
英語タイトル 『Jasun Horsley: Mapping the Metaphysical & Parapolitical Agenda #607』
日本語タイトル(直訳) 『ジェイソン・ホースリー:形而上学的・超政治的アジェンダの地図作成 #607』
対談の基本内容
短い解説
本対談は、Fabian社会主義家族出身の著作家ホースリーが、トラウマと解離を通じた支配構造の分析から、テクノクラシーへの抵抗と霊的探求への移行を語る内容である。
著者について
ジェイソン・ホースリー(Jasun Horsley)は、ポピュラーカルチャー、心理学、超常現象を扱う著作家であり、『Prisoner of Infinity』『Vice of Kings』『16 Maps of Hell』などの著者。「認知的異議申し立て者」を自称し、現在はスペインで農業に従事しながら、Substack「Children of Job」でポッドキャストと執筆活動を展開している。
重要キーワード解説
- Mapping Hell(地獄の地図作成):ホースリーが30代から続けてきた、社会の暗部や権力構造を解明する研究プロジェクト。トラウマ、解離、組織犯罪、影の政府の関連性を探る。
- トラウマジェネシス(trauma genesis):意図的にトラウマを適用することで精神を再構成し、超能力を引き出すとされる手法。MKウルトラや文化工学との関連で論じられる。
- 離身体化アジェンダ(disembodiment agenda):テクノロジーを通じて人間の意識を身体から切り離そうとする包括的な計画。解離状態を誘発し、人々を操作しやすくする。
- 認知的異議申し立て(cognitive dissident):認知的不協和を創造的・霊的に活用し、意識を深化させる姿勢。ガスライティングへの対抗手段として提示される。
- ヨブの書:苦難を通じた霊的成長の象徴。ホースリーは自身の慢性疲労症候群などの経験をこの文脈で解釈している。
- 第二のマトリックス(Second Matrix):陰謀論コミュニティ自体が作り出す、より高次の物語的罠。ルシファー主義的小児性愛者が世界を支配するという過度に単純化された説明。
- Fabian社会主義:漸進的な社会変革を目指す英国の社会主義運動。ホースリーの祖父が創設メンバーであり、その偽善的性格が彼の研究の出発点となった。
本対談の要約
ジェイソン・ホースリーは、Fabian社会主義の創設メンバーを祖父に持つ裕福な家庭に生まれた。幼少期から、シャンパン社会主義者と呼ばれる家族の偽善に気づいていた。豪邸やパーティーに囲まれながら、社会主義的価値観を標榜する矛盾した環境で育ち、世界が自分に説明されている通りではないことを本能的に感じていた。この違和感は、彼が40代になってから、家族のFabian協会との関係を発見することで明確になった。
彼の研究の中心テーマはトラウマと解離である。個人的なトラウマ体験と、社会全体が組織的トラウマによって形成される仕組みを重ね合わせて分析してきた。MKウルトラなどの意図的なトラウマ適用プログラムが、個人を再プログラムし、超能力を引き出す手段として使われてきたと考えている。このトラウマジェネシスの概念は、UFO現象や悪魔学とも交差し、彼の「地獄の地図作成」という30代から続けてきた研究プロジェクトの核心をなす。
ホースリーの方法論は、世界を鏡として自己の心理構造を理解すると同時に、自分がどのように文化によって構成されてきたかを検証することである。彼は20代と30代に、カスタネダなどの影響を受けてオカルティズムやシャーマニズムに傾倒し、サイケデリックスを多用した。現在は、その選択が文化工学によってどのように自分に植え付けられたかを振り返り、自己の誤りを認識する作業を続けている。
「認知的異議申し立て」という用語は、ホースリーがポッドキャストのタイトルに選んだものである。ガスライティングが前例のない規模で展開される現代において、認知的不協和を創造的・霊的ツールとして活用することの重要性を強調する。ジャック・エリュールが指摘したように、プロパガンダは人々の孤独感を和らげることで機能する。他者と共通の信念を持つことで所属感を得られるため、人々は真実性を犠牲にしてでもプロパガンダを受け入れる。この恐怖、特に部族からの追放への恐怖は、人間の最も原始的な恐怖のひとつである。
COVID-19パンデミックとウォーク主義の同時的台頭は、この集団思考の力を如実に示した。多くの人々がmRNAワクチンを、命を守るためではなく、休暇に行くため、あるいは仕事を維持するために接種した。この状況は、ヨブの書が象徴する試練と重なる。ホースリーは、自身の20年以上にわたる慢性疲労症候群の経験を通じて、苦痛の中にも触れられない平和が存在することを発見した。それは神と結びついた部分であり、肉体的苦痛に侵されない意識の領域である。
彼は最近、「地獄の地図作成」から「神を測る(Fathoming God)」への移行を始めた。これは天国の地図作成ではない。天国は地図化できないからである。スペインの田舎に移住し、ブドウ園とヤギを飼い、より自然に根ざした生活を送る中で、明示的に善に焦点を当てることが可能になった。しかし、悪の理解が善への志向に不可欠であるという信念は変わらない。
