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アルサプADプログラム【ASAP】

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サプリメントの摂取タイミング

時間栄養学・概日リズム

サプリメント、食事の摂取タイミングは、認知機能を改善していく上で戦術的な重要性をもつ。時間栄養学、薬物投与のタイミング研究はまだ日が浅いが、全ゲノムの約半分が概日リズムを有することがわかっており(ラット)、米国で販売医薬品上位100のうち56が概日遺伝子と関連することも報告されている。[R]

こういった薬物の時間別投与はまだ研究段階にあり、これから開拓されていくであろうが、現在はまだサプリメントへの応用はほとんど行われていない。

しかし、多くの認知症患者さんを含む神経変性疾患で概日リズムの位相が喪失していたり崩れていることは多くの研究で実証されており、光、睡眠や運動のみならず、食事や特定の栄養化合物が概日リズムに影響を与えることは理論的に確かめられている。

臨床的な結果にまで影響する証拠は未知数だが、サプリメントの摂取タイミングを調整すること自体は時間配分の問題にすぎず、若干の手間暇がかかることを除けば、そのことによって何か大きな問題が生じるとも考えにくいため、アルサプではそれぞれのサプリメント摂取タイミングをスケジュールとして組み込んでいる。

 

認知症治療における摂取タイミングは時計遺伝子への影響だけでなく、その他のサプリメントとの相乗効果、特定の酵素やホルモンとの相互作用、食事の吸収率、運動への影響など複数の要因を考慮する必要があり相反すると考えられる要素も必ず生じるため、完全な摂取タイミングのスケジュールを描くことは不可能。

したがって、考えられる限り、概日リズムを改善し、生体吸収率を高め、相乗効果をもたせることができるスケジュールをバランスの中で組み立てている。

https://alzhacker.com/circadin-rhythm/

避けるべきタイミングもある

サプリメントは「どのタイミングで摂るか」だけでなく、例えばミトホルミシス効果を阻害しなたいめに運動前には抗酸化剤は控える、朝活性化される時計遺伝子に影響を与えるサプリメントの夜間摂取を避けるなど、「どのタイミングで摂ってはいけないのか」といったことも考慮される必要がある。

ミトコンドリア・ホルミシス(ミトホルミシス)の効果と活性方法
お前を殺さないものはお前を強くする。 ニーチェ 概要 ミトホルミシス 過去の研究において「活性酸素」は酸化ストレスを引き起こし、多くの病気につながる悪者とみなされてきた。 一方で、スーパーオキシド、過酸化水素などの活性酸素(ROS)は単なる悪者ではなく、多くの慢性疾患の予防や発症

手間を惜しまなければ、もっと効果的なタイミングで摂取する方法もあるのだが、このスケジュール表では管理の容易さも考えてある程度まとめている

個人のライフスタイルに合わせて調整

すべてのサプリメントでそこまで摂取タイミングに気を使う必要があるわけではないのだが、わかりやすくすべてをスケジュールの中に組み込んでしまっている。

昼食前と昼食後というように摂取タイミングを分けているが、昼は昼で一緒に摂取してもらっても構わない。

あまりスケジュールを守ることに偏狭的になっても大変なので、生活事情など服薬のタイミング調整がむずかしい人は、大きく昼と夜といった程度の区分で柔軟に摂取タイミングをアレンジしてほしい。

食事と絶食に関するタイミング

食事の頻度およびタイミングの人間の健康への影響 断食の役割
The Influence of Meal Frequency and Timing on Health in Humans: The Role of Fasting 要旨 食事の頻度とタイミングが健康と疾病に及ぼす影響は、長年にわたって関心の対象となっている。疫学的証拠は、高い
睡眠と睡眠時間をめぐる不健康な食生活 食べるか断食するか?
Unhealthy eating habits around sleep and sleep duration: To eat or fast? 要旨 伝統的に、「朝食抜き」(BS)や最近では深夜に夕食を摂る(LNDE)は、肥満や2型糖尿病などの心血管疾患の素因となる可能性がある

サプリメントを始める順序(参考)

一般的な食事などを普通に食べ消化できており、薬物アレルギーや、その他の薬剤との相互作用といったいくつかの要因を除外するなら、すべてのサプリメント摂取を同時に開始することは可能。しかし、多すぎる錠剤に本人が拒否感を示す可能性、または介護者側で不安がある人、副作用が生じた場合にどのサプリメントが原因であるか特定もしやすいことから、順番に始めていくと良いだろう。

サプリメントを種類ごとに一個ずつ追加しながら確認していくと、全てを摂取するまでに期間が長くなりすぎて現実的ではないため、サプリメントをグループ単位で1~2週間試してみることをすすめる。

特に症状に異変が感じられないようであれば、次のグループのサプリメントを追加していく。

異変症状が現れた場合はその直前に開始したグループを一旦中止して、グループ単位ではなくサプリメントを個々の単位で摂取して、どの成分に問題があるか特定していく。

クイックスタート(3~6週間)

  1. 脂質類 +ビタミン +ミネラル類(1~2週間)
  2. アミノ酸類・メラトニン(1~2週間)
  3. ハーブをまとめて(1~2週間)

スロースタート(2~3ヶ月)

より安全に行いたい場合、80歳を超える高齢者、その他の処方薬を使用している場合このプログラムは適応の範囲外としているが、そういった方が何らかの事情で始める場合は、よりリスクを細分化したスロースタートにしておいたほうが良いかもしれない。

  1. 脂質類 +ビタミン(ビタミンBコンプとCoQ10以外)(1~2週間)
  2. ビタミンB複合体(or 各種ビタミンB)、CoQ10(1週間)
  3. ミネラル類(亜鉛、マグネシウム、リチウム等)(1週間)
  4. アミノ酸類・メラトニン(NACをのぞく)(1週間)
  5. N-アセチル-システイン(3~4日)
  6. CDP-コリン(3~4日)
  7. アシュワガンダ
  8. EGCG
  9. 各ハーブを単体ずつ追加(各一週間)

影響があった時

全サプリメントの一旦中止

もしサプリメント大量に摂取しはじめて、調子が悪くなったり問題がおきたのなら、いったんすべてを中止すること。

腸内環境は人それぞれ異なるため、多くの人にとっては問題が起きなくても、あなたにだけトラブルが生じる可能性はある。また、特定のサプリメントによる薬剤アレルギーの可能性もある。

特定のサプリメント

サプリメントの摂取によって体調がすぐれない場合、サプリメントの品数というよりも、全体の中の一つか2つの特定のサプリメントが、トラブルを引き起こしているケースが一般的には多い。

そのため、サプリメントをやめて調子が元に戻ったのなら、様子を見ながらゆっくりと、ひとつずつ増やして、反応を伺い、どのサプリメントがトラブルを引き起こしているのか特定していく必要がある。

一般的な過剰症についてはこちら

hfnet.nibiohn.go.jp/

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