
英語タイトル:『Musical Truth 2:The Story Continues』 Mark Devlin 2018
日本語タイトル:『ミュージカル・トゥルース2:続編』 マーク・デヴリン 2018
目次
- 第1章 アシッド・レイン / Acid Reign
- 第2章 エレクトロニック・エヴァンジェリズム / Electronic Evangelism
- 第3章 フール・ミー・ワンス / Fool Me Once
- 第4章 騙された気分かい?おやすみ! / Ever Get the Feeling You’ve Been Cheated? Goodnight!
- 第5章 ヘヴィー・ヴァイブス / Heavy Vibes
- 第6章 サイマティクスと音の科学 / Cymatics and the Science of Sound
- 第7章 神聖なものはないのか? / Is Nothing Sacred?
- 第8章 「ポール」はポールなのか? / Is ‘Paul’ Paul?
- 第9章 では、私からおやすみなさい、そして彼からもおやすみなさい / So It’s Goodnight From Me, And It’s Goodnight From Him
- 第10章 同じ事柄、別の10年 / Same Shit, Different Decade
- 第11章 最終章は…書かれるのを待っている / The Final Chapter … Is Waiting To Be Written
本書の概要
短い解説:
本書は、主流音楽産業が大衆の操作とマインド・コントロールにどのように利用されてきたかを追求した、マーク・デヴリンの『ミュージカル・トゥルース』の続編である。前作に引き続き、さまざまな音楽ジャンルと時代を分析し、文化的・精神的プログラムの隠された意図を暴くことを目的とする。
著者について:
マーク・デヴリンは英国を拠点とするクラブ/ラジオDJ、音楽ジャーナリスト、作家である。2010年の「意識の目覚め」をきっかけに、この世界の真実と音楽産業の関わりに着目。自身の経験と調査に基づき、ポップカルチャーを通じた社会的エンジニアリングと隠されたアジェンダをテーマに、講演、ポッドキャスト、執筆活動を行っている。
テーマ解説
- 主要テーマ:音楽産業における社会的エンジニアリングとマインド・コントロール。
- 新規性:エレクトロニック・ダンス・ミュージック(EDM)、パンク、ヘヴィメタルなど、多様なジャンルへの分析の拡大。
- 興味深い知見:有名人の偽装死や「代役」説(ポール・マッカートニー、プリンス等)を含む、音楽界の陰謀論的解釈。
キーワード解説
- サイマティクス:周波数や振動が物質(現実)に及ぼす影響を研究する科学。音楽とマインド・コントロールの根底にある原理とされる。
- 文化的エンジニアリング:音楽やファッションなどの文化を通じて、大衆の意識や行動を意図的に形成・操作すること。
- オカルト・シンボリズム:音楽ビデオやパフォーマンスに隠された、悪魔崇拝や秘密結社に関連する象徴的メッセージ。
3分要約
『ミュージカル・トゥルース2』は、前作で提起されたテーマをさらに深堀りし、音楽産業が大衆の意識と行動を操作するための洗練されたツールとして機能しているという主張を展開する。著者のマーク・デヴリンは、自身のDJ・音楽業界での経験と広範な調査に基づき、ポップスターからカルト的シーンまで、あらゆるレベルで働く「エンジニアリング」の手法を暴露する。
本書はまず、アシッド・ハウスとそれに続くエレクトロニック・ダンス・ミュージック(EDM)の勃興を分析する。これらは単なる音楽的な流行ではなく、ドラッグ文化、集団的陶酔、精神的な空虚さを促進することで、若者を従順で消費主義的な存在に変えるための、世界的な「精神的サイオペレーション(心理作戦)」の一端であったと論じる。EDMフェスやクラブ文化は、現代の儀式的な場として機能し、現実からの逃避と思考停止を促す。
続いて、パンク・ロックとニュー・ウェーブといった「カウンターカルチャー」とされるジャンルでさえ、支配的なシステムによって許可され、管理され、そのエネルギーを中和するために利用された「制御された反乱」であったと主張する。同様に、ヘヴィメタルと悪魔崇拝や暗黒オカルトとの関連は、単なるショック戦略ではなく、若者を特定の精神的・反キリスト教的価値観に導くための意図的なものと解釈される。
音そのものの力を理解する上で重要な概念として「サイマティクス」が取り上げられる。特定の周波数や音響パターンが人間の意識や生理に直接影響を与え得るというこの科学は、音楽が感情や行動をコントロールする強力な媒体である理由を説明し、産業的な音楽が聴衆を特定の状態(従順、興奮、無感覚など)に誘導するために利用されている可能性を示唆する。
さらに、ヒップホップの初期から現代に至るまで、フリーメイソンリーなどの秘密結社の影響や、暴力的・物質主義的・退廃的なメッセージへの意図的な「毒入れ」が行われてきたと論じる。また、音楽史に残る謎、特にポール・マッカートニーは1960年代後半に死亡し別人と入れ替わったという「ポール死亡説」を詳細に検証し、同様のパターンがプリンスやジョージ・マイケルの「死」の周囲にも見られると主張する。
最終的に著者は、1980年代のポップ・ビデオに隠されたシンボリズムの分析を通じて、これらの操作が何十年も前から一貫して行われてきたことを示し、読者に「最終章」を書くのは我々自身であると訴える。支配的なナラティブを盲目的に受け入れるのではなく、情報を探求し、意識を高め、真の意味での自立した思考と行動を取り戻すことが、人類の未来を決定すると結論付ける。
各章の要約
第1章 アシッド・レイン
アシッド・ハウス文化の登場は、単なる音楽の流行ではなく、世界的なエレクトロニック・ダンス・ミュージック(EDM)への道を開いた、計画的で「精神的な」心理作戦であった。この章では、アシッド・ハウスが、ドラッグ(特にエクスタシー)の使用、集団的陶酔、精神的な空虚さと結びつき、若者を従順で消費主義的な存在へと導くためのツールとして利用された過程を分析する。これは、ロックンロールやその他のジャンルで過去に行われてきた系統的な操作と類似したパターンである。
第2章 エレクトロニック・エヴァンジェリズム
エレクトロニック・ダンス・ミュージック(EDM)を通じたマインド・コントロールと社会的エンジニアリングをさらに掘り下げる。巨大化したEDMフェスティバルやクラブ・イベントは、現代における儀式的な場として機能し、参加者を集団心理状態に誘導する。反復的でトランス誘発的なビート、視覚効果、そしてしばしばドラッグと組み合わさることにより、批判的思考を停止させ、現実からの逃避と感覚的な没入を促す。この環境は、商業主義と支配的なイデオロギーへの無意識の服従を強化するために設計されている。
第3章 フール・ミー・ワンス
音楽シーンにおける文化的エンジニアリングと「生涯役者」の概念を探る。多くのトップアーティストや文化アイコンは、単なる実力者ではなく、事前に選ばれ、育てられ、大衆の意識を形作るために仕組まれた「役者」である可能性が高い。音楽産業は、一見「自発的」に見える文化運動や流行を創造・管理し、そのエネルギーを体制にとって無害な方向へと導き、真の反抗を中和するシステムとして機能している。
第4章 騙された気分かい?おやすみ!
