書籍『ジャガーに触れる:アマゾンの先住民と経済ヒットマンから学んだ恐怖を力に変える方法』ジョン・パーキンス 2020年

CIA、NED、USAID、DS・情報機関/米国の犯罪トランスナショナル資本家階級(TCC)・資本主義生態経済学・脱成長

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日本語タイトル:『ジャガーに触れる:アマゾンの先住民と経済ヒットマンから学んだ恐怖を力に変える方法』ジョン・パーキンス 2020年

英語タイトル:『Touching the Jaguar: Transforming Fear into Action to Change Your Life and the World』John Perkins 2020年

目次

  • 序文 ジャガーとの出会い / Meeting the Jaguar
  • プロローグ アメリカの植民地主義、グアテマラ、1993年 / American Colonialism, Guatemala, 1993
  • 第一部 認識の罠 1968-1970年 / The Perception Trap 1968-1970
    • 第1章 奇跡への歓迎 / Welcome to the Miracle
    • 第2章 アヤワスカ / Ayahuasca
    • 第3章 共産主義との戦い / Fighting Communism
  • 第二部 死の経済 1970-1987年 / The Death Economy 1970-1987
    • 第4章 更なる秘密 / More Secrets
    • 第5章 経済ヒットマン / Economic Hit Man
    • 第6章 ジャッカルの襲撃 / Jackals Strike
    • 第7章 脅迫 / Threatened
  • 第三部 夢を変える 1987-1993年 / Changing the Dream 1987-1993
    • 第8章 救済 / Redemption
    • 第9章 夢の変化 / Dream Change
    • 第10章 二つの現実 / Two Realities
  • 第四部 鷲とコンドルの統合 1993年 / Uniting the Eagle and the Condor 1993
    • 第11章 黒い雲 / Dark Clouds
    • 第12章 石 / The Stones
    • 第13章 セレモニー / The Ceremony
  • 第五部 ジャガーとの対決 1993年 / Confronting the Jaguar 1993
    • 第14章 血への渇望 / Blood Lust
    • 第15章 二つの政府からの脅迫 / Threats from Two Governments
    • 第16章 決断 / Decisions
    • 第17章 ジャガーに向き合う / Facing a Jaguar
  • 第六部 エヴィアスの伝説 1994-1995年 / The Legend of the Evias 1994-1995
    • 第18章 国を盗む / Stealing a Country
    • 第19章 ピラニア / Piranhas
    • 第20章 誘拐 / Kidnapped
    • 第21章 邪悪 / Evil
    • 第22章 シャーマンの物語 / A Shaman’s Story
    • 第23章 報酬 / The Payoff
  • 第七部 生命経済の創造 1993-2017年 / Creating a Life Economy 1993-2017
    • 第24章 結集 / Coming Together
    • 第25章 コミットメント / Commitment
    • 第26章 毒殺 / Poisoned
    • 第27章 古い思想を壊す / Breaking Old Ideas
    • 第28章 認識の橋 / The Perception Bridge
    • 第29章 同盟 / The Alliance
  • 第八部 脱植民地化 2017年-現在 / Decolonization 2017-Present
    • 第30章 コギ族:植民地化の専門家 / The Kogi: Experts in Colonization
    • 第31章 良いニュース / Good News
  • 結論 ジャガーのメッセージ / The Jaguar’s Message

全体の要約

『ジャガーに触れる』は、元経済ヒットマンのジョン・パーキンスが、アマゾンの先住民から学んだ「恐怖を力に変える」哲学を通して、個人と世界の変革を説く自伝的ノンフィクションである。

物語は1968年、平和部隊ボランティアとしてエクアドルのアマゾンに向かった著者の体験から始まる。死の淵で先住民シャーマンのエンツァから受けた治療により、「認識が現実を形作る」という根本的な教えを学ぶ。その後、経済ヒットマンとして世界各国で債務の罠を仕掛け、アメリカ帝国の拡張に加担する暗黒時代を経験する。

著者は「死の経済」と呼ぶ現在の経済システムが短期的利益の最大化を目指し、環境破壊と社会格差を拡大させる自己破壊的なシステムであることを告発する。対照的に、先住民は持続可能で再生可能な「生命経済」を実践してきた。

