
英語タイトル 『Bob Moriarty: Revolution is Coming!』
日本語『ボブ・モリアーティ:革命が来る!』(直訳)
https://geopoliticsandempire.substack.com/p/bob-moriarty-revolution-is-coming
主要トピック(時系列)
- 金価格の急騰と一時的な天井の可能性
- グローバル金融システムの崩壊の兆候(BNPパリバの急落)
- 西側諸国の債務危機と東側・南側の資源ベースシステムとの対立
- ウクライナ戦争の実態と西側の敗北
- 中国のレアアース戦略と西側の脆弱性
- ラテンアメリカでの軍事介入の可能性
- イランの核不拡散条約からの事実上の離脱
- フランス革命の歴史的教訓とオリガルヒへの警告
- デジタルIDとCBDCの計画とその失敗予測
- 市民革命の到来予測
登場人物
ボブ・モリアーティ(Bob Moriarty)
ベトナム戦争退役軍人(元海兵隊パイロット)、投資家、著書『No Guts, No Glory』などの著者。321gold.comを運営し、金融市場と地政学の分析で知られる。18歳で海兵隊に入隊し、ベトナムで20ヶ月従軍。現在79歳で、ヨーロッパ在住。資源市場と地政学の関係について独自の視点を持つ。
インタビュアー(Geopolitics & Empire)
地政学専門のポッドキャスト「Geopolitics & Empire」のホスト。メキシコ在住のアメリカ人でメキシコ市民権も保有。EU市民でもあり、ラテンアメリカと欧州の両方の視点から質問を投げかける。
対談の基本内容
短い解説
本インタビューは、金融市場の専門家ボブ・モリアーティが、金価格の急騰、西側金融システムの崩壊、地政学的緊張の高まりを分析し、近い将来の市民革命の可能性を予測するものである。(98字)
著者について
ボブ・モリアーティは1945年生まれのベトナム戦争退役軍人で、元海兵隊F-4戦闘機パイロット。18歳で海兵隊に入隊し4年間の訓練を経てベトナムで20ヶ月従軍した経験を持つ。現在は投資家・著述家として321gold.comを運営し、金融市場と地政学の関係について辛口の分析を行っている。1967年に初めて金を購入して以来、貴金属市場を観察し続けている。
主要キーワードと解説
主要テーマ:債務ベースシステムの崩壊
西側諸国の債務依存型経済システムが限界に達し、東側・南側の資源ベースシステムとの対立が激化している状況を指す。
新規性:BNPパリバの急落が示す金融危機の始まり
欧州第2位の銀行BNPパリバが1日で10%下落したことを、金融システム崩壊の重要なシグナルとして捉える視点。
興味深い知見:無制限の権力の本質
軍隊が18歳の若者に銃を与え、人を撃つ権限を与えることこそが「無制限の権力」であり、政治家や富豪が持つと信じる権力は実は限定的だという逆説的な洞察。
本書の要約
ボブ・モリアーティは、金価格が1オンス約4,400ドル近くまで急騰したことについて、一時的な天井を迎えつつあると分析する。彼が1967年頃に初めて金を購入した際は35~36ドルだったため、125倍に上昇したことになる。これほど長期間で125倍になった実物資産は他に存在しない。金は「反ドル」の性質を持ち、トランプの関税政策、ウクライナ情勢、中国との緊張、EUによるロシア資産4,000億ドルの没収計画などが金価格を押し上げている。
金融システムの崩壊の兆候として、欧州第2位の銀行BNPパリバが1日で10%下落したことを挙げる。これは単なる株価変動ではなく、数十億ドル規模の銀行に深刻な問題があることを示している。同時に日本と米国の債券市場も崩壊しつつあり、欧州の主要金融機関は破綻寸前である。米国はアルゼンチンに400億ドルを送金しているが、南米ではアルゼンチンより深刻な国がいくつもある。エクアドルがコロンビアを攻撃し、プエルトリコには米軍機動部隊が集結してベネズエラまたはキューバへの攻撃に備えている。
