疫系、神経系の各機
運動ホルモン・イリシン
COVID-19 運動ホルモン・イリシン
イリシンは、ヒト皮下脂肪細胞における重症コロナウイルス疾患(COVID-19)の転帰に関連する遺伝子を調節する Irisin modulates genes associated with seve
骨密度と認知機能を高める運動ホルモンイリシン 10の増加方法
イリシン健康情報と関連研究 関連記事 認知症リスクを高める骨粗鬆症 骨形成たんぱく質BMPの海馬神経新生調節 神経新生Wntシグナル伝達に作用する33の調節因子 骨密度(+認
Nrf2
COVID-19 Nrf2
Nrf2アクチベーターPB125によるCOVID-19に対する治療薬としての可能性 要旨 Nrf2は、細胞内の酸化還元バランスを調節し、抗ウイルス作用を含む免疫や炎症に関わる様々な遺伝子の発現
フラボノイドによる転写因子Nrf2の活性化によるSARS-CoV-2感染症の予防と重症化抑制への仮説的アプローチ
Flavonoids Activation of the Transcription Factor Nrf2 as a Hypothesis Approach for the Prevention a

太陽自然療法 10の効果

  1. ビタミンD合成 → 免疫システムの活性
  2. 一酸化窒素の増加 → 血圧の低下、ARDSの改善
  3. ヘムオキシゲナーゼ-1誘導 → インターフェロンの活性
  4. アリール炭化水素受容体の活性 → 腸内免疫
  5. メラトニン合成 → 概日リズムの調整、抗酸化因子
  6. βエンドルフィンの増加 → 幸福感・メンタルヘルス
  7. 赤色光630nm~ TNF-α、IL-1βレベルの減少 抗炎症作用
  8. 近赤外線波長800nm~ TGF-βの減少 肺の炎症と線維化の抑制
  9. ブルーライト 二次的な細菌感染の減少
  10. 紫外線 環境中のウイルスの不活化
COVID-19 予防・治療/太陽自然療法(ヘリオセラピー) 
コロナウイルスへの日光浴・太陽療法 パンデミックコロナウイルス感染症の潜在的な治療法としての光への展望 医療業界がCOVID-19やその他の感染症との戦いに現代の光技術を統合する方法の提案
太陽自然療法(ヘリオセラピー) 概説
太陽光・日光浴の健康効果 不当な扱いを受けている太陽光 公衆衛生機関の間違ったメッセージ 世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(International Agency for Re
太陽自然療法(ヘリオセラピー)・日光浴 健康効果のメカニズム
日光浴・太陽療法の作用機序 ビタミンDの生産以外の太陽の有益な効果 紫外線の作用メカニズム UVB UVB放射は表皮と真皮上部に到達し、DNA、トランスウロカン酸(trans-UCA)、細
太陽光によるビタミンD合成が低下する10の理由と対策
  1. 窓越しの日光浴ではビタミンDはほとんど合成されない。→ 屋外へGo、次点で窓を開ける
  2. 長袖長ズボンではビタミンDは合成はわずか。→ 半袖短パン
  3. 日焼け止めはビタミンDを合成に必要な紫外線を遮断 → 塗るのは顔だけ(シミ、シワを気にするのであれば)
  4. キノコはビタミンD3ではなくD2 →D3があるとD2の利用能が増加
  5. 肥満者のビタミンD合成能力は2分の1 →痩せるんだ
  6. 高齢者のビタミンD合成能力は若者の3分の1 →不足分はサプリメントで
  7. 春、秋では半分、冬はさらに低い →光セラピーも検討する
  8. 立った姿勢は寝そべった姿勢の4分の1 →寝そべれる場所の確保
  9. 都市部でスモッグがあると2~4分の1 →都市脱出を検討
  10. 緯度が高い地域、東日本では日光浴で足りないかも →浴びる時間と皮膚面積を増やす。

3.3 睡眠・概日リズム

COVID-19 予防・治療/睡眠・概日リズム
コロナウイルス 睡眠・概日リズムと免疫システム 睡眠と免疫 睡眠の一時的な剥奪は(1~2晩の徹夜)、健常者のナチュラルキラー細胞活動の一時的な増加、T-CD4 リンパ球、CD8、単球、顆粒球の増加

睡眠だけではないが、睡眠は様々な要因が重なっていることが多く、またその理由も個人の持病と関わっていたり非常に多様であることから、一般論的な解決方法を提示することが難しい。以下ポイントを記載しておく。

睡眠を改善する10のポイント
  1. 紫外線を含めた日光を朝浴びる + 運動
  2. ブルーライトおよび明るすぎる光を夜に浴びることを制限する
  3. 夜間の自律的な体温コントロールが可能な環境の準備+お風呂など
  4. 規則正しい生活(睡眠・運動・食事)+ 夜食を避ける
  5. 寝室の睡眠環境を整える。妨害要因を除去。
  6. 自律神経を鎮める。ストレスの緩和
  7. ホルモン代謝や中枢神経系など睡眠に影響を及ぼす疾患の治療
  8. 睡眠時無呼吸症候群の検査、睡眠日記
  9. ビタミン、ミネラルなどの栄養欠乏をチェック & 補充
  10. メラトニン、グリシン、L-セリンなどの睡眠補助剤を利用
睡眠障害を改善させる123の方法
不眠症・睡眠障害を治す123の方法と研究 誰も読んでくれないであろうが(汗)文献の存在する睡眠改善方法をメインに列挙してみた。 光を浴びる(日中) 太陽を見る(朝) 目を覚まして15分
睡眠の量

7~8時間。最低でも6~7時間。ただし、一晩だけの短時間睡眠はOKで、慢性的な睡眠不足を避けることが重要。

睡眠の質(徐波睡眠)

睡眠時間がよく取り上げられるが、睡眠の質(徐波睡眠)も特に免疫記憶に重要。睡眠の質を高めるには、睡眠を妨害するさまざまな要因を環境から取り除くこと。

ほとんどの睡眠誘導剤は徐波睡眠を低下させる。高用量ではわからないが、2mgのメラトニンサプリメントは徐波睡眠を低下させない。

睡眠障害を改善させる123の方法
不眠症・睡眠障害を治す123の方法と研究誰も読んでくれないであろうが(汗)文献の存在する睡眠改善方法をメインに列挙してみた。光を浴びる(日中)太陽を見る(朝)目を覚まして15分以上外に出て太陽を見る。サングラスやUVカットメガネは使わない。
鼻呼吸(口呼吸をしない)

実例観察では、粘着テープで口を塞ぐことで睡眠中の鼻呼吸を促進することで、一般的な風邪を軽減することが示唆されている。

この現象は、吸入された空気に対する鼻のろ過および加湿効果と気道内の一酸化窒素レベルの上昇によるものであり、睡眠中のウイルス負荷を減少させ、免疫系が効果的な抗ウイルス反応を起こすための時間を増やすことができる。[R]

COVID-19 一酸化窒素(NO)
コロナウイルス 一酸化窒素の保護効果 概要 一酸化窒素の免疫調節作用と抗ウイルス作用/SARS-CoV-2活性の可能性 一酸化窒素(NO)は、血管系、代謝系、免疫系、神経系の各機

3.4  ストレスの軽減

作成中

自然散策 10のメリット
  1. 紫外線によるビタミンD合成
  2. 紫外線を得るための皮膚露出が行いやすい。
  3. マスクフリー
  4. 紫外線による直接的な殺ウイルス効果
  5. 午前中なら紫外線によるメラトニンタイマーセット、概日リズムの適正化
  6. 密閉空間によるウイルス感染リスクの回避
  7. 三密回避
  8. フィトンチッドによるNK細胞の活性(効果は一週間)
  9. 運動による免疫応答の強力な増強
  10. 植物の大気汚染浄化作用(都内の樹林では半分から3分の1に減少)
グリーンスペース(緑地)・自然環境との触れ合いが痛みを改善する7つの医学的メカニズム +コロナウイルス
緑・自然環境に触れることで、世界的な痛みの大きな苦しみが軽減されるかもしれない。 Exposure to greenspaces could reduce the high global burde
デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)とアルツハイマー病 DMNを変調させる20の方法
デフォルトモードネットワークと神経活動 概要 脳のアイドリング 脳の認知機能は、脳の個々の領域が独立して活動しているのではなく、脳の異なる複数の領域が活性し機能的な接続されることによって動作
感染症予防策としてのヨガ
COVID-19 ヨガ
新型コロナウイルスの予防策としてのヨガの視点 A perspective on yoga as a preventive strategy for coronavirus disease 2019

3.5  毒素の解毒

有害金属、有機毒素、化学毒素等様々な毒素は内因性の抗酸化剤であるグルタチオンを消費することにより、感染症発症時の酸化ストレスを軽減する能力を奪う。それに加えて一部の有害金属は直接的に酸化ストレスを増幅させCOVID-19感染の重症化を促進する可能性がある。

COVID-19 重感染・重複感染、その他のウイルス活性
中国広州市のCOVID-19患者におけるSARS-CoV-2およびその他の呼吸器病原体との感染症 これまでの研究では、人体がインフルエンザウイルスに感染すると免疫系がダメージを受け、細菌
COVID-19関連肺アスペルギルス症(CAPA)
COVID-19 関連肺アスペルギルス症(CAPA)-免疫学から治療まで 要旨 重症インフルエンザと同様に、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)をもたらすコロナウイルス病19(COVID-19)は、

3.6 微生物叢(腸肺軸・口腔・鼻腔)

腸肺軸
COVID-19 肺微生物叢と腸内微生物叢/腸肺軸
コロナウイルス 呼吸器系常在細菌叢・肺のマイクロバイオーム/腸肺軸 腸内微生物叢・肺微生物叢・ウイルス感染 1.はじめに 腸管と肺胞上皮細胞上のACE2受容体
腸内微生物叢
COVID-19 プロバイオティクス
プロバイオティクスは、COVID-19患者のアジュバント療法の選択肢として有効か? ACE2は腸内のアミノ酸輸送を調節し、トリプトファンレベルの低下は小腸におけるmTOR経路活性
COVID-19パンデミックカーブをフラット化するためのプロバイオティクス利用
コロナウイルス病COVID-2019パンデミックのカーブを平坦化するためにプロバイオティクスを使用する 序論 社会的距離、衛生、スクリーニングに基づく戦略にもかかわらず、COVID-1
SARS-CoV-2感染症対策としての腸内フローラの可能性
SARS-CoV-2感染症対策としての腸内フローラの可能性 要旨 重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)によるコロナウイルス疾患2019(COVID-19)は、世界的に急
COVID-19 プロバイオティクス・シンバイオティクス・栄養学的アプローチ
プロバイオティクスと植物生菌による代謝・免疫力促進を通じたSARS-CoV-2を含むウイルス性呼吸器感染症の影響への栄養学的アプローチを調整する微生物群 要旨 ウイルス性呼吸器感染症は
歯周病
COVID-19と歯周病
歯周ポケット SARS-CoV2の潜在的なリザーバー? 概要 歯周ポケットは、歯を支える組織に影響を及ぼす慢性炎症性口腔疾患である歯周炎の主要な臨床症状であり、成人人口に高い有病率を有している
抗生物質の影響
COVID-19 抗生物質・抗真菌薬
抗菌薬耐性 covid-19がいかにして抗菌薬耐性の脅威を加速させているか 抗生物質の使用が拡大していることで、耐性菌が出現して蔓延する機会が増えている。 アジアを中心としたCO

3.7 サプリメント

ビタミンやサプリメントはコロナウイルスに対して希望を与えてくれるのか?
Can vitamins and/or supplements provide hope against coronavirus? 要旨 重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2型(SARS-
ビタミンD3

感染予防 2000~5000IU 朝、午前中までに摂取 サプリメントでの摂取

できれば血清検査を行い用量を調節(特に高用量) 30~50 or 50~80

1万を超える高用量も短期的であれば安全なため、明らかなビタミンD欠乏リスクプロファイルのある人では、数週間だけ高用量を予防目的で投与されることもある。

ビタミンDが豊富な食品

日光にあたったキノコ、魚介類

COVID-19 ビタミンD関連論文
コロナウイルス ビタミンDの免疫作用 ビタミンD 疫学研究・メタアナリシス COVID-19とビタミンD欠乏の粗相関 欧州各国のCOVID-19感染100万人の症例の平均ビタミンD値とC
ビタミンA・レチノイド

ビタミンDとセットで。それほど多くは必要ないが、ビタミンDの影で見逃されている免疫を調節する重要なビタミン。予防レベルでは食事からの摂取でもOK。3000IU

ビタミンAが豊富な食品

バター、卵、モロヘイヤ、人参、ほうれん草

COVID-19 ビタミンA・レチノイド
ビタミンA 免疫機能のサポートにおけるビタミンAの役割は確立されているにもかかわらず、健康な人における急性ウイルス性呼吸器感染症の予防のためのサプリメントの有益性を支持する証拠は不十分である
ビタミンE
COVID-19 ビタミンE
コロナウイルス ビタミンE 概説 脂溶性ビタミンであるビタミンEは強力な抗酸化物質であり、宿主の免疫機能を調節する能力を持っている。ビタミンEの欠乏は、体液性免疫と細胞性免疫の両方を損なう
キレート化マグネシウム

400mg(長期的には300mg) 日本人の多くが隠れマグネシウム不足。(マグネシウムを阻害する要因自体が増加しているため、昔よりも必要量が増加している)食事から必要量を摂取することは可能だが、摂取量をよほど意識しなければ典型的な日本人の食生活では満たすことは難しい。

様々なキレート化のミックス、入手が難しければ通常のマグネシウムを食事またはサプリメントから摂取。

うつ、睡眠障害、不安がある場合はトレオン酸マグネシウムやマグネシウムタウレートを加えてみても良いかもしれない。

マグネシウムが豊富な食品

かぼちゃの種、アボガド、アーモンド、納豆など

COVID-19 マグネシウム
COVID-19パンデミック:マグネシウムの役割はあるか?仮説と展望 要約 より多くのCOVID-19についての研究が蓄積されてきている。疾患の病態のいくつかの側面は、T細胞の低下と枯渇、炎症
ビタミンC/アスコルビン酸

感染予防 500mg/日

高用量ビタミンCについて

高用量ビタミンC経口投与(ARDSのIV投与ではなく)の一般的な風邪(COVID-19ではない)に対する効果は、多くの人ではその証拠は認められていないが、一部のグループでは(6g~)でポジティブな効果がある可能性があることが示唆されている。特異的にビタミンCの飽和が起こりにくいなどの遺伝的理由がその可能性として考えられている。

またはフェントン反応を利用したアスコルビン酸のウイルス不活性効果がin vitroで示されており、体内の遷移金属レベルなどと関係して抗ウイルス効果を発揮する可能性がある。

これは理論的には体内の鉄が多い場合にビタミンCが感染初期においてウイルスを低下させる可能性がある一方で、平時の大量のビタミンC摂取は、過剰な酸化ストレスを誘発する可能性が特定の集団で起こりうる。

