対談分析『安全保障圏構想:大国間競争と核戦争の回避』ジョン・ミアシャイマー&ジェフリー・サックス

NATOWW3・核戦争ジョン・ミアシャイマーロシア・ウクライナ戦争中国・中国共産党、台湾問題新世界秩序(NWO)・多極化・覇権

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タイトル

英語タイトル:『Spheres of Security vs Spheres of Influence: Balancing Great Power Security and Sovereignty of Smaller Nations』

日本語タイトル:『安全保障圏対影響圏:大国の安全保障と小国の主権のバランス』

https://note.com/alzhacker/n/nabff4532e2ef

主要トピック(タイムスタンプ順)

  • 0:02 – 導入:大国の安全保障ニーズと小国の主権のバランス問題
  • 1:23 – ジェフリー・サックス:安全保障圏(Spheres of Security)概念の提案
  • 17:04 – ジョン・ミアシャイマー:安全保障圏概念への批判的検討
  • 40:15 – サックス:地理的近接性と核時代の現実
  • 58:13 – ミアシャイマー:相対的利益と囚人のジレンマの違い
  • 1:09:40 – 意図の不確実性と悲劇的状況
  • 1:15:05 – 総括と今後の議論の展望

登場人物

グレン・ディーゼン(Glenn Diesen):司会者、国際関係研究者

ジェフリー・サックス(Jeffrey Sachs):経済学者、コロンビア大学教授。持続可能な開発と国際関係の専門家として知られ、ソ連崩壊後の経済改革にも関与した経験を持つ。

ジョン・ミアシャイマー(John Mearsheimer):政治学者、シカゴ大学教授。攻撃的リアリズム(Offensive Realism)の提唱者として知られ、『大国政治の悲劇』の著者。ウクライナ戦争やイスラエル・パレスチナ問題について正確な予測を行ってきた。


対談の基本内容

短い解説

本対談は、大国の安全保障ニーズと小国の主権をいかにバランスさせるかという問題を扱う。特に核時代における大国間戦争の回避という観点から、「安全保障圏」という新概念の有効性と限界について、リアリズムの立場から議論する。

著者について

ジェフリー・サックスは経済学者として国際開発分野で活躍し、近年は地政学・安全保障問題にも積極的に発言している。

ジョン・ミアシャイマーは国際関係論における現実主義(リアリズム)の第一人者であり、大国間競争の構造的必然性を説く「攻撃的リアリズム」理論で知られる。両者はウクライナ戦争に関してNATO拡大批判で一致している。

主要キーワードと解説

主要テーマ:安全保障圏(Spheres of Security)
サックスが提唱する概念で、大国が互いの「近隣地域」に軍事的に介入しないという相互尊重の枠組み。影響圏とは異なり、経済・政治的自由は保証される。

新規性:影響圏と安全保障圏の概念的区別
従来の「影響圏」が小国の内政干渉を含むのに対し、「安全保障圏」は軍事的非介入のみを求め、小国の経済・政治的自由を保証する点で革新的。

興味深い知見:不可分の安全保障と主権の調和可能性
欧州安全保障の矛盾(不可分の安全保障原則と主権原則の対立)を、安全保障圏概念によって調和させる可能性。大国の責任として不可分の安全保障を位置づける。


本書の要約

本対談は、ロシア・ウクライナ戦争を背景に、大国の安全保障ニーズと小国の主権という古典的ジレンマに新たな解決策を提示しようとする試みである。

サックスは「安全保障圏」という新概念を提唱する。これは従来の「影響圏」概念とは異なり、大国が互いの近隣地域に軍事的プレゼンスを置かないという相互尊重を求めるものだ。重要なのは、これが小国の経済・政治的自由を制限しないという点である。サックスは米国のモンロー主義を例に挙げ、「米国が自国の裏庭で他大国の軍事基地を容認しないなら、同じ基準をロシアや中国にも適用すべきだ」という黄金律を主張する。

