骨密度(+神経保護)を増加させる8つのアプローチ

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骨形成の促進による抗認知症効果

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骨密度(+認知機能)を増加させる8つのアプローチ

骨密度を高め記憶力を改善する運動ホルモンイリシン 10の増加方法

アミロイドβの阻害・除去

アミロイドβは、複数の経路を介して直接的に骨密度を低下させる機序が存在し、アミロイドβを標的とした骨粗鬆症治療が有望である可能性がある。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5085715/

アミロイド関連記事

Wnt /β-カテニンシグナル伝達

Wnt /β-カテニンシグナル伝達は、シナプス形成の促進と生存を促進する。骨格の形成と発達にも欠かせない経路であり、アルツハイマー病と骨粗鬆症の両方のリスク関与する。

神経新生Wntシグナル伝達に作用する33の調節因子

骨形成タンパク質BMP6の抑制

骨形成タンパク質BMPは、骨と軟骨の成長を誘導するタンパク質。BMPは環境により骨形成に対して異なる作用を発揮する。BMP6は脳で高度に発現しており神経細胞の増殖プロセスに関わる。

加齢やアルツハイマー病疾患ではBMPシグナル伝達の異常によりBMP6は過剰となっており、BMP6の抑制が潜在的な治療候補として研究されている。

骨形成たんぱく質BMPの海馬神経新生調節

レプチン

レプチンはエネルギーの恒常性、エネルギー消費の調節の役割を行うペプチドホルモンとしてよく知られている。ここ数年間の研究により骨代謝においても重要な役割を果たしていることが発見された。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4532332/

レプチンの神経保護特性

レプチン受容体は、視床下部、皮質、海馬神経幹細胞に局在することが判明しており、海馬、長期増強に役割を果たす。

アルツハイマー病患者のレプチンレベルは低下していることが報告されており、レプチンの代謝障害は記憶と学習プロセスを損なう可能性が示唆されている

レプチン抵抗性を改善する12のアプローチ

イリシンを増やす

イリシンは運動によって分泌される骨格筋由来のホルモン。筋肉以外にも骨や脳など多くの組織で発現している。高いイリシンレベルは骨密度を高め骨折リスクを低下させることが示されている。

マウスへのイリシン補給は、シナプスの可塑性と記憶の改善が示されており、運動によってアルツハイマー病を予防する効果をもつ可能性のあるホルモンの一つとして期待されている。

骨密度を高め記憶力を改善する運動ホルモンイリシン 10の増加方法

オステオカルシンを増やす

骨の25%を占める非コラーゲン成分であるオステオカルシンは、骨芽細胞(骨の形成)の活性を調節する骨制御因子。

体内ではホルモンとしても作用し、脳へ届いたオステオカルシンは、セロトニン、ドーパミンなどの神経伝達物質の増加、記憶力の改善が動物実験で示されている。

骨成分オステオカルシンの認知機能への効果 12の増加方法

エストロゲンを増やす

エストロゲンレベルの低下は、骨密度、特に股関節、脊椎、手首の骨折リスクが増加する。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25555470/

ホルモン補充療法(HRT)は、エストラジオール単独とエストラジオール+プロゲステロンの併用の両方で骨量の減少を予防することが示されている。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12117397/

エストロゲン受容体ERαとERβの両方の遺伝子多型は、ヒトの骨量と相関することが示されている。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15692074/

メカニズム

破骨細胞誘導のサイトカインを抑制

エストロゲンは多くの前駆破骨細胞サイトカイン(IL-1、IL-6、IL-7、TNFなど)を抑制することにより、骨量の増加を促進する。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/2522659/

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12464669/

NF-κBの抑制

NF-κB活性の低下は、骨形成を増加させる。エストロゲン欠乏はNF-κBを活性化させることで破骨細胞の活性化、破骨細胞の生存および骨吸収を促進するだけでなく、骨芽細胞機能も同時に阻害し、骨粗鬆症リスクを高める。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20703218/

RANKL/OPG比の調節

RANKL経路は、RANKLのデコイ受容体として作用するOPGによって阻害される。

エストラジオール(E2)はOPGの転写を増加させ、骨芽細胞の細胞表面でのRANKL局在化に影響を与えることにより破骨細胞を減少させる。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12633785/

