
Das Impfbuch
日本語タイトル:『ワクチン接種の本:COVID-19ワクチン接種のリスクと副作用について』レイモント・ウンガー 2021年
英語タイトル:『The Vaccination Book: On the Risks and Side Effects of COVID-19 Vaccination』Raymond Unger 2021
目次
- はじめに / Introduction
- 第1章 リスク / The Risks
- mRNA技術 / mRNA Technology
- 毒素としてのスパイクタンパク質 / Spike Protein as Toxin
- 血栓症と血小板減少症 / Thrombosis and Thrombocytopenia
- 自己免疫疾患 / Autoimmune Diseases
- 感染増強抗体 / Antibody-Dependent Enhancement
- 静脈洞血栓症と心筋炎 / Sinus Vein Thrombosis and Myocarditis
- 停滞するキャンペーン / Stagnating Campaign
- ブースター接種 / Booster Vaccination
- 第2章 ナラティブ / The Narrative
- ゴールドラッシュ / Gold Rush
- 画一化 / Gleichschaltung
- 診断法PCR / Diagnostic Tool PCR
- 半可通の知識 / Half-Knowledge
- 殺人ウイルスと変異株 / Killer Virus and Mutants
- 第3章 政治 / Politics
- 共犯関係 / Complicity
- ロックダウン / Lockdowns
- まやかし / Deception
- ワクチン接種が自由をもたらす / Vaccination Brings Freedom
- コロナの奇跡 / Corona Miracle
- スケープゴート / Scapegoat
- 未接種者のパンデミック / Pandemic of the Unvaccinated
- 魔女狩り / Witch Hunt
- 第4章 メディア / The Media
- 世論の戦い / Battle of Opinion
- 麻痺させるコンセンサス / Paralyzing Consensus
- プロパガンダ・マトリックス / Propaganda Matrix
- 対空砲火 / Flak
- 社会危機 / Social Crisis
- 宗教の代替物 / Religion Substitute
- 結びの考察 / Concluding Remarks
本書の概要
短い解説
本書は、COVID-19 mRNAワクチンの安全性に疑問を持つ市民と既接種者の両方に向けて、独立研究に基づくワクチンリスクの実態を明らかにし、製薬業界主導の情報統制と政治・メディアの共犯関係を批判的に検証することを目的としている。
著者について
著者レイモント・ウンガーは元自然療法士・心理療法士として20年の医療経験を持ち、ハンブルクで診療所を運営し自然医学の講師も務めた。現在はベルリン在住の政治評論家・画家として活動し、前著『自由の喪失』(2021年)でドイツ社会の権威主義的傾向を分析した。本書では医療専門知識と社会批評を融合させた視点を提示する。
テーマ解説
主要テーマ:mRNAワクチン技術の未検証リスク 従来のワクチンと根本的に異なる遺伝子技術を用いた新型ワクチンが、長期的安全性検証なしに緊急承認され大規模接種された問題を、医学的・倫理的観点から検証する。
新規性:スパイクタンパク質の毒性メカニズム ワクチンによって体内で合成されるスパイクタンパク質自体が血管系に深刻な損傷を与えるという、主流メディアでは報道されない独立研究の知見を紹介する。
