脳血流を改善する9つのアプローチ

脳の血流を増やしてサラサラにする(認知症・アルツハイマー)9つのアプローチ

免責事項を先にお読みください。

「人は自分の動脈と同じくらい老朽化している」

17世紀の内科医 トーマス・シデナム

ブレデセンプロトコル(リコード法)36の課題のうちのひとつ、脳血流の改善方法をまとめてみた。

1 脳血流に関わる代謝異常を改善させる

脂質代謝の改善
高血圧の改善
ホモシステインを下げる

活性型ビタミンB6、B12、葉酸

炎症を下げる

2 血流を悪くする要因を取り除く

ライフスタイルの改善

禁煙、カフェインを断つ

食生活の改善

塩分を控える、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸を控える、精製小麦粉の摂取制限

3 血管を修復する

血管の材料を供与
ヒートショックプロテインを増やす

HSP入浴法、サウナ、テプレノン、運動

血管新生因子を増やす

FGF、VEGF、アンジオポエチン、PDGF、TGF-β、MMP、iNOS、COX-2、PIGF

VEGF(血管内皮増殖因子)を増やす

ビタミンD3、リチウム、運動

脳関門を通過する抗酸化剤を投与

血液脳関門を透過する抗酸化剤・神経保護剤

神経新生を促す
一酸化窒素を増やす
線維芽細胞増殖因子(FGF)を増やす
筋肉の収縮

4 血液の粘度を低下させ流動性を高める

食事

ザクロ、柿、イラクサ、ケール、(黒海地域の伝統的な果物、野菜)

サプリメント

イチョウ葉エキス、EPA、DHA

抗血液凝固剤

PDE阻害剤、アスピリン、ビンポセチン、シロスタゾール、

水を飲む
アーシング

5 脳血管を拡張する

一酸化窒素を増やす

テアニン、シトルリン、オルニチン、アルギニン、クレアチン、グレープシード抽出物、ビタミンC、ケルセチン、朝鮮人参、CoQ10、クルクミン、ナイアシン、カプサイシン、イカリイン、オメガ3、レスベラトロール、シルデナフィル

日光浴、LLLT、遠赤外線、運動、

硝酸塩豊富な食事

ビートジュース、ほうれん草、セロリ、ニンジン、緑色の野菜

血管拡張作用薬

ニセルゴリン、イフェンプロジル

6 脳血流自律調整に関わる因子への対応

一酸化窒素(NO)
VIP(血管作動性腸ペプチド)
PACAP(下垂体アデニル酸シクラーゼ活性化ポリペプチド)
プロスタグランジン等の調整および修復

7 血流量に影響を与える自律神経のバランスを整える。

腹式呼吸
超越瞑想
リラックス、ヨガ
マッサージ
鍼灸

8 ホメオスタシス機能を利用した血流の賦活

有酸素運動
日光浴
断続的な低酸素訓練 (Intermittent Hypoxic Training IHT)
炭酸ガスの吸入
冷水に手や足を浸す
EMFセラピー
LLLT

9 物理的に血流を増やす

重力を利用する

ヘッドダウン療法、逆立ち、足を高くして寝る、エアリアルヨガ(空中ヨガ)

動きやリズムを伴う運動

トランポリンセラピー(Rebound Therapy)、全身振動セラピー

温熱効果による血流の増加

足湯、半身浴

補足

脳血流は多くの因子によって複雑に制御され自律性を保っているため、単純になにか血流を増やすサプリメントを投与したとしても時とともに適応してしまう。

脳血流を根本から改善していくには、上記であげたような因子を複合的に組み合わせて用いることで耐性化防いでいくことを考えていく必要があるだろう。

ひとつだけ万能薬をあげるとすれば、ジョギング的なリズム振動のある有酸素運動だと思う。

唯一それをするだけで血流改善9つの戦略のうち8つまでをカバーアップしてくれる!

それ以外については、対症療法であるにせよ、根治療法であるにせよ、脳血流の自動調節機構に問題がある場合、その自動調節に関わる因子を改善することから考えていく必要がある。

自律調節が破綻している状態において、脳血流を賦活させて増大させる方法は危険が伴うかもしれないからだ。

例えば、脳梗塞の急性期では自動調節が障害されており、その際に血管拡張剤を使うことは禁忌となっている。

脳血流の自律調節機能が正常に働いているとみなせるのであれば、ホルミシス効果を狙った血流改善方法を積極的に考えてもいいだろう。

脳血流は自律神経とも関係している。多くのサイトで紹介されている脳血流改善方法は、自律神経のバランスをはかるもの、脳血流のホメオスタシス機能を賦活させる方法がある。

ホメオスタシスの効果を最大化させて脳血流を改善させていくには、脳トレや運動などと同じように、漫然と刺激を与えるのではなく緩急をもうけて、1つの改善方法に固執せず、そのバリエーションをもたせて実行してみてはどうだろうか。

また、脳血流は流動性が高すぎても問題だ。特に高齢者や動脈硬化や糖尿患者では血管がもろくなっているため、高すぎる血液の流動性は脳出血のリスクを高める。

また、認知症患者では急激に脳血流の流動性が高まると、それまで蓄積されていたアミロイドタンパク質が流れ出し血管壁を傷つける可能性もある

つまり「脳血流を改善」するのであれば、まず「脳血管を改善」していかなければならない。

おまけ 人類の進化と脳血流

人類の進化過程において、脳血流量は脳容量の増大よりも早く増加した!

rsos.royalsocietypublishing.org/content/3/8/160305


アルツハイマー病の脳血流低下は、ホモ・サピエンスの直立歩行に起因している!?

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16929700

誰もバカにしてしないであろうヘッドダウンセラピー(頭下げ療法)は、進化論的な見地からすればもっとも理にかなったコロンブスの卵的治療法かもしれない(笑)

脳血流を改善する40の方法と研究論文

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3144666/

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