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25701138/

骨芽細胞の抗アポトーシス調節

骨芽細胞の抗アポトーシスタンパク質Bcl2はエストラジオール(E2)によって調節されており、エストラジオールの前駆骨芽細胞性により骨形成の増加をダイレクトに促進する。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11257226/

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16007339/

エストラジオールは骨芽細胞分化マーカーであるアルカリフォスファターゼの転写も誘導する。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18818283/

エストロゲン・エストラジオール

抗加齢ホルモン エストロゲン 14の神経保護効果

エストロゲンバランスを改善する23の方法

RANK/RANKL経路の阻害

RANKL(receptor activator of NF-κB ligand)とは破骨細胞の因子として同定されているサイトカイン。RANK/RANKLをターゲットとした骨粗鬆症治療薬開発が現在行われている。

栄養化合物

ビタミンC

ビタミンCはRANK / TRAP /カテプシンKシグナル伝達経路を介して破骨細胞を抑制した。

ラットの実験結果からは、一定量を超えるビタミンC投与よりも、投与期間が骨ミネラル密度を高めるために重要であることが示唆される。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6471534/

ハーブ

フェルラ酸

食事性ポリフェノールであるフェルラ酸は、RANKL依存性NF-κBシグナル伝達経路の阻害を介して破骨細胞の分化と骨侵食を抑制する。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29908722

ケルセチン

ケルセチンはIL-17の分化を減少させることを介してRANKLタンパク質レベルを低下させる。

www.liebertpub.com/doi/10.1089/jmf.2018.4259

ジンゲロール(生姜)

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30013004

バイカリン
サルビア(Salvia Miltiorrhiza)

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21319217

イカリイン(イカリソウ)

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17557750

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30036771

マグノロール(マグノリア)

中国や韓国に生育するモクレン科の植物で、ホオノキ、カラホオノキと呼ばれる。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30004401

ミリシトリン

ミリシトリンは、ミリセチンのラムノース配糖体 漢方薬(楊梅皮)として用いられてきた。ミリシトリンはRANKL / MAPKシグナル伝達経路とクロストークし、ANKL / AKTシグナル伝達カスケードを減衰させる。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6111857/

ババカルコン(bavachalcone)

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18433733

Radix dipsaci

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22639966

地骨皮(Lycii Radicis Cortex)

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26848104/

オシャグジタケ (Cynomorium coccineum)

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22639966

ホルトソウ

en.wikipedia.org/wiki/Euphorbia_lathyris

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5153377/

鉄皮石斛 (Dendrobium officinale)

www.frontiersin.org/articles/10.3389/fphar.2017.00966/full

薬剤

ドネペジル

ドネペジル処理によりアセチルコリンエステラーゼを阻害したマウスでは、RANKmRNA発現はダウンレギュレーションを示した。アセチルコリンエステラーゼがアセチルコリンの分解作用と独立して酵素活性を介して破骨細胞の分化を促進することが推測される。

www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2405844015302620

エストロゲン

エストロゲンは、破骨細胞の骨吸収に不可欠なサイトカインであるNF-κBリガンドの受容体活性化因子(RANKL)の発現を調節することにより、骨のリモデリングを調節する。

エストロゲンがどのように骨に作用するかは議論の段階にある。

動物実験によるエストロゲンのERαを介した骨格への影響は矛盾した結果を示している。

www.nature.com/articles/s41598-017-06614-0

エストロゲンは筋肉量と筋力を改善し、結合組織のコラーゲン含有量を増加させる。しかし反対に腱や靭帯ではエストロゲンは硬直を減少させ、パフォーマンスと損傷率に直接影響を与える。

www.frontiersin.org/articles/10.3389/fphys.2018.01834/full

オステオプロテジェリン(OPG)

オステオプロテジェリン(OPG)は、RANKLのデコイ受容体として作用し、破骨細胞の発達を阻害する。

www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0092867400802093

OPGはエストロゲンによって調節されており、エストロゲンにの減少は、OPGレベルを低下させ、RANKL活性の上昇をもたらすことから、閉経後の女性ホルモンの減少と骨粗鬆症の関連性がリンクする。

www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1471491405002674

 

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