鉛の危険性(認知症・アルツハイマー)

鉛中毒とリスク

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概要

ja.wikipedia.org/wiki/鉛

鉛は地球上のいたるところに偏在しており、歴史的に古くから神経毒性を有する金属として知られている。

現在では健康被害をもたらす地球環境上の問題金属としてみなされている。

曝露源

主な曝露源は、汚染食品、水、古い住宅の鉛を含んだ塗料、工業排出など。

曝露による障害

鉛中毒は、中神経系に影響を与え様々な行動障害、学習、記憶障害、認知障害などの有害な作用をもたらす。

出生前のカドミウム曝露は特に懸念されており、カドミウムは胎盤を通過して出生前の胎児の神経発達への影響、自然流産、早産、低出生体重のリスクを高める。

診断

尿中、血漿中の鉛は、低用量曝露では非常に不正確。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23443239

尿中鉛

尿中の鉛と血清の鉛には相関があり、環境からの鉛曝露の場合には、尿中鉛を指標として用いることが可能だが、概算であるため注意が必要。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18813691

EDTAチャレンジ試験

EDTA投与による幼児の尿中濃度は許容可能な間接的指標として役立つ。血中鉛は優れた識別能力を示さなかった。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/2494797

チャレンジテストへの批判

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3846974/

浸透圧調整による尿中鉛評価

尿中鉛、ヨウ素、カドミウム、ヒ素のモニタリングは、クレアチニン調整よりも浸透圧調整による評価がより堅牢である。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27286873

参考値

血清鉛

リコード法 2mcg/dl未満

標準 全年齢 0~4.9mcg/dl

成人(16歳以上) 45mcg/dlを超える場合にキレート療法が検討される。

www.mayocliniclabs.com/test-catalog/Clinical+and+Interpretive/113401

尿中鉛

24時間あたり125mcg未満の鉛の尿中への排泄は、重大な鉛曝露とは関係ない。

24時間あたり125mcgを超える鉛の尿中排泄は、通常、蒼白、貧血、およびその他の鉛毒性の証拠として関連する。

尿中鉛(クレアチニン比)

リコード法 1mcg/g未満(推定値)

2mcg/g(クレアチニン)以下

4mcg/g(クレアチニン)未満の尿中排出は深刻な鉛曝露とは関連しない。

4mcg/g(クレアチニン)を超える尿中排出は、通常、蒼白、貧血、その他の鉛中毒と関連する。

www.mayocliniclabs.com/test-catalog/Clinical+and+Interpretive/48547

毛髪中の鉛

リコード法 2.0mcg/g以下(推定値)

5.0mcg/g以下

10.0mcgを超えている場合、重大な鉛曝露を示している。

www.mayocliniclabs.com/test-catalog/Clinical+and+Interpretive/8495

鉛による認知症リスク

神経伝達系への影響

鉛の神経毒性は、ドーパミン作動性、コリン作動性、グルタミン酸作動性などの神経伝達への影響と関連している。

www.hindawi.com/journals/bmri/2014/840547/

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12835126

シナプス可塑性の低下

慢性的鉛の曝露は、海馬のNMDA受容体依存性の長期増強を阻害し、発現を変化させる。

NMDA受容体のサブユニットのひとつのシナプス可塑性を損ない、BDNFシグナル伝達を阻害し、学習と記憶機能を低下させる。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21042954

酸化ストレス・Ca2+の撹乱

鉛への曝露は酸化ストレスを引き起こし、Ca2+シグナリングを混乱させる。

europepmc.org/abstract/med/22526509

エピジェネティクス発現の低下

発達中の脳の鉛曝露は、DNAの高い酸化的損傷をもたらし、アルツハイマー病関連遺伝子のエピジェネティック発現に影響を与える

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18171917/

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22272629/

神経変性疾患へのリスク

鉛、マンガン、溶媒、特定の農薬はミトコンドリアの機能不全、および金属ホメオスタシスの変化、αシヌクレインの凝集等複数のメカニズムにより神経変性疾患のリスクを高める。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25914621

認知機能への影響

血清鉛

血清鉛濃度は、アルツハイマー病患者、認知症患者の単語リスト想起および単語リスト認識と有意に相関。

journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/1533317513506778

アルツハイマー病患者の血清鉛、カドミウム、水銀、ヒ素は認知機能の異常とは直接的には関連していなかったが、

血清鉛レベルは、言語記憶スコアと有意な負の相関があった。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24164932/

骨に蓄積した鉛

骨に蓄積した鉛のレベルは高齢者の認知能力スコアの低下と関連する。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16688005/

オートファジー誘導による学習記憶障害

鉛曝露はラットの小胞体ストレスを誘導し、タウの過剰リン酸化、αシヌクレインの蓄積を引き起こし得る。鉛の神経毒性はオートファジーを誘導することにより海馬におけるアポトーシスを増強し、ラットの学習と記憶能力を損なう可能性がある。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22811615

鉛曝露による細胞アポトーシスはmTORC1経路の阻害によって活性化される。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25686247

経口避妊薬

経口避妊薬を服用している女性では、男性および経口避妊薬を摂取していない女性と比べて鉛の排泄量が少ない。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/3222694/

発汗によって排出される鉛

鉛の排出経路は尿ではなく、汗や胆汁である。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/3222694/

汗中の鉛濃度は、血中鉛、尿中鉛の上昇ではすぐには反映されないが、長期的な追跡調査では汗中の鉛が上昇した。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/1754878/

汗中の鉛の3分の1~2分の1が高分子と複合体を形成している可能性があり、発汗による鉛は天然または合成キレートによる結合によって排出されている可能性がある。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/3563484/

サウナ

サウナは作業中に浸透した鉛等の有毒な物質の排出を増加させ、臨床的な改善をもたらした。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/1866932/

運動

自転車による運動によって汗中の鉛が増加

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/1882228/

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