COVID-19での1gを超える高用量ビタミンCの効果は、初期においても、おそらく効果があるであろうと考えるヒトでの弱い証拠はあるが懸念材料もないわけではない。摂取してみて判断と言いたいところだが、ビタミンCの直接的な神経伝達物質への直接的な作用による抗不安効果もあるためプラセボ効果も生じやすい。必ずしも否定的ではないが、率直なところ現時点ではわからない。

重症期においては反対に静脈内投与による高用量ビタミンCの症状への軽減効果の証拠は報告が増加しつつある。一般的にビタミンCの短期的な経口摂取の安全性は高いと考えられており、高用量ビタミンCの経口投与は試みる価値はあるかもしれない。

静脈内ビタミンC またはリポソームビタミンC 3g以上

COVID-19 ビタミンC
アスコルビン酸の抗ウイルス・風邪への保護効果 ビタミンCと免疫システム ビタミンCは人間にとって必須の微量栄養素であり、電子を供与する能力に関連した多元的な機能を持っている。。
亜鉛

感染予防 カルノシン酸亜鉛 15mg~ 空腹時摂取

ビタミンDと並んで特にCOVID-19対策として重要なミネラルのひとつ。食事から必要な摂取量を確保するのがむずかしいため、サプリメントでの摂取を推奨する。

吸収率を高めるには空腹時が良いが、その他のキレートタイプの亜鉛は胃を荒らす可能性があるため食後が望ましい。

ケルセチンをイオノフォアとして活用するには大量に必要。またはケルセチンのリポソーム化。カルノシン酸亜鉛はそれ自体がイオノフォアとしての作用があるようだ。長期摂取では銅を加える。

亜鉛が豊富な食品

アーモンド、ごま、ココア、牡蠣

COVID-19 亜鉛 ・クロロキン
ウイルス感染症における免疫力の向上、特にCOVID-19に重点を置いたレビュー 亜鉛は成長、発育、免疫機能の維持に重要な役割を果たす必須微量元素である。亜鉛欠乏は、ウイルス感染症を含む感染症
COVID-19病因に対する亜鉛補給の潜在的効果
The Potential Impact of Zinc Supplementation on COVID-19 Pathogenesis 要旨 現在のコロナパンデミックでは、このウイルス性疾

過剰な銅の有害性から忌避されがちな必須ミネラルだが、銅欠乏による、免疫能力の低下が一部の研究者から懸念されている。コレステロール値が低い場合は予防的に摂取しておいても良いかもしれない。亜鉛サプリメントを長期的に摂取している場合にも欠乏しやすい。2mg~

銅が豊富な食品

カシューナッツ、牡蠣、ごま、納豆、ココア、小麦胚芽

COVID-19 銅の抗ウイルス作用
銅はCOVID-19患者にとって有益か? 銅(Cu)は、ウイルス感染時に病原体と宿主の両方にとって必要不可欠な微量栄養素だ。銅は、Tヘルパー細胞、B細胞、好中球ナチュラルキラー(NK)細
セレン

感染予防 100~200mcg 過剰量、または過小となる量の閾値が狭いため、サプリメントでの摂取によってより安全に必要量を確保できる。

逆説的だが、セレンは抗酸化能力が非常に高いことから、運動などホルミシスを高める活動が不足している場合、長期的には酸化ストレスの不足によって健康効果を損ねる可能性もある。

セレンが豊富な食品

ブラジリアンナッツ(高濃度に含むため食べすぎに注意)、卵、かつお、明太子、若鶏、牡蠣、

COVID-19 セレン
抗ウイルス作用をもつセレン コロナウイルス感染症の予防におけるセレン補充(COVID-19) 抄録 セレン(Se)は、硫黄(S)に似たユビキタス元素で、地殻中の様々な有機物や無機
オメガ3系多価不飽和脂肪酸(n-3 PUFA)
COVID-19 多価不飽和脂肪酸(PUFA)/アラキドン酸・EPA・DHA
アラキドン酸・EPA・DHA COVID-19 炎症へのつながりと潜在的緩和における栄養の役割 魚および魚油は、CVDおよび癌を含む多数のNCDに対する様々な健康上の利点と関連付けられ

アスピリンとフィッシュオイルサプリメントを組み合わせる方法により抗炎症作用をもつSPMを高める方法がある。フェーズ5で重要であるかもしれない。初期でのこの組み合わせは早すぎる炎症抑制により、免疫システムの正常な働きを妨げる可能性もある。

抗炎症性脂質メディエーター(SPM)の神経保護効果/Specialized pro-resolving lipid mediator
特異的炎症収束性メディエータ(SPM)・オキシリピン・エイコサノイド Specialized pro-resolving lipid mediator 概要 恒常性を担う抗炎症脂質代謝産

鉄の補充には最新の注意が必要。欠乏にも注意が必要だが、フェリチンレベルが高い場合、特にARDSなどでの重症化リスクを高める。貧血などで補給する場合は食事から。

COVID-19  鉄・クロロキン・鉄キレート
 クロロキン/ヒドロキシクロロキンと鉄代謝 Sar-Cov-2感染に鉄の役割はあるのか? 鉄はすべての生物にとって必須の元素である。これは、その酸化還元電位に起因しており、エネルギー生産、DN
鉄分がアルツハイマー病を引き起こす?
アルツハイマー病と鉄の関係 関連記事 鉄分がアルツハイマー病を引き起こす? 鉄代謝関連用語(覚書) アルツハイマー病患者の鉄代謝障害 鉄代謝異常への54のアプローチ 概要
その他 免疫に関連する栄養素

葉酸、B6、B12

ハーブ類

  • 甘草(グリチルリチン)
  • ケルセチン
  • 緑茶カテキン(EGCG)
  • アシュワガンダ
  • アンドログラフィス
  • ルテオリン
  • ルテイン
  • テアフラビン
  • ティノスポラ
  • プロシアニジン
  • ヘスペレチン
  • ナリンゲニン
  • ミリセチン
  • スクテラレイン
  • 明日葉
  • レスベラトロール
  • クロレラ、スピルリナ

その他・抗酸化物質

メラトニン

0.5~3mg~10mg

重症時には超高用量(数百mg)のメラトニンが役立つ可能性があるが、感染初期では反対に過剰なメラトニン摂取が適切な免疫応答を抑制する可能性がある

COVID-19 メラトニン
コロナウイルス・メラトニンと免疫 関連記事 COVID-19患者におけるメラトニン使用のための治療アルゴリズム COVID-19患者におけるメラトニン使用の根拠 ヒトにおけ
EGCG
COVID-19 緑茶カテキン(EGCG)
免疫活性化が制御されていない疾患におけるエピガロカテキン-3-ガレート(EGCG)の保護効果。このようなシナリオはCOVID-19に対抗するのに役立つだろうか? Protective Effect
αリポ酸

αリポ酸またはR体αリポ酸

細胞の内外で作用し、安全性の高い優秀な抗酸化剤。鉄キレート作用もあるためフェリチンが高く血清鉄が高いことが予想できる場合や酸化ストレスが高い場合は増量が望ましい。

リチウム

低用量のオロチン酸リチウム 0.5mg [R]

COVID-19 リチウムの抗ウイルス作用
リチウムの抗ウイルス効果:CoViD-19疾患の潜在的薬物? 要旨 背景 現代医学にリチウムが導入されて以来、再発性の情動障害とは異なる病態に対するリチウム治療の使用の可能性について、自然主
グルタミン

 

ラクトフェリン
COVID-19 ラクトフェリン
ウイルスや細菌から身を守る鉄結合タンパク質、ラクトフェリンの生物学 要旨 ラクトフェリンは、古典的に哺乳類の乳に含まれる栄養素である。ラクトフェリンは鉄と結合し、様々な受容体を介して細胞、血清

 

フェーズ4 感染直後~初期

4.0 総合

これは非常に初期の段階で、感染から重篤な症状の最初の発症まで始まり、通常は2~11日(平均潜伏期間:6日)持続し、患者は症状発症の1~3日前に感染している可能性が高い。

末期のウイルス脱落まで無症状のまま、あるいは症状が軽いだけの患者の真の割合はまだ不明であるが、その数が50%にもなる可能性があることを示唆する証拠もある。この割合は検査不足や報告不足のために過小評価されている可能性がある。

現在では、感染直前から直後の症状が出る前の段階が、おそらくパンデミックを食い止めるために最も重要であるという仮説が妥当であると考えられ始めている。

無症状、無症状前、または軽度の症状を持つ被験者のウイルス負荷は、明らかな疾患を持つ患者のウイルス負荷に匹敵する。このことは、この第一段階でのウイルス感染のリスクが大きいことを浮き彫りにしている。

証拠は、全症例の50~80%が無症候性または無症候性前の患者からの感染に起因する可能性があることを示唆している。このように、比較的長い潜伏期間と無症候性・無症候性の個人の割合がかなり高いことが、公衆衛生上の介入と国民の意識向上にもかかわらず、パンデミックと症例数の増加を説明している。

早期介入(参考)
COVID-19 早期介入のための暫定臨床ガイドライン(仮説)
初期の介入はおそらくCOVID-19感染の死亡率を改善する 患者の7割が危篤状態で病院に到着 エビデンスが蓄積されるにつれ、早期介入が重要であることが明らかになってきている

ビタミン・ミネラルサプリメントの追加

予防サプリメントに加えて

  • ビタミンA 10000~50000IU
  • ビタミンC 3~5g 1日1回
  • ビタミンD 5000~10000IU(血清検査ができない場合)
  • 亜鉛 80~100mg 4~5日限定
  • セレン 600mcg

※機能性医学(リコード法)医師の推奨用量を参照しており、直接的にサポートする文献はない。

サプリメント以外の方法

サプリメントを多く摂ることに抵抗がある場合、食事からの摂取を試みることになるが、サンシャインビタミンとも呼ばれるビタミンDだけは食事からの摂取によって必要摂取量を満たすことが、非常にむずかしいと考えておく。

亜鉛は食事から満たすことが可能ではあるが、やはり、必要量を満たすのが難しいミネラルのひとつ。マグネシウムも、栄養計算をして満たしているのでもない限り、できればその必要なリストに加えたい。

食事のバランスが崩れている個人では栄養不良の状態が異なるため一般化が難しいが、品質の確かなマルチビタミン・ミネラル、プロテイン、ビタミンDとビタミンCを別途加えることで、平均的な栄養欠乏の半分は防げるかもしれない。

サプリメントが一切不可という場合は、アーモンド、納豆、サバ缶あたりを摂取することで、特定の不足しがちな栄養素の最低レベルの欠乏症は防げるかもしれない。

全般的に感染初期において生理学的用量を著しく超えるメガドースの効果は、抗炎症応答によるネガティブな作用を上回るのかはっきりしない。

タンパク質

特にトリプトファン、カルニチンを多く含むタンパク質源。

プロテインパウダーからの摂取の場合は、人工甘味料の含まないグラスフェッドホエイを選択。(ステビアはOK)。炭水化物の含有割合が少ないものを選択。

卵、理想的にはグラスフェッドの鶏胸肉

COVID-19とハートナップ病:腸内アミノ酸吸収不良の問題
COVID-19 and Hartnup disease: an affair of intestinal amino acid malabsorption 要旨 COVID-19の発生以来、
電解質バランス・ミネラル類
COVID-19  低ナトリウム・カリウム・電解質バランス
電解質バランス・低ナトリウム血症・腎障害 低いナトリウムバランスによるCOVID-19の重症化 ナトリウムバランスが低いと、より重度のCOVID-19につながる可能性があることが提案されている(P
水分補給・経口補水液など

水分不足、低塩食による極端なナトリウム不足、カリウム不足による電解質バランスの崩れは、栄養素や食事と比べて見過ごされやすい。

実際にコロナウイルスのリスク増加要因として介在しているという研究者の報告もいくつかあり、報告が増加している脳卒中リスクの予防としても重要。

ナトリウム

低ナトリウムもまた、COVID-19患者の腎障害リスクと関連している可能性があり、感染期間中の極端な低塩食は、特に腎障害をもつ患者では回避すべきかもしれない。

カリウム・低マグネシウム

低カリウム血症は、ACE2のダウンレギュレーションによって引き起こされるレニン・アンジオテンシン系の不均衡を誘発し、重症化を構成する要素のひとつの可能性がある。

低カルシウム

低カルシムのリスクが指摘されており、特に肥満者では適切なカルシウムレベルとタンパク質が重要となるかもしれない。

COVID-19 カルシウム
カルシウム COVID-19による死亡率は不飽和脂肪で増加し、早期カルシウムとアルブミンの補給により減少する可能性がある。 はじめに:COVID-19感染症の多くは自己完結型であるが、中に

4.1 ウイルス侵入の阻害

ゴブレット細胞・線毛細胞

鼻の中の2つの細胞タイプが、ウイルスが末梢神経系に侵入するための最も可能性の高い初期感染ポイントであることが発見された。この2つの細胞タイプは、ゴブレット細胞と繊毛細胞と呼ばれている。[R]

ゴブレット細胞は粘膜の表面で粘液を産生する上皮細胞で、粘液によって上皮を潤滑にし、外来の侵入者から上皮を保護する(38)。

繊毛細胞は、上皮性呼吸管の内膜に沿って固定された小さな毛のような突起を持つことで知られている別の細胞タイプ。繊毛細胞は、粘液の輸送を助け、肺に到達する外来細菌を阻止する。

これら2つの細胞タイプは、両方ともSARS-CoV-2が宿主細胞に侵入するACE2受容体とTMPRSS2を高濃度に含んでいる。

コロナウイルスは鼻組織に集中して存在するため、投薬の最良の方法として鼻腔内スプレーが検討されている。マレイン酸クロルフェニラミン鼻腔内スプレーは、は抗ヒスタミン薬であり、これまでの研究ではインフルエンザの株に対する抗ウイルス治療に有効であることが示唆されている。

ACE2

ACE2受容体にはいくつかの変異が存在し、そのうちのいくつかの変異がコロナウイルスの侵入を制限したり、減少させたりする可能性がある。

COVID-19 アンジオテンシン変換酵素(ACE・ACE2)に作用する化合物・栄養補助食品
ACE2のアップレギュレーション クルクミン レスベラトロール 高脂肪食の消費はマウスのACE2遺伝子発現を下方制御する。 オスマウスでのみ、高脂肪食が腎臓のACE2活性低下を引き起
COVID-19 ACE2発現の多様性/部位・性差・疾患・遺伝
ACE2プロファイル 高齢者 筋線維芽細胞のACE2 加齢とともに増加する筋線維芽細胞は高レベルのACE2を発現するため、筋線維芽細胞はSARS-CoV-2に感受性が高く、筋線維芽細胞の割合が
COVID-19 治療標的としてのACE2・レニン・アンジオテンシン系
ACE・ACE2 RAS 覚書 アンジオテンシン変換酵素2を用いたSARS-CoV-2の複製のための細胞内への進入機構の概要:レニン-アンジオテンシン系に関連した治療法の可能性 抄訳 SAR
COVID-19 ACE/ACE2比・可溶性ACE2(sACE2)/膜結合型ACE2(mACE2)
ACE/ACE2比 2019年コロナウイルス病(COVID-19)でも鍵? 序論 アンジオテンシン変換酵素2(ACE2)は、アンジオテンシン(Ang)IIをAng(1-7)に変換するアミノペプチダ
ACE2受容体拮抗薬