「ジャガーに触れる」とは、アマゾンの先住民の概念で、自分の恐怖や障壁を認識し、それらに立ち向かって認識を変え、そのエネルギーを受け入れて行動に移すことを意味する。ジャガーは恐怖の象徴であると同時に、変革の力を与えてくれる存在でもある。

1993年のグアテマラでの体験を通じて、著者はマヤの人々との深いつながりを築く。続いてアチュアル族との出会いが転機となり、彼らの「現代世界との協力関係を築きたい」という要請に応えて、パチャママ同盟を設立する。この組織は先住民の土地と文化を守りながら、世界中で「現代世界の夢を変える」活動を展開している。

著者は「認識の橋」という概念を提示する。これは二つの現実を結ぶ橋で、古い認識から新しい認識への変換装置である。橋の上にはジャガーが立ち、恐怖で足を止めるか、ジャガーに触れて新しい現実へと進むかを選択できる。

現代世界が直面する気候変動、環境破壊、社会格差などの問題は、すべて「死の経済」システムの症状である。解決策は個人レベルでの意識変革から始まり、企業や政府レベルでの「生命経済」への移行へとつながる。

コギ族やクエチュア族など、様々な先住民との交流を通じて、著者は植民地主義の弊害と脱植民地化の重要性を学ぶ。先住民は「年長の兄弟」として、「年少の兄弟」である現代人に地球の世話の仕方を教える役割を担っている。

最終的に著者は、読者一人一人が自分のジャガーと向き合い、恐怖を変革の力に変えることで、個人の人生と世界全体を変えることができると結論づける。鷲(現代文明)とコンドル(先住民文化)が統合され、新しい意識レベルに到達する時が来ているのである。

各章の要約

序文 ジャガーに触れる

Meeting the Jaguar

「ジャガーに触れる」とは、自分の恐怖や障壁を認識し、それらに立ち向かい、認識を変えてそのエネルギーを受け入れ、自分と世界を変える行動を起こすことを意味する。著者は1968年から始まった平和部隊での体験と、先住民文化に関する著書と経済学に関する著書を結ぶ橋としてこの本を書き始めたが、それ以上の意味を持つ作品となった。

プロローグ アメリカの植民地主義、グアテマラ、1993年

American Colonialism, Guatemala, 1993

1993年、著者は慈善活動家リン・ツイストとともにグアテマラの山中を車で移動中、マヤ人男性8人が政府軍に殺害された現場を通る。通訳のホルヘは「兵士たちはアメリカ軍によって訓練され、アメリカ企業の資源搾取を支援している」と説明し、これを「アメリカの植民地主義」と呼ぶ。著者は自分が経済ヒットマンとして植民地主義に加担してきた過去を思い返し、二つの世界の間で引き裂かれる男として苦悩する。

第一部 認識の罠 1968-1970年

第1章 奇跡への歓迎

Welcome to the Miracle

1968年夏、ボストン大学のビジネススクール学生だった著者は、ベトナム戦争への兵役を避けるためNSA(国家安全保障局)の職を得ようとしていた。しかし平和部隊の説明会に偶然参加し、アマゾンの先住民との接触に魅力を感じる。妻アンとともに平和部隊に参加し、エクアドルの奥地「エル・ミラグロ」(奇跡)に派遣される。信用貯蓄協同組合の設立という不可能な任務を与えられ、現地の厳しい生活条件に直面する。

第2章 アヤワスカ

Ayahuasca

アンが他のコミュニティを訪問中、著者は重篤な病気に倒れる。死の淵で、シュアール族のシャーマン、エンツァが彼を治療する。アヤワスカという幻覚作用のある植物の茶を飲み、幻覚体験の中で、病気の原因が食べ物や飲み物ではなく、それらを拒絶する自分の心構えにあることを理解する。エンツァは著者を弟子として受け入れ、「見えない矢」を心臓に吹き込む。この体験により、認識が現実を形作るという重要な教訓を学ぶ。

第3章 共産主義との戦い

Fighting Communism

3人の平和部隊ボランティアが機材を持って到着し、著者は平和部隊の真の目的を知る。それは貧困なアンデスの人々をアマゾンに移住させ、共産主義の温床となりうる地域から遠ざけることだった。しかし、森林は無人ではなく先住民の土地であり、土壌は農業に適していない。マタ教授は著者に「この植民地化プログラムを止めるよう上司に手紙を書いてほしい」と懇願するが、誰も聞く耳を持たない。最終的に著者とアンはクエンカに転属となり、レンガ職人の協同組合設立を支援することになる。

