書籍要約『殺戮プログラム:連続殺人の政治学』デイヴィッド・マクゴーワン 2004年

悪、犯罪学、サイコパス、ポリティカル・ポネロロジー陰謀論

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『Programmed to Kill:The Politics of Serial Murder』David McGowan (2004)

『殺戮プログラム:連続殺人の政治学』デイヴィッド・マクゴーワン (2004)

目次

  • はじめに:マインド・コントロール101 / Introduction – Mind Control 101
  • 第一部:Part I
  • 第1章 ブリュッセルから… / Chapter 1 From Brussels…
  • 第2章 …ワシントンへ / Chapter 2 .. .to Washington
  • 第3章 アンクル・サムは君の子どもが欲しい / Chapter 3 Uncle Sam Wants Your Children
  • 第4章 マクモレステーション / Chapter 4 McMolestation
  • 第5章 ここでは起こりえない / Chapter 5 It Couldn’t Happen Here
  • 第6章 見つけた者勝ち / Chapter 6 Finders Keepers
  • 第二部:ヘンリーという男について / Part II – THERE’S SOMETHING ABOUT HENRY
  • 第7章 悪魔への共感 / Chapter 7 Sympathy for the Devil
  • 第8章 ヘンリー:MK-ULTRA暗殺者の肖像? / Chapter 8 Henry:Portrait of an MK-ULTRA Assassin?
  • 第9章 ランチョ・ディアブロ / Chapter 9 Rancho Diablo
  • 第10章 連続殺人犯の神話 / Chapter 10 The Myth of the Serial Killer
  • 第11章 孤独な狂人? / Chapter 11 Lone Nuts?
  • 第12章 サタンの家系図 / Chapter 12 Satan’s Family Tree
  • 第13章 繁殖地 / Chapter 13 The Spawning Ground
  • 第14章 スーパースター / Chapter 14 Superstars
  • 第15章 次世代 / Chapter 15 The Next Generation
  • 第16章 収集家たち / Chapter 16 The Collectors
  • 第17章 パッツィーと暗殺者 / Chapter 17 Patsies and Assassins
  • 第18章 プロファイラーとパッツィー / Chapter 18 The Profiler and the Patsy
  • 第19章 結論 / Chapter 19 Conclusions
  • 第三部:そしてその他のニュースで… / Part III – AND IN OTHER NEWS…
  • 第20章 ボルダー / Chapter 20 Boulder
  • 第21章 アトランタ / Chapter 21 Atlanta
  • 第22章 ロールモデル / Chapter 22 Role Models
  • エピローグ:/ Epilogue

本書の概要

短い解説:

本書は、一般に語られる「連続殺人犯」の個人心理学的説明を批判し、その背景に国家主導のマインド・コントロール計画や組織的虐待ネットワークの存在を検証することを目的とする。真実犯罪ファンや陰謀論愛好家だけでなく、現代の暴力と社会統制の構造を理解したい読者に向けた挑戦的な著作である。

著者について:

デイヴィッド・マクゴーワンは、アメリカの著述家であり、その著作は権力構造、歴史の隠蔽、社会的統制メカニズムに焦点を当てることで知られる。『The Killing of History』や『Weird Scenes Inside the Canyon』などの著作で、主流のナラティブに疑問を投げかけ、公式見解とは異なる視点から歴史的事件を再検討する姿勢を貫いている。本書では、政府文書、公聴会記録、メディア報道の矛盾点を掘り下げ、連続殺人という現象の政治的な側面を分析する。

テーマ解説

  • 主要テーマ:連続殺人の非個人化─個々の「狂気」ではなく、組織的・政治的プログラムとしての連続殺人。
  • 新規性:MK-ULTRAなどのCIAのマインド・コントロール実験が、連続殺人犯の「創造」に実際に関与していた可能性の徹底的な追及。
  • 興味深い知見:「パッツィー(身代わり)」という概念の導入。多くの連続殺人犯は真の黒幕の代理人、または計画のシナリオに嵌め込まれた人物であるという主張。