興味深い知見:プロパガンダ・マトリックス 製薬業界・政治・メディアの三位一体が構築する情報統制システムを、ノーム・チョムスキーのメディア批判理論を援用して分析し、市民の認知的主権が侵害される過程を明らかにする。
キーワード解説
- CT値(サイクル閾値):PCR検査でウイルス遺伝子を増幅する回数。35回以上では偽陽性率が90%に達するが、多くの検査が40回以上で実施され、「感染者数」が人為的に膨張された。
- ADE(抗体依存性感染増強):ワクチンで産生された抗体が、変異株感染時に中和ではなく感染促進に働く逆説的現象。コロナウイルスで過去に確認されており、ワクチン開発が中止された経緯がある。
- 正常病理(ノルモパシー):精神科医ハンス=ヨアヒム・マーツの概念。社会規範自体が病的である時、それに適応した「正常」な人間が実は最も病んでいる状態を指す。
全体の要約
本書は2021年ドイツで刊行されたCOVID-19ワクチン批判の書である。著者ウンガーは元医療従事者として、mRNA技術を用いた新型ワクチンが従来の減弱生ワクチンとは根本的に異なり、健康な体細胞にウイルスの一部(スパイクタンパク質)を合成させる実験的技術であることを指摘する。
第1章では医学的リスクを詳述する。独立研究によれば、スパイクタンパク質自体が血管内皮細胞を損傷し、血栓症・心筋炎・自己免疫反応を引き起こす。パウル・エーリッヒ研究所の研究では、微量のスパイクでも細胞融合と細胞死が生じることが確認された。さらに抗体依存性感染増強(ADE)により、変異株感染時にワクチン接種者でより重症化するリスクが指摘される。イスラエルなど高接種率国で入院患者の60%以上がワクチン接種済みという逆説的状況が生じている。
第2章は製薬業界の戦略を分析する。WHOのパンデミック定義変更、PCR検査のCT値操作、「集団免疫」概念の書き換えなど、一連の定義変更がワクチン市場拡大に利用された。2009年の豚インフルエンザ失敗を教訓に、今回は徹底的なメディア統制が加わった。Event201シミュレーション(2019年10月)で「誤情報対策」が予行演習され、科学的異論の封殺が正当化された。
第3章は政治的圧力を描く。ドイツ政府は病床数を意図的に削減し「医療崩壊」を演出した。連邦会計検査院報告によれば、COVID患者は病床の4%を占めるに過ぎなかった。にもかかわらず「緊急事態」を理由に基本権が制限され、ワクチン接種が事実上強制された。未接種者は「社会の敵」として糾弾され、マルクス・ゼーダー首相らは公然と差別を扇動した。3G(接種済・回復・検査済)から2G(接種済・回復のみ)、さらに1G(接種済のみ)への段階的排除が進行した。
第4章はメディアの共犯を告発する。公共放送ARDの内部告発者オーレ・スカムブラクスは、批判的科学者(ウォダルグ、バクディ)が一夜にして「陰謀論者」扱いされ、一方的報道が常態化したと証言した。ヤン・ベーマーマンら「対空砲火」要員が異論を攻撃し、Correctivなど「ファクトチェッカー」が製薬業界の利益を守った。コミュニケーション学者ミヒャエル・マイエンは、メディアが「プロパガンダ・マトリックス」を構築し、現実そのものを作り出していると分析する。
著者は心理学的背景として、ドイツ人の世代間トラウマ(戦争体験の未消化)と権威主義的性格を指摘する。ハンス=ヨアヒム・マーツの「正常病理」概念を援用し、病的な社会規範への適応が「健康」とされる倒錯を批判する。マティアス・デスメット教授の「集団形成」理論によれば、不安と孤立に苦しむ大衆が、共通の敵(ウイルス、未接種者)への攻撃を通じて束の間の連帯を得る。この新興カルトにおいて、ワクチン接種は「聖餐」であり、マスク着用は「儀式」となった。