核時代において、大国間戦争は相互殲滅につながる負の和ゲームである。サックスは「世界終末時計」が真夜中まで89秒という現実を深刻に受け止め、地理的近接性が軍事的脅威となることを強調する。ミサイルが首都に到達するまでの時間は数分であり、ウクライナやジョージアへのNATO拡大は、ロシアにとって存亡に関わる脅威となる。2002年の米国によるABM条約脱退と東欧へのイージス・システム配備は、ロシアの戦略的バランスを深刻に損なった。

サックスは歴史的前例として、フランクリン・ルーズベルトの「善隣政策」や明朝から清朝にかけての「儒教的平和」を挙げる。中国は周辺国(ベトナム、朝鮮、日本)から朝貢を受けたが、領土や資源を要求せず、数百年にわたる平和を実現した。これは大国による自制が長期的平和をもたらす証左である。

安全保障圏は経済的排他圏ではない。ウクライナは欧州と自由に貿易し、EU加盟さえ可能だが、NATO加盟やミサイル配備は認められない。この区別が重要である。

一方、ミアシャイマーはサックスの構想を「規範的には優れているが実現困難」と評する。彼は三つの根本的問題を指摘する。

第一に、安全保障圏の地理的境界を定義することの困難さである。ウクライナや西半球については比較的明確だが、東アジアにおける中国の安全保障圏はどこまで及ぶのか。東南アジアや北東アジアすべてが含まれるのか。冷戦期の中・西欧はソ連と米国のどちらの圏に属するのか。明確な境界設定なしには相互合意は成立しない。

第二に、安全保障圏外でのリアリズム的競争が圏内に波及する危険性である。サックスはアフリカを競争領域の例に挙げたが、ミアシャイマーは中東における米中競争がより深刻だと指摘する。中国海軍がペルシャ湾に展開するには東南アジアを通過する必要があり、中東での競争が東アジアの安全保障圏に影響を及ぼす。リアリズムをゼロにすることはできず、部分的に残存すれば全体に浸透する。

第三に、相互安全保障の約束の信頼性問題である。国際政治には不確実性が遍在し、変化は常態である。1990年代と現在を比較すれば、その変化の激しさは明白だ。中国の台頭を誰が予測できただろうか。意図も能力も流動的であり、より高次の権威が約束の履行を保証する仕組みもない。したがって各国は「雨の日」に備えて優位を確保しようとする強いインセンティブを持つ。

ミアシャイマーの中核的主張は、安全保障のジレンマは構造的であり、「一国の安全保障向上は他国の安全保障低下を意味する」というゼロ和の論理から逃れられないということだ。サックスの「不可分の安全保障」(一国が他国を犠牲にして安全保障を高めることはできない)という理想は、この根本的論理と対立する。

サックスはこれに対し、囚人のジレンマ理論とゲーム理論を援用して反論する。一回限りのゲームでは裏切りが合理的だが、繰り返しゲームでは協力が成立しうる。未来が現在に影を落とし、評判コストが機能する。実際、ソ連は核軍備管理条約を遵守した。ケネディの部分的核実験禁止条約は相互利益に基づき、上院の圧倒的多数に支持された。「トリガー戦略」(一度の違反に対し将来の10の合意を破棄する)などの仕組みで協力は維持できる。

重要なのは、これが負の和ゲームだという点だ。軍拡競争は双方に損失をもたらす。協力は双方により良い結果をもたらすため、合意を維持する強い動機が存在する。完璧ではないが、何もしないよりはるかに良い。ケネディの1963年平和演説が示すように、「平和はプロセスであり、問題解決の方法」なのだ。

ミアシャイマーは最終的に、サックスの論理を「受け入れるべきだが、それを回避する努力が必要」と表現する。大国政治の悲劇は構造的であり、取り除くことはできない。しかし、それを理解した上で管理し、熱戦を回避する努力が重要である。両者はウクライナへのNATO拡大が「バランス・オブ・パワーの論理を理解していれば決してしなかった破滅的誤り」だという点で完全に一致している。