キーワード解説

  • MK-ULTRA:1950年代から70年代初頭にかけてCIAが実施した極秘のマインド・コントロール研究計画。被験者への知らせない形での薬物投与、虐待、洗脳技術の開発が行われた。
  • 解離性同一性障害:心的外傷への防衛機制として、一人の個人の中に複数の人格状態が形成される障害。本書では、計画的な虐待による「プログラム」の結果として現れると論じられる。
  • サタニック・儀式的虐待:悪魔崇拝やオカルト的儀式を伴う組織的虐待。その実在と規模をめぐっては論争があるが、本書はそのネットワークが現実に存在し、権力構造に結びついていると主張する。

3分要約

本書は、連続殺人犯の誕生を個人の病理の結果ではなく、国家や陰の組織による「プログラム」の産物であるとする大胆な仮説を展開する。従来の「孤独な狂人」像はメディアと司法当局が協働して作り上げた神話であり、その背後にはCIAのMK-ULTRAに代表されるマインド・コントロール技術の応用と、広範なサタニック・儀式的虐待ネットワークが存在すると主張する。

著者はまず、ベルギーで発覚したマルク・デュトルー事件のような組織的児童虐待・殺人事件を分析し、それが単独犯の所業ではありえないことを指摘する。そしてそのような事件の構造が、アメリカ国内でも繰り返し見られることを、サンフランシスコの「ランチョ・ディアブロ」事件などの具体例を通して示していく。

第二部では、連続殺人犯ヘンリー・リー・ルーカスを中心に据える。ルーカスが自白した数百件の殺人の多くが虚偽であることは公式にも認められているが、著者は、ルーカスが実際にはMK-ULTRAのようなプログラムの被験者、あるいは「パッツィー」として育てられた可能性を探る。彼の混乱した自白、多重人格の兆候、そして司法取引における不自然な協力関係は、彼がより大きなシステムの駒であったことを示唆すると論じる。

さらに、テッド・バンディやジョン・ウェイン・ゲイシーといった有名な連続殺人犯の背景を検証し、彼らが属していた社会的ネットワーク(大学の心理学プログラム、政治的主流派との繋がりなど)に光を当てる。彼らの「異常性」は、孤立して生まれたものではなく、時にエリート層に近接する環境で育まれたものであることを指摘する。

最終部では、ジョンべネ殺害事件やアトランタ児童連続殺人事件などのより近年の事件をとりあげ、同じパターンが持続していると主張する。結論として、連続殺人という現象は、社会に恐怖を注入し、市民の自由を制限するための統制手段として、あるいは闇の組織の儀式や欲望の結果として、システマティックに生産・利用されている可能性があると示唆する。本書は、読者に「公式の物語」を盲信することを戒め、暴力の社会的・政治的ルーツを探求するよう促す挑戦的な作品である。

各章の要約

はじめに:マインド・コントロール101

本書は、連続殺人を単なる個人の狂気の産物としてではなく、計画的な「マインド・コントロール」プログラムの結果として分析するという異色のアプローチを宣言する。著者は、CIAの極秘プロジェクトMK-ULTRAの文書を引用し、政府が「解離状態」や「多重人格」の人工的誘発に長年関与してきた事実を提示する。これにより、後の章で論じられる連続殺人犯の背景に、実験的洗脳技術が存在した可能性の土台を築く。

第一部

第1章 ブリュッセルから…

1990年代にベルギーを震撼させたマルク・デュトルー事件を取り上げる。デュトルーは少女たちを誘拐、監禁、虐待し、殺害したが、著者は、彼が単独でこれほどの組織的犯罪を実行できたとは考えられないと指摘する。事件には警察や司法の不審な不作為が付随し、背後に権力者を巻き込んだネットワークの存在が示唆される。この事件は、連続殺人が国家の辺縁で起こる孤立した事件ではないことを象徴する。

第2章 …ワシントンへ

ベルギーの事件から舞台をアメリカに移し、連続殺人と国家権力の地理的・隠喩的近接性を論じる。ワシントンD.C.は政治の中心であると同時に、高い殺人率と不可解な事件の舞台でもある。著者は、国家的なマインド・コントロール計画の中心がCIA本部のあるラングレーや、国防総省と近い場所にあったことを想起させ、犯罪と権力の物理的距離が接近していることを印象付ける。