著者は技術主義的世界観への警告で結ぶ。クラウス・シュワブの「グレート・リセット」やビル・ゲイツの世界ワクチン構想は、人間を機械的に改造可能な存在とみなす。しかし量子物理学以降の全体論的科学は、生命を複雑系として理解する。ウイルスは敵ではなく人体の生態系の一部であり、根絶ではなく共生が解である。真の解決は、分断を超えた対話、自然との再接続、そして「愛・勇気・真実」に基づく市民的不服従にある。ドイツ基本法第20条4項は、憲法秩序を破壊する試みに対する抵抗権を保障している。
各章の要約
はじめに
多くのドイツ国民がワクチンの矛盾に気づき始めている。3回、4回、5回と続く追加接種の予告、増え続ける「ブレイクスルー感染」、そして主流メディアが報じない有害事象の蓄積である。本書は接種済み・未接種を問わず、独立研究に基づく情報提供を目的とする。「ワクチン拒否者」と呼ばれる人々は無知ではなく、むしろ十分な根拠を持って判断している。政府と製薬業界の同調圧力の裏には、基本的人権の侵害がある。
第1章 リスク
mRNA技術
COVID-19「ワクチン」は従来の減弱生ワクチンとは根本的に異なる。製薬業界の長年のロビー活動により、mRNA技術が法的に「ワクチン」と再定義された。この技術は健康な体細胞を遺伝子操作し、ウイルスのスパイクタンパク質を合成させる。従来は5〜10年かけた安全性試験が省略され、緊急承認された。バイオンテックとモデルナはナノ脂質粒子で、アストラゼネカとジョンソン&ジョンソンは改変ウイルスベクターでmRNAを細胞内に運ぶ。
毒素としてのスパイクタンパク質
2021年5月、カリフォルニア大学の研究がフランクフルター・ルントシャウ紙で報じられた。スパイクタンパク質だけでCOVID-19の血管損傷を再現できたのである。パウル・エーリッヒ研究所のブーフホルツ教授チームは、微量のスパイクでも細胞融合と細胞死が起きることを確認した。さらに抗体は細胞間融合を防げない。つまりワクチンは数兆個の毒素を体内で産生させ、血管系を攻撃する。ACE2受容体への結合で血圧調節が狂い、肺・心臓・脳で局所的高血圧が生じる。
血栓症と血小板減少症
ワクチン接種後、ナノ粒子は筋肉に留まらず血流に乗る。静脈系の低圧部(脳静脈洞、肺静脈)で内皮細胞に侵入しやすい。スパイクを産生する細胞は免疫系に「巨大ウイルス」と認識され、抗体とキラーT細胞に攻撃される。血小板が活性化し、血栓と血小板減少が同時発生する(TTS症候群)。パウル・エーリッヒ研究所は医療従事者に警告を発したが、主流メディアは黙殺した。バクディ教授は複数回接種で補体系が活性化し、被害が激増すると警告する。
自己免疫疾患
スパイクタンパク質には人体の正常タンパク質と同一の配列(ヘプタペプチド)が26箇所含まれる。抗スパイク抗体が腸(セリアック病)、甲状腺(橋本病)、神経系(多発性硬化症)を攻撃するリスクがある。ドイツ医薬品委員会の委員長ヴォルフ=ディーター・ルートヴィヒ教授は、長期的自己免疫リスクは排除できないと警告する。ナノ脂質粒子の毒性、電荷の残留、mRNAの逆転写によるゲノム組み込みの可能性など、未解明の問題が山積している。
感染増強抗体
抗体依存性感染増強(ADE)は、抗体がウイルス中和ではなく感染促進に働く逆説的現象である。SARS、MERS、RSウイルスのワクチン開発で確認され、開発が中止された。mRNAワクチン開発者ロバート・マローン博士は、接種6ヶ月後の鼻咽頭ウイルス量増加をADEの兆候と指摘した。フランスの研究(2021年8月)では、武漢株用ワクチンがデルタ株に対して中和抗体の親和性を失う一方、促進抗体の親和性が劇的に上昇することが判明した。高接種率国で入院患者の大半が接種済みという事実がこれを裏付ける。
静脈洞血栓症と心筋炎