第二部 死の経済 1970-1987年

第4章 更なる秘密

More Secrets

クエンカでレンガ職人の支援をしながら、著者は別のクエチュア族のシャーマン、マリア・キシュペから治療を受ける。彼女は「現実には客観的現実と認識的現実の二つがある。認識的現実を変えることで客観的現実を変えることができる」と教える。しかし、これらのシャーマニズムの学習は秘密にしなければならず、著者の二重生活が始まる。妻のアンには何も話せず、この秘密主義が後に結婚生活を破綻させる原因となる。

第5章 経済ヒットマン

Economic Hit Man

1971年、著者はメイン社の経済コンサルタントとして働き始める。表向きは発展途上国の貧困解決を目的としているが、実際は世界銀行などからの巨額の融資を各国に受け入れさせ、アメリカの建設会社が工事を請け負い、融資国を債務の罠に陥れる仕事だった。国家指導者が拒否すれば、CIA工作員による暗殺の脅威が待っていた。著者は「経済ヒットマン(EHM)」として、アメリカ帝国拡張の最前線で働いていた。当初は共産主義との戦いと信じていたが、次第にこれが新しい形の植民地主義であることを理解するようになる。

第6章 ジャッカルの襲撃

Jackals Strike

1981年、著者の元顧客であったエクアドルのロルドス大統領とパナマのトリホス将軍が相次いで航空機事故で死亡する。両者ともアメリカの石油会社と対立し、EHMによる懐柔を拒否していた。著者は彼らがCIAに暗殺されたと確信する。ロルドス大統領は石油会社に公正な利益分配を要求し、トリホス将軍はパナマ運河の返還を実現した英雄だった。彼らの死は、EHMが失敗した場合に「ジャッカル」と呼ばれる暗殺者が送り込まれることを証明していた。

第7章 脅迫

Threatened

二人の大統領の死に罪悪感を抱いた著者は、EHMの実態を暴露する本の執筆を決意する。しかし、脅迫電話で娘と自分の命を脅される。その後、大手エンジニアリング会社の社長から50万ドルの顧問料を提示される代わりに、本の執筆を断念するよう要求される。著者は脅しと報酬という典型的なEHM戦術に屈し、沈黙の檻に閉じ込められる。罪悪感と恐怖に苛まれながらも、代替エネルギー会社を設立し、シャーマニズムについての本を書き始める。

第三部 夢を変える 1987-1993年

第8章 救済

Redemption

1987年、著者は平和部隊時代に世話になったアンリ・クペルマンの息子ダニエルと出会う。ダニエルは「あなたの昔のコミュニティ、エル・ミラグロはもう森にない。道路が来て、木々は切り倒された」と告げる。植民地化プログラムが破壊の始まりだった。著者は自分のEHM活動への罪悪感を告白し、シュアール族を助けたいと申し出る。ダニエルは別のシャーマンのいるコミュニティへと案内してくれる。そこで80歳のシャーマン、ヌミから「世界はあなたが夢見る通りになる。あなたの民族は悪夢を夢見ている。あなたの民族の夢を変えればよい」と教えられる。

第9章 夢の変化

Dream Change

1987年、著者は非営利団体ドリームチェンジを設立する。ダニエルと協力して、現代人をシュアールやクエチュア族のシャーマンのもとに連れて行き、認識を変えることで現実を変える力について学ぶツアーを開始する。1991年、ダニエルはシュアール族の隣人であるアチュアル族との協力を提案する。アチュアル族は「殺人者、野蛮人」として恐れられていたが、20年の歳月が彼らを変えていた。ダニエルは彼らの領地にエコロッジ「カパウィ」の建設を開始し、最終的にはアチュアル族に経営を移管することを約束する。

第10章 二つの現実

Two Realities

1991年から1993年にかけて、著者はアンデス山脈のクエチュア族シャーマン、マリア・ファナと出会う。彼女は「現実には二つある。客観的現実と認識的現実だ。認識的現実を変えることで客観的現実を変えることができる」と明確に説明する。この教えは、コペルニクスの地動説やジョージ・ワシントンの独立戦争など、歴史上の認識変化による現実変化の例と共通している。1992年、著者はカタリシス財団の理事会に参加し、グアテマラのマヤ女性たちのマイクロクレジット事業を支援することになる。

