サプリメントを大量摂取する重要性と合理的理由

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アルサプADプログラム【ASAP】

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音楽を聴けない人たちは、踊っている人たちが正気には見えないだろう。

フリードリッヒ・ニーチェ

はじめに

チームワークで働くサプリメント

多すぎるサプリメント?

サプリメントリストを見た方のおそらく全員が「数が多すぎる」「こんなにたくさんのサプリメントを摂るとかえって悪くなるに違いない」と思われるだろう。

すべて異なる役割がある

リコード法、またはアルサプのサプリメントのほぼすべてが異なるメカニズムをもっておりチームワークとして働く。

アルツハイマー病を多因子疾患として捉えるのか、単一の因子によって生じる病気なのかで、その漠然とした印象はまったく違ってくる。

もし、アルツハイマー病が一つの原因で生じる種類の病気であれば、、例えば細菌感染が原因で発症したのであれば細菌をやっつけるための抗生物質をひとつとれば、それだけで解決がつくかもしれない。

3つの工具しか使えない車の修理工場

これがもし車だったら、例えば車のエンジンプラグが劣化したのなら、そこだけ交換すればいい。しかし、もしメンテナンスもろくにせず寿命限界まで走って、あちこちガタがきた車だとしたらどうだろうか?

何十万kmも走った車を修理工場にもっていって「修理に使う部品と工具は3つだけにしてほしい」と、あなたは言うだろうか?

そう言われて仕方がなく、タイヤの空気圧を見て、ブレーキオイルとエンジンオイルだけ交換した車のようなものだ。相変わらずエンジンからはカラカラと異音がし、タイヤの溝は擦り切れ、排気ガスは真っ黒なまま。。

加齢を止める一つの薬はありえるだろうか?

アルツハイマー病リスクを高める原因はアミロイドβだとかタウだとか言われたりするが、実は研究者の間で合意がとれている唯一のアルツハイマー病リスク因子は「アミロイドβ」でも「タウ」でもなく「加齢」だ。

そして加齢の原因は諸説あり明確にはわかっていないが、多くの研究者で合意がある見解は加齢に伴う生物学的な機能低下には複数の要因が介在しているということだ。

アミロイド仮説 36の誤り
ある公園の街灯の下で、何かを探している男がいた。 そこに通りかかった人が、その男に「何を探しているのか」と尋ねた。 すると、その男は、「家の鍵を失くしたので探している」と言った。 通りかかりの人はそれを気の毒に思って、しばらく一緒に探したが、鍵は見つからなかった。 そこで通りかか

種類や数の多さで考えることの無意味さ

基本栄養素が大半

リコード法、アルサプで用いられている個々のサプリメントを眺めると、その多くはビタミン・ミネラル・脂質などの食事から得る基本栄養素だ。ハーブ類も一部含まれるが、全体としてはそれほど多くの割合を占めない。

一般健常者とは異なるアルツハイマー病患者さんの特異的な栄養欠乏の証拠に従って各ビタミンをそれぞれ選んで摂取している。その中でアルツハイマー病患者さんで、欠乏しやすい栄養素を組み合わせて再構成したものにすぎない。

そこでサプリメントを何種類摂るのか、ということにこだわることには論理的な意味はなく、必要なものを揃えていった結果にすぎない。そして、アルツハイマー病の多岐にわたる因子を理解し、その穴を埋めていこうとするなら、どんなに少なく見積もっても、ほぼ必然的に数十種類までに達する。

マルチビタミンは、20種類摂取していると考えるか?

例えばマルチビタミンには、通常20種類以上の栄養成分が含まれており、1錠を摂取したとしても、実際には多くの種類の栄養素を摂ったことになる。マルチビタミンは、きっとそれぞれ成分量が少なく設定されているからと考える人もいるかもしれない。

たしかにそういった傾向にはあるのだが、錠剤の体積がそのまま成分量に比例するわけではない。単体のサプリメントはそのままの成分だと錠剤のサイズが小さすぎるため、飲みやすいようにかさ増ししていることが多い。

抑肝散は、7種類摂取していると考えるか?

認知症患者の周辺症状改善に定番の抑肝散も、7つの生薬が含まれているが、これを摂取したからといって、「7種類も摂取するのは多すぎだ!」とは普通考えないだろう。

食事は重要だが何かとむずかしい

食事ではダメなのか?

