アルブミン/グロブリン比率を増やす

免責事項をお読みください。

アルブミン

ヒトの血液に含まれるもっとも豊富なタンパク質。全タンパク質の50~60%を占める。

肝臓で作られるため肝臓に異常や障害があるとアルブミン値が下がり、アルブミン/グロブリン比率(A/G比率)は下がる。

腎臓や胃腸に異常があってもA/G比率は減少する。

アルブミンの役割

浸透圧維持

体内の水分を保持し、血液を正常に循環させるために浸透圧を維持する。

運搬

ホルモン、ビタミン、薬物、脂肪酸、ミネラルなどと結合して、全体の身体組織へ運ぶ。

抗酸化物質

金属と結合することで、フリーラジカルを減少させ組織への損傷を防ぐ。

アルブミン低値

血清アルブミン値は、疾患を抱える患者、健康に見えるが低アルブミンを示す被験者の両者において、外科手術中の死亡率および手術後の罹患率および予後の強い指標である。

画像、イラストなどを保持する外部ファイル。オブジェクト名はijgm-9-229Fig1.jpg

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27486341

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9250267

アルブミン低値の原因

炎症

病気にかかったり怪我をしたりすると、身体は炎症反応によって身体を保護するためにCRPなどのタンパク質を産生する。

CRP、アルブミンともに肝臓で作られるため、CRPへのリソースの優先的な割当から結果的にアルブミン産生が低下する。

栄養失調

linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S0002822304009162

肝臓疾患

アルブミンは肝臓で産生されるため、肝疾患はアルブミン低値を引き起こす可能性がある。

その他

がん、糖尿病、甲状腺機能低下症、感染症、腎疾患、肝障害、ネフローゼ症候群、うっ血性心不全、カルチノイド症候群

アルブミンレベルを高める方法

通常、アルブミン低値は病気の原因ではなく症状であるため、アルブミンレベルを低下させている原因を突き止める必要がある。

原因特定および解決してもアルブミンの低値が見られる場合は、炎症を鎮める改善策がアルブミンを低下させる次善の方法となるかもしれない。

グロブリン

免疫システムと関わり、感染症と闘うための栄養素をサポートする。

感染症、外傷などで炎症を起こすと免疫が応答してグロブリン値が高くなり、やはりA/G比率は減少する。

アルブミン/グロブリン比率

アルブミン、グロブリンは血清中に存在する主要なタンパク質

この比率を調べることで

栄養状態

栄養不足の場合はアミノ酸補給(特に分岐鎖アミノ酸)

肝臓、腎臓関連疾患
感染症

ピロリ菌、クラミジア・ニューモニエC.肺炎)、サイトメガロウイルス、、単純ヘルペスウイルスタイプ1

などの可能性を探っていく。

健康な人ではほぼアルブミンとグロブリンの比率は2:1

テストを受ける前に十分な水を飲んでおくこと(テスト結果が変わる可能性がある)

一般基準値 A/G 1.22~2.13

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4789584/

 
 

リコード法

「アルツハイマー病 真実と終焉」157ページ、189ページ

炎症の補助診断 

目標値:1.8以上

アルツハイマー病

血清アルブミン/グロブリン比はアルツハイマー型認知症の認知機能と関連する

jglobal.jst.go.jp/public/201502225168406968


アルツハイマーおよび血管性痴呆におけるインターロイキン6およびアルファ – グロブリンの役割

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22133543


血管性よりもアルツハイマー型がIL-6および、α1グロブリン、α2 グロブリンが高い。 IL-6のカットオフ値14.25pg/ml

ピロリ菌

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22133280

Chlamydia pneumoniae、Helicobacter pylori、サイトメガロウイルス、単純ヘルペスウイルス1,2

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23530151

ウイルス

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21179606

ホメオスタシスの障害と認知機能低下

血清アルブミンとグロブリンの比の変化は、恒常性機能の変化の反映であり認知低下と関連する。

ピロリ菌の血清陽性率も重篤な認知機能の低下発症率と関連する傾向がある。ピロリ菌の根絶は、おそらくアルツハイマー病患者の認知機能を改善するために有益である。

ApoE4遺伝子は認知機能低下発生の危険因子ではないかもしれない。

アルブミンは抗酸化物質として予防的な作用、毒素を除去し、アミロイドβペプチドの原線維形成を阻害する。

いくつかの研究から、認知機能の低下はアルブミンレベルではなくアルブミンとグロブリンのA:G比率と関連していることが観察されている。実際、対照群と認知機能低下の患者ではアルブミン濃度自体に差はなかった。

アルブミン:グロブリン比率はホメオスタシスの破壊によって引き起こされる認知機能低下の非常に信頼できる指標でありえる。

A:G比は認知低下のスクリーニングとして用いることが期待される。症例対照研究

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5146886/

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