第四部 鷲とコンドルの統合 1993年

第11章 黒い雲

Dark Clouds

1993年、著者とリン・ツイストは4日間のグアテマラ調査を終え、山中のマヤ人シャーマンに会いに向かう。内戦で20万人以上のマヤ人が殺害された地域である。黒い雲に覆われた不気味な山道で、8人のマヤ人男性が政府軍に射殺された現場を通る。著者は自分が敵とみなされる可能性を恐れながらも、リンは「パラノイアになるのはやめよう」と冷静さを保つ。目的地であるシャーマンの住居に近づくにつれ、緊張が高まる。

第12章 石

The Stones

マヤ人シャーマン、ロベルト・ポスの家に到着する。彼は当初、アメリカ人への不信と敵意を露わにする。「あなたたちの政府、CIA、軍隊が我々を拷問し殺してきた」と非難する。しかし、著者がエクアドルのクエチュア族シャーマンから贈られた聖なる石器を取り出すと、ロベルトの態度が一変する。彼はその石器の贈り主であるドン・エステバン・トマヨとシャーマニックジャーニーを通じて知り合いであり、著者がその名付け子であることを知る。この偶然により、敵対関係から協力関係へと状況が変化する。

第13章 セレモニー

The Ceremony

3ヶ月後、カタリシス財団の理事会メンバーと支援者たちの前で、ロベルト・ポスがマヤの伝統的な火の儀式を執り行う。著者は2012年のマヤ予言について説明する。それは、物質主義に執着し環境を破壊する支配者セブン・マコウの時代が終わり、2012年12月22日に新しい意識の時代が始まるという予言である。また、鷲とコンドルの予言についても語る。500年前に鷲(現代文明)がコンドル(先住民文化)をほぼ絶滅させたが、今こそ両者が融合して高次の意識を生み出す時が来たという内容である。この旅行は、まさにその予言の実現の一歩だった。

第五部 ジャガーとの対決 1993年

第14章 血への渇望

Blood Lust

1993年末、著者は3人の仲間とともにアチュアル族の領地カパウィに向かう。同行者の一人、シュアール族の女性ヤハヌアは、かつてアチュアル族と戦った戦士トゥクピの名付け娘だった。前夜にトゥクピを訪問したことが仇となり、着陸した飛行機をアチュアル族の戦士たちが取り囲む。「ヤハヌアを殺せ!トゥクピの娘を殺せ!」という叫び声が響く。槍と刀を振りかざす戦士たちに包囲され、著者は死を覚悟する。しかし、ダニエルが現れて仲裁し、ヤハヌアだけが飛行機で脱出することで事態は収束する。

第15章 二つの政府からの脅迫

Threats from Two Governments

カパウィで開催されたアチュアル族の集会で、族長たちは著者に協力を要請する。彼らは石油会社による環境破壊と、現代世界の過度な消費主義が地球全体を脅かしていることを理解していた。「我々は戦士だが、槍では弾丸や飛行機、毒、空からの火と戦えない」と現実を受け入れながらも、「現代世界の夢を変える」パートナーシップの構築を求める。しかし、著者は以前にエクアドル政府関係者から「ロルドス大統領のように愚かになるな」と脅迫され、アメリカの税関でも嫌がらせを受けていた。

第16章 決断

Decisions

カパウィで3日目の朝、著者はダニエルと森の中を歩きながら自分の恐怖を告白する。アチュアル族の要請は理解できるが、既にシュアール族との仕事で手一杯であり、政府からの報復も恐れている。ダニエルは「君が知っている、資金調達のできる、脆弱でない人物」を探すよう助言する。著者の頭にはすぐにリン・ツイストが浮かぶ。彼女なら世界の飢餓撲滅という大きなプロジェクトの経験があり、必要なネットワークと技術を持っている。夜の集会で著者は計画があることを発表し、アチュアル族から槍を贈られる。

第17章 ジャガーに向き合う

Facing a Jaguar

アメリカに帰国した著者は、再び税関で屈辱的な身体検査を受ける。しかし、今度は恐怖ではなく怒りを感じ、システムに立ち向かう決意を固める。リンに電話をかけることへの恐怖は、個人的な拒絶への恐れだった。「8年生の体育館でダンスを断られた少女」と「会議室でのEHMとしての交渉」の違いを分析し、前者は個人的で後者は職業的だったと理解する。恐怖という「ジャガー」に立ち向かう準備を整え、アチュアル族から贈られた槍を心臓に当てて電話をかけ始める。驚いたことに、リンも著者を探しており、アフリカで同じような幻覚体験をしていた。