よくある疑問は「食事から得る栄養じゃダメなのか?」というものだ。これは半分誤解なのだが、サプリメントプログラムは食事からの栄養摂取を否定しているわけではない。むしろ食事からの基礎的な栄養素や様々なフィトケミカル、繊維などをこれまで以上に積極的に摂取してもらわなければならない。(ただし一般に知られているフードピラミッドは、時代遅れの科学情報に基づいており、少なくとも認知機能に最適化されたものではないということは伝えておきたい。)

つまり食事が基本であることは大前提であり、その上でアルツハイマー病患者さんの栄養プロファイルや特定の抗酸化物質の必要性は健常者のそれとは大きく異なるということを理解しなければならない。

アルツハイマー病発症後では非現実的

例えば、アルツハイマー病患者さんでは深刻な亜鉛欠乏が指摘されている。亜鉛が高濃度に含まれている食材は限られており、深刻な亜鉛欠乏を食事で補うおうとすると、実質的に牡蠣ぐらいしか、その必要量を満たせるものがない。毎日牡蠣を食べることができる人ならそれでもいいだろう。。

臨床的に効果があるとされるアスタキサンチンの用量を摂取するには、赤鮭を毎日最低3切れは食べる必要がある。汚染の問題があるため天然物が望ましい。確かに鮭にはアスタキサンチンサプリメントには含まれない脳機能に有用なオメガ3脂肪酸も含まれている、良質なタンパク源にもなるだろう。だがそのために新鮮で高価な赤鮭を入手しなければならない。それが可能ならそうしたほうがいい。。

インド人の低いアルツハイマー病発症率にはカレー(クルクミン)を食べていることと関連していると考えられている。しかし彼らは子供の頃から何十年と毎日のようにカレーを食べてきて得られた結果の予防効果だ。思い出したようにカレーを食べ始めても病理の進行した認知症へは一桁から二桁低い治療効果しか得られないだろうが、それでも良いと言うならカレーでもいいだろう。。

食事だけでは困難なリコード法サプリメント

リコード法では食事(ケトフレックス12/3)は治療の中心となるアプローチのひとつだ。可能な限り必要な栄養素が食事から得られるように考えられてデザインされている。つまりリコード法のサプリメントは、食事でも可能な栄養素ではなく、食事ではむずかしい、または有効量に達しにくい栄養成分を主体に構成されている。

アルサプに関しては、もう少し現代社会の食生活に即して食事で摂れなくもないが、コスト面や過剰リスクの低さなど、また国による食材の入手性(オーガニックの浸透度)の違いなども考慮した上で変更を加えている。

 

予防段階なら食事だけでも発症リスクを大きく低下させるレベルでの保護効果をもつ可能性はありうるが、ただそのために要する時間コスト、金銭コストが、現代の日本社会でごく一般的な生活を送っている人たちにとって、見合うかというと微妙であり、現実主義的な立場からは見ると、その選択は思想的な理想が強調されていると感じられなくもない。

自然主義的な思想傾向は自分にもありエコロジカルな社会を理想としたいが、われわれはわれわれ自身が考えているほど自然な環境に住んでいるわけではなく、小手先のナチュラリスト思考が通用するほどアルツハイマー病は容易に攻略できる病ではない。有機的なアプローチは全体が協調し合うことでその効果を発揮することから、徹底すれば、その価値はサプリメントを上回るかもしれない、しかし中途半端なオーガニック的思考は身を滅ぼすだけだ。

遺伝的要因は食事では解決できない

また栄養素も単に欠乏を補う目的だけではなく、積極的に改善を目指すために効果を高める加工がなされているものも含む。例えば、MTHFR遺伝子の変異を抱えている人では、通常の食事からの摂取できる葉酸ではメチレーション代謝が正常レベルで行われないため、潜在的に多くの病気になる可能性を抱えている。

そういうケースなどでは病気を抱えているかどうかに関係なく、活性型の葉酸を摂取することが望まれる。これは食品・食事からの補給は不可能だ。

現代食は本当に安全か?

