2019-08

化学毒素

毒は量で決まる? 低用量化学物質の危険性

あらゆるものは毒であり、毒でないものなど存在しない。その服用量こそが毒であるかないかを決めるのだ。 毒性学の父 パラケルスス はじめに パラケルススが「毒ではないものは何か」という有名な独白を作った時に、「毒のないものは何もない。すべてのものは毒であり、毒のないものはない。毒でな
ドラッグ、CBD、THC

カンナビノイドシステムの多彩な神経保護メカニズム

カンナビノイド受容体の抗アルツハイマー病作用 関連記事 医療大麻・マリファナの神経保護作用(CBD・THC) 概要 医療大麻の歴史 大麻は娯楽用途のマリファナとしてよく知られているが、人類の歴史においては医療用途として長く使われてきた。最初の記録は5000年前の古代中国にまで遡る
GMO、農薬

ピレスロイド系殺虫剤の健康リスクと治療法(有毒化学物質)
ピレスロイド系農薬の毒性・暴露源

概要 pyrethroid ピレスロイド ダニノミ忌避・殺虫剤 ピレスロイドは除虫菊に含まれる有効成分の総称で、殺虫剤として世界中で広く使われている。園芸市場では2番目によく使用される殺虫剤。犬用のノミやダニ忌避薬の有効成分でもあり、ダニ避けの衣服繊維に使われることもある。 ピレ
化学毒素

ベンゼンの健康リスクと治療法(化学物質/産業毒性)

ベンゼンの暴露源経路と低用量リスク は   概要 ベンゼンは原油に含まれ(0.4%)自然環境にも広く存在する化学物質。 自動車の排気ガスやタバコの煙など、あらゆる種類の産業と燃焼の副産物であり、比較的低い沸点(80.1度)と高い蒸気圧のため室温で急速の蒸発し、合成材料から放出され
化学毒素

ガソリン添加剤MTBE/ETBEの健康リスクと治療法(化学物質/産業毒素)

MTBE/ETBEの毒性と暴露経路 は   概要 ガソリン添加剤 MTBE、ETBE MTBEおよびETBEは、オクタン価を増加させるためのガソリン添加剤。ハイオクガソリンの添加剤として用いられる。 いくつかの代謝を経ることで、MTBEのバイオマーカーである2-ヒドロキシイソ酪酸
化学毒素

健康・認知機能に影響を与える有毒化学物質リスト(化学毒素)作成中

「遺伝子は銃に弾をこめるが、引き金を引くのは環境だ。」 カリフォルニア大学デービス校 ジュディス・スターン 概説記事 産業毒性化合物 Industrial Toxicants  検査指標 フタル酸モノエチル / Monoethylphthalate(MEP)  検査指標 メチル馬
化学毒素

プラスチック材料スチレンの健康リスクと治療法(化学物質/産業毒素)

スチレンとフェニルグリオキシル酸(PGO) は   Styrene / Phenylglyoxilic Acid (PGO) 概要 スチレン スチレンは芳香族炭化水素であり、世界で最も重要なプラスチックモノマー(プラスチックはポリマーとモノマーの重合構造となっている)の一つ。 ス
化学毒素

溶媒キシレンの健康リスクと治療法(化学物質/産業毒性)

キシレン・メチル馬尿酸 (2,-3-,4-MHA) は   Xylene and 2-3-4 Methylhippuric Acid (2,-3-,4-MHA) 概要 キシレン キシレンは、原油に0.5~1%含まれる石油化学製品。ガソリンや航空機の燃料に少量含まれる。 使用用途と
化学毒素

フタル酸エステルの健康リスクと治療法(化学物質/産業毒性)

フタル酸エステル類と代謝物 は   Industrial Toxicants/Phthalates Ester and Metabolites 概要 フタル酸エステル 多くの工業製品 フタル酸エステル類は、プラスチックの柔軟性、透明性、耐久性、寿命を高めるために使用される添加物質
実践者の声(体験談)

みゆさんのリコード法体験談

みゆさんのプロファイル お名前・呼称 みゆの母 リコード法タイプ 恐らく2型が中心か? HbA1cは低いものの空腹時血糖は高め、1型も入っているのでは? 年齢、性別 2019年現在 75歳、女性 職業 若い頃は会社員(事務職)、子育ての途中で退職して専業主婦。 専業主婦になってか
実践者の声(体験談)

シロさんのリコード法体験談

シロさんのプロファイル 母(患者)はとにかく穏やかで優しい。 父との二人暮らし。 私は隣県での遠距離介護。 明るく多趣味な性格で、認知症発症前は自分の時間や友人との時間をとても楽しむ人だった。 認知症の祖父、祖母を常に優しく献身的に介護し、見送った後に、母自身の認知症症状も出てき
アルツハイマー症状

アルツハイマー病患者・高齢者の筋肉の衰え(サルコペニア)、体重減少と7つのアプローチ

概要 サルコペニア サルコペニアとは加齢に(疾患を含むこともある)より筋肉量が減少し、全身の筋力低下、身体機能の低下が起こること。加齢以外の要因による筋力と筋肉量の低下をミオペニアと呼ぶこともある。ギリシャ語で筋肉を「サルコ」と呼び、喪失を「ペニア」と言うことからサルコペニアと名
ステロイドホルモン

エストロゲン ホルモン補充療法の批判とリスク
Criticisms and Risks of Estrogen Hormone Replacement Therapy

関連記事 エストロゲン・エストラジオール 抗加齢ホルモン エストロゲン 14の神経保護効果  エストロゲン補充療法への批判とリスク エストロゲンレベルを改善する20の方法 神経保護作用をもつプロゲステロンと3つの増強ハーブ エストラジオール:プロゲステロン比 E2/P4 バイオア
ステロイドホルモン

抗加齢ホルモン エストロゲン 14の神経保護効果
Neuroprotective effects of the anti-aging hormone estrogen

関連記事 エストロゲン・エストラジオール 抗加齢ホルモン エストロゲン 12の神経保護効果  エストロゲン補充療法への批判とリスク エストロゲンレベルを改善する20の方法 神経保護作用をもつプロゲステロンと3つの増強ハーブ エストラジオール:プロゲステロン比 E2/P4 バイオア
36の発症因子

キヌレニン経路の恒常性を回復する13のアプローチ

キヌレニン経路と神経変性疾患・アルツハイマー病 概要 キヌレニン経路は必須アミノ酸であるトリプトファンの主要な経路のひとつ。 トリプトファンの代謝は非常に複雑、主な代謝経路は4つ存在する。 ヒドロキシル化 → セロトニン、メラトニン 脱カルボキシル化 → トリプタミン 脱アミノ