第六部 エヴィアスの伝説 1994-1995年

第18章 国を盗む

Stealing a Country

1994年から1995年にかけて、エクアドルとペルーの国境紛争のため旅行が延期される。平和条約締結後、著者とリンは12人のグループを組織してアチュアル族の土地を訪問する準備を整える。参加者には困難と危険性を十分に説明しながらも、歴史的意義と体験の価値を強調する。バスでキトからアマゾンに向かう途中、著者は初めて公の場で「経済ヒットマン」という言葉を使い、自分の暗黒の過去とアゴヤンダムの建設、ロルドス大統領暗殺について語る。植民地主義の定義と、アメリカが世界最大の帝国となった経緯を説明する。

第19章 ピラニア

Piranhas

3機の小型機に分乗してアチュアル族の領地に向かう途中、リンとビルのグループが悪天候で緊急着陸を余儀なくされる。著者と娘ジェシカのグループは先に到着し、パスタサ川の激流をカヌーで下る。危険な流木と渦巻きに囲まれながら、ダニエルがハイネケンビールの樽を取り出し、9人で回し飲みして緊張をほぐす。カパウイラ川に入ると穏やかになり、淡水イルカが歓迎してくれる。「人食いピラニアは神話だ」とダニエルが説明し、セオドア・ルーズベルト大統領が作り出した誇張された話だと著者が補足する。

第20章 誘拐

Kidnapped

日没が迫る中、ダニエルが第3グループを迎えに行ったまま1時間半も戻らない。著者は小屋から刀を取り、最悪の事態に備える。ついに古いエンジン音が聞こえ、全員無事にカヌーが現れる。リンのグループは途中のコミュニティで「誘拐」されていた。酔った村長が彼らを一夜泊めようとし、数時間にわたってチチャ酒を飲むことを強要された。ダニエルが到着して説得し、ようやく解放されたのだった。夜の川で、ダニエルは南十字星と北極星が同時に見える赤道の特別な天体ショーを披露し、リンはグアテマラとガーナで見た幻覚がアチュアル族の男性たちだったことを確信する。

第21章 邪悪

Evil

翌日の森林散策で、12歳の娘ジェシカが初めて外部の人間を見るアチュアル族のコミュニティでビデオ撮影を試みる。子どもたちが「エヴィア!」と叫んで森に逃げ込み、ジェシカは「邪悪」と呼ばれたと思って涙を流す。しかし実際は、シュアール族とアチュアル族に伝わる巨大な白い人食い鬼「エヴィアス」の伝説に基づく反応だった。ジェシカの大きなカメラレンズが一つ目に見え、光る歯列矯正器具と相まって、伝説の怪物そのものに見えたのだ。この体験は、外部の人々がコミュニティに与える影響と、事前の文化的理解の重要性を教える貴重な教訓となった。

第22章 シャーマンの物語

A Shaman’s Story

著者はシュアール族の長老チュンビが語ったエヴィアスの伝説を紹介する。巨大な白い人食い鬼エヴィアスが森の人々を襲い、土地を踏み荒らし、川を汚染した。英雄エツァが現れて人々を救うが、その条件として人口制限と自然との調和を求める。人々が約束を守らない場合は、部族間で戦争をして人口を調整しなければならない。エツァは最終的に空に昇り太陽となった。この伝説は自己発見の教訓でもあり、「自分の人生のエヴィアスを探しなさい。何を恐れているか、何が人々や自然を傷つけているか、それを変えるために何をすべきか」を問いかけている。

第23章 報酬

The Payoff

翌朝、グループはエヴィアスの伝説について議論し、現代の工業化世界と石油会社が伝説の巨大な白い人食い鬼の現代版であることを理解する。シャーマン、タイシュの家を訪れ、アヤワスカの儀式に参加する。リン、ビル、そして他の1人がアヤワスカを飲む。翌朝、タイシュとの支払い交渉で大きな誤解が生じる。彼が「1000ドル」を要求したため、参加者は動揺するが、実際は1000スクレ(5ドル未満)のことだった。通貨の認識違いという文化的誤解が解決され、全員が安堵する。最終的に適正な価格で合意し、歴史的な初の外国人グループのアチュアル族シャーマン宅宿泊が実現する。