脳静脈洞血栓症(SVT)は主に若年女性に発症し、激しい頭痛と神経症状を呈する。心筋炎は主に若年男性に発症する。パウル・エーリッヒ研究所の報告(2021年8月)では、131,671件の有害事象報告中、心筋炎が多数を占めた。イスラエルでは148例の心筋炎が報告され、ほぼ全例が入院を要した。ハイデルベルク大学の病理学者シルマッハ教授は、接種後2週間以内の死亡40例を解剖し、30〜40%がワクチン死と結論づけた。しかし系統的剖検は行われず、真の被害規模は不明である。
停滞するキャンペーン
ドイツでは23,000人の開業医がワクチンキャンペーンから撤退した。日常診療で深刻な有害事象を目撃したからである。2021年9月、米国FDAの諮問委員会は、ブースター接種の全年齢承認を16対2で否決した。スティーブ・カーシュの分析では、VAERSデータの過少報告を補正すると、米国で15万人以上がワクチンで死亡した可能性がある。にもかかわらずRKI所長ヴィーラーは「永続的ブースター接種」を宣言した。オーストリアは人口900万人に対し4,200万回分を購入しており、5回接種が既定路線である。
ブースター接種
2021年9月、オーバーハウゼンの老人ホームでブースター接種後、90人中10人が重篤化し2人が心停止した。北ライン医師会は会員医師に「慎重な判断」を促す異例の書簡を送った。しかしドイツ全土でブースターキャンペーンは続行された。バクディ教授の警告通り、複数回接種で補体系が活性化し、血管損傷が激化する。初回接種では主にキラーT細胞が作用するが、2回目以降は既存の大量抗体が補体カスケードを始動させ、血管壁に穴を開ける。そこからmRNA粒子があらゆる臓器に拡散し、脳・肝臓・心臓の細胞が攻撃対象となる。
第2章 ナラティブ
ゴールドラッシュ
mRNA技術を「ワクチン」と法的に再定義したことで、製薬業界は巨大市場を獲得した。コンピュータでデザインし数セントで製造できる物質が、国家の全額負担で全人類に注射される。しかし成功には4つの前提条件があった。(1)mRNA技術の「ワクチン」としての承認、(2)パンデミック定義の変更(死者数から検査陽性数へ)、(3)新診断法(PCR)、(4)政治的同調圧力とメディア統制。WHOは2009年以降、民間資金(ビル・ゲイツ財団等)に依存し、パンデミック定義から「膨大な死者数」の文言を削除した。集団免疫の定義も、自然感染による獲得から「ワクチン接種による獲得」に書き換えられた。
画一化
2019年10月、ジョンズ・ホプキンス大学・世界経済フォーラム・ゲイツ財団主催のEvent201で、武漢発パンデミックのシミュレーションが行われた。中心戦略は「誤情報との戦い」であった。中国とWHOが連携してイタリア・ベルガモの状況を劇的に演出し、西側諸国はロックダウン政策を採用した。ドイツ政府の諮問機関は当初から多様な科学的意見を排除し、ドロステンとラウターバッハのみを重用した。シュラッペ教授ら独立系専門家は「データは紙の価値もない」と批判したが、無視された。内務省の内部文書(後に暴露)は「ショック効果」による国民動員を指示していた。
診断法PCR
PCR検査は微量のウイルスRNA断片を指数関数的に増幅する。10サイクルで約1,000倍、20サイクルで約100万倍、30サイクルで約10億倍、40サイクルで約1兆倍になる。ドロステンは当初から40サイクル以上を推奨したが、35サイクル以上では偽陽性率が90%に達する。2021年1月、WHOは高CT値の問題を認めたが、ドイツでは修正されなかった。ポルトガル控訴裁判所は、PCR検査に基づく隔離を違法と判断した。連邦会計検査院の報告では、2020年にCOVID患者は病床の2%、集中治療床の4%を占めたに過ぎない。「感染者数」は検査数で操作可能であり、科学的根拠に乏しい。
半可通の知識