モリアーティは、無制限の権力とは何かという問いを投げかける。それは「誰でも撃ち殺してよいという許可」であり、私たちは18歳の若者にそれを与えている。彼自身、ベトナムで20ヶ月間、ある丘を3回も占領する作戦に参加した。米軍は世界最大の軍事力を持っていたが、敵ではない人々を撃つために54万9,000人の兵士を投入し、それでも達成できることには限界があった。トランプ、マクロン、スターマー、メルケル、ゼレンスキーらは「これをすればこうなる」と考えているが、彼らが思うほどの権力は持っていない。
プエルトリコの米軍機動部隊について、モリアーティは「使うか失うか」の状況だと指摘する。潜水艦1隻、艦船10隻、兵士1万人を戦闘準備状態で待機させることはできない。パイロットたちは外出して酒を飲み、女性を追いかけている。ベネズエラがトランプに気に入られなかった以外に何をしたのか、彼には理解できない。マドゥロは好きではないが、トランプも好きではない。だからといって戦争をするのか。
ウクライナ戦争については、開始2週間後に負けていたと断言する。ウクライナが勝つ可能性は全くなく、最初から軍事的大惨事だった。170万人の若者が無意味に死んだ。英国、フランス、ドイツが破産状態にあるのは、ロシアへの制裁が逆効果となったためだ。トランプは先週、ゼレンスキーに戦争に負けたことをはっきりと伝えた。トランプはヨーロッパに「予算の5%を兵器に使え、我々が売ってやる。うまく機能しなくても文句を言うな」と告げた。
中国はレアアースと磁石という「急所」で西側を掴んでいる。レアアースは実際には稀少ではなく非常に一般的だが、レアアース加工は稀少で厄介である。中国だけがそれを行う意思がある。トランプはグリーンランドやウクライナとレアアース取引をしようとしているが、レアアースは地球上のどこにでもある。中国は、オランダにある中国のチップ工場をオランダ政府が接収したことに怒っている。そのチップは自動車に使われ、欧州の自動車産業全体がパニックに陥っている。しかしレアアース磁石がなければどうせ意味がなく、それは中国からしか入手できない。
エマニュエル・トッドの分析を引用し、西側は崩壊しつつあると強調する。債務ベースの西側システムと資源ベースの東側・南側システムとの対立である。ロシア、中国、インド、ブラジルを非難する米国人は多いが、実際には彼らは西側がロシアから4,000億ドルを盗んだことに対して自衛しているだけである。中国とロシアは西側の崩壊を理解しているが、西側自身は理解していない。
トッドの著書を引用し、「どのように破産するのか」というヘミングウェイの有名な台詞を思い起こさせる。「徐々に、そして突然に」。転換点は近づいており、数日から数週間以内かもしれない。
1789年のフランス革命前、3万5,000人の貴族が農民から搾取していた。パリの農民は小麦を買う余裕がなかった。1800年には貴族は3,500人に減っていた。文字通り首を失ったのである。今日のオリガルヒの富は常軌を逸しているが、彼らは首を失うことになる。革命が起こるだろう。ゲストの何人かが指摘したように、準内戦状態がすでに進行中である。革命と内戦の組み合わせになるだろう。
デジタルIDやCBDC、15分都市、「グレート・テイキング」などの計画について、モリアーティは全て失敗すると予測する。米国で銀行が崩壊し、政府が人々の家や車を没収すると発表した瞬間、人々はクローゼットを開けてAR-15を取り出す。3億5,000万人に対して4億丁の銃がある国で、人々の家や車や犬を盗もうとしてはならない。スターマーは失敗し、CBDCは失敗し、15分都市は失敗し、グレート・テイキングは失敗する。それらは愚かなことであり、人々は受け入れない。そして最終的に、人々は反撃する。
モリアーティは歴史を振り返るよう促す。フランスがアメリカ独立戦争に介入したことがフランス革命に直接つながった。フランスの援助がなければ植民地は戦争に負けていた。しかし同時にフランスを破産させた。富裕層と貧困層の格差は米国史上最大となっており、オリガルヒはパイのより大きな部分を奪っている。欧州でも工場が急速に閉鎖され、人々は苦しんでいる。ドイツでは産業が脱工業化している。
金とメタル株の調整が始まったと予測し、「数日以内に自分が正しかったか間違っていたかが分かる」と述べる。不条理なほど高値の株式市場の終わりも近い。今は自己教育と慎重さが必要な時期である。
