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リコード法の難易度を決定する10の要因

36の因子 種類と数

リコード法で想定されているアルツハイマー病障害の数が多ければ、やはりそれだけ検査も治療も必要となりむずかしさは増す。

また、その障害の種類や深刻さによっても対処が難しいものも存在する。

さらに日本においてはリコード法で想定されている検査項目のすべてを行うことは不可能。

半分の検査ができれば良いほうで、国内では8割程度が限界となる。

特に毒素、CIRS関連の検査に一部日本では受けることができない項目があり、CIRSの専門家が日本に存在しないことも相まって、把握することを難しくている。

高齢者・超高齢者

アルツハイマー病は本質的に加齢疾患であり、歳を重ねるにつてアルツハイマー病36の穴も大きく数も増加する。

また心理的要因として高齢者(80歳以上)ではそれよりも若い年齢での発症者に比べると、新しい生活を取り入れることに対する抵抗感が大きく、改善を感じるまでの期間も長いため、それまで努力を続ける意思を持ち続けることも難しくなる。

しかし、高齢であることそれ自体は、改善の不可能性を意味するわけではない。

適切にどこに穴(障害要因)があるのか見つけ、粘り強く強く対処していけば、改善可能性は十分にあり、80歳を超える年齢で大きく改善を示した例もけして少なくはない。

進行ステージ

早ければ早いほど改善回復の可能性は高まる、つまり遅くなるほどむずかしくなる。

リコード法が適切に行われるなら、MCI・SCIであればほぼ全員に改善が見られる。

初期アルツハイマー病では一定の人々が元の生活を取り戻すことができる。

中期では限定的な改善可能性となる。

末期においては、一部の患者さんで著しい改善は示されているが、まったく正常な水準までの回復は現在のリコード法ではむずかしい。

これは、末期の患者さんの病理学的な改善の困難さだけではななく、リコード法の実行自体が難しくなることも大きな要因として加わる。

中期・後期では、検査の徹底が必要であり、かつ実行できるか環境がどの程度整っているかを見極める必要がある。

リコード法 進行ステージにおける改善可能性と課題

その他の病理・異常タンパク質

アルツハイマー病と診断されていても、実際には半数以上の人において、アミロイドβ以外の異常タンパク質(レビー小体、TDP-43)が混在していることが、いくつかの研究で報告されている。

リコード法はアルツハイマー病の治療として開発されたプログラムであり、当然のことながら参加者の多くもアルツハイマー病患者であるため、その他の認知症または神経変性疾患についての治療プロトコルはデータとして十分積み上げられていない。

アルツハイマー病とは異なる疾患が混在している場合、アルツハイマー病に寄与する36の因子に対応しただけでは大きな改善は期待できないかもしれない。

ただし、アルツハイマー病はレビーやパーキンソン、前頭側頭葉変性症などの異なる神経変性疾患と共通する基礎疾患、代謝障害を抱えており、リコード法のような機能性医学はそれらの改善を試みる根治療法である。

そのため、その他のタイプの認知症・神経変性疾患において改善効果があったとしても不思議はなく、実際、その他の疾患においても多くの改善例が報告されている。

その他の疾患の併発

腎臓疾患、肝臓疾患、乳がんの手術歴、心疾患など、異なる疾患履歴または併発して治療中である場合。

投薬、薬物アレルギーによるサプリメントが摂取できない、膝を痛めて運動ができないなど、リコード法の治療に制限が加わる場合も、難易度を増加させる要因となる。

リコード法に協力的な病院が見つからない

英語というハードルと機能性医学の分野が日本でほとんど普及していないことから、リコード法認定医の供給がまったく需要に追いついていない。

リコード法は、一度検査をして終わりというわけではなく、追跡検査であったり、一般の病院では難しい薬剤などの処方が求められる。

そのため、近場で協力的な病院が見つかることが理想だが、認知症患者さん本人で、遠くまで足を運ぶことを敬遠する人は少なくない。

リコード法認定医のクオリティー

リコード法認定医の資格はさほどむずかしいテストを必要とするわけではなく、リコード法認定医の質に大きな差があることがアメリカで問題になっており、日本国以内でも同様の問題が見受けられる。

またレベルの問題だけではなく、リコード法認定医がリコード法とは異なる治療方法を優先させたりといった問題も浮上しているようだ。

本人・介護者・家族の協力

本人の強烈な意志

リコード法に期待して始めようとする方は介護者の方が多い。当然のことながら患者本人のライフスタイルの変更を伴うため、介護者だけではなく本人の強い意志もなければ実行は非常に困難となる。

また患者本人と、介護者だけではなく、その他の家族の協力が得られるかどうかもうまく実施できるかどうかを大きく左右する。

介護者だけでなく家族も

このあたりの意思確認を曖昧なままにスタートして、後で患者さんを挟んで家族同士、親戚と議論になり失敗するケースをいくつか見ている。

この綱引きに入ってしまうと、最初は意志を固くして始めた患者さん本人もリコード法の手間暇に嫌気をさして諦める側にまわってしまうことがある。

そのため介護者本人だけでなく、あらかじめ周囲の人間からの協力への合意を得ておくことも重要となってくる。

リコード法に対する理解

周囲に頼ることがむずかしい

リコード法は現代の基礎医学を受け継いでいる一方で、特に臨床的な応用の面で現代医療への批判に立つ。そのためごく世間で一般的に出回っている医療情報であったり、臨床医である一般のお医者さんなどには頼ることがむずかしい。

リコード法は検査項目(バイオマーカー)の改善を目標として行っていく治療法であるため、お医者さんに頼れない場合個人で読み解いて実行していかなければならない。

改善効果の理解

進行抑制ができるだけでも本来は驚異的な事実なのだが、それは本来アルツハイマー病がどのように進行していくかという知識があって初めてリコード法の技術的、思想的理解の価値を理解できる。

またアルツハイマー病が改善したケースにおいても、アルツハイマー病治療の異常なむずかしさが理解されていないことから、過小評価となってしまうことも多い。

継続における理解の重要性

そのため消極的な改善を示すケースでは、最初は飛びついて続けることができたとしても、途中で気持ちが揺れ動くことになり、維持していくことが心理的にむずかしくなる。

これまで、多くのリコード法実践者を見てきて、一定期間が過ぎて辞めていく人の圧倒的多数は理解不十分に初めてそのまま理解を深めずに継続してしまう傾向にあるように見える。

経済的問題

自費診療ゆえの高騰化

社会的なコストとして見た場合、リコード法は得られる対価を考えればけして高いものではない。一般的に認知症患者さんの経済的費用は診断されてから亡くなるまでに平均的に3000万円以上かかると考えられている。

介入時期にもよるがリコード法のコストは10分の1にも満たない。早期であればむしろ患者本人が経済活動に加わることが可能になるため、プラス終始になる可能性もあり、リコード法の普及は、人道的にも経済的に大きな救済効果をもつ。

しかしリコード法の検査も治療も、そのほとんどすべてが保険などによってはカバーされないため、一患者家族としては支出費用が、特に初期の検査などでは大きくかかる。

また自費診療であることが多いため、クリニックが自由に価格を決定することが可能であることから多額の費用がかかってしまうケースも少なくない。

自ら検査機関を探し出し、多くのことを自力で行えば費用を抑えることも可能だが、その判断のむずかしさも伴う。