COVID-19戦略 フェーズ2 検査・スクリーニング

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コロナウイルス COVID-19戦略

フェーズ2 個人検査 スクリーニング

2.0 感染予測

グーグル「COVID-19感染予測」日本版

2.1 リスクの高い個人のプロファイル

作成中

COVID-19 感染・重症化リスク因子・併存疾患
リスク要因 基礎疾患・持病 持病・併存疾患 高血圧 30.7% 糖尿病 14.3% 循環器疾患 11.9% 脳血管疾患 6.6% 悪性腫瘍 4.3% 慢性肝疾患 2.8% 慢性肺疾患 2.4% 慢性腎臓病 2.1% HIV 1.4% 免疫不全 0.2% ・持病...
COVID-19 感染・重症化リスク因子/ プロファイル
リスク要因 プロファイル 加齢 加齢 致死率 全体 1.6% 0〜9歳  0.0094% 10〜19  0.022% 20〜29  0.091% 30〜39  0.18% 40〜49  0.4% 50〜59  1.3% 60〜69  4.6% 7...
COVID-19 高齢者/加齢リスク
高齢者の高い重症化・死亡リスク 加齢による高いリスク 加齢 致死率 全体 1.6% 0〜9歳  0.0094% 10〜19  0.022% 20〜29  0.091% 30〜39  0.18% 40〜49  0.4% 50〜59  1.3% 60〜69...
COVID-19 男女の性差
男女の性別によるリスク・重症化の違い 関連記事 性差における遺伝学の役割 COVID-19の性差の理由はおそらく多因子性であり、遺伝、生活習慣の違い、併存疾患、およびホルモン を含む。例えば、中国では、男性の喫煙率は女性よりもはるかに高い。喫煙率は、ACE2 の活性の増加と関連している - ヒ...
COVID-19 リスクプロファイル / 民族性
民族による感染リスクの違い 英国COVID-19が原因で死亡した最初の10人の医師は少数民族の医師であった。 集中治療国立監査研究センターでの観察データでは、救急医療室に入院したCOVID-19患者の3分の1が少数民族のバックグラウンドを有していた。 少数民族の高いCOVID-19リスクの考えられる要因 急性呼...
COVID-19 男性の高いリスク要因・アンドロゲン・テストステロン
アンドロゲンの影響 スペインのCOVID-19入院患者において男性型脱毛症AGA(若ハゲ)が高頻度で観察される。 予備的観察研究ではCOVID-19肺炎診断で入院した患者41人のうち29人(71%)で、臨床的に有意なAGAが診断された。 推定されるAGA有病率は31~53%。 COVID-19感染の重症度の増加の危...
遺伝

作成中

高齢者
COVID-19 高齢者/加齢リスク
高齢者の高い重症化・死亡リスク 加齢による高いリスク 加齢 致死率 全体 1.6% 0〜9歳  0.0094% 10〜19  0.022% 20〜29  0.091% 30〜39  0.18% 40〜49  0.4% 50〜59  1.3% 60〜69...
COVID-19 高齢者の高い死亡リスク メカニズム
COVID-19はなぜ高齢者に不釣り合いな影響を与えるのか? Why does COVID-19 disproportionately affect older people? アンバー・L・ミューラー1 , メイブ・S・マクナマラ1 , デビッド・A・シンクレア1 老化研究の生物学のための1グレンセンター、Bl...
BAME(黒人・アジア人・少数民族集団)

BAMEの病態生理学的役割

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1871402120302253

2.2 一般症状

2.21 一般的症状
  • 体温は一日変動することに注意。体温測定は午後遅くか夕方の計測が望ましい。
  • 咳 胸に異変を感じる乾いた咳
  • 息切れ(特に活動した時)
  • 無臭 59~86%(COVID-19に特異的)
  • 無味
  • イライラ 上記症状を発症する前に、神経学的症状を発症することが報告されている。無症候性ではイライラのみのこともある。
  • 胃腸症状、下痢 10~50%
  • 多尿
  • 不眠
  • 結膜炎、赤目 1~3%
  • 筋肉痛
2.22 神経学的、筋骨格系の有病率
  • 嗅覚障害 35%
  • 味覚障害 33%
  • 筋肉痛 19%
  • 頭痛 12%
  • 腰痛 10%
  • めまい 10%
  • 急性脳血管障害 3%
  • 意識障害 2%
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32676052/

2.23 皮膚の発疹

皮膚の発疹はCOVID-19の第4の重要なサインと考えるべきである
Skin rash should be considered as a fourth key sign of COVID-19 COVID Symptom Studyのデータによると、特徴的な皮膚の発疹と「COVIDフィンガーとCOVIDトー(足の指)」は、この病気の重要な診断サインであると考えられるべきであり、他のCOVID症...
COVID-19 皮膚病変の病理学的機序
COVID-19の皮膚病変の臨床的・病理組織学的特徴と潜在的な病理学的機序.文献のレビュー Clinical and Histopathological Features and Potential Pathological Mechanisms of Skin Lesions in COVID-19: Review of the Li...