ロサルタン

肺障害の軽減効果が期待されている
ACE2遺伝子多形
COVID-19 ACE2遺伝子変異
集団間のACE2遺伝子変異の解析により、COVID-19関連の神経合併症との関連性の可能性が明らかに Analysis of ACE2 Genetic Variability among Popul
ADAM17

ACE2は、ADAM17とTMPRSS2という2つのプロテアーゼによって放出される。TMPRSS2で切断されたACE2はSARS-CoV-2細胞の侵入を可能にするが、ADAM17で切断されたACE2は臓器を保護する。(保護作用についてはまだ議論が分かれている)

α-セクレターゼとして機能し、非アミロイド経路の神経保護作用をもつ可溶性フラグメント(sAPPα)を生成することが示されている。[R]

  • ホスファチジルセリン[R]
  • ペオニフロリン[R]
  • エストラジオール[R]
  • グルタミン酸[R]
  • タバコの煙[R]
  • 低酸素[R]
  • TMPRSS2阻害剤(TMPRSS2の発現がACE2のADAM17脱落を阻害する)
COVID-19 ACE2/ADAM17プロテアーゼ
ACE2/TMPRSS2経路を介したSARS-CoV-2の侵入阻害:COVID-19薬物療法の早期発見に向けた有望なアプローチ Inhibition of SARS-CoV-2 entry thro
Tmprss2阻害剤
  • カモスタット(強力)(慢性膵炎、逆流性食道炎など)
  • ブロムヘキシン 去痰薬
  • アンブロキソール(ブロムヘキシンの活性代謝物)
  • シチコリン
  • メラトニン
  • アロマターゼ阻害剤(EGCG、レスベラトロールなど)
tmprss2阻害作用をもつ天然化合物
  • ティノスポラ(グドゥッチ)
  • ゲニポシド(杜仲茶)
  • アシュワガンダ
  • ネオヘスペリジン
  • ナリンゲニン
  • イカリイン(イカリソウ)
  • クェルシトリン(ピーマンの苦味成分)
  • ミリシトリン(ヤマモモ抽出物)
COVID-19 TMPRSS2・カテプシンL / 阻害剤
II型膜貫通型セリンプロテアーゼ 覚書 TMPRSS2 COVID-19のアウトカムのためのバイオマーカーの可能性 COVID-19への影響を与えないACE2の発現 アンジオテンシンI
カテプシンL阻害剤
  • メマンチン、アマンタジン
  • グリコペプチド系抗菌薬
メマリー

メマンチンは元々抗ウイルス薬として開発されており、ウイルスに対して保護効果もつという研究がある。例えば神経変性疾患の診断を受けており、すでに処方対象の摂取していない患者さんにおいて、感染リスクが高いと考えられる場所や時期の中では検討する価値はあるかもしれない。

COVID-19 メマンチン(メマリー)・アダマンタン誘導体
アマンタジン・アダマンタン誘導体 近年,様々な神経疾患に広く使用されているアダマンタンがCOVID-19に再利用される可能性があることが明らかになってきた。 本研究では,多発性硬化症(n
抗アンドロゲン療法
COVID-19 男性の高いリスク要因・アンドロゲン・テストステロン
アンドロゲンの影響 スペインのCOVID-19入院患者において男性型脱毛症AGA(若ハゲ)が高頻度で観察される。 予備的観察研究ではCOVID-19肺炎診断で入院した患者41人のうち29人
COVID-19 スピロノラクトン
スピロノラクトン スピロノラクトンによるミネラルコルチコイド受容体のブロックは、重症COVID-19病における幅広い治療作用を有する可能性がある 肺レニンアンジオテンシン(
フーリン(Furin)
How the coronavirus could be prevented from invading a host cell
UC Riverside-led study shows inhibiting two host cell proteases can accomplish the task
COVID-19 唾液腺・Furin(フーリン)
唾液腺におけるFURIN遺伝子発現は唾液を介したSARS-CoV-2感染と関係があるのか? SARS-CoV-2 の宿主細胞への侵入機構の解明は世界中の研究者の努力を必要としており、

COVID-19は付着して感染するために膜の中にはSタンパク質という糖タンパク質スパイクが埋め込まれている。Sタンパク質は、セリンエンドプロテアーゼであるフーリンによって活性化されるS1/S2活性化開裂部位を含んでいる。

フーリンは、ユビキタスに発現しているが、唾液腺でACE2、Tmprss2とともに高レベルで発現している。唾液中のフーリンはくしゃみや咳を介したCOVID-19ウイルスの拡散性を説明できる。[R]

 

フーリンは、正常な生理的状態と異常な生理的状態を引き起こすことができる重要なタンパク質であり、恒常性維持の鍵となる神経成長因子の活性化にも関与しているため、神経学的に重要である。

しかし、SARS-CoV-2の場合、フーリンは、Sタンパク質のサブユニットが分離するのを助け、ウイルスが開いて宿主細胞に入るのを可能にしており、ウイルス活性化因子の役割を果たしている。この活性化は、フリンの酵素活性によって起こり、前駆体タンパク質を不可逆的に切断して生物学的に活性な状態にする。この切断はACE2と相互作用した後に行われる。

フーリン阻害
  • ルテオリン[R]
  • 歯周病治療(慢性歯周炎は、フーリンレベルを上昇させる)
  • イリシン(運動ホルモン)
  • 葉酸
COVID-19 運動ホルモン・イリシン
イリシンは、ヒト皮下脂肪細胞における重症コロナウイルス疾患(COVID-19)の転帰に関連する遺伝子を調節する Irisin modulates genes associated with seve

エンドサイトーシス経路

クラスリン媒介エンドサイトーシス

 

リソソモトロピックエージェント
  • クロロキン
  • ヒドロキシクロロキン
  • バフィロマイシン(マクロライド抗生物質)
COVID-19 リソモトロピズム/リソソーム作用剤
広く利用可能なリソソーム標的化剤は、COVID-19の潜在的な治療法として検討されるべきである ハイライト リソソームを標的とした薬剤は、エンドリソソームの成熟を阻害し、ウイルスの複製
エンドソーム/リソソームプロテアーゼの直接的な阻害剤
  • テラパシン
  • テイコプラニン
  • ビタミン(葉酸)[R]
AAK1阻害剤
ヤーヌスキナーゼ阻害剤(JAK阻害剤)
  • バリシチニブ
  • アンドログラフォライド[R]

その他

ギンコ・ビローバ
COVID-19 イチョウ葉エキス/ギンコビローバ
Ginkgolic acid inhibits fusion of enveloped viruses ギンコール酸がエンベロープされたウイルスの融合を阻害する 要旨 イチョウ葉(ギンコール

4.2 自然免疫の活性

ナチュラルキラー細胞

COVID-19ウイルスとの戦いにおいて、自然免疫系での主役であるNK細胞。ウイルスの排出に重要な役割を果たす。

また重要患者では減少しているが、軽症患者では減少は認められていないことなどから、NK細胞が疾患の進行の推移に重要な影響を与えていると仮定されている。COVID-19ウイルスによって抑制されているNK細胞を初期フェーズで活性化させることができれば、この感染症を克服できる可能性がある。[R]

免疫チェックポイント NKG2Aの発現増加が確認されている。

COVID-19 ナチュラルキラー細胞(NK細胞)の抗ウイルス作用と活性方法
SARS-CoV2とナチュラルキラー細胞 NK細胞の多面的な抗ウイルス活性 インターフェロンγなどの炎症性サイトカインの産生 感染細胞の溶解 抗原提示細胞の利用可能なプール
インターフェロンⅠ型・Ⅲ型

インターフェロンは、ウイルスが細胞に侵入すると即座に強力な局所応答を開始する分子メッセンジャー。

抗ウイルス作用をもつインターフェロンはⅠ型とⅢ型。Ⅰ型インターフェロンは、ウイルスの複製を制御し、効果的な獲得免疫誘導に重要な役割を果たす。コロナウイルスは免疫回避の仕組みをもっており、それは主にこのⅠ型インターフェロンの抑制に依存している。初期段階で投与または活性化すればコロナウイルスの複製と拡散を抑制し、その後の進行を止めることができる可能性が高いと考えられている。[R]

特にIFN-β(Ⅰ型インターフェロンに属する)は著しく低下しており、I型IFNの欠乏はTh1細胞応答に影響を与え、Th2型免疫を有利にする。

COVID-19 インターフェロン
インターフェロンの種類 IFN typeⅠ IFN-α:13種類(1,2,4,5,6,7,8,10,13,14,16,17,21) IFN-β:1種類 - IFN-β1(※IFN-β2=IL
JAK-STAT

STAT1は、コロナウイルスによってブロックされ、これはI型IFNシグナリングの防止につながる。

ガレクチン-1

ガレクチン-1は、多くの自然免疫および適応免疫プログラムを抑制することにより、典型的には分解前メディエーターとして作用する。COVID-19患者で対照と比較して増加していることが見いだされている。

温熱療法・サウナ
COVID-19 冷温・温熱療法・サウナ
ハイパーサーミア・サウナによる免疫活性 発熱による免疫反応の調整 Koorts & COVID-19-Complicaties COVID-19は主に自然免疫系を抑制し、初期段階
COVID-19の熱を高める:治療的介入としての熱
Turning up the heat on COVID-19: heat as a therapeutic intervention この論文は査読者の提案に応じて改訂され、サウナ入浴によ
高リスクCOVID-19患者における抗炎症性ヒートショック反応の抑制:(コウモリを含めた)基礎研究の教訓、考えられる治療法への光
Suppressed anti-inflammatory heat shock response in high-risk COVID-19 patients: lessons from basic

感染初期の早いタイミングで利用することにより後の重症化への進行を抑制する可能性がある。温熱療法に限らず、基本的に自然免疫を活性化させるようなアプローチはすべて初期の早い段階に行う必要がある。

  1. 個人宅でサウナを利用 フィンランド式サウナ(毎日)
  2. シャワーを使った簡易的な温冷入浴

タイミングと適用時間が重要!

注意
  • 理論的には感染前後の初期が最も効果があり、重症期は(入らないだろうが)逆効果の可能性がある。
  • 適応するため初心者は短めに、予防と治療で緩急をもうける。
  • 温熱などのストレスによって上昇するHSP70はウイルスや細菌の感染に応答して細胞の自然免疫に大きく寄与していることが明らかになっている。一方で全てのHSP(Hsp90s, Hsp70s, Hsp60s, Hsp40s, Hsp27)がコロナウイルス感染に関与していることが実証されている。直感的に答えるなら過剰な温熱療法は逆効果となるかもしれない。
Tips
  • 経口補水液をたっぷり補給
  • 折りたたみ可能なポータブルサウナが1万円台で購入できる。
  • ケルセチンはHSP70を阻害する。
  • アスコルビン酸/ナメジオン(合成ビタミンK)、スルフォラファン、EGCG、アシュワガンダ(ウィザフェリンA)はHsp90を阻害する。
N-アセチル-システイン(NAC)・グルタチオン

NACは重症期の投与治療による抗酸化戦略として重要なアミノ酸。T細胞の回復によるCOVID-19治療としても期待されており、現在第二相臨床試験が行われている。フェーズ4.2と5.1

インフルエンザなどでの改善例も多く、臨床的な証拠が比較的豊富。

感染リスクそのものを下げることはできないが、理論上、重症化する前の経口投与でCOVID-19の重症化リスクを軽減する可能性はある。

入手性が高く安価であるのも魅力的であり、栄養素以外では常備しておきたいサプリメントのひとつ。

リポソームグルタチオンと併用するとより効果的。NACが安価であるのに対しリポソームグルタチオンは高価なため、発症後にセットで用いると良いかもしれない。

COVID-19 N-アセチルシステイン(NAC)
コロナウイルス N-acetylcysteine (NAC) 関連記事 N-アセチルシステイン長期投与によるインフルエンザ様症状の軽減と細胞介在性免疫の改善 要旨 N-
COVID-19 グルタチオン
コロナウイルス グルタチオン 関連記事 COVID-19肺炎に伴う呼吸困難の緩和におけるグルタチオン療法の有効性:2症例の報告 要約 目的 COVID-19への感
解熱鎮痛薬

解熱鎮痛薬、NSAIDは感染初期では適切な自然免疫応答を抑制してしまう危険性があり、一般的には感染初期では推奨されない、または最小限の使用とする研究者の声は少なくない。

一方で重症期の特定のタイミングの使用では致命的なサイトカインストームを抑制する可能性がある。ただし、細菌感染リスク増加が伴う。

例えば、イブプロフェンは単に熱を下げるだけではなく、ACE2発現の増加など、ポジティブに働くと考えることのできるメカニズムをもあることから、実際にどう影響するかはわからない。イブプロフェン使用による直接的なリスク増加の証拠は得られていない。

COVID-19 患者の体温と予後 / 解熱鎮痛剤・NSAID
発熱の免疫な感染症へのメカニズム 解熱鎮痛薬の影響 発熱と疾患の関係 臨床症状は約80%が軽症、15%が中等症~重症、5%が重症である。 COVID-19の最も一般的な症状は、発熱、倦怠感
非ステロイド系抗炎症薬、プロスタグランジン、COVID-19
Non‐steroidal anti‐inflammatory drugs, prostaglandins and COVID‐19 要約 重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(S

ハーブ・漢方

5SARS感染症の流行初期に中医学を補助療法として使用すると、オキシヘモグロビンの動脈飽和度が上昇することが報告されている。

コクランレビューでは、SARS患者に漢方薬と西洋薬を併用することで、症状、生活の質、肺浸潤の吸収を改善し、コルチコステロイドの使用量を減少させることができることが明らかにされている。

中国のSARS-CoV-2患者の85%以上が中医学を受けており、Yangらによってレビューされている。[R]

中医学の使用は、COVID-19患者に対する中国国家治療ガイドラインに記載されており、病期や重症度に応じて推奨されている。しかし、COVID-19患者の治療における中医学の有効性はまだ不明である。知る限り二重盲検無作為化プラセボ対照試験の結果はない。

中国国家衛生委員会&国家中医薬管理局が推奨する漢方薬

http://busan.china-consulate.org/chn/zt/4/P020200310548447287942.pdf

コロナウイルス疾患治療のための韓国の漢方薬のコンセンサスガイドライン2019
A consensus guideline of herbal medicine for coronavirus disease 2019
The Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus (SARS-CoV-2), which originated in Wuhan, Hubei Province, China in late December 2019, is the cause of ongoing
免疫サポート系のハーブ・漢方、天然素材などを用いる難しさ

感染初期において、COVID-19ウイルスは獲得免疫と自然免疫の一部を低下させる能力をもっている。体の初期の炎症反応は主に自然免疫を誘発するために必要だが、免疫系をサポートすると考えられている漢方やハーブ、サプリメントの摂取は、その種類によってその炎症反応を沈めてしまい逆効果となる可能性がある。これらは自己免疫疾患への効果が知られている漢方に多い。[R]

そういった漢方やハーブは、サイトカインストームなどの重症化したCOVID-19患者では効果を補助的に発揮する可能性があるが、異なる漢方やハーブ類は反対に損傷を拡大させてしまう可能性もある。