対談の後半では、テクノクラシーと離身体化の関連が詳細に論じられる。ホースリーは、グローバルアジェンダの核心を「離身体化アジェンダ」と定義する。これは、人間の意識を身体から切り離そうとする包括的な計画である。解離状態では、人々は簡単に操作され、プログラムされる。テクノロジー自体が独自の目的論を持ち、自己推進的になっているとジャック・エリュールは指摘した。テクノクラシーは、テクノロジーに乗っ取られた人間の具現化である。
NASAと宇宙時代は、この離身体化プロジェクトの中心的要素である。宇宙から地球を見る視点は、身体からの分離を象徴する。ウィリアム・シムズ・ベインブリッジのような国防総省のトランスヒューマニストは、UFOカルトを研究し、「銀河の神の教会」という新宗教の構想を練った。宇宙植民地化とトランスヒューマニズムは相互補完的である。意識をハードウェアにアップロードすれば、広大な距離を効率的に移動できるからである。C.S.ルイスは、宇宙へ行きたいという欲望を事実上サタン的だと考えた。ホースリーも同意する。人間は地球に属し、地球から創造された。宇宙への脱出願望は、母親の身体や精神から逃れようとする投影された複合体に他ならない。
テクノロジーの本質的な問題は、それが解決する問題よりも常に悪い問題を生み出すことである。インターネットは前例のない接続を可能にしたが、同時に人々をこれまで以上に切り離している。中毒性が組み込まれており、人々は離身体化状態に依存するようになる。スマートフォンからニューラルリンク、mRNA技術へと、テクノロジーは私たちの身体に侵入し続ける。
ホースリーは、デジタル王国から永遠に背を向ける準備が必要だと主張する。彼自身はスマートフォンを持たず、すでにその境界線を引いている。デジタルIDや15分都市などの管理インフラが構築される中、多くの人々は都市のデジタルジャングルに閉じ込められている。彼の提案は、パラレルコミュニティの構築である。スペインのガリシアでは、1万ユーロで石造りの小屋を購入し、さらに1万ユーロで改修できる。放棄された村が多数存在する。完全な自給自足は困難だが、15%の自給率を達成する複数の家族が協力すれば、緩やかなコミュニティとして機能する。
最終的に、これは霊的試練である。ホースリーは、デジタル黙示録と楽園への回帰という二つの並行した軌道が存在すると考えている。一部の人類はテクノクラシーの軌道を進み、他の人類は基本的な自然環境に戻る。重要なのは、どんな状況でも神への信頼を無条件に保つことである。ゲッセマネの園でイエスが祈ったように、「私の意志ではなく、あなたの意志がなされますように」という姿勢が求められる。
特に印象的な発言や重要な引用
「暗闇を実際に見ることを許せば許すほど、その暗闇の中の星、光を識別できるようになります。これは陳腐な表現ですが、陳腐には理由があります。私の人生を簡潔に要約しているからです。」
「プロパガンダが機能するのは、孤独感を和らげるからです。人々が信じていることを信じれば、他者との共通点を持つことになり、所属感が生まれるのです。」
「テクノロジーの問題は、それが解決する明白な問題を常に悪化させることです。インターネットは前例のない方法で人々を接続していますが、明らかに全体として私たちはより切り離されています。」
「スマートフォンとコンピューターを捨て、デジタル王国に永遠に背を向ける準備と意志と能力を持つことが不可欠だと思います。」
サブトピック
Fabian家族からの覚醒
ホースリーは、Fabian協会の創設メンバーである祖父を持つ裕福な家庭に生まれた。シャンパン社会主義者と呼ばれる家族は、豪邸とパーティーに囲まれながら社会主義的価値観を標榜する偽善的環境を作り出していた。彼は幼少期からこの矛盾を感じ取っており、世界が自分に説明されている通りではないことを本能的に理解していた。40代になって初めて、この違和感の根源がFabian的アジェンダにあったことを発見し、『Vice of Kings』という著作にまとめた。この気づきは、彼の「地獄の地図作成」プロジェクトの出発点となった。
トラウマジェネシスと解離の力学
ホースリーの中心的理論はトラウマジェネシスである。これは意図的にトラウマを適用することで精神を再構成し、超能力を引き出す手法を指す。MKウルトラなどの歴史的事実を踏まえつつ、彼は現代文化全体がこの原理によって形成されていると主張する。トラウマは解離を引き起こし、解離状態では人格の断片化が起こる。この状態で言語やイメージによってプログラミングが可能になる。同時に、解離は超能力の発現とも関連する。彼は自身のオカルト的探求やサイケデリック使用を、この文脈で批判的に振り返っている。
認知的異議申し立てとガスライティング
「認知的異議申し立て(cognitive dissident)」という用語は、現代のガスライティングに対抗する姿勢を表す。ジャック・エリュールが指摘したように、プロパガンダは孤独感を和らげることで機能する。人々は真実よりも所属感を優先し、矛盾する二つの信念を同時に保持する二重思考に陥る。しかし、ホースリーは認知的不協和を否定的なものとしてではなく、創造的・霊的ツールとして再定義する。聖書も相反する二つの観念を同時に保持することを求めている。COVID時代には、この能力が生存に不可欠となった。
