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緑茶カテキン/EGCG(認知症・アルツハイマー)

没食子酸エピガロカテキン・カテキン類

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緑茶カテキンの多彩な効果

緑茶に含まれるカテキン類

緑茶が健康に良いということは知られていると思うが、その有益な効果は飛び抜けて広範囲におよぶ。

運動機能
  • 心臓保護
  • 酸素摂取量の増加
  • 心拍数への影響
  • 筋肉痛の減少
  • 運動誘発性の酸化を防ぐ
  • VO2 Maxの上昇
脂質代謝
  • 脂肪の酸化減少させる
  • HDLの増加
  • LDLの増加
  • LDL酸化を遅延
  • 脂質過酸化反応を低減
  • アディポネクチンの増加
糖尿病の改善
  • 炭水化物の吸収を減少させる。
  • 血糖値を低下させる。
  • インスリン感受性の増加
抗酸化作用
  • 光による皮膚の保護効果
  • 抗高アテローム性動脈硬化症
  • 肝臓の保護作用
  • 血管の健康
神経作用
  • 認知機能の改善
  • 主観的幸福の増加
  • 脳血流の低下
その他
  • 鉄吸収を減少させる。
  • 抗癌効果

アルツハイマー病

緑茶カテキンの抗アルツハイマー病特性

・PKC、MAPKおよびPI3K / Aktシグナル伝達経路の活性化および阻害

・抗酸化作用の増強(ラジカル消去、脂質過酸化)

・金属キレート化特性

・細胞生存遺伝子および細胞死遺伝子の調節(抗アポトーシス作用)

・神経突起の成長

・ミトコンドリア電位の安定化

・鉄キレートによるアミロイドβ、タウおよびα-シヌクレインの抑制(内因性防御の生成)

・シナプスドーパミンの上昇(COMT活性阻害およびDATインターナリゼーションによる)

・非アミロイド形成に傾くsAPPαの産生(αセクレターゼ増加のAPPプロセシング)

・アミロイドβフィブリル化、アミロイドβプラークの阻害

・タウの蓄積、NFT生成の阻害

・α-シヌクレイン線維化の阻害

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www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4897892/

多能性治療薬

25種類のフラボノイドを中心とした天然化合物をスクリーニングした結果、約4分の3がミトコンドリア機能を回復させる能力を有していた。

ルテオリン、EGCG、アピゲニン、ナリンゲニン、ジオスミンおよびフラボンはミトコンドリア機能を完全に回復させた

EGCGおよびルテオリンが、フラボノイド25種類中上位二種のアミロイド誘発性のミトコンドリア障害を修復しえる化合物として同定された。

EGCGおよびルテオリンは、脳アミロイドβの毒性レベルを低下させるだけでなく、脳保護の可能性をもつ「多能性治療薬」である。

低濃度EGCGとの組み合わせ

in vitro において高濃度EGCGでは、アポトーシスを誘導し、細胞死を増強する可能性がある。

高濃度で脳に毒性が生じるかどうかは十分に研究されていないが、適度な量のEGCGと他の薬剤または天然化合物と組み合わせた治療法が最適であると判明する可能性がある。

抗毒性オリゴマー

EGCGはアミロイドβの毒性オリゴマー化に対して直接結合して阻害し、非毒性オリゴマー形成を誘発する。

3つの神経保護シグナル伝達経路の誘導因子

MAPキナーゼ(MAPK)

プロテインキナーゼC(PKC)

ホスファチジルイノシトール-3-キナーゼ(PI-3キナーゼ)Akt経路

上記3つの神経保護シグナル伝達経路の重要な誘導因子

content.iospress.com/articles/journal-of-alzheimers-disease/jad101629

EGCGは、

  • 鉄キレート
  • ROSおよび窒素ラジカル種の除去
  • PKCシグナル伝達経路の活性

など様々な神経保護作用機序を誘発するマルチモーダルな作用をもつ分子化合物である。

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www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2775893/

ADマウスへの緑茶カテキン投与は、行動障害、Aβ-42産生、APP-C99 / 89発現、γ-セクレターゼ成分およびWntタンパク質レベル、γ-セクレターゼ活性およびMAPK活性化の有意な減少を示した。

対照的に、APP-C83タンパク質および酵素(α-セクレターゼ、ネプリライシンおよびPin1)の活性は上昇した。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23333093/

緑茶カテキンは脳関門を通過

緑茶カテキン類は、ラットへ経口投与で酵素変換後、脳透過性をもつ。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12488137

鉄キレート効果

ECGCは最大4種類の三価鉄を還元することができる。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17257683/


お茶を飲む習慣は、パーキンソン病の発症において予防効果を持つ可能性がある。

お茶の抗酸化特性と鉄吸収阻害のタンニンが機序として考えられる。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9810958/


中国人の喫煙者グループにおいてコーヒー及びお茶の摂取は、パーキンソン病に対して用量依存的な保護効果を有する。重金属の暴露はパーキンソン病のリスクを増加させる。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/14607318/

他の栄養・化合物との相互作用

緑茶と同時摂取することで栄養素、化合物を阻害するのではないかという懸念もあるが、多くはポジティブな相互作用をもつため、食事と一緒に摂取することによるメリットが上回ると思われる。

メマンチン

メマンチンと茶ポリフェノールの併用療法は、マウス興奮毒性障害におけるメマンチンまたは茶ポリフェノール単独投与よりも神経保護において効果的である。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18478543