第3章 アンクル・サムは君の子どもが欲しい

アメリカ政府、特にCIAと国防総省が、MK-ULTRA、プロジェクト・モーキングバード、ペーパークリップ作戦などの名の下に、市民や兵士を対象とした非倫理的な心理操作・洗脳実験を大規模に行ってきた歴史を概説する。これらの計画の目的は、完全に服従する暗殺者やスパイの創造、情報の抽出、被験者の人格の破壊にまで及んでいた。ここで確立された技術が、後の「連続殺人犯」製造に転用された可能性が示唆される。

第4章 マクモレステーション

「サタニック・儀式的虐待」という概念が、1980年代のマイケル事件などの保育園スキャンダルを通じて大衆に広まった経緯を追う。著者は、これらの事件がメディアによって誇張され、時には虚偽の「回復記憶」療法によって作り出された面もあるが、その一方で、現実に存在する広範な児童虐待ネットワークに対する関心を逸らす「カバーストーリー」として機能した可能性を指摘する。小さな地域の保育園に焦点が当てられることで、より高次で組織的な虐待構造から目が逸らされたというのである。

第5章 ここでは起こりえない

アメリカ社会が「組織的虐待は外国の話であり、自由の国では起こりえない」という楽観的信念にしがみつく傾向を批判する。著者は、この信念自体が、国内で起きている同様の犯罪を見えなくする心理的防衛機制であると論じる。国内の事件が発覚しても、メディアと当局はすぐに「孤独な狂人」という枠組みにはめ込み、組織的側面を無視または隠蔽しようとするパターンが繰り返されると指摘する。

第6章 見つけた者勝ち

「連続殺人犯」の多くが、司法取引で罪を認めることを強いられ、時に自分が関与していない無関係な未解決事件まで「自白」する現象を分析する。著者は、これは警察の検挙率向上のための便法であると同時に、実際の組織的犯罪の痕跡を、個人の「狂気」の中に散乱させる効果があると主張する。一人の「モンスター」に大量の犯罪を押し付けることで、事件を早期に幕引きし、背後関係の追求を止めさせるのである。

第二部:ヘンリーという男について

第7章 悪魔への共感

第二部の中心人物となるヘンリー・リー・ルーカスを紹介する。ルーカスは、1970~80年代に数百件もの殺人を自白した「史上最悪の連続殺人犯」として知られるが、その多くは虚偽であった。著者は、ルーカスが極度の虐待を受けて育ち、解離性障害の症状を示していたことを指摘する。彼は司法当局と不可思議な協力関係を築き、全国を巡って未解決事件の「解決」に「協力」した。この章では、ルーカスが単なる犯罪者ではなく、ある「システム」の産物または道具であった可能性に読者の注意を向けさせる。

第8章 ヘンリー:MK-ULTRA暗殺者の肖像?

ルーカスの人生の詳細を、MK-ULTRA被験者の特徴と照らし合わせて検証する。幼少期からの激しい虐待(母親による性的虐待を含む)、軍隊時代の不可解な経歴、犯罪歴における空白期間、そして自白の内容に散りばめられた「プログラム」を示唆するような言葉遣い(「誰かが私の頭にスイッチを入れた」など)を分析する。著者は、ルーカスが実際に何らかの形での組織的なマインド・コントロール実験に曝されていた可能性を探り、彼が「暗殺者」としてプログラムされていたかもしれないと示唆する。

第9章 ランチョ・ディアブロ

カリフォルニア州サンフランシスコ近郊の「ランチョ・ディアブロ」で1980年代初頭に発覚した児童性的虐待ネットワーク事件を詳細に検証する。この事件は、サタニック儀式、ポルノ制作、児童売買が絡み、地域の著名人や複数の家族が関与したとされるが、捜査は不十分に終わり、大々的に報道されることもなかった。著者はこれを、アメリカ国内における組織的虐待ネットワークが実在する証拠であり、デュトルー事件の米国版であると位置付ける。この事件が世間にほとんど知られていないことは、情報の隠蔽を物語るとする。

