アルツハイマー病の漢方薬、ノビレチンを豊富に含むCitrus reticulataの皮: ケースシリーズ
Nobiletin-rich Citrus reticulata peels, a kampo medicine for Alzheimer's disease: A case series

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pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23286569/

Nobiletin-rich Citrus reticulata peels, a kampo medicine for Alzheimer’s disease: A case series

アルツハイマー病の漢方薬、ノビレチンを豊富に含むCitrus reticulataの皮: ケースシリーズ

編集者各位

認知症に対する新規治療薬の調査1-3において、我々はトランスジェニックADマウスにおいて、柑橘類のフラボノイドであるノビレチンの抗アルツハイマー病(AD)作用を発見した3。ノビレチンは、漢方薬で「陳皮(ちんぴ)」として知られるCitrus reticulataの乾燥した皮に含まれる成分であることから、ノビレチンを豊富に含む陳皮の認知症に対する有益な作用が動物で検証された。ノビレチンを豊富に含むC.レティキュラータ果皮抽出物(NChinpi)は、ノビレチンと同様に、N-メチル-D-アスパラギン酸(NMDA)受容体拮抗作用によって誘発されたマウスの認知症を逆転させることが期待された(投稿中)。そこで、今回の試験的臨床研究では、ドネペジル前投与のAD患者を対象に、NChinpiとドネペジルの共治療の実行可能性と安全性を検討し、このチンピが患者にとって有益である可能性を検証しようとした。

NChinpiによる治療のために軽度から中等度のAD患者6人を登録した。ドネペジルを前投与された軽度から中等度のAD患者5人は、NChinpiを用いた試験が実施されたそれぞれの施設において、同時期に対照としてドネペジル単独治療のために登録された(図1a)。ベースラインの認知機能は、MMSE(Mini-Mental State Examination)9とADAS-J cog(Alzheimer’s Disease Assessment Scale- Cognitive Subscale)の日本語版で評価された10。確かに、年齢、性別、罹病期間、ドネペジル治療期間、ベースラインのMMSEとADAS-J cogの値に、両群間に有意差はなかった。1年後、患者のグループ分けを盲検化した臨床心理士によって認知機能が再評価された。研究プロトコルは東北大学大学院医学系研究科倫理委員会の承認を得た。すべての患者またはその家族は、登録前に書面によるインフォームド・コンセントを行った。NChinpiはコタロー製薬(日本、大阪)から供給され、高速液体クロマトグラフィーで測定したノビレチン含量は0.44%であった。

1日投与量あたり、NChinpi 30 gを500 mLの水と混合し、300 mLになるまで煎じた。その後、1回100mLを1日3回、1年間投与した。介入群では消化器症状を含む有害事象は観察されなかった。

注目すべきは、介入群ではMMSEとADAS-J cog値にベースラインから1年後までの間に有意な変化は観察されなかったのに対し、対照群では1年後にMMSE値が低下し、ADAS-J cog値が上昇したことで、対照群では認知機能が低下していたが、介入群ではそうではなかったことが示された(図1a)。

図1(a)参加者の登録と1年間のMini-Mental State Examination(MMSE)および日本語版アルツハイマー病評価尺度-認知機能下位尺度(ADAS-J cog)得点の変化

認知機能障害を有する患者は、米国国立神経・コミュニケーション障害・脳卒中研究所およびアルツハイマー病関連疾患協会アルツハイマー病基準4に従ってスクリーニングされ、登録された。ドネペジルの平均投与量と前投与期間は、介入群で5mg/日、3.2 1 0.8年であった。

対照群ではそれぞれ2.6 1 1.1年であった。認知機能に影響を及ぼすと考えられる古典的および非定型の神経遮断薬、非ステロイド性抗炎症薬5,6、スタチン7、降圧薬8は、以前から投与されていた場合には投与を継続した。(b,c) (b)MMSEと(c)ADAS-J cogのドリフトのグループ間比較。2群間の計算結果の比較にはWilcoxon-Mann-Whitney検定を用いた。P値0.05 を統計的に有意とした。


ベースラインのMMSE値とADAS-J cog値の差と1年後の値を両群で計算すると、対照群と介入群のMMSE値はそれぞれ-2.8(1.3)と-1.3(2.6)、ADAS-J cog値は4.3(1.2)と-2.3(1.2)と-2.9(1.4)であった。さらに、計算データのドリフト比較では、ADAS-J cogスコアに2群間で有意差(P = 0.02)が認められ、ADに対するNChinpiの有益な作用の可能性が示された(図1b,c)。

結論として、これらの観察結果は、ノビレチンを豊富に含むチンピによる1年間の介入により、ドネペジル前投与AD患者の認知機能障害の進行を予防できる可能性を示唆している。

100g当たりの果皮中のノビレチン含有量

柑橘類 ノビレチン含有量
シークワーサー 267mg
橘(たちばな) シークワーサーと同等~それ以上
ポンカン 127mg
カボス 89mg
温州ミカン 24mg
レモン ほどんど含まれてない
グレープフルーツ ほどんど含まれてない
きんかん ほとんど含まれてない

出典:https://asagisan.com/2019/10/19/nobiretin-gannyuuryou-sapuri/

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