はじめに
検査数値を目標にする!
検査値の改善を目指し、体感的な改善はおまけぐらいに考えたほうが良い。実感をあてにしたい気持ちはよくわかるが、感覚ではなく血液検査や認知機能テストなどの客観的指標にコミットしてほしい。長い目で見ればそれが実感につながっていく。
数ヶ月経過しても効果が感じられない、また検査値にも改善が見られない場合、多くの人では、それはリコード法(ブレデセンプロトコル)が効かなかったということではなく、リコード法のやり方に問題があるか、認知機能を低下させている要因を見過ごしているか、のどちらかまたはその両方である可能性が高い。
病院へ行かなくてもできる検査
- ApoE遺伝子検査 → 1型 スクリーニング(国内通販)
- 葉酸遺伝子検査 → 3型 スクリーニング(国内通販)
- 毛髪ミネラル検査 → 有害金属蓄積 スクリーニング(国内通販)
- MoCA-J → 検査用紙をオンラインで取得し、介護者が自宅で行える
- メムトラックス記憶テスト → オンラインテスト 日常的に行う改善指標テスト
- VCS検査(無料・英語) → カビ毒 スクリーニング(オンライン)
- リーキーガットのセルフチェック → リーキーガットの可能性(自己診断)
- 睡眠時無呼吸症候群検査 → 夜間記録型のパルスオキシメーターを利用
- エップワース眠気尺度(JESS)→ 3型/睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性
- ピッツバーグ睡眠質問表(PSQI) → 3型/睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性
- ピーナッツバター検査 → アルツハイマー病の簡易スクリーニング・嗅覚はもっとも敏感な指標のひとつ。
※眠気がなくてもリコード法でのSASである可能性は十分にあるため、JESS,PSQIの結果が陰性であってもSASの対応をしなくても良いとはならない。陽性である場合のみスクリーニングとして使える。重度のいびき、BMI、睡眠中の無呼吸観察がより強くSASと相関する。
上記診断は、病院、クリニックに行かずとも民間またはオンラインで検査が可能。多くあるので、その中から選んでしまいがちだが、すべて重要なためできればみなやっておきたい。
特に重要なのは、1,2,3,そして、カビ毒と睡眠時無呼吸症候群に関する検査だ。
遺伝子検査は特に結果を元に、治療の方向性も考えていくことができる費用対効果の高いスクリーニング検査。
※スクリーニング検査:診断の確定ではなく可能性があることを見つける検査、正式な診断の代替にはならない。
カビ毒の影響をもっている患者さんの確率は確率は想像以上に高く(約半数)、本音はGPL-MycoTOXというカビ毒を調べる尿検査を受けてほしいのだが、国内では受けることのできる場所が限られているため、まずは5の無料のVCS検査スクリーニング検査として受けてみる。英語のため、わからない人はグーグル翻訳を利用してみよう。
睡眠時無呼吸症候群の検査は、睡眠外来など少し探せば比較的受けやすい検査。保険の利用も可能だ。また、夜間の酸素飽和度を記録するツールを購入すれば、自宅でアンケート形式の検査より精度の高いスクリーニング検査を行うこともできる。
本来はリコード法に基づいた全検査を行っていくべきだが、周囲にリコード法に対応するお医者さんが見つからないなどで諦めている方は、せめてこれらのリコード法検査のだけでも受けられることを強くおすすめする。
後に病院での再検査を受けなくてすむため、受けておいて、後で無駄にはならない。
(血縁関係のある介護者の方も一緒に受けておくことをおすすめする。)
認知機能テスト
日本語版モントリオール認知評価テスト(MoCA-J)
プログラムの開始前に、認知機能を測定するテストを受けておくことで、より客観的な判断ができる。特に初期、MCI、SCIの方は日本語版のMoCA(MoCA-J)をおすすめする。(できればMMSEも)
インターネットで検索をかければPDFのものが見つかるので、プリントアウトして使うといいだろう。検査は定期的に受けて記録を必ずとっていく癖をつけておいたほうがいい。
特にリコード法を行うとQOLも維持しやすいため、介護者が日常生活を補助している状況の中だと本人の認知機能の低下を見過ごしがちになる。
引用先:一般社団法人日本老年医学会サイト
www.jpn-geriat-soc.or.jp/tool/tool_02.html
3) MoCA(Montreal Cognitive Assessment)
MMSE、MoCAスコアの相関、カットポイントなど
www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4704083/
オンライン認知機能テスト MemTrax
こちらは、MoCAよりも簡単に受けることができるよう研究者によって作られた、記憶と応答速度を測るテスト。
MCI、認知症初期であれば一人でも受けることが可能。
手軽に受けれるため、サプリメントを追加する前と後であったり、運動前、運動後とより頻度の高い日常的な改善指標のひとつとしておすすめしたい。

一般病院で検査が比較的簡単かつ重要な血清検査項目
参考

- ホモシステイン
- ヘモグロビンA1c
- 空腹時インスリン
- 総コレステロール
- HDL、LDL(総コレステロール- HDLコレステロール) - (中性脂肪 X 0.2))
- トリグリセリド
- アルブミン
- グロブリン(A/G比)
- ALT
- AST
- BUN(BUN/クレアチニン比)
- カルシウム
- クレアチニン
- 血糖値
- カリウム
- 白血球数
- 血小板数
- 新CRP(高感度CRPよりも精度は劣るが旧CRPよりも感度が高い)
- TSH(甲状腺刺激ホルモン)
- ビタミンD
- フェリチン