多くのウイルスには少なからず、免疫システムをハックしようとする仕組みがあるが、はSARS-Cov2ウイルスの免疫システムへの影響は他のウイルスと比べてやや独特な特性をもっているため、一般的な風邪やインフルエンザ(過去のSARSも含め)で効果が漢方やハーブなどがあったとしても、そのまま単純にCOVID-19感染症には外挿できない難しさがある。

おおまかな言い方をすると、理論的には感染直後または初期ではナチュラルキラー細胞などの自然免疫を活性化させる、強力な抗ウイルス作用をもつインターフェロンを増強させるアプローチが有効である可能性があり、初期を過ぎてから疾患後期に至るまでに適応免疫を強化する、重症化してしまった場合には自然免疫や体内の炎症を抑制するアプローチがさらなる重症化や致死率を軽減する可能性がある。

漢方も単一のハーブもそういった細かいニュアンスに、その作用が都合よく対応できているのかどうかわからない。おそらく良い効果があったとしても、6のポジティブ作用と4のネガティブ作用でトータルでは良い効果を多少得れるといったようなものだろう。当然、中には7:3や8:2といったものもあれば、その逆もあるだろうが、薬理作用から推測するには変数が多過ぎて、信頼性の高い臨床研究結果も得られないことから扱いにくい。

単一の植物成分は複合的なメカニズムを有するものの、機構的な薬理作用がある程度解明されているため、異なる風邪に対して経験的に混合された漢方を用いるよりは理論的にまだ採用しやすい側面がある。

Japanese herbal medicine-induced pneumonitis: A review of 73 patients - PubMed
Clinicians should be cautious regarding JHM-induced pneumonitis, particularly when using drugs/ingredients known to cause this complication, and during the earl
フェーズ4.1-4.4 甘草(グリチルリチン)

感染初期がより望ましい作用機序を理論的にもつ。DGLはグリチルリチンが除去されている。

COVID-19 グリチルリチン、グリチルレチン酸(甘草)
グリチルリチン(甘草)はCOVID-19の有効な治療薬であるかもしれない グリチルリチンはACE2に結合する可能性がある 細胞内ROSの蓄積を阻害できる ウイルス複製の抑制
4.2
エルダーベリー

エルダーベリーはインフルエンザに対しては効果的であり、COVID-19においても同様に感染初期においては有効である理論的可能性がある。感染が重篤化した場合には推奨されない。700~1000mg

エキナセア

IL-1、IL-6、およびTNF-αを含む炎症誘発性サイトカインのマクロファージ産生を刺激する可能性があることが示唆されており、これは重症化した患者では肺損傷を悪化させる理論的な可能性がある。にんにく抽出物も同様[R]

アシュワガンダ(ウィザノライド)

4.2-4.3 CD4+/CD8+、NK細胞増殖の促進[R]

4.4 ウイルス複製阻害[R]

COVID-19 アシュワガンダ
ウィザフェリンA:COVID-19感染症の治療薬候補 Withaferin A: a potential therapeutic agent against COVID-19 infection
アシュワガンダ(認知症・アルツハイマー)
アシュワガンダ ウィザノシド、ウィザノライド 概要 アーユルヴェーダ医学で用いられる代表的な薬草のひとつ。 「馬の匂い」という歴史的な意味があり、アシュワガンダを摂取することで馬の強さ
ゴツコラ(アジア酸)
アンドログラフィス
COVID-19 アンドログラフィス
アンドログラフィス andrographis paniculata 感染症に使われてきたインドの伝統薬 インドのような発展途上国では、蔓延しているウイルス感染症と戦うために、効率的で

4.3 獲得免疫の活性

T細胞

T細胞 CD8+、CD4+の両方の減少がすべてのCOVID-19患者で観察されている。SARS-CoV2にばく露していない個人では、T細胞の反応が観察されていることから、証明はされていないが、T細胞性免疫応答がコロナウイルスの疾患重症度に大きな影響を与えているのではないかと複数の専門家の間で考えられている。

COVID-19患者におけるT細胞応答
T cell responses in patients with COVID-19 要旨 COVID-19の解消または増悪におけるT細胞の役割、およびSARS-CoV-2への再感染からの長期
SARS-CoV-2のT細胞免疫 特異性、機能、耐久性、防御の役割
SARS-CoV-2 T cell immunity: Specificity, function, durability, and role in protection 要旨 SARS-Co
COVID-19 T細胞免疫関連
COVID-19に対する免疫力は、おそらく試験で示されているよりも高い カロリンスカ研究所とカロリンスカ大学病院の新しい研究によると、軽症または無症状のCOVID-19を持つ多くの人が、たと
T細胞 CD8+

CD8 + T細胞はウイルスに感染した細胞を直接破壊する。肺間質におけるCD8+ T細胞の数は、コロナウイルスを排出するために非常に重要。

T細胞 CD4+

CD4+ T細胞は、B細胞の成熟を誘導し、マクロファージや細胞傷害性CD8+ T細胞を活性化することでエフェクター免疫応答を駆動するため、コロナウイルスによる免疫システムへの影響との関連性が高い。

CD4+の2つのサブセットのうち、Th1細胞はナチュラルキラー細胞またはCD8+T細胞を活性化するか、またはメモリーT細胞として残る。

一方、CD4 + Th2細胞はB細胞を刺激して血漿中のB細胞に変換し、SARS-CoV-2特異的抗体(主にIgMとIgG)を産生する。これらの抗体はSARS-CoV-2と結合し、中和する。B細胞の一部は免疫メモリーを形成することがある。

 

CD4+ T細胞は、IL-2、IFN-γ(Th1細胞)、IL-17(Th17)細胞のようなプロ炎症性サイトカインを産生することもできる。

重症患者ではCD8+よりもCD4+の欠損がより顕著。その他、調節性T細胞サブセットの制御異常も報告されており、主に重症患者ではCD8+CD28-抑制性Tの増加とCD4+CD25+CD127-調節性T細胞の減少が観察されている。

  • ワクチン接種記憶にも影響を与える。
  • 中和抗体応答の増加を促進する。
  • 活性化は既存のT細胞メモリーに依存することもある。
  • 交差反応性T細胞免疫が有益な影響を及ぼしている可能性もある。
T細胞 CD4+・CD8+ の増強
  • N-アセチルシステイン[R]
  • アンドログラフィス[R]
  • アシュワガンダ[R]
  • アストラガルス[R][R]
  • 霊芝[R]
  • マッサージ療法[R]
  • ラパマイシン(mTORC2阻害 → CD8+↑)

※ 試験管研究(in vitro)を含む

CD39+、PD-1(PD1/PD-L1軸)

抗生物質

抗生物質治療も、T細胞を妨害し、腸内細菌の抗ウイルス免疫を抑制する一方で細菌、真菌などとの重複感染が、重症化の原因の一つとなっている可能性を示唆する報告もあり、同様に諸刃の剣的側面がある。

抗菌治療は、真菌または細菌の呼吸器の同時感染が確認された、または疑われる場合には重要な役割を果たすかもしれないが、[R]これまでの証拠は、COVID-19患者の10%未満で細菌の同時感染が発生しており、確率論的には不要である率が高い。[R]

COVID-19 抗生物質・抗真菌薬
抗菌薬耐性 covid-19がいかにして抗菌薬耐性の脅威を加速させているか 抗生物質の使用が拡大していることで、耐性菌が出現して蔓延する機会が増えている。 アジアを中心としたCO

4.4 ウイルスの複製阻害

プロテアーゼ阻害剤

RdRp阻害剤

  • メチルコバラミン 間接的にRdRPを阻害
  • 亜鉛
  • レンデシビル

ヌクレオシド類似体

  • レムデシビル
  • リバビリン
  • クレブジン

ウイルスタンパク質阻害剤

イベルメクチン

ビタミンB12(メチルコバラミン)

抗ウイルス活性をもつ天然化合物

ケルセチン
  • 亜鉛イオノフォアとして活用するには数gの高用量、またはリポソーム化が必要となるかもしれない。ただし様々な抗ウイルスメカニズムがわかってきており、一般推奨量でも意義はあると考えられる。
  • 特に肥満者では、重症期のマスト細胞活性の抑制という標的候補に有効かもしれない。
  • 温熱療法・サウナの前後での摂取タイミングは避けておく。

ビタミンCとケルセチンの相乗療法[R]

  • クロロゲン酸
  • バイカリン
  • ルテオリン
  • レスベラトロール
  • クルクミン
  • ヘスペリジン
  • タキシフォリン
クルクミン
COVID-19 クルクミン・ウコン・カレー
コロナウイルス ウコン・クルクミンの抗ウイルス効果 クルクミンの抗ウイルス効果 エビデンスは、クルクミンが様々なウイルス感染症に対して抑制作用を有することを示唆
エストロゲン

閉経後のCOVID-19患者は、閉経していない同年齢の女性患者よりも入院期間が長くなる。規則正しい月経は、COVID-19患者にとって重要な防御因子である可能性がある。

重症ではない女性では、重症の女性患者よりもテストステロンのレベルが高い。エストラジオールがテストステロンからの潜在的な負の影響に対してより強い保護効果を持っていることを示す。

高用量のエストラジオールは炎症性サイトカイン(例えば、IL-1β、TNF-α)の産生を阻害する可能性があるが、反対に生理学的レベルのエストラジオールによる刺激ではそれらの産生を増強する。

COVID-19 エストロゲン
エストロゲンはコロナウイルスから身を守ることができるのか?最新の結果を紹介する Can estrogen protect against coronavirus? Here are our late
COVID-19 男女の性差
男女の性別によるリスク・重症化の違い 関連記事 性差における遺伝学の役割 COVID-19の性差の理由はおそらく多因子性であり、遺伝、生活習慣の違い、併存

リコード法でも検査結果で最適値を下回る場合(ほとんどの女性で達していない)アルツハイマー病治療の一貫としてエストロゲンおよびプロゲステロンの補充療法が推奨される。

メトホルミン

リコード法の2型に該当する場合、メトホルミンが処方されることがある。

最近、メトホルミンのCOVID-19感染保護効果の証拠が増加し始めている。ビタミンDや亜鉛ほどではないにしても、古くからある薬で、その他の医薬品よりも高い安全プロファイルが確立されている。

COVID-19 メトホルミンの抗ウイルス作用
コロナウイルスと抗糖尿病薬メトフォルミン メトホルミン治療はCOVID-19糖尿病患者の死亡率低下と関連していた レトロスペクティブ解析 2020年1月27日から2020年3月
メチオニン制限療法

 

4.5 呼吸器症状(~30%の感染者)

SARS-CoV-2感染者全体の~30%がこのフェーズに進み、典型的なCOVID-19症状の発現する。

一般的症状(〜85%の患者)[R]

  • 発熱、呼吸困難(〜70〜80%)
  • 咳(〜40〜80%)
  • 嗅覚・味覚障害(〜50%)
  • 筋肉痛(〜30%)
  • 消化器症状(〜10〜30%)

喉の痛み、鼻づまり、鼻漏などの上気道感染症の典型的な症状は少数派(20%未満)にとどまる。

これらの患者における呼吸困難の有病率が高いのは、呼吸器病変が進行していることを反映しており、胸部CT画像では、グラウンドグラスの不鮮明さと混合圧密、胸膜とローブ間中隔の肥厚、および気管支図との関連性など様々。[R]

特に高齢者では、明らかな呼吸窮迫の兆候がなく、有意な低酸素血症と呼吸不全を特徴とするサイレント低酸素血症が起こることがある。[R]

フェーズ5 重症期

このフェーズへの移行は全員ではなく、リスクの高い一部の患者でのみ起こりうる。病気の初期段階では、ウイルスは直接的な細胞障害を引き起こすが、この段階では、免疫系、補体系、止血系によって増幅され、ほぼ自分自身で自殺に近い反応を引き起こす。

5.0 局所および全身の炎症

局所および全身の炎症は、SARS-CoV-2感染者の約15%で起こる。(病期分類ではフェーズ3)

呼吸器症状を示している時期はほとんどがウイルス複製による直接的な肺損傷を起こすのに対し、この炎症促進期は、局所的(すなわち肺)または全身的な病原体に対する異常な宿主の過剰反応を起こすため、重症敗血症および重症炎症反応症候群(SIRS)の病態に近い。

このようなウイルスに対する不均衡な宿主反応の発症の正確なメカニズムはまだ部分的に解明されていないが、SARS-CoV-2が樹状細胞および単球/マクロファージ系の細胞に感染すると、インターロイキン(IL)-6などの膨大な数の炎症性サイトカインが活性化され、活発に分泌されることが認められている。

IL-2、IL-7、単球化学吸引性タンパク質1(MCP-1)、マクロファージ炎症性タンパク質1-α(MIP 1-α)、顆粒球コロニー刺激因子(GSF)、C-X-Cモチーフケモカイン10(CXCL10)および腫瘍壊死因子-α(TNF-α)(13,14)。

レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)もまた、この段階で非常に関連のある役割を果たしている。

宿主細胞の表面でのSARS-CoV-2の受容体アンジオテンシン変換酵素2(ACE2)への結合は、アンジオテンシンII(Ang II)の活性の増加およびアンジオテンシン1,7(Ang 1,7)の活性の低下を頂点とするRAASの深遠な異常と関連している可能性があり、その結果、血管収縮性、炎症性、酸化性および線維性の傷害を助長する。

SARS-CoV-2はCD4+およびCD8+ Tリンパ球に感染することが可能であり、その結果、直接的な細胞病理学的効果をもたらし、さらには完全に制御不能なサイトカインパターンの生成に寄与することを示唆する証拠があるため、ウイルスと宿主免疫系との間の相互作用はさらに複雑であるかもしれない。[R]

リンパ球減少症の進行はまた、抗ウイルスおよび免疫調節性免疫の欠陥と関連している可能性がある[R]。この高度に異常な免疫炎症反応は、現在、普遍的に「サイトカインストーム」と定義されており、複数の臓器および組織における様々な局所的な傷害を伴う。

より具体的には、肺の病理組織学的検査では、活性化された肺細胞、毛細血管のうっ血、炎症性浸潤、内皮傷害、タンパク質を濃縮した間質性浮腫およびびまん性肺胞損傷の存在が明らかとなっており、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を発症する。

この疾患の段階では、直接的なウイルス傷害および炎症性浸潤に起因する典型的な細胞病理学的徴候が、心臓、腎臓、肝臓、腸などの他の多くの臓器および組織にも見られる。

図1

A metabolic handbook for the COVID-19 pandemic - PubMed
For infectious-disease outbreaks, clinical solutions typically focus on efficient pathogen destruction. However, the COVID-19 pandemic provides a reminder that

高用量で重症化を軽減する可能性のある栄養化合物

個人で他に医療手段が得られず自宅などで緊急的に行う重症期の治療は、治療というよりは致死率、重症化率を少しでも下げることを目的とする。おそらくそういった効果を得る可能性のあるサプリメント類の多くは、予防用量を大幅に超える用量を投与しなければ効果を発揮することが難しい。

またその多くは断片的な証拠に基づいて行うことになるため、例えば感染予防対策として推奨される用量のビタミンD補充といった安全なアプローチと比較すると、相対的にはリスクが高まるかもしれない。(安全性が実際的には低くなくても、リスクとベネフィットに対するバランス感覚や使用方法に対する理解度の伝達においての障壁がある)

