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サプリメントの中止・休薬

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症状の悪化は遅れてやってくる

サプリメントの摂取を始めていきなりすぐにあらゆることが良くなるわけではないように、サプリメントを一時的に止めてすぐに症状が悪化することはめったにない。

悪化が見られないから止めても大丈夫だと判断する方が多いが、少なくとも症状の有無で判断することは間違っている。(認知症の病理学的な進行が発症前に数十年かけて進行していたことにまったく気が付かなかったことを改めて思い出してほしい)

止めたいサプリメントがある場合は、その栄養に関する検査を行うこと。止めても検査値が最適値を下回らなければ、サプリメントを中止しても問題ない。検査値が過剰であれば当然中止する必要もある。

すでに上記文献において提示したように、アルツハイマー病を一度発症してしまっている場合、患者さんの栄養欠乏は健康な人の栄養プロファイルととは大きく異なることがわかっている。

そのため特定の栄養素を止めてしまうことは、長期的に認知機能の低下につながるリスクが増大する。そして一度低下してしまうとそれを取り戻すことは非常に難しくなる。

その判断を体感で行うのは危険極まりない、中止の判断は検査の最適値でのみ可能だ。

※体感に現れやすいサプリメント(グルタチオン・ケトンサプリメント等)一部例外はある。

休薬日・休肝日

慣れてきたら週に一回は休薬日+少食日を設けると良いかもしれない。

いくつか方法があり、相対的にハーブ類が肝臓腎臓へ負荷がかかりやすいため、

・ハーブ類だけを24時間休止する方法

・食事からの摂取用量を大きく超えるサプリメント類、ビタミンC、ビタミンB、ユビキノール、PQQ、αリポ酸も24時間止める方法

・朝のサプリメントだけを抜いて、半日断食の12~16時間を休肝日と重ねる。

・すべてのサプリメントをまとめて24時間休止する。

・ホルモン類を摂らない「ホルモン休日」リコード法で用いられるホルモンは認知機能の増強などに有用だが、長期的な投与による安全性の証拠は欠けている。特に高用量。そのためリスク軽減としてホルモン類だけを週1または週二で休止してみるのもありだろう。(ホルモンにはメラトニン、プロゲステロン、エストラジオール、DHEA、プレグネノロン、テストステロン、T3、T4などがある)

もともとの肝機能や腎機能の働きで判断してもいいかもしれない。

休肝日はサプリメントだけでなく、食事量も少なめする。

食事内容によって食事量を減らすほうがより腎臓、肝臓機能の休息に効果的だろう。

タンパク質の摂取を控える日を週一日程度もうけるのも悪いアイディアではない。

肝機能に問題がある場合は、休肝日を週二日取り入れても構わない。

サプリメントの一時休止

また、サプリメントを止めることとなった場合、いきなりピタッと止めるのではなく徐々に減らしていく。

特にビタミンB、ビタミンC、ユビキノール、PQQなど、通常の食事量よりも多く摂取しているサプリメント類はゆっくりと一ヶ月以上かけて減らしていく必要がある。

ただし、取り出して明らかに有害な症状が見られた場合はすぐに摂取を中止する。

十分な水分を摂取する(重要)

また、サプリメントを飲んで気分が悪くなった、肝臓腎臓の数値が悪化した、という方のほとんどが、少量の水で多くのサプリメントを摂取したケース(特に空腹時)であるようだ

サプリメントと一緒に飲む水は最低でも200ccは確保してほしい。

ただ食事で摂取する水分量やサプリメントの摂取タイミングによっても異なるため、そのあたりは各自で適宜調整してほしい。

摂取量はリスト上のサプリメントの量から換算しているため、サプリメントメーカーが異なると錠剤の数も異なる可能性があるので注意すること。

医薬の休止・休薬

アリセプト、ガランタミン、リバスチグミン

リコード法では、病院などで処方されるアリセプトやメマリーなどのアセチルコリンエステラーゼ阻害剤(AChE阻害薬)は、今までに摂ったことのない人が始める場合、慎重な判断を求められている。