パンク・ロックとニュー・ウェーブが、いかにしてカウンターカルチャーの「制御グリッド」を維持するために利用されたかを検証する。パンクの反体制的・破壊的なエネルギーは、体制に対する真の脅威となる可能性があったが、結局は音楽産業によって商品化・管理され、その本来の力を奪われた。パンクやニュー・ウェーブの多くの主要なアーティストは、主流メディアと密接に結びつき、彼らの「反乱」は承認され、無害化されたショーとして上演されたのである。
第5章 ヘヴィー・ヴァイブス
ヘヴィメタルが悪魔崇拝や暗黒オカルトと関連付けられることにはどの程度の正当性があるのか、そしてそもそもなぜ音楽シーンとこれらの要素が結びつくのかを考察する。この章では、多くのメタル・バンドが使用するオカルト的イメージや歌詞が、単なるショック効果や商業的戦略を超えて、若者の聴衆を特定の精神的・反キリスト教的価値観へと意図的に導くためのものだった可能性を論じる。メタルシーン全体が、より大きな闇のアジェンダのための「霊的な牧草地」として機能している。
第6章 サイマティクスと音の科学
現実の構築要素である音の周波数科学であるサイマティクスが、音楽とマインド・コントロールの根底にある原理であることを説明する。特定の周波数が物質的形状(砂や水のパターン)を形成し、また人間の意識や体の状態に直接影響を与え得る。この原理を理解することで、音楽が感情、思考、さらには集団行動を操作するのにいかに効果的なツールとなるかが明らかになる。主流のポップ音楽は、聴衆を無感覚、従順、または過度に興奮した状態に導くために設計された特定の周波数を使用している可能性が高い。
第7章 神聖なものはないのか?
ヒップホップ文化の初期の日々から見られる、フリーメイソンリーなどのカルト的影響について考察し、その文化が体系的に「毒入れ」されてきた過程を追う。ヒップホップは元々、抑圧されたコミュニティの声として社会評論の手段であったが、やがて暴力、物質主義、性差別、精神的退廃を賛美するメッセージが意図的に促進されるようになった。多くの主要なラッパーやプロデューサーが秘密結社のシンボルを公然と表示し、彼らの音楽とイメージが、より大きな社会操作プログラムの一部であることを示唆している。
第8章 「ポール」はポールなのか?
ポール・マッカートニーが1960年代に死亡し、別人と入れ替わったという説、いわゆる「マッカートニー死亡説」をさらに検証する。アルバム・カバー、歌詞、インタビューなどに散りばめられた数多くの「手がかり」を分析し、この「事件」が大衆に対する巨大な心理操作(マインドファック)であり、真実と嘘の境界を曖昧にし、大衆の認識そのものを混乱させるためのものであった可能性を論じる。
第9章 では、私からおやすみなさい、そして彼からもおやすみなさい
プリンスとジョージ・マイケルの死亡にまつわる「手がかり」の迷路を解き明かす。両アーティストの音楽、ビデオ、パフォーマンス、そして死亡時の状況を詳細に検証し、そこにはポール・マッカートニー事件と類似した、意図的に仕組まれたパターンやシンボリズムが存在することを指摘する。これらの「死」は単なる悲劇ではなく、より広範なカルト的儀式や大衆へのメッセージングの一部であった可能性を示唆する。
第10章 同じ事柄、別の10年
新たな視点(レンズ)を通じて、1980年代のポップ・ビデオを解読する。当時の一見無害で色彩豊かなビデオの中に、オカルト・シンボリズム、マインド・コントロールのイメージ、ニュー・ワールド・オーダーへの言及が数多く隠されていることを明らかにする。これは、音楽を通じたプログラミングが、数十年前から一貫して行われてきたことを示す証拠である。
第11章 最終章は…書かれるのを待っている
結論として、これらの言葉を読んでいる現在の世代が、人類が最大の瞬間をつかむか、最悪の悪夢に苦しむかを決定する存在であると述べる。支配的なナラティブを盲目的に受け入れるか、情報を探求し、個人として、そして集合としての意識を目覚めさせるかを選択する時が来ている。真実を追求し、自立して思考する勇気を持つことこそが、操作から自由になった未来を創造する唯一の道である。最終章は、我々自身の手によって書かれることを待っている。
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