ディーゼンは最後に、欧州安全保障アーキテクチャの矛盾を指摘する。1975年ヘルシンキ合意から1990年パリ憲章、1994年OSCE設立に至る過程で、欧州は「不可分の安全保障」と「外交政策選択の自由」という相矛盾する二原則を導入した。ウクライナのNATO加盟の自由は後者に基づくが、これはロシアの安全保障を損なう。安全保障圏概念は、不可分の安全保障を大国の責任として位置づけることで、この矛盾を調和させる可能性を持つ。

両者は、米国の覇権が後退しつつある欧州の未来、1918年と1945年のドイツ処理の比較、米ソ冷戦における意図の評価といった歴史的・実証的問題について、さらなる議論の必要性で一致して対談を終えた。


特に印象的な発言や重要な引用

サックスの黄金律
「米国が自国の近隣地域について感じることは、ロシアも中国も同様に感じる。私たちにとってモンロー主義で十分なら、それは全ての国に適用されるべきだ。これが黄金律だ。」

ミアシャイマーの核心的批判
「あなた(サックス)は不可分の安全保障——一国が他国を犠牲にして安全保障を高めることはできない——という世界を望んでいる。しかしこれは安全保障のジレンマと真っ向から対立する。安全保障のジレンマは、あなたが安全を高めるためにすることは必ず他国の安全を低下させると言っているのだから。」

サックスの核時代の警告
「私の思考の多くは核時代の現実に基づいている。核戦争は相互殲滅につながる可能性があり、私はこれを非常に深刻なリスクと見なしている。カジュアルなリスクでも遠い可能性でもない。」

ミアシャイマーの悲劇的現実主義
「私の主張は、この世界がどう機能するかを理解し、国際政治の悲劇的本質を理解し、それを管理するためにできる限りのことをすべきだということだ。しかし私のロジック、『大国政治の悲劇』のロジックをテーブルから取り除くことはできない。それはシステムに組み込まれている。」


サブトピック

1:23 安全保障圏:影響圏との決定的な違い

サックスは「安全保障圏」という新概念を提唱する。これは伝統的な「影響圏」とは本質的に異なる。影響圏は大国による近隣諸国の政治・経済への介入を正当化するが、安全保障圏は軍事的非介入のみを要求する。米国のモンロー主義を例に、「私たちが近隣地域で他大国の軍事基地を拒否するなら、ロシアや中国も同じ権利を持つべきだ」という黄金律を主張する。ウクライナは欧州と自由に貿易し、EU加盟も可能だが、NATO加盟やミサイル配備は認められない——この区別が核戦争回避の鍵となる。

5:17 核時代の地理的近接性という脅威

サックスは核時代における地理的近接性の重大性を強調する。ドローンやミサイルが首都に到達するまでの時間、斬首攻撃(decapitation strike)までの猶予時間は国家存亡に関わる。2002年の米国によるABM条約脱退と、ポーランド・ルーマニアへのイージス・システム配備は、ロシアの戦略的抑止力を深刻に損ないた。ロシア安全保障専門家はこれを斬首攻撃の準備と見なしている。「米国がロシアが私たちの周辺に弾道ミサイル防衛システムを構築し始めたら激怒するように、ロシアも同じように感じる」——この相互理解が欠如している。

13:19 儒教的平和:大国自制の歴史的成功例

サックスは明朝初期(1368年)から第一次アヘン戦争(1839年)まで約470年間続いた「儒教的平和」を重要な先例として挙げる。この期間、明確な地域覇権国である中国と、ベトナム、朝鮮、日本との間にほとんど戦争はなかった。中国は周辺国に敬意と朝貢を求めたが、不公正な貿易条件、領土、資源、奴隷、入植地を要求することはなかった。皇帝への叩頭(kowtow)という象徴的な敬意表明だけで、数百年の平和が維持されたのである。これは大国による自制が長期的平和をもたらす証左である。