我々が普段食べている自然に見える農産物もたかが50年前と比べてでさえ、想像されている以上に汚染、栄養の欠乏、遺伝子改良などによって異なるものとなっており、普段の食事が長期的にわたって安全性を保障する確かな証拠があるわけではない。

大量のサプリメントを長期的に摂取することに対しての強い医学的裏付けがないのは確かだが、それは現在の食事についても全く同じだ。

食事に関して健康に寄与するより強い証拠があるものは地中海食であったり、日本の伝統食といった複合的な食品内容であって、どれかひとつの食品に含まれる特定の成分ではないことが多い。食品由来の抽出物であるハーブや、栄養素サプリメントに関しても同様の理屈が考えられるはずだが、なぜだかそれらの証拠がないというときは常に個別の栄養化合物の試験に基づくことがほとんどだ。

 

また健康な長寿高齢者が摂取している食べ物を調査した疫学研究でも、それは当時の汚染されていない栄養の豊かな食材を食べてきた結果であって、現代の近所のスーパーで買ってきた食材ではない!

今の健康長寿者が海産物をたくさん食べていることを知って、ひじきや海藻類を食べてヒ素過剰症になってしまった人を何人も知っている。。(海藻類の栄養学的価値は重要)。

 

馬に乗って生活したい人がいるのならそうすればいいと思う。だが生命の危険が迫っているときに救急車を拒否することがそれほど賢明な対応だとは思えない。

副作用

単一サプリメントの過剰摂取による害との混同

これまであったサプリメントの過剰摂取による副作用の症例の多くは、単一の化合物または一種類のハーブなどを意図的、または誤って大量に摂取したケースだ。

にんにくを一人が3kg食べれば、やはりどこかおかしくなるだろう。しかし食事からの供給だと、それだけ食べることはない、その前に吐き気などで自然とストップがかかるからだ。

サプリメントでは濃縮され錠剤となっているため、大量に摂取すれば自然に摂取する量を超えて過剰摂取になりやすいことは事実だ。また数が多くなれば単純に確率論的にリスクはどうしても高まる。そのため個々の品質や摂取量に関してはそれだけ気を配る必要が生じてくる。

臨床的な裏付け

組み合わせの影響の証拠はないにしても、単独でのサプリメントにはほぼすべてにヒトでの臨床データが存在し、少なくとも薬物アレルギーがある、他の疾患への影響などの例外的なケースを除けば、個々の摂取量は論文からのデータにそって控えめに設定されている。

サプリメントに精通している人なら、少なくとも基本のサプリメント構成は、きわめて保守的な摂取量を選択をしていることを理解してもらえるだろう。

ちなみに、自分も昔は、「あまりサプリをじゃらじゃらと飲ませるのもなー」とか最初の頃思っていたが、結局振り返ると、その根拠のない世間的な常識をもっていた間が、母の病状が一番進行した時期でもあった。

複合栄養素タイプのサプリメントが難しい理由

アルツハイマー病患者の異なる栄養欠乏プロファイル

マルチビタミン・ミネラルを利用して数を減らすというのでは駄目なのかという問い合わせも多く、過去に検討してみたこともある。

しかし、そもそもアルツハイマー病患者さんの必要な栄養プロファイルは、一般健常者のありがちな必要栄養素とは異なるため、一般向けに作られたマルチビタミン・ミネラルでは効果がないわけでもないが、やはり最適だとは言えない。

アルツハイマー病患者の特異的な栄養欠乏
アルツハイマー病患者脳/脳脊髄液の低い栄養利用能  DHA、コリン、ビタミンB 12 、葉酸、ビタミンC、ビタミンE アルツハイマー病患者は、健常者とは異なる特定の栄養バランスを必要とする可能性を示唆する。https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2352873717300409

複数の栄養を含むミックスサプリメントを中心に構成すれば4~5種類ほどは削減できるのだが、その割にコストが高くつく。例えば、複合栄養素サプリメントであるSouvenaidはアルサプに含まれる成分の2~3割が含まれているにすぎない。

そのことによって7~8種類分の錠剤をまとめることができはするが、錠剤なら一ヶ月あたり5000円以下ですむものが3万円を超えてしまうことになる。。

予算が潤沢にある家庭ならもちろん選択肢としてあっても良いだろう、だが多くの人では結果的には、こういったサプリメントにお金を使うことにより、他の本来なら優先して投資すべき他の検査や治療、サプリメント費用を削ることになってしまう。

たとえ、多少サプリメントの摂取量が減ったとしても仕分けも摂取もゼロになるわけではなく、手間暇はさほど大きくは変わらない。自分もあれこれやってきたからわかるが、個人の心理的な忌避感を回避するだけのために、こういった複合系のサプリメントに手を出すことが合理的とは思えず、実際大きなメリットも感じられない。