とはいえ、重症度を少しでも軽減できる可能性がある場合、後の後遺症や後遺症からの回復に影響を及ぼす可能性も高いため、(図1)これらの栄養素や化合物の使用方法や安全性を理解している人にとっては、けして無意味ではなくむしろ有用だろう。そうではない多くの人にとっては、いかに予防、軽症段階で食い止めるかが、現実的な方法になる。

  • メラトニン 高用量 100~400mg
  • N-アセチル-システイン 標準用量 1200mgを2回に分けて/日[R]
  • リポソーム・グルタチオン 高用量 2~3g
  • ビタミンC 高用量 6g以上 または静脈内投与
  • ビタミンD 高用量 数万IU~
  • αリポ酸 高用量 数g

ビタミンA、マグネシウム、亜鉛、セレンは予防・軽症時の用量と同量~倍程度まで。鉄は摂取しない。漢方・ハーブ類の重症期の摂取はさらに慎重な判断が求められる。

5.1 ACE / ACE2 RAAS不均衡

ウイルスはACE2をダウンレギュレートし、高いACE/ACE2比の炎症性環境を悪化させる。膜結合型ACE2は抗炎症的な役割を持っており、バランスの悪い高いACE/ACE2比ではなく低いACE/ACE2比を目指す。

  • ACE阻害剤(ACEi)
  • AT1R遮断剤(ARB) ロサルタンなど
  • ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRB)
  • ビタミンD
COVID-19 アンジオテンシン変換酵素(ACE・ACE2)に作用する化合物・栄養補助食品
ACE2のアップレギュレーション クルクミン レスベラトロール 高脂肪食の消費はマウスのACE2遺伝子発現を下方制御する。 オスマウスでのみ、高脂肪食が腎臓のACE2活性低下を引き起

5.2 免疫系の調節

トール様受容体

トール様受容体が検出する病原体関連分子パターンには、ウイルス、細菌、真菌などのタンパク質、脂質、核酸、リポタンパク質などが含まれており、細胞膜、リソソーム、エンドソームなどの細胞内の他の部位でも病原体関連の分子パターンを検出する。

炎症性メディエーター発現の刺激は、TLR3によって活性化される転写因子NF-kBやMAPK(マイトジェン活性化プロテインキナーゼ)経路によって引き起こされる。これにより、コロナウイルス複製時に二本鎖RNAに対する免疫応答が部分的に発生する。

二本鎖RNAはTLR3受容体を感作し、これはNF-κB、IRFs、およびMAPKなどのシグナル伝達経路のカスケードを活性化させ、プロ炎症性サイトカインおよびI型インターフェロン(IFNs)を産生する。I型IFNsは、感染していない細胞を保護する抗ウイルスタンパク質の分泌を増強する。

IL-17

COVID-19の肺炎患者では、CD4+またはCD8+ T細胞が試験管内試験(in vitro)でIL-17を産生し、炎症反応を強化し、好中球を活性化する能力が増加していることがわかっている。

好中球細胞外トラップ(NET)

アポトーシス壊死とは異なるプログラムされたタイプの細胞死。細胞毒性活性のため、NETは病原体の拡散を防ぎ、炎症部位での抗菌因子の蓄積を促進する。しかし、十分に制御されていない場合、NETは炎症状態と微小血管血栓症を伝播させる能力を示す可能性があり、その結果、ウイルス性肺炎から急性呼吸窮迫症候群または多臓器不全への進行に寄与する[R]

  • ジピリダモール
  • アセチルサリチル酸
  • アセトアミノフェン
好中球細胞外トラップ(NET)とダメージ関連分子パターン(DAMP) COVID-19治療のための2つの潜在的なターゲット
Neutrophil Extracellular Traps (NETs) and Damage-Associated Molecular Patterns (DAMPs): Two Potent
細胞外核酸

ウイルス感染時の細胞損傷の進化的に保存されたシグナル伝達機構であり、自然免疫の強力な誘導因子となる可能性がある。

抗体依存性亢進(ADE)

現在の感染(または最初の感染の直後に発生した再感染)に対する免疫応答を調節し、サイトカインストーム、肺の炎症の増強、および重症化した症例または死亡例の大部分で観察されるリンパ球減少症を誘発することができる。

COVID-19 抗体依存性感染増強(ADE)
フライパンから火の中へ? COVID-19のADEのためのデューデリジェンスが保証されている。 Out of the frying pan and into the fire?  Due dilig

5.3 全身性炎症/サイトカイン抑制

SARS-CoV-2に感染した患者は、高レベルの炎症性サイトカインおよびケモカイン(IL-1β、IL-2、IL-6、IL-8、IP-10、MIP-1A、TNF-α)を示す。

サイトカイン放出症候群/マクロファージ過剰活性化症候群

マクロファージ活性化症候群とサイトカインストームは、重症のSARS-CoV-2感染症患者でのT細胞の減少を直接的に媒介している可能性がある。

COVID-19 サイトカインストーム
コロナウイルス サイトカインストーム放出症候群 サイトカインストームの証拠はまだない 重度のCOVID-19は、典型的なARDSおよびサイトカイン放出症候群の炎症反応とは一致しない。サイト
COVID19におけるサイトカインストーム:神経仮説
COVID19におけるサイトカインストーム:神経仮説 概要 COVID-19におけるサイトカインストームは、宿主の免疫系の異常によって引き起こされるSARS-CoV-2に対する過剰な炎症反応によっ
COVID-19 サイトカインストームと新しい真実
COVID-19 cytokine storm and novel truth 序論 世界は新規コロナウイルス疾患(nCoV)2019/COVID-19で未曾有の危機に直面しているが、有効性が
  • JAK/STAT経路
  • COX阻害剤
  • PPAR
  • mTOR

アテローム性動脈硬化症[R]

IL-6

IL-6は、他の高炎症性指標を有する重症COVID-19患者の76%において、軽症患者の30%と比較して強く上昇している。[R]

抗IL-6
  • トシリズマブ
  • アンドログラフォライド[R]

※多くの薬用植物は抗炎症作用、抗IL-6作用をもつが、トシリズマブのような強力な阻害剤の代替にはならない、このフェーズでは支持療法としても厳しい。

TNF-α・CRP

コロナ感染者の重症例では、ESR(沈降速度)、CRP(C反応性蛋白)、TNF-αの持続的な上昇が報告されており、ARDS、播種性血管内凝固(DIC)、血小板減少を伴う高凝固、四肢壊疽、血栓症などのリスクの増加と関連していることが明らかになっている。

NF-κBk
ケモカイン

ケモカインは、免疫系における細胞シグナル伝達において主要な役割を果たすタンパク質であり、7つの膜貫通型Gタンパク質受容体を介して作用する。

最初に、ウイルスは樹状細胞に存在する形質細胞サブセットを刺激してIFN-αを産生し、炎症性ケモカインであるCCL3の産生を誘導する。

ウイルス感染の発生における免疫調節の一般的なカスケードは、サイトカインからケモカインへ、そして再びサイトカインへという概念を持っている。

CCL3

CXCL10

インフラマソーム

NLRP3は自然免疫の構成要素であり、マクロファージ、カスパーゼ1活性、IL-1β、IL-18などのプロ炎症性サイトカインによって誘導される。SARS-CoV2ウイルスは、これらのプロ炎症性サイトカインを回避するメカニズムを有している。しかし、異常なNLRP3インフラマソームの活性化や慢性戦勝は、Ⅰ型インターフェロンの増加などに伴い、重毒の肺損傷をもたらす可能性もある。

Targeting the NLRP3 Inflammasome in Severe COVID-19
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コルヒチン

 

UDCA
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ウルソデオキシコール酸・胆汁酸 COVID-19関連サイトカインストームを緩和および/または予防するための候補治療薬としてのウルソデオキシコール酸 新型重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2
ニコチン療法

アルツハイマー病の治療薬候補であるニコチンが作用する経路が、COVID-19の抗炎症経路として仮説が提案されており、ニコチン補充療法などが抗炎症治療の候補としてあがっている。これは重症期に重要になってくる経路だが、軽症フェーズでも役立つと考えることのできる理論的機序はある。

COVID-19 ニコチン・喫煙の影響
コロナウイルス 喫煙とニコチン ニコチン性アセチルコリン作動系疾患仮説 COVID-19はニコチン性コリン作動系の疾患である可能性がある 中国の入院中のCOVID-19患者の喫煙率が低いという所
SPM
COVID-19 炎症収束性メディエーター SPM
Specialized pro-resolving mediator SPM 関連記事 SPM・レゾルビン レゾルビンなどのSPMは、マクロファージが媒介する断片のクリア
マスト細胞
COVID-19 マスト細胞活性化症候群
SARS-CoV-2(COVID-19)パンデミックにおける肥満細胞症とMCASを有する患者のリスクと管理 専門家の意見 関連記事 概要 COVID-19(SARS-CoV-2)パンデミ
HMGB1・RAGE
COVID-19 HMGB1・RAGE
HMGB1(High Mobility Group Box 1) HMGB1 HMGB1:COVID-19の重要な治療標的? 核内タンパク質high mobility group box

 

5.4 酸化ストレス・細胞障害の緩和

高フェリチン血症
鉄キレート
COVID-19  鉄・クロロキン・鉄キレート
 クロロキン/ヒドロキシクロロキンと鉄代謝 Sar-Cov-2感染に鉄の役割はあるのか? 鉄はすべての生物にとって必須の元素である。これは、その酸化還元電位に起因しており、エネルギー生産、DN
ミトコンドリア機能
NAD+
COVID-19 NAD+/加齢による免疫反応の低下を防ぐニコチンアミドアデニンジヌクレオチド
加齢に伴う免疫調節因子としてのNAD+のCOVID 19感染への影響 仮説 要旨 加齢に伴う生体機能の低下は、人間の罹患率や死亡率の増加に大きく寄与している。これらの生体機能の低下のうち、心臓
ミトコンドリア(mt)DNA

mtDNAは強い炎症促進作用を示し、テロメアDNAはそれに対して強力な抗炎症活性を発揮する。テロメアの短縮が特徴にある高齢者では、mtDNAの炎症促進作用に対して、テロメアDNAが対抗できず炎症を誘発すると推測できる。

テロメアを改善する20のアプローチ(認知症・アルツハイマー)
テロメアの長さを増やす 概要 テロメア テロメア テロメア (telomere) は真核生物の染色体の末端部にある構造。染色体末端を保護する役目をもつ。 これまでの臨床研究に
抗酸化剤
ビタミンC
COVID-19 ビタミンC
アスコルビン酸の抗ウイルス・風邪への保護効果 ビタミンCと免疫システム ビタミンCは人間にとって必須の微量栄養素であり、電子を供与する能力に関連した多元的な機能を持っている。。
ビタミンD
COVID-19 ビタミンD関連論文
コロナウイルス ビタミンDの免疫作用 ビタミンD 疫学研究・メタアナリシス COVID-19とビタミンD欠乏の粗相関 欧州各国のCOVID-19感染100万人の症例の平均ビタミンD値とC
NAC
COVID-19 N-アセチルシステイン(NAC)
コロナウイルス N-acetylcysteine (NAC) 関連記事 N-アセチルシステイン長期投与によるインフルエンザ様症状の軽減と細胞介在性免疫の改善 要旨 N-
N-アセチル-L-システイン/NAC(認知症・アルツハイマー)
N-アセチル-L-システイン(NAC) 概要 N-アセチル-L-システインとは N-アセチル-L-システイン(NAC)は、アミノ酸 L-システインをアセチル化したもので、数十年にわたって医療
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COVID-19 グルタチオン
コロナウイルス グルタチオン 関連記事 COVID-19肺炎に伴う呼吸困難の緩和におけるグルタチオン療法の有効性:2症例の報告 要約 目的 COVID-19への感
メラトニン
COVID-19 メラトニン
コロナウイルス・メラトニンと免疫 関連記事 COVID-19患者におけるメラトニン使用のための治療アルゴリズム COVID-19患者におけるメラトニン使用の根拠 ヒトにおけ
セレン
COVID-19 セレン
抗ウイルス作用をもつセレン コロナウイルス感染症の予防におけるセレン補充(COVID-19) 抄録 セレン(Se)は、硫黄(S)に似たユビキタス元素で、地殻中の様々な有機物や無機

5.5 低酸素症

COVID-19 内皮損傷/補体、HIF-1、ABL2
COVID-19による内皮損傷:補体、HIF-1、ABL2は損傷の潜在的な経路であり治療標的である 要旨 COVID-19パンデミックは、世界中で何百人もの死者を出している主要な健康上の緊急事
COVID-19 標高の高い地域・低酸素誘導因子-1(HIF-1)
コロナウイルス 高度の影響 保護効果 高地に住む人々 SAR-CoV-2ウイルスの発症に及ぼす高度の影響には注意が必要である。 Arias-Reyesら(Arias-Re
CPAP
肺損傷
肺炎期の仰向け以外の睡眠姿勢

肺炎により呼吸が苦しい場合、仰向けでずっと寝続けることを避け、うつぶせ寝を中心に横寝を含めて体位を体が楽なように位置を自力で(または補助してもらって)変更していく。(覚醒腹臥位)

重度ARDSにおいてECMOと腹臥位の併用を示唆するいくつかの研究もある。[R]

ARDSでの生存率を高める証拠はCOVID-19でも積み重なってきている。

COVID-19 治療/腹臥位(うつぶせ寝)
SARS-Cov2 プローニング 概説 MEDCRAMの解説 COVID-19の主な死亡原因である重度の急性呼吸窮迫症候群(ARD)患者の寝ている姿勢を仰向けからうつ

5.6 血栓症・凝固障害

微小血管血栓症および大血管血栓症

SARS-CoV-2感染者の約5%に発症する傾向にあり、(病期分類ではフェーズ4)局所的および/または全身的な炎症の亢進によって促進された微小血管および大血管血栓症の発症が特徴的。

内皮機能障害、プラーク不安定性、血小板の過剰活性化、補体系および血液凝固の活性化、低線溶化が包括的に検討されている。

最終的には微小血管血栓症と大血管血栓症を発症する。大規模な炎症性浸潤、微小血管血栓塞栓症、および肺胞上皮の完全な破壊の肺組織学的証拠を反映している。微小血管血栓症は疾患経過は早期に始まっており、重症化に至る肺障害に大きく寄与していると考えられいるため、、早い段階で適切な抗凝固薬や線溶療法を行うことで、重症化の進行を防ぐことができるかもしれない。

深部静脈血栓症(DVT)、肺塞栓症(PE)、in situ肺血栓症および/または急性冠症候群(ACS)などの大血管合併症も重症COVID-19患者では頻繁に観察される(22-25)。

若い患者(50歳未満)でも、大血管脳卒中(頸動脈および脳動脈に由来する)を含む有意な血栓性イベントが報告されている。

要約すると、COVID-19は、COVID-19患者の肺損傷と多臓器機能不全に大きく寄与する微小血管および大血管の血栓につながる高凝固状態を誘導する。

フィブリノゲン

フィブリノーゲン、組織因子、トロンビンなどの凝固反応の主要なメディエーターは、炎症性成分として疾患と関連していることがわかっている。

フィブリノーゲンは、脳卒中、脳外傷、多発性硬化症、細菌感染症、様々な種類の癌などの疾患において、炎症を促進する役割を果たす。フィブリノーゲンは、いくつかの感染症における炎症経路のモジュレーターとしてだけでなく、危険因子としても同定されている。