2.3 嗅覚テスト

無嗅覚症とCOVID-19には強い関連があり、患者の約50~80%で観察されている。[R][R]

嗅覚テストは軽症者の感染を予測する傾向にある。[R] 感染が疑われかつ嗅覚が正常である場合、重症化のリスクが高まる。また無臭であっても長い期間(7~10日)が続く場合やはり重症化リスクが高まる可能性がある。

無味・無嗅覚症に、発熱、持続性の咳、下痢、疲労、腹痛、食欲不振などが組み合わさる場合、感染者を特定し隔離するデータとして利用できるかもしれない。(感度0.54、特異度0.86)

COVID-19 呼吸性嗅覚障害(ジスミア)の神経生理学的経路の仮説
宿主ジスミアとSARS-CoV-2の仮説を解き明かす:無視された神経生理学的経路を隠すワナの症状 要旨 呼吸器疾患COVID-19は、2019年12月末に中国・武漢で発生したウイルス性肺炎の発生後、初めて認知されたコロナウイルスSARS-CoV-2への感染時にヒト宿主に発生する。本格的なCOVID-19は、大量のウイルス増殖、低酸...
COVID-19 アノスミア(嗅覚脱失)・味覚喪失・化学感受性
コロナウイルス 嗅覚障害・嗅覚異常・嗅覚不全(Dysosmia) 嗅覚喪失 最近の報告によれば、完全無嗅覚症または嗅覚の部分的喪失がSARS-CoV-2感染の初期マーカーであることが示されている。 この現象は、一部の患者で開始された「サイトカインストーム」や、嗅上皮にある嗅覚受容体ニューロン(ORN)の直接的な損...
オンライン嗅覚テスト

スパイス、酢、歯磨き粉、ベーキングエキス、ピーナッツバターなど5つの香りを使っい臭い感覚をマッピングして、COVID-19の初期徴候を検出する。

https://smelltracker.org/ja/how-works

https://www.pnas.org/content/112/28/8750.long

2.5 酸素飽和度/パルスオキシメーター

ハッピー低酸素症

COVID-19のサイレント低酸素血症は「ハッピー低酸素症」とも呼ばれ、酸素飽和度が大きく低下しても患者が、そのように見えず平然と携帯電話を使っていたりしていることから医師の間で驚かれている。

https://journalfeed.org/article-a-day/2020/silent-hypoxemia-from-covid-19-explained

重症化の指標

また、誤解している人が多いが感染しているかどうかのスクリーニングではなく、主に重症化リスクのスクリーニングとしてある程度利用できる(全員ではない)。軽症者の感染予想には有効ではない。

誤差要因に注意

マニキュア液、人工爪、冷たい手、血行不良、息を止める、運動など誤った数値を示す可能性も多い。さらにSpO2値が低下すると150ドル以下の低価格機種では誤差が大きくなるとのこと。

また、低価格のパルスオキシメーターは誤差が大きく、特に80%未満では不正確な数値を示しやすい。(とはいえ、もちろんないよりはあったほうが良い)

普段のSpO2値を知っている必要があり、継続的に計測する必要がある。明確なカットオフ値は存在しないが、複数のパンデミックに関わる医療従事者から93以下において入院を推奨している。通常このレベルまで下がると体感でわかるが、初期のCOVID-19患者では肺の膨張などにより適応して体感ではわからないケースもあるようだ。96~99は正常で、94~95より下がっていくと疑わしくなる。

安静時ではなく活動時に計測

また軽い運動などによって急激に酸素飽和度が低下することがこのウイルス感染の特徴であり診断スクリーニングに有効であると、COVID-19外来クリニックから報告されている。少し歩いてみてSpO2を計測してみるとより有効な指標ツールとなるかもしれない。

パルスオキシメーターを持っていない場合

毎回決まった運動を行っている場合、例えば階段を200段登ると息切れするのが150段で息切れするなど、運動能力の低下により体感的な判断がしやすくなる。

COVID-19 在宅でのパルスオキシメーター使用/注意点と実用的ガイダンス
COVID-19患者を在宅でモニタリングするためのパルスオキシメーター/潜在的な落とし穴と実用的なガイダンス COVID-19を持つ患者におけるパルスオキシメーターのホームモニタリング サポートの情報源 要約 サイレント低酸素血症 COVID-19のパンデミックが進行中の間、ソーシャルメディアや一般の報道では、一部の患者が呼吸...