ブラックロックのラリー・フィンクらオリガルヒは、ドルを持つこととセンス(常識)を持つことを混同している。彼らは傀儡の糸を引くことに慣れており、何でもできると思っている。ブラックロックはウクライナの大部分を買収したが、ガザの市街地と同じくらい価値がない。電気も水道もない。彼らは「袋の中の豚」を買ったのである。
特に印象的な発言や重要な引用
「無制限の権力とは何か?封筒を開けると、そこには『誰にでも近づいて、銃を抜いて頭を撃っていい。何もしない』と書いてある。それ以上の権力はない。そして私たちはそれを18歳の子供に与えている」
「金は1967年に35ドルだった。今は125倍になっている。60年間で125倍になった実物資産は他に何もない」
「エマニュエル・トッドは『西側は崩壊しつつある。自滅している』と言った。それは全く正しい。世界は今日の人々には理解できない形で変化している」
「アメリカには3億5,000万人がいて、4億丁の銃がある。人々の家や車を盗もうとしてはならない。犬さえも盗もうとしてはならない。テキサスで育った私が学んだことがある。武装した社会は礼儀正しい社会である」
サブトピック
金価格の急騰と一時的な天井
金価格が1オンス約4,400ドル近くまで急騰したが、モリアーティは一時的な天井を迎えつつあると分析する。彼が1967年頃に初めて金を購入した際は35~36ドルだったため、125倍に上昇した。これほど長期間で125倍になった実物資産は他に存在しない。金は「反ドル」の性質を持ち、トランプの関税政策、ウクライナ情勢、中国との緊張が価格を押し上げている。高値で買うことは勧めず、安い時に買い、高い時に売るという原則を強調する。金価格の急騰は人々が「バンカー(避難所)」を求めている証拠だが、同時に混雑しすぎていることも示している。
BNPパリバの急落が示す金融危機の始まり
欧州第2位の銀行BNPパリバが1日で10%下落したことを、金融システム崩壊の重要なシグナルとして捉える。数十億ドル規模の銀行がこれほど急落するのは、深刻な問題があるからだ。日本と米国の債券市場も崩壊しつつあり、欧州の主要金融機関は破綻寸前である。この変化は「誰もが予想するよりはるかに大規模で重大」になると予測する。ヘミングウェイの「破産はどのように起こるか?徐々に、そして突然に」という言葉を引用し、転換点が数日から数週間以内に来るかもしれないと警告する。
西側の債務システムと東側の資源システムの対立
エマニュエル・トッドの分析を引用し、債務ベースの西側システムと資源ベースの東側・南側システムとの根本的な対立を説明する。ロシア、中国、インド、ブラジルは、西側がロシアから4,000億ドルを盗んだことへの自衛反応として行動している。中国とロシアは西側の崩壊を理解しているが、西側自身は理解していない。英国、フランス、ドイツの破産は、ロシアへの制裁が逆効果となったためである。トランプはヨーロッパに予算の5%を兵器に使うよう要求しているが、彼らには資金がない。富裕層は英国、フランス、ドイツから急速に脱出している。
ウクライナ戦争の実態と西側の敗北
ウクライナ戦争は開始2週間後に決着がついていたと断言する。ウクライナが勝つ可能性は全くなく、最初から軍事的大惨事だった。170万人の若者が理由なく死んだ。トランプは先週、ゼレンスキーに戦争に負けたことをはっきりと伝えた。ゼレンスキーはコカイン中毒者であり、彼の言うことを真剣に受け止めることはできない。2014年にこの戦争を始めたのは米国であり、戦争に負けたことは米国にとって巨大な汚点となるだろう。ヨーロッパはウクライナへの武器輸送を停止し始めている。
中国のレアアース戦略と西側の脆弱性
中国はレアアースと磁石という「急所」で西側を掴んでいる。レアアースは実際には稀少ではなく非常に一般的だが、レアアース加工は稀少で厄介である。中国だけがそれを行う意思がある。トランプはグリーンランドやウクライナとレアアース取引をしようとしているが、加工施設を建設するには最低5~6年かかる。オランダ政府が中国のチップ工場を接収したため、自動車用チップの生産がゼロになり、欧州の自動車産業全体がパニックに陥っている。しかし中国は怒っており、レアアース磁石なしでは車は作れない。これらは全て「中国の火事場騒ぎ」だと皮肉る。