ビタミンC(アスコルビン酸)

EGCGとの相乗作用により腺癌の増殖を抑制する。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20506578

カフェイン

緑茶カテキンは、COMT酵素の阻害を介して、カフェインによって誘導されるアドレナリンとノルアドレナリンの作用時間を伸ばす可能性。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16840650

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17201629

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10702779

唐辛子(カプシカムバニロイド)

緑茶カテキンは唐辛子バニロイドとの相乗作用により癌予防を示唆。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12906756

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16608395

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15706060

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15116943

炭水化物

グルコースおよびフルクトースを分解するスクラーゼ酵素を阻害する。

pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/bk-1994-0547.ch009

グルコーストランスポーターSGLT-1の阻害により、砂糖の腸からの取り込みを防止

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11237201

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11087528

タンパク質

緑茶カテキン類はラクターゼ、アミラーゼ、α-グルコシダーゼおよびタンパク質消化酵素を阻害する。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20678520

乳清タンパク質と茶カテキン類の相互作用により、多くの効果(例、抗ウイルス、抗酸化、抗肥満など)が減弱する。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3263726/

脂質

胃および膵リパーゼの活性低下

コレステロールの腸吸収を低下させる。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11087528

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11087528

クルクミン

緑茶成分のひとつエピカテキンがクルクミンの抗癌効果増強させる。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20606042

EGCGはヘム鉄の体内吸収を阻害。150mgで14% 300mgで27%

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11029010

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20375262

ビタミンCを摂取すると、EGCGの鉄の阻害効果は相殺される。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22417433

フェノール酸

EGCGはモノカルボン酸トランスポーターの阻害により、アスピリン(サリチル酸)およびフェルラ酸の輸送を阻害する可能性がある。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/14640574

フィッシュオイル

フィッシュオイルとEGCGのin vitro処理は、s-APPα産生を増強。

抗アミロイド特性を高めることにより、アルツハイマー病治療の可能性を有する。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20096749

フィッシュオイルと緑茶抽出物の組み合わせ摂取は、高脂肪食を与えたマウスの肝臓総コレステロールおよびトリアシルグリセロール濃度を低下させた。緑茶単独の投与ではポジティブな影響を与えなかった。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18562791

イノシトール

イノシトール、フィチン酸および緑茶の投与はマウスの結腸癌の発生率を低下させた。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21501094

フィチン酸

ラットへの緑茶とフィチン酸の投与は、相乗効果により大腸がんの前癌病変である異常陰窩病巣の発症を有意に減少させた。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9364016

EGCGとその他の緑茶カテキン成分

EGC単独よりもその他の緑茶カテキンと相乗作用することにより抗癌作用を増強する。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12753411

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9892181

EGCGの相乗作用により、MMP2、MMP9の発現を用量依存的に阻害する。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20664983

ケルセチン

EGCGとケルセチンの相乗効果は、COMT活性を阻害することでケルセチンがCOMTタンパク質量を減少させる可能性がある。

in vitroで相乗効果により細胞内のEGCGが増加しメチル化を減少させ細胞増殖阻害を増強した。メチル化の減少

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22452782

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22438067

大豆イソフラボン

EGCGとゲニステインの組み合わせは、PGE2およびTNF-αのLPS / IFM-γ誘導性産生ならびにシクロオキシゲナーゼ-2発現を抑制。マウス

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12834283

ゲニステイン、EGCG、カプサイシンは肥満制御の主要標的であるAMPK活性を誘導する細胞内ROSの放出を刺激する。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16236247

テアニン

EGCGとテアニンの組み合わせは、マウスの皮質および海馬のAChEを有意に阻害し、記憶を改善した。

agris.fao.org/agris-search/search.do?recordID=KR2009001210

摂取

摂取方法

お茶として飲んでも、サプリメントしても摂取しても、おそらくほとんど違いはない。

脂質酸化の緩和、脂肪燃焼の促進目的の場合用量依存的に作用する。1日400~500mgの高用量で効果が示されている。

がん予防効果は用量依存的であり、EGCGよりもカテキン類が含まれるお茶(EGCG換算で200mg以上)を消費したほうが良い。

緑茶に含まれるカテキン類との相互作用が期待できるため、EGCGサプリメントとお茶を組み合わせる戦略は有効。

朝、昼を中心に摂取 食後1錠

緑茶と併用することによる相乗効果があるため、緑茶などに加えてサプリメントを摂取するのもおすすめ。

抽出方法

お湯を沸騰して急須に入れて3分~5分待ってから飲む。

原則、緑茶の作り置きはしない。


85度のお湯へトルコ緑茶を3分間抽出により、EGCGの含有量が最大化した。50.69mg/100ml

緑茶からのエピ構造化カテキン(EGCG、EGC、ECG、EC)は3~5分の抽出時間において急速に収率が拡大する。

非構造化カテキン(C、GCG、GC)の含有量は、抽出時間が長くなるに連れ増加し続ける。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4573099/


蒸留水による茶葉からの抽出は、水道水と比べてより多くのポリフェノールと引き出し、抗酸化特性を増加させる。水分子のクラスターサイズが抽出効率に影響を与える。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3749597/


熱いお湯の後に氷を入れた冷却抽出が緑茶からのEGCGの高い収率が可能。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4648929/

サプリメント

緑茶抽出物(EGCG)

緑茶との併用効果あり。血清鉄、血清フェリチン濃度が高い場合は両者とも摂る。

一日1~2錠 日中、朝がベスト。