第10章 連続殺人犯の神話

FBI行動科学課が普及させた「連続殺人犯」の標準的プロファイリングを批判する。このプロファイルは、殺人犯を主に白人男性で、孤独で社会不適応な「漂流者」と定義し、その行動を幼少期の虐待やファンタジーへの没頭に帰着させる。著者は、このプロファイルが犯罪の組織的・政治的可能性を排除し、事件を個人の病理に封じ込めるイデオロギー的機能を果たしていると論じる。多くの実際の事件が、このステレオタイプに当てはまらないことを指摘する。

第11章 孤独な狂人?

「孤独な狂人」という概念が、ケネディ大統領暗殺事件をはじめとする政治的暗殺事件の説明としても用いられてきたことを指摘する。リー・ハーヴェイ・オズワルドやサーシャン・サーシャンらは、複雑な事件を単純に説明するための「身代わり(パッツィー)」として機能したと著者は見る。同様に、多くの連続殺人犯も、彼らの背後にあるかもしれない組織的ネットワークを隠蔽するための「孤独な狂人」として祭り上げられているのではないかと問いかける。

第12章 サタンの家系図

著名な連続殺人犯たちの家族背景を調べ、驚くべき共通点や「不運な偶然」を浮き彫りにする。例えば、テッド・バンディは出生時の父親が不明で、養父の名字が「バンディ」ではなく「カウエル」であったこと、ジョン・ウェイン・ゲイシーの父親はアルコール依存症の虐待者であったが、その背景には複雑な家族関係があったことなどが記される。著者は、これらの家族が単なる「機能不全家族」を超えて、世代を超えた虐待や闇のサブカルチャーに接続していた可能性を示唆する。

第13章 繁殖地

連続殺人犯が「生まれる」環境としての特定の地域やコミュニティに焦点を当てる。特に、アメリカ中西部や太平洋岸北西部などが多く出現する地域として挙げられるが、著者は地理以上に、これらの犯人がしばしば大学の心理学部門、精神医学施設、軍事基地、またはオカルトやサタニズムが流行するボヘミアン的コミュニティと接点を持っていた点を強調する。これらの環境は、マインド・コントロール実験や儀式的虐待の実践が行われる「繁殖地」となり得たと論じる。

第14章 スーパースター

テッド・バンディ、ジョン・ウェイン・ゲイシー、ジェフリー・ダーマーといった「スーパースター」連続殺人犯の経歴を再検討する。バンディがワシントン州共和党のスタッフとして働き、法科大学院に通っていたこと、ゲイシーが地域の名士として民主党の集会に参加していたことなど、彼らが社会の「主流」に深く入り込んでいた事実に着目する。著者は、彼らの二重生活が可能だったのは、単なる演技力ではなく、ある種の保護や黙認が背後にあったからではないかと疑う。

第15章 次世代

1990年代以降に登場した、より若い世代の連続殺人犯や大量殺人犯(コロンバイン高校銃乱射事件の犯人など)について論じる。彼らの多くは、ブラックメタルやゴスなどのサブカルチャー、暴力的なビデオゲーム、インターネットに没頭していたと報じられる。著者は、これらの新しい文化的要素が、旧来のマインド・コントロール技術と組み合わさることで、新たな形の「プログラム」を生み出している可能性を探る。あるいは、これらのサブカルチャー自体が、組織的虐待ネットワークのリクルートメントの場となっているかもしれないと示唆する。

第16章 収集家たち

連続殺人犯の中には、被害者の遺品を「記念品」として収集する者が多いことが知られている。著者は、この行為を単なる心理的トロフィー収集としてだけでなく、ある種の「オカルト的」実践またはプログラムの一環として解釈する可能性を提示する。つまり、それは単なる個人的嗜好ではなく、より大きな儀式や信念体系の一部として、またはプログラミングのトリガーとして機能していたのではないかと問いかける。