COVID-19に感染した患者では、最初にDダイマーとフィブリノーゲンの分解産物が高値を示すことが解析されている。病気が進行すると、フィブリノーゲンレベルは低下し、出血リスクが高まる。

Dダイマー
  • 内皮機能不全
  • プラークの不安定性
  • 血小板の過剰活性化
  • 血液凝固、線溶低下
補体系の過剰活性

自然免疫応答に関与する開始経路の一つ。

COVID-19関連凝固症(CAC)
  • 播種性血管内凝固(DIC)
  • 抗リン脂質症候群(APS)
  • 血栓性微小血管症(TMA)
  • 血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)
  • 溶血性尿毒症症候群(HUS)
  • ヘパリン誘発性血小板減少症(HIT)
COVID-19 凝固不全症の特徴
The Unique Characteristics of COVID-19 Coagulopathy 要旨 COVID-19では血栓性合併症や凝固障害が頻発する。しかしながら、COVID-1

5.7 心血管・血管内皮機能障害

  • カスパーゼ阻害剤
  • 水素ガス(H2)
  • メラトニン
  • 成長因子独立1(Gfi-1)
  • SGLT2阻害薬
  • Rhoキナーゼ阻害剤(ROCKi)
COVID-19 心疾患・心臓発作
心臓発作のための911の呼び出しは、COVID-19の流行の中でニューヨーク市で3倍に増加した。 ニューヨーカーは、この春のCOVID-19パンデミックの間に、通常の年よりも3倍近く多くの心
炎症誘導因子NLRP3インフラマソーム(認知症・アルツハイマー病)
炎症誘導因子NLRP3インフラマソームの抑制(作成中) 概要 自然免疫応答に関わる複合体タンパク質 インフラマソームとは微生物感染や細胞障害によって生じる刺激因子に応答して、炎症を制御する細
PDE5阻害剤
COVID-19 ホスホジエステラーゼ5型(PDE5)阻害剤
シルデナフィル、タダラフィル、シロスタゾール COVID-19感染症におけるNO-cGMP-PDE5経路の標的化 数多くの臨床研究および実験研究により、一酸化窒素(NO)-環状GMP-ホス

5.8 死亡または寛解

疾患の最終段階 現在の集中治療室の死亡率の統計は非常に不均質であり、死亡率は人口統計学的、臨床的、環境的な複数の要因によって20%から80%の間で変動している。

死亡のほとんどはARDS、肺血栓症、急性腎不全、急性心不全、超感染症および/または多臓器不全に起因する。

 

生存できなかったCOVID-19患者は、広範な肺血管内凝固症-肺微小血管血栓症と出血(PIC)、脳梗塞を含む動脈血栓塞栓症と静脈血栓塞栓症、播種性血管内凝固症(DIC)、二次性血球貪食性リンパ組織球症(sHLH)、急性腎障害および多臓器不全症候群(MODS)であることが多い。

死亡したCOVID-19患者の3分の1までが、直接の死因として肺血栓症の証拠を有している[R]。これは、重症のCOVID-19患者では血栓性合併症の発生率が1/3程度と報告されている臨床観察と一致しており、大多数は肺血栓症に苦しんでいる。

緩和ケア
重度のCOVID-19患者の緩和ケア
Palliative care for patients with severe covid-19 知っておくべきこと 重度のCOVID-19の患者の多くは、息切れや動揺などの苦痛な症
COVID-19 死にゆく個人と苦しむ集団:人道的文脈における緩和ケアの集団レベルへの生命倫理の視点の適用
死にゆく個人と苦しむ集団:人道的文脈における緩和ケアの集団レベルへの生命倫理の視点の適用:COVID-19パンデミックの前期、中期、そして最期 Dying individuals and suffe

フェーズ6 後遺症

症状がなくなり回復した後も、COVID-19の中期・長期的な健康影響については疑問が残る。ある研究では、退院した患者の94%が最終的なCTスキャンで病変が残存しており、最も一般的な特徴はグランドガラスの不透明性を示している。[R]

COVID-19が永久的な肺瘢痕化および線維化をもたらすかどうかは、さらなる調査が必要。COVID-19によって誘発された心臓や腎臓の損傷などの組織損傷は、既存の合併症を悪化させ、患者の長期的な健康に影響を与えるのではないかと疑われている。

小児では、COVID-19の経過はほとんどが軽度だが、ここ数週間で新たなポストウイルス現象が出現し、SARS-CoV-2との関連が疑われている。

COVID-19 小児/マルチシステム炎症性症候群(MIS-C)
COVID-19の子供におけるマルチシステム炎症性症候群(MIS-C):家族性の川崎病の同時症例からの洞察 Multisystem Inflammatory Syndrome in Children
COVID-19 小児のコロナウイルス関連川崎病
川崎病 「SARS-CoV-2関連の炎症性症候群が英国の子供たちに出現している、またはこれらの症例に関連するまだ特定されていない別の感染性病原体が存在するかもしれないという懸念が高まっている。」
免疫記憶・中和抗体

全体的に、SARS-CoV-2のRDBは、免疫系によって効率的に標的化されにくく、ウイルスに対する効率的な免疫応答を手配するのに苦労している可能性があるように思われる。この理論は、SARS-CoV-2感染の過程での抗体生成のプロセスが非定型的で特異的であることを示す証拠によって確認されている。

IgMは、感染性病原体に反応して現れる免疫グロブリンの第一級であるが、SARS-CoV-2感染者の20〜40%には存在しない、力価が低い、重要なことに、Sタンパク質RBDを特異的に標的としないため、理論的にはウイルスを中和することができない。

したがって、感染を根絶する能力は、より特異的で強固な恒久的な免疫応答、具体的にはIgG免疫グロブリンの生成を含む免疫応答が現れるまで遅れる可能性がある。回復後の抗体産生と免疫学的記憶によって長期的な防御免疫が得られるかどうかは不明である。

後遺症を報告する患者

海外の後遺症が長期化した患者さんが主導で作成したアンケート調査結果

COVID-19 症状・後遺症 / 患者主導の後遺症調査 実際の回復はどうなのか?
コロナウイルス SNSアンケート調査と分析 概要 あなたは一人ではありません このサイトは、COVID-19からの長期回復の間、サポートを探している人のためのリソ
COVID-19 は数ヶ月間続くことがある
404 NOT FOUND | 認知症・コロナウイルス予防・回復ブログ アルツハッカー
日本で初めてリコード法を紹介した認知症(+新型コロナウイルス)の予防と回復を本気で目指すブログ。11年前に母が若年性アルツハイマー病と診断後、大量の医学論文を武器に進行を抑制しています。一方で診断当初に今の知識があったなら完治していたはず… 母のさらなる回復、そして、同じ失敗を繰り返さないための情報系闘病ブログです。
COVID-19 症状・後遺障害 / 過去のSARSにおける後遺障害
過去のSARSにおける後遺障害過去のSARSにおける後遺障害重症急性呼吸器症候群(SARS)が肺機能、機能的能力、QOLに及ぼす影響Lamら28の研究によると、18~40歳、41~64歳の健常者はそれぞれ1244人、695人であった。18-
COVID-19後遺症は何週間も残ることがある/軽症例の、持続的な疲労、呼吸困難、心臓の問題
COVID-19 後遺症は何週間も残ることがある 軽症例でも、持続的な疲労、呼吸困難、心臓の問題を示す。 月末に微熱を出した時ジャレット・デサンティはCOVID-19とは関係ないと思った。しか

6.1 亜急性期の後遺症予防

COVID-19 回復した入院患者の退院後のケア 英国国民保健サービス(NHS)のガイダンス
コロナウイルスから回復した入院患者のアフターケアニーズ 2020年6月5日発行 第1版 1. はじめに 本ガイダンス1 は、COVID-19 の急性エピソードの後に退院した患者が、退院後に予
6.11 後遺症予防のための急性期回復後の抗凝固剤の使用

いくつかの病院では、出血リスク要因(高血圧、糖尿病、脂質異常症、心房細動、喫煙、飲酒)がない場合は、血栓予防のために退院した後も後遺症予防として、患者にリスク評価後、抗凝固薬の投与を試みている。[R][R]

“70歳以上、運動能力の低下、集中治療室(ICU)入院、肥満度(BMI>30kg/m2)、活動性がんの既往歴など、血栓症を発症するリスクが高い患者(入院患者における静脈血栓塞栓症発症リスクのPadua予測スコア)には、退院時に35~42日間の延長予防的抗凝固療法を行うべき。”[R]

“ベトリキサバン60mg/日やリバロキサバン10mg/日などの直接経口抗凝固薬(DOAC)が選択される。一方、低リスクの患者には、低用量アスピリン予防薬(アスピリン81mgを1日2回)のみを退院後4週間以上継続して投与してもよい。”[R]

凝固作用に影響を与える栄養・食品など(参考)

ビタミンE、セレン、CoQ10、ビタミンD、オメガ3脂肪酸、クランベリー、ブロッコリー、ほうれん草、緑茶、生姜、にんにく、シナモン、カレーのウコンなど

凝固作用に影響を与えるハーブ・サプリメント類

ドンクアイ、ブロメライン、ぶどう種子エキス、エキナセア、アロエ、イチョウ葉エキス、高麗人参、カバ、ノコギリヤシ、セントジョンワート、バレリアン、カイエンペッパー、イラクサ、など

脳血流を改善する9つの戦略
「人は自分の動脈と同じくらい老朽化している」 17世紀の内科医 トーマス・シデナム 関連記事 認知症患者の脳血流は破綻しているのか 脳血流を改善する9つの戦略 脳血流を改善す
脳血流を改善する40の方法
リコード法 36項目/脳血流を増やしサラサラにする 関連記事 認知症患者の脳血流は破綻しているのか 脳血流を改善する9つの戦略 脳血流を改善する40の方法 食品・サプリメント
6.12 肺線維症・呼吸リハ
COVID-19感染に伴う肺線維症の治療法
COVID-19 SARS-CoV-2感染に伴う肺線維症の治療法の可能性 要旨 2019年12月には、新型コロナウイルス「SARS-CoV-2」が登場し、呼吸器感染を中心とした幅広い症状を引き
COVID-19 スピロノラクトン
スピロノラクトン スピロノラクトンによるミネラルコルチコイド受容体のブロックは、重症COVID-19病における幅広い治療作用を有する可能性がある 肺レニンアンジオテンシン(
COVID-19 肺の後遺障害・呼吸リハビリテーション
コロナウイルス 肺の機能障害 呼吸リハ COVID-19を有する退院患者における肺の後遺症、短期観察研究 抄録 コロナウイルス疾患2019(COVID-19)肺炎患者の一群が中国・武漢の
COVID-19 メトホルミンの抗ウイルス作用
コロナウイルスと抗糖尿病薬メトフォルミン メトホルミン治療はCOVID-19糖尿病患者の死亡率低下と関連していた レトロスペクティブ解析 2020年1月27日から2020年3月
6.13 リハビリテーション
COVID-19 回復した入院患者の退院後のケア 英国国民保健サービス(NHS)のガイダンス
コロナウイルスから回復した入院患者のアフターケアニーズ 2020年6月5日発行 第1版 1. はじめに 本ガイダンス1 は、COVID-19 の急性エピソードの後に退院した患者が、退院後に予
Post-COVID-19リハビリテーションのためのスタンフォードホール-コンセンサス声明 FREE
The Stanford Hall consensus statement for post-COVID-19 rehabilitation
6.14 持続する嗅覚障害
COVID-19時代のアノスミア(嗅覚脱失)と嗅覚障害
Anosmia and loss of smell in the era of covid-19 知っておくべきこと COVID-19の患者の半数は嗅覚を失う可能性がある;ガイダン

6.2 COVID-19の中長期的な合併症

Long Term Complications and Rehabilitation of COVID-19 Patients - PubMed
With the ongoing pandemic of COVID-19 having caught the world almost unaware millions of people across the globe are presently grappling to deal with its acute
A. 心肺系の合併症
  • 1. 心臓病の合併症
    • 循環器疾患の増加
  • 2. 肺の合併症
    • 肺葉内および肺間部のセプタム肥厚
    • FEV 25-75の障害
    • 拡散能力の低下
B. 糖代謝の合併症
  • 1. 脂質異常症リスクの増加
  • 2. 高血糖リスクの増加
  • 3. 内分泌学的合併症
    • 副腎皮質機能亢進症
    • 第一次・中枢性甲状腺機能低下症
C. 神経精神医学的合併症
  • 1. 神経筋骨格系
    • 持続的な筋骨格系の痛み
    • 大腿骨頭壊死
  • 2. 精神科の合併症
    • うつ病
    • 心的外傷後ストレス障害
    • 擬態性疼痛障害
    • パニック障害
    • 慢性疲労症候群
    • QOLの低下

後遺症メカニズム(仮説)

  • 中枢神経系[R]
    • ウイルス性脳炎
    • 嗅覚神経経路の損傷
    • 血管内皮の感染・血管の変化
    • 感染した白血球のBBB透過・完全性の破壊
    • HPA軸障害[R]
    • 低酸素と神経炎症による海馬、皮質領域の損傷
  •  ウイルスがどこかの器官で保持されている
    • 免疫細胞への感染
    • 呼吸中枢への感染[R]
    • ミトコンドリア[R]
  • ウイルス遺伝子の断片が残存しており免疫系がそれには反応する
  • 免疫ホメオスタシスの異常
    • サイトカインストームネットワークの調節不全(CNS浸潤不要)
    • 末梢免疫細胞の遊走 感染した単球による神経炎症
  • 臓器損傷
    • 肺の後遺障害(腰痛)
    • 腎障害
    • 心臓
    • 肝臓
    • 膵臓
  • コルチコステロイドなど免疫調節治療の影響
  • 腸内微生物の変化
    • 腸脳軸
    • 腸肺軸の影響
  • マイクロ血栓・マクロ血栓
  • 重複感染、真菌との関連
    • EBVの活性
    • ヒトメタニューモウイルス
    • 慢性B型肝炎
  • マクロファージ活性化症候群
  • 細胞危険応答(CDR)
  • マスト細胞活性化症候群
  • 自己免疫疾患
    • 分子模倣
    • バイスタンダー活性
  • 栄養不良
    • ビタミンD欠乏
  • 心理的要因
COVID-19 ウイルスが持続する5つの理由
COVID-19ウイルスが数ヶ月間持続したりするのはなぜなのか? 理由3:免疫システムを回避するために唾液の中に潜伏している。それが免疫力にとって何を意味するのか ウイルスのクリアランスに
内分泌系全般
SARS-Cov-2ウイルス感染が内分泌系に与える影響
The Impact of SARS-Cov-2 Virus Infection on the Endocrine System 要旨 重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-Co
HPA軸障害
COVID-19 副腎不全・副腎疲労・HPA軸機能障害
COVID-19における副腎の炎症性細胞浸潤 Inflammatory Cell Infiltration of Adrenals in COVID-19 要旨 重症急性呼吸器症候群コロナウ
心筋障害
COVID-19による心筋・微小血管障害
2019年コロナウイルス病による心筋および微小血管の損傷 Myocardial and Microvascular Injury Due to Coronavirus Disease 2019