2021年6月、メルケル首相は議会質疑で「SARS-CoV-19」と言い誤り、PCR検査とCT値の関係を逆に説明した。「CT値が25以上なら感染性、25以下なら非感染性」と述べたが、実際は逆である。CT値は患者の病状ではなく、検査機関が設定する増幅回数である。メルケルは「CT値が病気の経過で上下する」とも述べたが、これも誤りである。公共放送は首相の無知を「言い間違い」と擁護し、質問した議員を「知識不足」と攻撃した。医師である知人も、mRNA技術を全く理解せず従来型ワクチンと混同して接種を受けていた。政策決定者が基礎を理解していないことは、危機対応の正当性を根底から揺るがす。
殺人ウイルスと変異株
コロナウイルスは常に変異する。GISAIDデータベースには武漢株から派生した4,000以上の変異株が登録されている。WHOはアルファ(英国)、ベータ(南ア)、ガンマ(ブラジル)、デルタ(インド)等を「懸念される変異株」と命名し、メディアは各々を「新たな脅威」と報じた。しかし変異は自然現象であり、ワクチン圧力下でさらに加速する。ラウターバッハ自身が「大量接種は変異圧を高める」と認めた。ファイザーCEOは「新変異株に対応する改良ワクチンを95日で開発できる」と述べ、永続的ワクチン・サイクルを示唆した。ゲイツ財団は「次のパンデミックに備え各国に巨大ワクチン工場を建設する」と表明している。
第3章 政治
共犯関係
政府は一度始めた政策から後戻りできない。誤りを認めれば政治生命が終わるからである。ジャーナリストのミロシュ・マトゥシェクは「政治・科学・メディアの三者は、COVID物語を必要としている。物語が崩壊すれば、三つの柱すべての信頼が崩壊する」と指摘する。製薬業界の利益、政治家の保身、メディアの既得権が一致し、後戻り不可能な共犯関係が形成された。2020年3月の初動判断ミスを認めることは、18ヶ月の自由制限、経済破壊、精神的被害をすべて不要だったと認めることになる。中道左派から保守まで全政党がロックダウンを支持したため、野党による批判も機能しなかった。
ロックダウン
WHOはかつてロックダウンを推奨していなかった。中国が武漢で軍事的封鎖を実施し、欧米メディアがその「成功」を称賛したことで、西側も追随した。しかしダグラス・アレン教授(サイモンフレーザー大学)の80研究のメタ分析では、ロックダウンの効果は「せいぜい僅か」で、コストが便益を大きく上回った。1年後、死亡率とロックダウン厳格度に相関は見られなかった。スウェーデンや米国の一部州はロックダウンを実施せず、同等かより良い結果を得た。ドロステンは2021年9月のポッドキャストで本音を漏らした。「ポルトガルとスペインは本物のロックダウン、つまり軍がパトロールするロックダウンをした。だから接種率が高い。ドイツはそれをしなかったから接種率が伸びない」。
まやかし
「COVID死者数」と「ワクチン死者数」の計上基準は不公平である。PCR陽性で死亡すれば原因を問わず「COVID死」とされるが、接種後の死亡は「因果関係不明」とされる。IGES研究所のホイスラー博士は、「公式COVID死」の80%は、陽性判定から5週間以上経過しており、COVIDが死因ではないと推定した。つまり古い陽性記録が死亡時に引っ張られているのである。平均寿命は83歳、COVID死の平均年齢も83歳である。致死率は0.2%に過ぎない。連邦統計局の特別調査でも、2020年の超過死亡は「グリッペ2018の水準に達しなかった」とされる。マルセル・バルツの「生データにおけるパンデミック」分析は、全データから「パンデミック」が存在しなかったことを示した。
ワクチン接種が自由をもたらす