2.6 脳卒中の兆候

COVID-19 脳卒中・血栓症
コロナウイルス 脳卒中・微小血栓症 関連記事 脳卒中 コロナウイルスの新たな謎 若年者の脳卒中の増加 健康な人でも脳卒中を引き起こしている。 「若い人たちの大血管脳卒中の増加を見て非常に驚いた」、とニューヨーク、マウントサイナイの脳神経外科医であるトーマス・オックスレーはVoxに語った。 「...

海外では50歳未満の成人で感染者の脳卒中の増加が報告されている。

脳卒中は治療可能。素早く対応することが重要。6時間以内。長くなるほどその後の有害な影響が大きくなる。

発症リスクの少ないはずの若者で発生しており、さらに軽い脳卒中症状のため深刻に捉えず、病院でのCOVID-19感染を恐れるという最悪の組み合わせにより、病院へ行かず深刻化することが問題となっている。

COVID-19の脳卒中リスクは8倍高く、患者によっては、脳卒中がCOVID-19の最初の兆候となることもある。 ある研究では、患者の4分の1以上が脳卒中のために救急室に行き、後にコロナウイルス陽性であったことが判明している。[R]

実際の事例 軽度の脳卒中がどのようなものか
Minor stroke captured on video: Watch as it happens

仕事帰りに運転していた時、ステイシー・イェペス49歳は、脳卒中を起こし始めていることに気がついた。 何が起こっているか他の人に見てもらうよう、彼女は車を停めスマートフォンを取り出し、記録を始めた。 軽度の脳卒中がどのようなものか見てほしい。

2.7 検査機関でのチェック

COVID-19 再感染リスク・偽陰性/偽陽性
COVID-19からの回復後に再感染はすることはあるのか? 最近、コロナウイルス感染症2019(COVID-19)から早期に回復したにもかかわらず、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応を用いて重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)が陽性と判定された患者がいる。 回復した111人の患者のうち、中国では5%、韓国で...
PCR検査
SARS-CoV-2 RT-PCRにおけるサイクル閾値(Ct) ガイダンス
Guidance Cycle threshold (Ct) in SARS-CoV-2 RT-PCR Published 28 October 2020 重要なメッセージ サイクル閾値(Ct)は半定量的な値で、RT PCRによる検査後の患者サンプル中のウイルス遺伝物質の濃度を低、中、高のいずれかに大別することができる。 低...
血清学的検査・他 重症化の可能性
  • リンパ球の減少 89% 1000以下
  • 好中球の増加 74%
  • NLR比率 5以上 94%
  • LDH 93%
  • 血小板減少 24%
  • ASTの悪化
  • CRP 2.5以上
  • 高血圧
  • フェリチン 430以上
  • IL-6とCRPは最も重要な重症化の指標
LDH

https://www.aging-us.com/article/103372/text

2.8 赤外線センサー・熱スキャン

大集団の中から罹患者を分離するための確実な手法。補助診断のための初期スクリーニングにも欠かせない。一部の国では病院の入り口や救急外来では、体温が上昇している人を認識するために、赤外線カメラが最初に導入されている。カメラの認識に必要な走査距離は10m。

赤外線カメラは、赤外線エネルギーを熱として捉えて検出し、映像に変換される。空港、駅、学術機関、研究センターなどの公共の場に設置されているため、大勢の人が集まる場所の体温を±0.5℃までの精度でスクリーニングすることができる。

一般にサーマルカメラは、より長波長の赤外線エネルギーで運用されている。一方、赤外線スキャナは個人をスキャンするために使用されるが、大規模な集団をスクリーニングするためにはより多くの時間を必要とする。

大規模なスクリーニングには赤外線スキャナーよりもサーマルカメラの方が適している。

ただし、過去のSARSと異なり、無症状でウイルスを拡散させる可能性の高い人々(若者)と、ウイルスに最も脆弱な人々(65歳以上および免疫不全の人々)は、それぞれ異なる理由で、発熱を示すことはほとんどないことには留意が必要。発熱スクリーニングは信頼しすぎると害をおよぼす可能性もある。