17:04 ミアシャイマー第一の批判:境界線の曖昧性

ミアシャイマーは安全保障圏の地理的境界を定義する困難さを指摘する。西半球やウクライナについては比較的明確だが、東アジアにおける中国の安全保障圏はどこまで及ぶのだろうか。東南アジア、北東アジアすべてが含まれるのか。冷戦期、中・西欧は米ソどちらの圏に属したのか。自然な境界が存在しない地域では、両大国が自らの影響圏に組み込もうと激しく競争した。明確な境界設定なしに相互不干渉の合意は成立せず、曖昧さは紛争の種となる。サックスの構想は理論的には魅力的だが、実践的定義の問題を解決していない。

26:37 第二の批判:リアリズムの浸透不可避性

ミアシャイマーは、安全保障圏の外でリアリズム的競争が続く限り、それが圏内に浸透すると主張する。サックスはアフリカを競争領域の例に挙げたが、より深刻なのは中東である。中国経済はペルシャ湾からの石油輸入に大きく依存し、中国海軍は東アジアからマラッカ海峡を通過して湾岸に展開する。つまり中東での米中競争は、必然的に東南アジアという「安全保障圏」に影響を及ぼす。バランス・オブ・パワー政治を部分的に残せば、それは全体に浸透する強いインセンティブを生む。安全保障圏を「防壁」で囲い込むことはできないのである。

36:03 第三の批判:相互安全保障約束の脆弱性

ミアシャイマーは相互安全保障の約束の信頼性問題を提起する。国際政治には不確実性が遍在し、変化は常態である。1990年代と現在の世界を比較すれば、その激変は明白である。誰がトランプ大統領や中国の急速な台頭を予測できただろうか。意図は不透明で、能力は流動的である。より高次の権威が約束履行を保証する仕組みもない。したがって各国は「雨の日」に備えて優位を確保しようとする。相手の安全保障圏内で優位を得られるなら、それを実行するだろう。これが安全保障圏を影響圏へと変質させる構造的圧力である。

40:25 地理は依然として重要:ABM条約脱退の影響

サックスは「地理は戦争において依然として重要だ」と強調する。ロシアは米国の軍事力がウクライナに展開することを、米国がキューバへの核兵器配備を拒絶したのと同じ理由で拒否する——ミサイル到達時間が数分になることは存亡の脅威である。2002年の米国によるABM条約脱退は、ロシアの安全保障専門家には戦略的バランスの根本的破壊と映った。ポーランドとルーマニアのイージス・システムは、表向きは防衛用だが、攻撃用ミサイル発射台としても機能しえる。米国が同じことをロシアにされたら激怒するだろう。

48:33 負の和ゲームとしての大国競争

サックスは経済学者として、大国競争を負の和ゲームとして捉え直す。ゼロ和(一方の利益が他方の損失)ではなく、軍拡競争や戦争は双方に損失をもたらす負の和である。囚人のジレンマの均衡(双方が裏切る結果)はゼロ和ではなく負の和であり、双方の協力の方が望ましい結果をもたらす。経済学者として「効率性」を追求する立場から、相互協力による正の和を達成すべきだと主張する。問題は裏切りのインセンティブだが、ゲーム理論は繰り返しゲームにおける協力の可能性を示している。完璧ではないが、何もしないよりはるかに良い結果が得られる。

54:54 中東競争と東アジア安全保障圏の連関

ミアシャイマーは、米中のペルシャ湾をめぐる競争が東アジアの安全保障圏に及ぼす影響を詳述する。中国経済は湾岸からの石油輸入に大きく依存し、中国のブルーウォーター海軍(遠洋海軍)は東アジアから東南アジア、マラッカ海峡を経て湾岸に展開する。米国の立場から見れば、中東での中国との競争は、東アジア、特に東南アジアの状況と密接に関連する。東南アジアを中国の「安全保障圏」として認めることは、中東での米国の戦略的地位を弱めることになる。このように、ある地域での競争は他地域の「安全保障圏」に波及する。