離身体化アジェンダとテクノクラシー
ホースリーは、グローバルアジェンダの本質を「離身体化アジェンダ」と定義する。これは人間の意識を身体から切り離そうとする包括的な計画である。解離状態では人々は簡単に操作され、現実から切り離される。NASAの宇宙プログラム、科学主義の宗教化、mRNA技術、ニューラルリンク、身体のインターネット化など、すべてが意識を身体から分離させる方向に働く。テクノロジー自体が独自の目的論を持ち、人間を乗っ取る形でテクノクラシーが出現している。これはキリストの身体の偽物であり、悪魔的グリッドである。
宇宙宗教とトランスヒューマニズム
ウィリアム・シムズ・ベインブリッジなど国防総省のトランスヒューマニストは、UFOカルトを研究し、「銀河の神の教会」という新宗教を構想した。宇宙植民地化の物語は、テクノクラシーを正当化するための疑似超越的目的を提供する。信仰と神的目的を失った人々に、宇宙という壮大なビジョンを提示することで、テクノロジー開発への衝動を植え付ける。C.S.ルイスは宇宙に行きたいという欲望を事実上サタン的と考えた。ホースリーも同意し、それが母親の身体からの逃避願望の投影であると指摘する。地球こそが人間の故郷である。
ジャック・ヴァレとUFO現象の暗黒面
ジャック・ヴァレは『Passport to Magonia』などでUFO現象の学際次元的性質を明らかにした先駆者だったが、近年は「ダークサイドに行った」とホースリーは評価する。ヴァレは、ダイアナ・パシュルカなど、UFO現象をカトリシズムと融合させる研究者たちを支持している。パシュルカの著作『American Cosmic』は、学術的装いの下でET理論を悪魔的力を天使的なものとして偽装する試みに利用されている。ジェフリー・クリパルも同様の役割を果たしており、トラウマが啓蒙につながると主張した。ホースリーはこれを強く否定する。
NPCと解離した社会
ホースリーは、スターバックスでの体験を語る聞き手の観察に同意する。従業員は注文を正反対に間違え、表情は虚ろで、まるで内部が空洞であるかのように見える。これがNPC(非プレイヤーキャラクター)と呼ばれる現象である。人々は記憶を模倣し、正しいシグナルを送り、適切なタイミングで笑顔を見せるが、実際には解離している。COVID時代とウォーク主義は、この集団思考を加速させた。プロパガンダを信じることで孤独から解放されると感じる人々は、現実から切り離され、身体感覚を失う。身体こそが真実と虚偽を識別する手段であるため、この切断は致命的である。
ヨブの苦難と神への信頼
ホースリーは自身を「ヨブの子供」と位置づける。ヨブの書は、苦難を通じた霊的成長の物語である。ホースリーは20年以上にわたる慢性疲労症候群の経験を通じて、肉体的苦痛に侵されない意識の領域を発見した。それは神と結びついた部分であり、すべての存在と平和を保っている。苦難は、真の価値を持つものに注意を向けさせる。ヨブは神に不満を述べたが、対話を続けた。この無条件の信頼こそが求められる姿勢である。世界が地獄のように見えても、それは神が遣わした試練として受け入れることができる。
テクノロジーへの依存と自然への回帰
ホースリーはスマートフォンを持たず、すでに境界線を引いている。テクノロジーは一時的な問題を解決するが、常により悪い問題を生み出す。インターネットは接続を可能にしたが、人々を孤立させた。中毒性が組み込まれており、離身体化状態への依存を生む。彼はスペインのガリシアで7エーカーの土地を所有し、ブドウ園とヤギを飼育している。15%の自給率を達成し、他の家族と協力すれば緩やかなコミュニティが形成できる。重要なのは、デジタル王国から永遠に背を向ける準備を持つことである。
デジタルIDとMRNA注射の違い
対談者は、メキシコでデジタルIDが導入されつつあり、それなしでは売買も就労もできなくなると懸念を表明する。mRNA注射は明確に拒否すべきラインだったが、デジタルIDはより曖昧である。身体に直接注入されるものではないが、次の強制へのレバレッジとして機能する可能性がある。ホースリーは、デジタルIDそのものがトロイの木馬かもしれないと指摘する。一度受け入れれば、次の段階への服従がより容易になる仕組みが組み込まれているかもしれない。時間稼ぎか自己欺瞞かは、各人が判断する必要がある。
パラレルコミュニティと霊的試練
ホースリーは、スペインのガリシアで石造りの小屋を1万ユーロで購入し、改修できる現実を示す。放棄された村が多数存在し、ジプシーワゴン(車輪付き住居)なら合法的に建設できる。30人程度の小さな村を形成することも可能である。完全な自給自足は困難だが、複数の家族がそれぞれ異なる形で15%の自給率を達成すれば、蜂蜜、ワイン、野菜などを交換する緩やかなコミュニティが機能する。最終的に、これは霊的試練である。ゲッセマネの園でイエスが祈ったように、「私の意志ではなく、あなたの意志がなされますように」という無条件の信頼が求められる。
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