複合栄養素サプリメント Souvenaid(スーベネイド)の効果
アルツハイマー病患者への複合栄養素の効果 Souvenaidとは アルツハイマー病用医療食品 Souvenaid(スーベネイド)は、アルツハイマー病患者さんの認知機能を改善するために開発されたヨーグルト風味の医療ドリンク。 認知機能に有用と考えられている脂質、ビタミン、ミネラルな

複合栄養素のサプリメントは何かと不都合が多い、、

低い品質

さらに、マルチビタミンに含まれる個々のビタミン、ミネラルのクオリティーが全般的に低いという致命的なデメリットがある。高価格・高品質のマルチビタミン・ミネラルを摂取しても、個々の適切なアイソフォームだったり、目的に応じてキレート加工されたビタミン・ミネラルを揃えていくレベルには及ばない。

そして単体で揃えたビタミン・ミネラルよりも品質が下がるにもかかわらず、費用はより高いものになってしまう。

調整ができない

また、複合栄養素では必要な成分が適切には摂取できないだけでなく、後でリコード法の検査行って、サプリメントを増やしたり減らしたりする必要が生じた際にセットメニューのため調整が難しくなる。また仮に調整できたとしても、元々の手間暇や忌避感を削減するという目的が失われてしまう。

売り切れの代替がない

加えて、ここで紹介しているサプリメントの売り切れ、在庫切れも少なくない頻度で発生する。これが単体の栄養素であれば他のメーカーに切り替えるだけですむのだが、複合タイプだと信頼性のある代替サプリメントを探すのが難しくなる。(実際アルサプ【ASAP簡易】でそれが起きている)。マルチビタミン・ミネラルは様々なメーカーが扱っているが、成分構成が異なるため成分量の調整も再びすべて行わなければならなくなる。

ペンチやドライバーが一つになったマルチツールでクルマの修理をできなくはないが、、

「army knife」の画像検索結果
自作するしかないアルツハイマー病専用マルチビタミン

アルツハイマー病患者さん向けのマルチツール、つまり最適化されたマルチビタミン・ミネラル&ハーブがあればいいのだが、まだ世の中には登場していないため、アレンジした結果、数量としては増えてしまっていると考えてほしい。

とはいえ、そのために摂らないというのでは元も子もないので、どうしても少なくなければダメ!という方のためアルサプ【ASAP簡易】を用意した。

新しい文化の到来まで

大量の錠剤の摂取の手間暇、感情的な抵抗感に関しては、いずれそれほど遠くない日に解消される時がくると予測されるため、今は黎明期であると割り切って我々の根拠のない感性を変えていくほうが現実的ではなかろうか。

リコード法サプリメント

ブレデセン博士らグループはリコード法の活動は行ってきたが、サプリメントに関して、またその他の商品販売ビジネスには関わらず治療方法を提案していた。

お医者さんが自身の治療法を論文で発表しサプリメントを販売するということ自体は法律的に問題があるわけではないが、医療エビデンスの世界では利益相反行為としてイエローカードが上がってしまう側面があるからだ。

しかし、大量かつ品質と調整が必要なサプリメントを、認知症患者さんや介護者の方が管理することが困難なのは、アメリカのリコード法実践者の間でも同様であり、同じ問題に直面している。

LifeSeasons タイプ別RECODEサプリメント

そこで、ようやく基本セットとサブタイプに別れたコンパウンドサプリメントがLifeSeasonsからRECODEサプリメントとして販売されることとなった。

lifeseasons.com/

lifeseasons.com/recode

リコード法認定医に問い合わせれば購入できると聞き及んでいる。

リコード法サプリメントについて、管理人の考えは以下の記事に記載している。

ライフシーズンズ(LifeSeasons)リコード法認定サプリメント  価格・成分表
ライフシーズンズ リコードプロトコルサプリメント ReCODE デイリーバランスパウダー 258.57g/30日分 249ドル(約27000円) Fibersol-2(可溶性食物繊維) 1500 mg アシュワガンダ 1000 mg レシチン(ヒマワリ抽出物)1000 mg ビー

lifeseasons.com/recode-protocol-for-alzheimers

サプリメントだけではもちろんダメ

認知症から改善したサリーのリコード法プログラム

サリーに必要な改善プログラムはサプリメント・より多くの睡眠・運動・そしてストレスを減らすこと。

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