プエルトリコの米軍機動部隊とラテンアメリカ情勢
プエルトリコに米軍機動部隊が集結し、ベネズエラまたはキューバへの攻撃に備えている。潜水艦1隻、艦船10隻、兵士1万人が戦闘準備状態にある。しかし「使うか失うか」の状況であり、長期間待機させることはできない。パイロットたちは外出して酒を飲み、女性を追いかけている。ベネズエラがトランプに気に入られなかった以外に何をしたのか理解できない。第二次世界大戦以降の米国の戦争の中で、ベネズエラへの戦争ほど愚かなものは思いつかない。エクアドルがコロンビアを攻撃したことも皮肉的だ。ノーベル平和賞を懇願している人物が別の戦争に親指を突っ込んでいる。
イランの核開発と中東の緊張
イランは最近、以前に離脱した核不拡散条約にもはや拘束されないと宣言した。これはイスラエルと米国への巨大なメッセージである。イスラエル、米国、イランは全て巨大なチキンゲームをしている。誰も最初に銃を撃ちたくない。数ヶ月前にイスラエルがイランを攻撃したとき、彼らはガザ、西岸、シリア、レバノンで人々を殺すことには慣れているが、「こいつらは撃ち返してくる」とすぐに気づいた。イランは戦争の準備ができている。イスラエルは準備ができていると思っている。米国はカタールに別の艦隊を配置している。問題は誰が最初に始めるかである。
ベトナム戦争の教訓と軍事介入の限界
モリアーティは自身のベトナム経験を振り返り、18歳で海兵隊に入隊してから4年間の訓練を経て戦場に立った。その間、「米国の敵」も同じように訓練していた。米軍は世界最大の軍事力を持っていたが、ある丘を7ヶ月間に3回も占領する作戦に参加した。54万9,000人の兵士を投入しても、達成できることには限界があった。「敵には投票権がある」ことを忘れている。リンドン・ジョンソンの有名な言葉「急所を掴めば、心と精神がついてくる」を引用し、権力者たちが自分たちが思うほどの権力を持っていないことを強調する。
フランス革命の教訓とオリガルヒへの警告
フランスがアメリカ独立戦争に介入したことがフランス革命に直接つながった。1789年、3万5,000人の貴族が農民から搾取していた。パリの農民はインフレのため小麦を買う余裕がなかった。1800年には貴族は3,500人に減っていた。文字通り首を失ったのである。富裕層と貧困層の格差は米国史上最大となっており、オリガルヒはパイのより大きな部分を奪っている。「これらの金を持つ者たちは、ドルを持つことと常識を持つことを混同している」。彼らには大きな驚きが待っている。彼らは首を失うことになる。革命が来る。
グレート・テイキングとデジタル統制の失敗予測
「グレート・テイキング」とは、米国で銀行が崩壊したときに、政府が全ての資産を没収して銀行に与えるという計画である。しかし、家でビールを飲んでいるときに、テレビで「あなたの車と家を没収しました。もう所有していません」と発表されたら、人々はクローゼットを開けてAR-15を取り出すだろう。3億5,000万人に対して4億丁の銃がある国で、人々の家、車、犬を盗もうとしてはならない。スターマーのデジタルID、CBDC、15分都市、グレート・テイキングは全て失敗する。それらは愚かなことであり、人々は受け入れず、最終的に反撃する。
欧州の崩壊と市民の苦境
欧州は興味深い構造を持っている。フランスなどの連邦政府と、ブリュッセルのEUという2つの独立した政府が存在する。両方が税金を徴収し、規則を作り、決定を下す。EUの指導者たちは選挙で選ばれていない。全員が任命された。これはカマラ・ハリスと同じである。彼女は予備選挙で1票も獲得しなかった。フランスでは多くの店舗が閉店し、2年足らずで6人目の首相となった。マクロンの党は社会主義者と連携することで権力を維持した。問題は60歳での退職権に関するものだった。フランスは退職後に経済的に豊かになる世界唯一の国である。
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