政府は当初「任意接種、差別なし」と約束したが、段階的に圧力を強化した。「倍加時間」「R値」「インシデンス値」と目標が次々変わり、最後は「接種率」のみが問題とされた。3G(接種・回復・検査)から2G(接種・回復)へ、そして1G(接種のみ)への移行が進む。しかし接種証明は6ヶ月で失効し、永続的ブースターが必要となる。オーストリアは人口900万人に4,200万回分を購入した。デジタル監視なしにこのシステムは機能しない。移動・入店・集会のたびにQRコードスキャンが要求される。CBDC(中央銀行デジタル通貨)と組み合わせれば、中国式社会信用システムが完成する。
コロナの奇跡
2021年11月、ドイツの接種率70%到達時、新規感染は前年同期の3倍に達した。接種率79%のブレーメンは最高のインシデンス値を記録した。一方、接種率2〜5%のアフリカ諸国は平穏である。シュピーゲル誌は「アフリカのコロナ奇跡」と題し、ナイロビのスラムで66%が既感染・回復済みで、致死率が欧米の20分の1であることを報じた。ケニアの疫学者ングレは「自然免疫の方がワクチンより効果的」と結論づけた。イスラエル、マルタ、ジブラルタル等の高接種国で感染・入院が急増する一方、未接種のアフリカは安定している。この逆説は主流メディアでほとんど議論されない。
スケープゴート
「未接種者のパンデミック」という物語が構築された。シュパーン保健相とヴィーラーRKI所長は「95%の入院患者が未接種」と主張したが、統計操作による錯覚である。接種者は症状がある時のみ検査され、未接種者は常に検査される。ミュンスターの2Gクラブで83人の接種済み者が集団感染した事実は、物語を覆した。にもかかわらずラウターバッハは「接種済みの高感染率は、未接種者を放置すれば即座に感染・発症することの証明だ」とツイートした。イスラエル保健相ホロヴィッツは「グリーンパスに医学的正当性はない。未接種者に圧力をかけるためだ」とマイクオフの会話で認めた(録音が流出)。
魔女狩り
ゼーダー州首相は「クエルデンカーは災いをもたらす」と非難し、憲法擁護庁の監視対象とした。元大統領ガウクは反対者を「バカ」と呼んだ。世界医師会長モンゴメリーは「未接種者は社会に害をなす愚か者」と述べた。FDP政治家シュティナーは「接種拒否者は危険な社会の害虫だ」とツイートした(後に削除)。ベルリン統合労働社会局の危機対策本部長ザイベルト(左派党)は「未接種者には空気を薄くしなければ。レストラン、鉄道、娯楽施設、美術館、劇場、映画、飛行機、クリスマス市場は一切禁止」とツイートした。サッカー選手キミッヒが未接種を表明すると、11分間の特別番組で攻撃された。心理学者メシュニヒはTwitterから「未接種者リスト」や「収容所に入れろ」「撲殺すべき」等の投稿を収集した。
第4章 メディア
世論の戦い
主流メディアは一致してワクチン推進の立場を取った。Focus誌のシュタインガルトは「未接種者の咽頭はウイルスの温床」と書き、Spiegel誌のブローメは「社会は未接種者を指さすべき」と主張した。Welt紙のローゼンフェルダーは「リスク層が接種済みなので、もはやCOVIDは鼻風邪に過ぎない」と断言した。しかし高齢者施設で接種済み者が次々死亡し、高接種率国で入院が激増している。批判的記事は検閲・削除された。Twitterは「誤情報」として医学的に正確な投稿もブロックした。Der Spiegel誌は「接種済みのウイルス量は未接種と同程度」という研究を報じながら、同じ記事で「ブレイクスルー感染は非常に稀」と矛盾する主張を併記した。
麻痺させるコンセンサス
SWR(南西ドイツ放送)職員オーレ・スカムブラクスは、公開書簡で「もう黙っていられない」と内部告発した。「かつて尊敬されたウォダルグ博士は、一夜にしてアルミホイル帽子のバカ者にされた。ファクトチェッカーが彼を中傷した」。スカムブラクスは未回答の質問リストを提示した。なぜ自然免疫が無視されるのか、なぜEvent201が陰謀論扱いされるのか、なぜ内務省の「ショック文書」が公開されないのか、なぜブレーメン(最高接種率)が最高感染率なのか、等。SWRは彼を「音響デザイナーで編集には関与していない」と矮小化し、後に解雇した。ルドルフ・アウグシュタイン財団の研究では、報道の47%を政治家が占め、科学者は19%、患者は1.2%に過ぎなかった。