第17章 パッツィーと暗殺者

「パッツィー(身代わり)」と「暗殺者」の概念を明確に区別しつつ、その境界が曖昧であることを論じる。暗殺者は任務を自覚的に実行するエージェントであり、パッツィーは自分が誰かの計画に利用されていることを知らずに犯罪を犯すように仕向けられた人物である。著者は、多くの連続殺人犯が、この「パッツィー」のカテゴリーに該当する可能性が高いと主張する。彼らは、虐待とプログラミングによって犯罪者となるように育て上げられ、実際の犯罪実行後は、背後にいる者たちの盾として機能するのである。

第18章 プロファイラーとパッツィー

FBIのプロファイラーたちと、ヘンリー・リー・ルーカスのような「パッツィー」殺人犯との間に存在した不可思議な共生関係を分析する。プロファイラーはルーカスから「自白」を引き出すことで多くの未解決事件を「解決」し、キャリアを向上させた。一方、ルーカスは獄中での特別待遇や、全国旅行という形での「報酬」を得た。著者は、この関係が、真実の究明よりも、事件の幕引きと統計上の成果を優先する司法制度の歪みを象徴していると見る。

第19章 結論

第二部の結論として、ヘンリー・リー・ルーカスを典型例として、多くの連続殺人犯は「受胎の瞬間から殺人のためにプログラムされていた」可能性が極めて高いと総括する。彼らは、個人の自由意思によって犯罪に走ったのではなく、国家や闇の組織による長期にわたるマインド・コントロールと虐待の産物である。彼らの存在と犯罪は、社会に恐怖を蔓延させ、監視と統制を強化するために利用されている、と著者は結論付ける。

第三部:そしてその他のニュースで…

第20章 ボルダー

1996年にコロラド州ボルダーで発生したジョンべネ・ラムジー殺害事件を検証する。6歳の美女児が自宅で惨殺されたこの事件は、メディアを席巻したが未解決のままである。著者は、事件の不可解な点(身代金要求の手紙の長さ、家族の不審な行動、警察の初動捜査の不手際)を指摘し、これが単純な家族内犯罪以上のものである可能性を示唆する。事件が持つオカルト的要素(被害者の元子役という経歴、現場の状況など)に触れ、これが組織的虐待ネットワークによる儀式的殺人の特徴を帯びているのではないかと問いかける。

第21章 アトランタ

1979年から1981年にかけてアトランタで起きた児童連続殺人事件(主にアフリカ系アメリカ人の少年少女が被害)を分析する。ウェイン・ウィリアムスが有罪判決を受けたが、すべての事件が解決したわけではない。著者は、この事件がKKKなどの人種差別団体の関与を疑われながら、最終的に「孤独な狂人」に帰着させられた経緯を追う。事件の背景には、児童売買やポルノ制作のネットワークが存在した可能性が指摘されており、著者はこれを、社会的弱者の子供たちをターゲットにした組織的犯罪の一例として位置付ける。

第22章 ロールモデル

現代社会における暴力の氾濫と、メディアが連続殺人犯をある種の「セレブリティ」または文化的アイコンとして消費する傾向を批判的に考察する。著者は、ハリウッド映画やテレビドラマが「天才的殺人鬼」像をロマンチックに描くことで、現実のプログラムと暴力の根源から目を逸らさせていると論じる。最終章として、本書が提示した「プログラム」説が、単に別の陰謀論を提供するのではなく、私たちが暴力と権力についてどのように考え、どのような情報を選択して受け入れるのか、その根本的な態度を問い直すことを読者に求める内容で締めくくる。

エピローグ

本書全体の議論を簡潔に要約し、読者に対して警告を発する。連続殺人を理解するためには、個人の「悪」を追求するだけでは不十分であり、それが生み出され、時に利用される社会的・政治的・組織的コンテクストを直視しなければならないと強調する。著者は、「この男は、受胎の瞬間から殺人のためにプログラムされていた」という弁護士の言葉を引用し、それが多くの連続殺人犯に当てはまる可能性があると結論付ける。真実は、私たちが認めたくないほどに恐ろしい場所にあるかもしれない、という覚悟を促す言葉で幕を閉じる。


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