アデュカヌマブの有効性を示せず バイオジェン社が報告したEMERGE試験およびENGAGE試験の分析 2019年12月

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Failure to demonstrate efficacy of aducanumab: An analysis of the EMERGE and ENGAGE trials as reported by Biogen, December 2019

同様に、高用量に無作為に割り付けられた被験者が14セットの輸液をすべて受けた場合に限定したENGAGE解析では、ENGAGEのintention to treat解析と比較して、高用量アデュカヌマブ対プラセボの差の点推定値を大きくし、信頼区間を大きくする要因となったのは、プラセボ群の減少幅が大きかった(-1.79対-1.55CDR-SBポイント)ことであった(表1,右欄3)。さらに、高用量アデュカヌマブ治療を14回受ける機会があったENGAGE試験のサブセットにおけるプラセボ群のパフォーマンスの変化は、アデュカヌマブ曝露量や78週間観察されたプラセボ群の参加者の割合に起因するものではない。プラセボ群の認知機能のばらつきと高用量アデュカヌマブへの曝露のばらつきのどちらが不一致の結果の真の説明になるかは、もちろん我々にはわからないが、スポンサーにもわからない。その場しのぎの観察では、因果関係を証明することはできない。確かに、AβPETの減少の程度(アデュカヌマブの効果を裏付ける)など、事後的に得られた他の事実を適用することで、将来の試験に対する期待感が高まるかもしれないが、ENGAGE試験の有効性の主張に対する否定的な影響を軽減することはできないだろう。

最後に、プラセボ群11名、低用量群14名、高用量群11名という少数の被験者を対象に実施されたタウ(トレーサーMK6240を用いた)PET試験の結果が、有効性の主張に関連している。2つの試験でプールされたデータでは、内側側頭部のタウ蓄積に用量反応関係が認められた。2019年12月のバイオジェン社のプレスブリーフィングでは、認知機能との相関関係は示されなかった。PETによるタウの用量相関的な減少は興味深く、ターゲットエンゲージメントをさらに裏付けるものであるが、サンプルサイズが小さいことと、認知機能のアウトカムが非常に不均一であることとが相まって、特に低用量アデュカヌマブでもタウ蓄積が減少したことから、このバイオマーカーが認知機能の代替となり得るかどうかを知ることは困難である。臨床的有効性が証明されていない中で、「予測される」バイオマーカーの変化を示すことは、単に概念モデルの一部を再現しているに過ぎず、有効性の主張を裏付けるために用いることはできない。

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