ここを「リコード法ではアリセプトの類は摂取してはいけない」という理解をしてしまう方が多く、リコード法を始める際これまでずっと摂ってきたアリセプトなどをいきなり止めてしまい悪化を見せるケースがとても多い。

中止の仕方にも問題があるのだが、そもそもAChE阻害薬を中止するかどうかは非常にむずかしい判断だ。

まずはリコード法に理解のあるお医者さんに相談して、中止する選択をしたのならごく少量ずつ半年かけてやめるぐらいのスピードでゆっくりと減薬していくこと。

段階的な減薬は原則引き算ではなく、割り算的に減らしていく。

一例

☓ 16→12→8→4→0

○ 16→12→8→6→5→4→3→2.5→2→1.6→1.3→1

少量の摂取方法

数値によっては分割が難しくなる。その場合は乳鉢などで粉末にして、例えばさつまいも粉などに混ぜて粉末として摂取する。

仮にアリセプトが8mgだとすれば、しっかりと潰して粉にしたものを8gのさつまいも粉に混ぜれば、1gが1mgとなり、1.3gであれば1.3mgとなる。

0.01g単位で計測できる測りがamazonなどで1500円くらいで販売されている。

PPIの段階的中止

PPIの認知症リスクへの影響は論争中だが、リコード法ではPPI(プロトンポンプ阻害剤)、H2ブロッカーなどの胃酸分泌抑制薬の摂取は推奨されていない。

PPIの認知症におけるメカニズム

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5883984/

そのため、服薬を中止する患者さんがいるが、突然中止するとそれまで抑えられていた胃酸分泌がリバウンドによって過多になる可能性がある。

そのことによって胸焼けや胃酸の逆流、消化不良症状が4~8週間続くかもしれない。(無症候性の人もいる)

特に、長期間高用量のPPIを摂取していた場合では特にそういった副作用のリスクは高まるため、お医者さんに相談して4~12週間かけて徐々に止めていくこと。

※段階的中止についての明確な証拠はまだないため、PPIの中止に際してお医者さんの側で段階的中止の指示はなされないかもしれない。

PPI中止のフローチャート(英語)

www.open-pharmacy-research.ca/wp-content/uploads/ppi-deprescribing-algorithm-cc.pdf


高齢者におけるPPIの段階的中止は、リバウンドの胃腸症状を予防し、もっとも有効なPPI用量を特定するための合理的なアプローチであり得る。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5491197/


プロトンポンプ阻害薬の中止後の消化不良症状 二重盲検プラセボ対照試験

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20332770/

胃炎への対処

リコード法ではPPIなどの使用は非推奨であるため、中止された方が過剰な胃酸分泌により胃炎を起こすケースが散見される。

慢性胃炎の要因

ピロリ菌、ストレス、アスピリン、NSAIDs、喫煙、アルコール、酢酸、

胃粘膜保護効果を有するハーブ

妙案を持ち合わせているわけではないが、いくつか胃炎の保護作用を有するハーブ・サプリメントを記載しておく。

アスタキサンチン

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18602387/

生姜抽出物(ピロリ菌の阻害効果)

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19570992/

ピペリン(黒胡椒は胃酸分泌を促進する可能性)

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17987447

ブラッククミン(有効成分thymoquinone)

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19568521/

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16425361/

クルクミン(胃癌細胞の増殖の阻害と浸潤抑制効果)

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19448398/

イチョウ葉抽出物(エタノール誘発性潰瘍への保護作用)

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15968732/

シナモン

シナモンは一酸化窒素(NO)の過剰産生が胃炎に影響している場合、NOを除去することで胃粘膜損傷の保護効果をもちうる。

ローズマリー、タラゴン、オレガノ、バジル、マジョラム、オールスパイス、タイムは、活性させるので、注意が必要。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2883126/