プロパガンダ・マトリックス
コミュニケーション学者ミヒャエル・マイエン教授(ミュンヘン大学)は、チョムスキーのメディア批判を援用し、5つのフィルター理論を提示した。第4フィルター「対空砲火(Flak)」は、望ましくない情報を撃墜する機能である。ベーマーマン、レストレ、ウトフ等のコメディアンが「対空砲」要員として機能した。ベーマーマンはマルクス・ランツの番組でケクレとシュトレークを「何も発表していないハレの微生物学者」と攻撃し、「人間嫌悪に染まった意見にプラットフォームを与えるのは問題」と述べた。Correctiv等の「ファクトチェッカー」は製薬業界資金で運営され、PCR問題を「デマ」と断じた。マイエンは「科学は真理ではなく権力の産物」とフーコーを引用する。
社会危機
ドイツ社会は世代間トラウマに苦しむ。戦争体験を消化できなかった親世代(沈黙世代)が、ベビーブーマー世代に恥と罪悪感を伝達した。さらに68年運動とジェンダー研究が伝統的価値を破壊し、教育水準が低下した。デジタル過剰刺激が注意欠陥を生み、熟考が不可能になった。結果、権威主義的性格(エーリッヒ・フロム)と正常病理(ハンス=ヨアヒム・マーツ)が蔓延した。「偽りの自己」に生きる人々は、自己認識がなく同調圧力に弱い。自分が受けた屈辱を他者に転嫁することで、一時的に恥を軽減する。マスク・手指消毒・ワクチンは強迫的儀式となり、逸脱者への攻撃性が正当化される。心理学者メシュニヒは、これをハンナ・アーレントの「悪の凡庸さ」の再来と見る。
宗教の代替物
世俗化社会は新しい宗教を必要とする。気候危機とパンデミックが終末論の役割を果たし、科学者が司祭階級となった。ドロステンとラウターバッハが説教し、マスクが聖具、ワクチンが聖餐となった。社会学者メシュニヒは「接種は聖体拝領であり、信者は恭しく受け取る」と分析する。SNSには「#vaccinated」バッジをつけた「ヴァクシニスタ」が溢れた。スイス紙Tagesanzeigerは「接種から高揚感(Impf-High)」と題し、「接種会場は希望が芽生える、コロナ苦悩世界で最も幸せな場所だ」と報じた。臨床心理学教授マティアス・デスメ(ゲント大学)は、これを「集団形成」と呼ぶ。孤立と不安に苦しむ大衆が、共通の敵(ウイルス、未接種者)への攻撃を通じて擬似的連帯を得る。しかしこの過程は最終的に自己破壊に至る。
結びの考察
デスメ教授は「全体主義体制は最終的に自己を食い尽くす」と警告する。技術主義的世界観(クラウス・シュワブの「グレート・リセット」)は、機械論的思考の最後のあがきである。量子物理学以降の全体論的科学は、生命を複雑系として理解する。ウイルスは敵ではなく人体の「ウイロム(ウイルス叢)」の一部であり、共生が解である。哲学者グンナー・カイザーは6つの対抗策を提案する。(1)同調圧力からの距離、(2)メディアからの距離、(3)自然との接触、(4)瞑想と自己認識、(5)同志との連帯、(6)対話による橋渡し。平和研究者ダニエーレ・ガンザーは、三つの恐怖(病気、独裁、貧困)を相互に認め合うことを提案する。基本権は特権ではなく、市民であることの本質である。ドイツ基本法第20条4項は「この秩序を廃止しようとする者に対し、すべてのドイツ人は抵抗する権利を有する」と定める。カナダOCLAの科学者グループ(ランクール博士ら)は「未接種者への書簡」で、抵抗の正当性を擁護した。
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