男性の生殖能力
COVID-19 男性の生殖能力への影響
精液のSARS-CoV-2:神話か、または現実か 要旨 SARS-CoV-2が男性の泌尿器系の健康に与える影響が懸念されているが、感染者の精液中にSARS-CoV-2が存在する
COVID-19患者の生殖器・性的愛情への影響
COVID-19患者の生殖器・性的愛情に関する焦点を絞ったレビュー A focused review on the genital and sexual affection of COVID-19
分子模倣
SARS-CoV-2は分子模倣によってストレス誘発自己免疫を誘発するか?
Does SARS-CoV-2 Trigger Stress-Induced Autoimmunity by Molecular Mimicry? A Hypothesis 要約 ウイルスは宿
COVID-19と自己免疫(分子模倣・バイスタンダー効果)
Covid-19 and autoimmunity 1. 前書き 自己免疫疾患の正確な病因はいまだに不明であるが、遺伝的素因、腸内細菌叢を含む細菌感染、ウイルス性真菌や寄生虫感染などの環境的誘

6.23 中枢神経系の関与

一次呼吸器病原体SARS-CoV2の神経侵襲性 エビデンスのまとめ
Neuroinvasive potential of a primary respiratory pathogen SARS- CoV2: Summarizing the evidences ハ

6.24 神経変性疾患・認知症リスク

パーキンソン病

1918年のパンデミックでは、インフルエンザ発生後に発生したレサルギカ脳炎(EL)の流行によりELを発症した患者のほぼすべてが脳炎語パーキンソン病を発症した。先行研究では、1918年のインフルエンザ大流行時に生まれた人や若年者は、1888年以前や1924年以降に生まれた人に比べて、パーキンソン病を発症するリスクが2~3倍高いことが報告されている

弱毒性である風土病コロナウイルスは、パーキンソン病の発症に関与している可能性が示唆されている。

COVID-19 神経変性疾患・パーキンソン病
コロナウイルス 神経変性疾患 神経変性疾患の潜在的なトリガーとしてのSARS-CoV2 脳内コロナウイルスの空胞化 中枢神経系における他のコロナウイルスの存在は、高齢者のアルツハイマー病
アルツハイマー病

退院時に患者の3分の1が認知障害および運動障害の証拠を有すると浦項区されている。

COVID-19の神経学的症状は以下の組み合わせから生じる可能性があり、これらの組み合わせは長期的な神経学的症状をのリスクを高める。

  • 直接的なウイルス性脳炎
  • 全身性炎症
  • 末梢臓器機能障害(肝臓、腎臓、肺)
  • 脳血管の変化
COVID-19 アルツハイマー病・認知症
ApoE4遺伝子型はイギリスのバイオバンクで重度のcovid-19を予測する。コミュニティーコホート 新型呼吸器疾患COVID-19は様々な症状を呈し、発熱、咳、息切れが一般的である。高齢者
コロナウイルスの神経生物学 COVID-19との関連性
Neurobiology of coronaviruses: Potential relevance for COVID-19 要旨 21世紀の最初の20年間で,高病原性コロナウイルス(CoV

6.25 ポストSARS慢性疲労症候群

過去のポストSARS慢性疲労症候群を示した患者では、広範囲にわたる筋骨格痛、疲労、鬱病および睡眠障害の症状が報告されている。[R]

睡眠がSARSとどのような因果関係を結んでいるのかはまだわからないが、一般的に睡眠の悪化は病因との相互作用による悪循環によって疾患を悪化させることが知られている。

ポストSARSでは、以下の取り組みが早いほど良い結果が得られることが文献で示されている。

  • 質と量のある睡眠
  • 自分に心地いいレベルの運動
  • ビタミンD、亜鉛、マグネシウム
コロナウイルス感染回復後のウイルス感染後疲労(PVF)と ウイルス感染後疲労症候群(PVFS)ガイダンス
コロナウイルス感染後のポスト・ウイルス性疲労(PVF)とポスト・ウイルス性疲労症候群(PVFS)に関する情報 by ME協会 機械翻訳を大雑把に修正したものです。一部日本であまり関係のない情
COVID-19 ウイルス感染後疲労症候群・慢性疲労症候群
ポストウイルス疲労症候群・Post-viral fatigue syndrome(PVFS)・慢性疲労症候群(CFS) ウイルス感染後疲労症候群(PVFS) Wiki ウイルス感染後疲労症
過去のポストSARS慢性疲労症候群 関連研究
ポストSARS慢性疲労 ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3071317/ 要約 ポストSARS慢性疲労症候群における慢性広汎性筋骨格系疼痛、疲労、抑

6.26 慢性疼痛

COVID-19パンデミック後の慢性疼痛の増加の可能性を考える
Considering the potential for an increase in chronic pain after the COVID-19 pandemic 1. 序論 CO

6.27 がんリスク

新型コロナウイルスの臨床的後遺症 COVID-19感染は患者にがんを発症させるか?
要旨 がん患者はCOVID-19感染に罹患しやすいことが臨床的に知られているため、COVID-19感染ががんに罹患しやすいかどうかという副次的な問題を探っている。本論文では、新規コロナウイルスの

後遺症を経験しいてる「長期微熱組」の方へ

中長期的な後遺症について、現時点では情報が限られており、症状もその病因機序も上記で記載しているように非常に多種多彩なものが提案されている。機序は複数にまたがる可能性もあれば、個人によってその病因が異なる可能性もある。そのため、具体的な方案を提案することが難しい。m(_ _)m

言うまでもなく海外でのPost-COVID後遺症患者が先行しており、活動規模や情報量も圧倒しているため、まずはそれらの情報を参照していくことが、最も確実だろう。

回復情報/サイト
ツイッター

 

400 Bad Request
Post-COVID症候群に向けた計画:パンデミックの長期的な合併症を緩和するために、保険者はどうすればよいか
Planning for the Post-COVID Syndrome: How Payers Can Mitigate Long-Term Complications of the Pandemi
コロナウイルス後遺症患者への対応を行っている/準備している病院・クリニック

ご存知の方はお知らせください。

アルツハッカー

より具体的な関連情報や分子作用的な機序の解明が得られれば、そこから確度の高い情報を詳しく書いていきたい。自分が現時点で考えている最大公約数的なポイントは以下の通り

  • 早期取り組み
  • 凝固障害(血栓症)への対応(特に亜急性期のフェーズ6.1段階で)
  • 呼吸リハビリテーション(呼吸器系障害がある場合)
  • ポストSARS慢性疲労症候群での知見(後述)
  • 腸内微生物叢・歯周病への取り組み
  • 概日リズムを整える。
  • 認知行動療法(マインドフルネス瞑想も良い)

また、この記事で提示している予防方法の多くが、後遺症への取り組みと一致するであろうと考えている。ヘルスケア情報に疎い人にはありがちなパターンだが、トリッキーな魔法の薬を探し求めるのではなく、まず栄養や睡眠、水分不足といった基本的なことが満たされているのかを総点検してほしい。これは一般論として重要だという理解では不十分で、実際にそれらの欠乏によりコロナウイルス患者の重症化が促進される理論もあれば実際の報告もある。

以下、実行が比較的簡単であるにも関わらず、重要度が高い(主観的な選択)と思われるアプローチを記載しておく。

朝の散歩

朝の日光を浴びながらの散歩も、その単純から軽んじられがちだが、医学的な背景のある改善作用が非常に多く含まれている。運動習慣のない人は、5分からでいいので無理しない範囲で、是非実行してもらいたい。通勤時に一駅分歩くといったようなことでも構わない。

睡眠の量と質・メラトニン

良い睡眠をとる一つの方法は存在しないため、アドバイスが難しい。総力戦であり、寝室の環境のみならず、昼の活動や食事など様々な要因が個人に依存して介在する。良い睡眠というのは目的でもあるが、様々な健康生活の結果(バロメーター)でもある。

睡眠誘導剤は一般的に睡眠構造を壊し睡眠の質を下げる、このことは免疫記憶能力を低下させ、概日リスム、腸内細菌にも影響をおよぼす。メラトニンは少なくとも2mgまでは睡眠構造を壊さないことがわかっている。

ビタミンD・亜鉛・マグネシウム

COVID-19後遺症を改善する直接的証拠は当然まだないものの、それぞれの栄養素が予防のみならず、後遺症のいくつかの病因に対して働きかける理論的な可能性がある。一般的にこの三つの栄養素は健常な人でも半数異常が欠乏しており、加えて疾患や加齢などによっても吸収率が低下し必要量が高まることがから、潜在的にはほとんど人で欠乏している可能性が高い。サプリメントはとにかく嫌いという人も、せめて回復期の間だけでも検討してみることをおすすめする。(できればビタミンCとセレンも加えておきたい)

Nアセチル・システイン

COVID-19 N-アセチルシステイン(NAC)
コロナウイルス N-acetylcysteine (NAC) 関連記事 N-アセチルシステイン長期投与によるインフルエンザ様症状の軽減と細胞介在性免疫の改善 要旨 N-
COVID-19 グルタチオン
コロナウイルス グルタチオン 関連記事 COVID-19肺炎に伴う呼吸困難の緩和におけるグルタチオン療法の有効性:2症例の報告 要約 目的 COVID-19への感
N-アセチル-L-システイン/NAC(認知症・アルツハイマー)
N-アセチル-L-システイン(NAC) 概要 N-アセチル-L-システインとは N-アセチル-L-システイン(NAC)は、アミノ酸 L-システインをアセチル化したもので、数十年にわたって医療
認知機能への影響

中枢神経系が直接的に関与する神経症状がある場合には、認知機能障害な改善方法として医学的なバックグラウンドがある中でもっとも実績のあるリコード法が、現実的な選択肢となっていくだろう。

特に高齢者や、若い方でも(40代~)低酸素症や感染時に強い神経学的症状を経験したコロナウイルス患者は、将来の認知症発症リスクが高まっている可能性があり、ICUなどを経験した高齢の患者での将来の認知症リスク増加の可能性が高いことは過去の調査で明らかになっている。

リコード法は認知症患者さんだけではなく、健常者が認知機能低下を防ぐためのプロトコルとして実行可能なようにデザインされている。(早ければ早いほど効果が高い)

ApoE遺伝子検査は、治療方針の方向性を定める重要な検査の一つであり、受けておくことをおすすめしておく。(キット取り寄せでもできる)

 

6.4 メンタルヘルス

COVID-19 メンタルヘルス / さまざまな精神衛生課題
コロナウイルス メンタルヘルス COVID-19の系統的レビュー・メタアナリシスス 私たちの知る限り、これはコロナウイルス感染の精神医学的影響に関する最初のシステマティックレビューであり、
COVID-19 メンタルヘルス/支援・対策・アイディア
コロナウイルス メンタルヘルスの改善 コロナ時代のメンタルヘルス うつ病の変化 ボリス・ジョンソン首相が3月23日に発表したロックダウンが、うつ病や不安の急増と相関していることを示唆している
COVID-19パンデミック メンタルヘルスへの影響 システマティックレビュー
COVID-19 パンデミックとメンタルヘルスの影響 ハイライト ・COVID-19の患者は高レベルの心的外傷後ストレス症状(PTSS)とうつ病の増加を示した。 ・精神疾患の既往があ
COVID-19 メンタルヘルスの回復力/レジリエンスのメカニズムと免疫への影響
心と体の間のインターフェイス 生物学的精神医学 要約 大うつ病性障害や心的外傷後ストレス障害などのストレスに関連した神経精神疾患は、社会経済的および個人的に甚大な影響を与える。逆境に直面し
COVID-19生存者における不安と抑うつ:炎症性および臨床的予測因子の役割
 Anxiety and depression in COVID-19 survivors: role of inflammatory and clinical predictors ハイラ
COVID-19治療による神経精神医学的副作用
Covid-19 Treatment-Induced Neuropsychiatric Adverse Effects - PubMed
Covid-19 Treatment-Induced Neuropsychiatric Adverse Effects
高齢者差別
COVID-19 エイジズム・高齢者差別
エイジズム・高齢者差別 COVID-19パンデミックはエイジズムの限定的な理解を暴露する エイジズムという生物心理社会的現象 COVID-19パンデミックの間、避難指示の正当化は高齢者の脆弱性を
自殺

パンデミックが自殺行動に与える影響についての直接的な証拠はまだない。歴史的には、危機の初期段階、すなわち「ハネムーン期」と呼ばれる地域社会の結束力が高い時期には、自殺率は低下する。

実際にロックダウン前後の期間において日本では自殺者が減少したという報告がある。また、グーグルの調査結果では、現時点で金融や仕事に関連した懸念に関する相対的な検索量は増加しているが自殺や自殺方法に関する検索は増加していないことを示している。

災害の次の段階は、人々が援助の限界に気づく「幻滅」である 。危機が慢性化すると、落胆、ストレス、疲労困憊、薬物乱用などの症状が現れ始める。この段階は数ヶ月から数年続くこともある。

SRAS患者の調査では、自殺衝動と関連するコロナウイルスの血清陽性は1年後に持続する[R]

頭痛、めまい、急性虚血性脳卒中、運動失調、痙攣などの神経学的状態がCOVID-19患者で観察されている。 虚血性脳卒中や頭痛を含む神経学的状態は自殺リスクの増加と関連している。

自殺の最も重要な予測因子はうつ病の存在である。COVID-19の回復した患者は、うつ病と自殺のスクリーニングを受ける必要がある。

COVID-19 メンタルヘルス / 自殺
ハネムーン期を過ぎて COVID-19の時代の自殺:完全な嵐 歴史的には、危機の初期段階、すなわち「ハネムーン期」と呼ばれる地域社会の結束力が高い時期には、自殺率は低下する。 物質乱用・精神
自殺研究・予防・COVID-19 グローバルな対応と国際共同研究の確立に向けて
Suicide Research, Prevention, and COVID-19 Towards a Global Response and the Establishment of

フェーズ7 Post/Withコロナ

7.1 パンデミックの予測

ワクチンの実現可能性

ワクチンの開発を目安に18ヶ月で終息するという情報を前提に社会的活動や計画を立てている方が多い印象を受けるが、その信頼できる根拠が不明。多くの専門家からは懐疑的な意見が出されている。

COVID-19 ワクチン/技術的、倫理的、政治的課題
新型コロナウイルス ワクチンはできるのか 誰が最初に摂取するのか COVID-19ワクチンがあるとしよう - 誰が最初に接種するのか? 科学者が安全で広範囲に有効なワクチンを
COVID-19 抗体依存性感染増強(ADE)
フライパンから火の中へ? COVID-19のADEのためのデューデリジェンスが保証されている。 Out of the frying pan and into the fire?  Due dilig