58:13 相対的利益と絶対的利益の根本的相違

ミアシャイマーは、囚人のジレンマリアリズムの根本的相違を解説する。囚人のジレンマでは各人は自己の利益(絶対的利益)のみを追求し、相手がどうなるかは関心外である。しかしリアリズムでは相対的利益が決定的である——サックスが囚人のジレンマでどれだけ利益を得るかではなく、ミアシャイマーと比較してどれだけ多く得るかが重要なのである。国際政治では相対的パワーが生存を左定するため、絶対的利益より相対的利益を重視する。この構造的相違により、囚人のジレンマの協力理論は国際政治に直接適用できない。

1:02:33 ドイツ問題:中立化か分断か

ミアシャイマーは第二次大戦後のドイツ処理について、サックスの「中立・武装解除された統一ドイツ」案を批判する。1945-46年時点では良い案に見えるが、20年後、30年後のドイツがどうなるか保証できない。意図は予測不能である。分割して東西に分けた方が安全だったのである。さらに1918年に遡れば、ドイツは潜在的パワー(latent power)において極めて強大だった。ケインズが主張したような寛大な処遇で国際社会に復帰させるべきだったか。もし1918年に分割できていたら第二次大戦は回避できたかもしれない。不確実な未来に対処するため、国家は「無慈悲な行動」を取るインセンティブを持つ。

1:06:47 斬首戦略と中距離ミサイルの脅威

ミアシャイマーは1980年代のレーガン政権が対ソ第一撃能力(first strike capability)の開発を切望していたことを回想する。大量のソ連ミサイルすべてを破壊することは不可能だが、斬首戦略(decapitation strategy)と組み合わせることで可能性が生まれる。残存するミサイルによる「寸断された報復」(ragged retaliation)に対処するためにスターウォーズ計画が必要だったのである。INF条約(中距離核戦力全廃条約)で廃棄されたパーシングIIと地上発射巡航ミサイルを、ソ連は斬首戦略の一部と見なした。ウクライナをこのような発射台として使うことは、破滅への処方箋だった。

1:09:40 意図の不確実性という永続的ジレンマ

ミアシャイマーは「意図の不確実性」問題を掘り下げる。仮に両国が現状維持志向で、双方が「鳩」として振る舞うのが合理的だとしても、相手の意図を確信できない。今日サックスが「鳩」でも、1年後、2年後もそうである保証はない。したがって安全策は、相手を「鷹」と想定することである。冷戦期、米国はソ連の能力は精密に評価できたが、意図については激しい論争があった。ソ連は疲弊した現状維持勢力か、世界支配を目論む拡張主義勢力か。意図が読めない以上、能力を前提に最悪のケースを想定する——これが悲劇を生む構造である。

1:12:45 囚人のジレンマと相対的利益の統合

サックスは、ミアシャイマーの相対的利益モデルも究極的には負の和ゲームの一種だと反論する。伝統的な鷹-鳩ゲーム(Hawk-Dove game)において、相対性が重要だからこそ、両者が「鷹」を選択する均衡が生まれる。「鳩-鳩」の方が双方にとって良い結果をもたらすにもかかわらず、相手が「鳩」なら「鷹」で優位に立ち、相手が「鷹」なら「鷹」で対抗するしかない。結果として「鷹-鷹」という軍拡競争や戦争が均衡となる。ミアシャイマーの指摘通り、不確実性と高次権威の不在がこれを強化する。しかし「鳩-鳩」への道は存在し、メッテルニヒやビスマルクは一時期それを実現した。

1:15:05 欧州安全保障の根本矛盾と安全保障圏

ディーゼンは、欧州安全保障アーキテクチャの根本的矛盾を指摘する。1975年ヘルシンキ合意、1990年パリ憲章、1994年OSCE設立を通じて、欧州は二つの相矛盾する原則を導入した——「不可分の安全保障」(一国の安全保障向上が他国を犠牲にしてはならない)と「外交政策選択の自由」である。ウクライナのNATO加盟の自由は後者に基づくが、これはロシアの安全保障を損なう。安全保障圏概念は、不可分の安全保障を大国の責任として位置づけることで、この矛盾を調和させる可能性を持つ。NATO拡大は不可分の安全保障原則の違反であり、その責任は大国にあるという整理である。


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