またワクチン以外にも、18ヶ月を過ぎてもパンデミックや隔離が続く可能性のあると考えることのできる変数は多い。

日本の死者数が少ない理由が明確になれば、予想や対策もつきうるがそもそもその理由が未知であるため、将来的な安心材料とすることはできない。

COVID-19 日本のコロナウイルス重症化率・死亡率が低い70の理由(推定)
日本で重症者・死亡者はなぜ少ない? 日本でコロナ感染・致死率が低い理由(仮説) 生物学的要因 BCGワクチン仮説 弱毒化したウイルス(pre-S型?)を早い時期に曝露し、集団免疫化

中間宿主、第三国で新型コロナウイルスは残り続け、さらに現在のコロナウイルスは変異しやすくなってしまっており、第二波、第三波でき日本人に凶悪化したウイルスとなる可能性は捨てられない。これはスペイン風邪の第二波で多くの人を殺した理由とはおそらく独立したものとして結果をもたらす可能性が高い。

中国の新しい豚インフルエンザウイルスが「パンデミックの可能性」をもつ7つの理由
中国の新しい豚インフルエンザウイルスが「パンデミックの可能性」を持つ7つの理由 中国の科学者たちは、遺伝子型4(G4)の再交替型ユーラシア鳥類型(EA)のH1N1型(H1N1)の遺伝子型4(

コロナウイルスはその動態、感染機序から見ても、明らかにインフルエンザの亜種ではない。コロナウイルスの受容体であるACE2が全身のさまざまな臓器に存在しており(かつ過去のSARSよりも結合能が高い)、これまでの報告からはシビアな後遺障害は短期的にはまれだが多様な病態を示す可能性がある。

COVID-19 治療標的としてのACE2・レニン・アンジオテンシン系
ACE・ACE2 RAS 覚書 アンジオテンシン変換酵素2を用いたSARS-CoV-2の複製のための細胞内への進入機構の概要:レニン-アンジオテンシン系に関連した治療法の可能性 抄訳 SAR
SARS-CoV-2ウイルスは何がそんなに凶暴なのか? 比較ゲノム解析と機械学習による研究結果から
NIHの研究者がSARS-CoV-2ウイルスの病原性を調査 NIH researchers investigate virulence of SARS-CoV-2 virus June 1

ただし例え後遺障害が数%であったしても、人口全体の規模から言えば数百万人に達することは考慮に入れておくべきだろう。長期的な障害に関してはさらに懸念材料となる。(インフルエンザを元に長期予測は立てられない)

COVID-19 パンデミックの将来予想 まとめ
コロナウイルス 将来予想 パンデミック予測 COVID-19 三つのシナリオ予測 「どのシナリオになるかわからないが、今後数ヶ月は厳しい時期になるだろう。」 ミネソタ大学 疫学者マイケル・オスタ
COVID-19 パンデミック/感染拡大の危険因子
コロナウイルス 感染拡大の危険因子 感染の変動要因 総合 COVID-19パンデミックの初期感染拡大率の速度と相関する危険因子の分析。カッコ内はp値 気温が低い(4×10^-7)
COVID-19 パンデミック/社会的影響
コロナウイルス 社会への影響 パンデミックによる社会的影響 コロナウイルスの死は「一人当たり10年以上の命の喪失をもたらす」 COVID-19で亡くなる人の多くは、基礎となる慢性疾患を持つ高齢者
COVID-19 パンデミック・ポストコロナ/社会的影響への対策・緩和策
コロナウイルス パンデミック対策 政府はCOVID-19に対して「科学に従う」だけでいいというものではない 「我々は科学に従っている」というのは、英国政府の閣僚たちがCOVID-19パンデミッ
COVID-19 パンデミック/ポジティブな影響
コロナウイルス パンデミックの良い影響 パンデミックのポジティブな影響 小児の入院数の減少 小児感染症の医師であり、カリフォルニア州サンディエゴにあるレイディチルドレンズホスピタルの感染管理
集団免疫
COVID-19 集団免疫
SARS-CoV-2に対する長期免疫と集団免疫:現在および過去の知見からの示唆 要約 SARS-CoV-2に対する効果的な集団免疫は、免疫集団の割合、免疫応答の長さと有効性、ウイルスエピトープ
ワクチンの実現可能性
COVID-19 ワクチン/技術的、倫理的、政治的課題
新型コロナウイルス ワクチンはできるのか 誰が最初に摂取するのか COVID-19ワクチンがあるとしよう - 誰が最初に接種するのか? 科学者が安全で広範囲に有効なワクチンを
パンデミックの行方
エピデミックはどう終焉を迎えるのか?
How Epidemics End 我々はCOVID-19パンデミックがきっぱりとした結末で終わることを期待している。歴史はそうではなく、感染症の発生はしばしば、単に忘れ去られたり、他の他の問題

7.2 働き方の変化・デジタル

図1

Coronavirus pandemic: applying a whole-of-society model for the whole-of-the world
During a pandemic, a national government is often considered solely responsible for dealing with the outbreak with local-based policies. A whole-of-society appr
デジタル格差・リモートワーク

デジタル格差がこれからさらに深刻になっていく。必ずしも使い方の理解だけが必要となるわけではない。使用に関しての難易度はこれから早い段階で技術が解決していく。しかしオンラインで交流する独特の間合いや、リアルとは違うコミュニケーション感覚などの技術的解決は、さらにもう少しの時間と技術が必要だろう。

高齢者では、使い方は任せるとしても、オンラインコミュニケーションそのものに慣れてもらうことのほうが重要かもしれない。

例えば、高齢者にタブレットを触ってもらう。ZOOM飲みを行ってみるなど。ガラケーからスマホへ切り替える。接触確認アプリの利用は、今のところガラケーは対応していない。「高齢者のパラドックス」[

接触確認アプリは重要

ガラケーからスマホへ切り替える。接触確認アプリの利用は、今のところガラケーは対応していない。「高齢者のパラドックス」[R]

COVID-19 リモート認知症ケア ZOOM・SKYPE
COVID-19期の認知症ケアへの挑戦 集団認知刺激療法の遠隔配信におけるイノベーション Challenges to dementia care during COVID-19: Innovati
オンラインコミュニケーションツール
  • 品質の高いWebカメラ+音声マイク
  • 大型モニター(ディスプレイ液晶は値上がりする可能性大)
  • 緑色の弾幕(背景を変更したい場合、プライバシー保護、宣伝にも使える)
ZOOMコミュニティ 3つのスタイル
1. まったり雑談サードプレイス リコード法を行う認知症患者さんのサードプレイス サード・プレイスとは、コミュニティにおいて、自宅や職場とは隔離された、心地のよい第3の居場所をさす。 サ
キャッシュレス化
ベーシックインカム

 

7.3 移住・開疎化・3蜜の可否

ウイルスが長期化し、リモートワークが進めば、大きなトレンドとして都会から地方への移住(開疎化)は避けられない。不動産の価格変動など、移住の決断が大多数のトレンドが形成されてからとなると、マスク同様、大きな損失と限られた選択肢が残されるかもしれない。

人々の意識の変化そして行動変容が伴う今回のコロナショックは、リーマンショックとは質的にまったく異なる。

また、そもそも論として、都市はウイルスパンデミックだけではなく自然災害や戦争、気候変動など大きな危機に対して脆弱であり、一定の負荷を超えると「死のホットゾーン」となってしまうことは、これまでも専門家から警鐘されてきた。

その脆弱性が認識されないまま現在の価格と需要供給バランスが成立しており、ある程度は技術的によって解決がつくかもしれないが、すべての都市構造の脆弱性とすでにあるネガティブな要素に対応することは10年や20年では不可能だろう。

このパンドラの箱をマジョリティー側で一度でも開いて知ってしまえば、仮にコロナが収束したとしても(騙され続ける以外)元の成長ラインに戻るという発想は出てこない。

大気汚染リスク
COVID-19 大気汚染
大気汚染 大気汚染 大気汚染地域での高い致死率 中国の大気汚染指数が高い地域ではそうではない同国の地域に比べて、重症急性呼吸器症候群(SARS)で死亡する可能性が2倍高かった。
開疎化

ビルの屋上の活用
オープンカフェ・レストラン

【今日の1枚】せせらぎが運ぶ涼と味わい
【7月31日 AFP】マレーシア・クアラルンプール郊外で、川床にテーブルを並べたレストランで昼食を取る客。
移動式店舗
無人販売所

 

7.4

観光業

COVID-19 後遺障害治療 健康リゾート医療/転地療法
COVID-19陰性と診断された患者が退院した場合、保養地医療は障害回復のための適切な舞台となり得るか?今後の課題 COVID-19の中長期的後遺障害 2020年3月以降、世界はCOVID-1
グローバルヘルス
「あまりにも複雑すぎる」なぜ、グローバルヘルスでは分断化が続くのか
‘It’s far too complicated’: why fragmentation persists in global health 要旨 背景 より良い調整を達成するための多くの

7.5 大規模災害・飢饉などへの備え

食糧危機

食料供給は生産量の問題よりも、世界各国が協調できるかどうかにかかっている。日本はカロリーベースでは自給で賄うことができるが、輸入制限により特定の食材供給が難しくなる可能性はある。

栄養バランスの問題が生じる可能性を考え、短期的にはマルチビタミン・ミネラルと保存の聞く食材が必要になる可能性もありはするが、どちらかと言えばこれまでの世界中のあらゆる食材が入手できた、時代特異的に異常な食生活から、最悪なところで一昔前の粗食的な方向へ戻るだけのようにも考えられる。

つまり健康の問題というよりは、贅沢ができるかどうかの問題で、健康的な粗食に馴染めなかったり、自炊ができない人たちだけが栄養バランスを崩して、健康を害する可能性が高まるという結果になりそうな気がしている。

反対に、総合的な健康食生活を目指すことで、健康だけではなく食糧危機からも逃れられるかもしれない。これは個人レベルの話だけではなく、世界的な食料安全保障の議論においても、検討された5つのシナリオの中で、健康を目指すシナリオが土地利用も含めたグローバルに持続可能な食料システムを築ける可能性が高いとされている。

土地利用と食料安全保障の未来を探る/新しいグローバル・シナリオ
Exploring the future of land use and food security: A new set of global scenarios Agrimonde-Terra
COVID-19 世界の食料安全保障へのリスク
COVID-19 risks to global food security COVID-19のパンデミックが進行するにつれ、ウイルスを封じ込める必要性と、世界の貧困層や飢えた人々を最も苦し
食糧不安のリスク

食糧危機は、食糧危機そのものの問題とは別に、食料がなくなるかもしれないという食糧不安の問題が人々の心理に与える影響は大きく、様々な問題を引き起こすことが知られている。

食糧不安が増すことで加工食品を好む傾向にあり、肥満とのつながりがある。子供や青年では、食生活の乱れ、成長と発達の障害、教育達成度の低さ、認知的欠損、慢性的な身体的・精神的健康問題、死亡率と関連している。

COVID-19 食糧不安の危険性
飢餓、栄養失調、食生活の病理を防ぐためのCOVID-19に起因する世界的な食糧不安に対処するための行動の呼びかけ A call to action to address COVID-19–induc
家庭菜園はいかが?

長期的には精神衛生面の管理も兼ねて家庭菜園を推奨。近年、土いじりが皮膚微生物叢(おそらく腸内微生物叢へも?)への効果が期待できる証拠も示されている。

COVID-19 食糧危機
世界的な食糧危機が迫る covid-19のパンデミックは、多くの人々が食料を買う余裕に苦労して残して極端な貧困につながる可能性がある、アダムVaughanは報告している。 covid-
グリーンスペース(緑地)・自然環境との触れ合いが痛みを改善する7つの医学的メカニズム +コロナウイルス
緑・自然環境に触れることで、世界的な痛みの大きな苦しみが軽減されるかもしれない。 Exposure to greenspaces could reduce the high global burde
地震対策

万が一に備え、屋外または、避難所で使用可能な小型のテント、コット、寝袋などのキャンプ用品が一式あると良いかもしれない。(避難場所での感染や寒さによる肺炎を防ぐために)。

冬場や寒冷地域では特に断熱効果の高い寝袋+マットは重要になってくる。寝床を高くすることのできるコットやダンボールベッドなども、床からのホコリやウイルスの吸い込みを防ぐため、体育館などの避難場所が確保されてテントが使えない環境では、テントより重要となるかもしれない。

また、住宅環境や季節によっては、家族への感染を防ぐための隔離用途として使える。

地震
「地震」の記事一覧です。

7.6 自然破壊を防ぐ

コロナウイルス:世界はパンデミックの原因ではなく、症状を治療している、と国連は言う
自然破壊の継続は、動物の病気の流れが人間に跳ね返ってくることになる、と報告書は言う。 Coronavirus: world treating symptoms, not cause of pande
COVID-19の世界的アウトブレイクを解読する 自然は背後で動いている
Decoding the global outbreak of COVID-19: the nature is behind the scene 要旨 世界的な大パンデミックの原因となっている
COVID-19 自然環境への取り組み
次のパンデミックを防ぐためのコストは、COVID-19の経済的損害のわずか2%でしかない Cost of preventing next pandemic 'equal to just
COVID-19時代の抗菌薬の有害使用による環境副作用/AMR(薬剤耐性)
COVID-19時代の抗菌薬の有害使用による環境副作用 Environmental side effects of the injudicious use of antimicrobials in

7.7 生物テロ

SARS-CoV2ウイルスは人工的に作られたものではないかという陰謀説が一時期賑わっていたが、SARS-CoV2のようなウイルスを作ることが可能であるという事実を多くの人が知ってしまい、人々が恐怖を感じることになってしまったことのほうが、実際にそれが作られたかどうかよりもはるかに重要な意味をもつ。[R]

1989年アメリカの情報機関は、民間人への大規模な使用に、通常兵器の使用では1平方kmあたり2,000ドル、核兵器の使用では800ドル、化学兵器の使用では600ドル、生物兵器使用は、わずか0.1ドルのコストが必要だと推定した。[R]

生物テロのリスクが高まっているという証拠があるわけではないが、テロリストは今回のパンデミックによって、核兵器などよりも生物兵器がはるかに費用対効果が高く、技術的にも実行可能であるということを忘れないだろう。[R][R]

「10年前は生物学者が束になっても不可能だった最先端のゲノム編集が、今では優秀な大学院生が2人いればできる」

「米軍でさえF35の技術情報の漏洩を守れないとしたら、大学院生が宿題で奇妙な病原体をつくったとして、それが悪意ある人物の手に渡らない保証はどこにあるのか?」

”今のところ、そうした遺伝情報に基づいて実際にウイルスを量産することは簡単ではない。しかし、時間の問題だ。あと10年か20年もすれば、DNAの合成装置は急速に普及し、大学はもちろん高校の生物実験室にまで入り込むだろう。そうなれば誰でも、遺伝情報から生物兵器をつくれるようになる。”[R]

こういった新興科学のコモディティ化により懸念される世界的危機は、生物テロだけではないが、これは確率論の問題であり、ウイルスやテロそのものを根絶することが難しいように人工ウイルスのパンデミックが起こることを避けるのも難しいように思う。

10年前に迷惑系YouTuberがコロナウイルスをばらまくという予測をしていた感染学者がいただろうか?。ニック・ボストロムが述べているように人間嫌いのお金持ちが、たった一人でもいれば、人類が破滅する時代へすでに足を踏み入れていることの意味を我々はもう少し考えるべきだろう。

 

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