第七部 生命経済の創造 1993-2017年

第24章 結集

Coming Together

アチュアル族との5日間の体験により、参加者全員が深く変化する。アチュアル族は現代世界の問題を地球規模の症状として捉え、人間と自然との関係を変える必要性を説いた。彼らは二つの要請をした:現代文化の脅威に対処する方法を学ぶ支援と、現代人が自然との調和を学び「現代世界の夢」を変える支援である。プヨの質素な事務所で、アチュアル族の指導者たちが詳細な計画を提示する。彼らは正装に身を包み、タイプライターを誇らしげに見せながら、組織運営と資金調達の具体的な戦略を説明した。参加者は彼らの洗練された計画と変革への意志に深く感銘を受ける。

第25章 コミットメント

Commitment

バニョスのホテルでの最後の朝食で、デイブ・エリスが資金調達を提案し、グループは12万ドルの支援を約束する。しかし著者は、誰が実際にパートナーシップを実現するのか不安を感じる。「私は既にドリームチェンジとシュアール族で手一杯だ」と訴えると、バスの中で長い沈黙が続く。最終的にビル・ツイストが「3ヶ月間だけやる」と申し出る。この3ヶ月が生涯の仕事となり、ビルは金融サービス会社のCEOを辞職してパチャママ同盟を設立する。リンが資金調達を担当し、80ヶ国以上にネットワークが拡がる組織へと発展していく。アチュアル族とシュアール族は数世紀の敵対関係を乗り越えて団結し、現代では異族間結婚も珍しくなくなった。

第26章 毒殺

Poisoned

2001年の9.11事件後、著者はEHMの実態を暴露する本の執筆を決意する。SWEC(ストーン・アンド・ウェブスター社)との契約が終了し、法的制約がなくなったためである。2004年に『経済ヒットマンの告白』が出版され、ベストセラーとなる。2005年3月、国連での講演のためニューヨークを訪れた際、フリーランス記者を名乗る男性の取材を受ける。食事中にトイレに立った隙に食事に毒を盛られ、大量出血で病院に搬送される。6時間の手術で大腸の70%を摘出し、命は取り留める。友人の元傭兵は「CIAの仕業なら確実に殺されていた。恐らく狂信者の犯行だ」と分析する。

第27章 古い思想を壊す

Breaking Old Ideas

毒殺未遂事件の後、著者は4年間講演と執筆に追われ、ハワード・ジンとの再会で重要な助言を得る。「罪悪感から逃げるな。行動を起こせ」という言葉に従い、2009年頃から自分の特権的な地位や植民地主義的な価値観を見直し始める。白人男性としての優越感、アメリカの歴史における植民地主義の美化、様々な偏見を捨て去る必要性を理解する。2010年からパチャママ同盟により積極的に関与するようになり、妻ウィニフレッドとも平和的に離婚し、キマン・ルーカスとの新しい関係を築く。毒殺事件と病院での体験、ハワード・ジンとの出会いが、古い現実から新しい現実への転換点となった。

第28章 認識の橋

The Perception Bridge

著者は「認識の橋」という概念を発展させる。二つの現実を結ぶ橋の上にジャガーが立ち、古い認識に基づく恐怖に屈するか、ジャガーに触れて新しい現実へ進むかを選択できる。エル・ミラグロでの病気の例では、現実1(チチャと奇妙な食べ物)から現実2(病気と死)への認識が、シャーマニックジャーニーにより現実1から現実2(健康)への新しい認識に変化した。この概念により、CEO などのビジネスリーダーに対しても共感と理解を持って接することができるようになる。彼らも認識の橋を渡る支援が必要な存在として捉えるようになった。

第29章 同盟

The Alliance

ビル、リン、著者、ダニエル、そして二人の女性活動家ベレン・パエスとサラ・ベッターがファウンダーズ・トリップを毎年実施するようになる。ベレンはエクアドル初の自然の権利を保障する憲法制定に貢献し、先住民女性の地位向上を支援した。サラは「お金の価値は認識によって決まる」として、生命経済への移行のための資金調達を行う。2020年までにパチャママ同盟は80ヶ国以上に展開し、アチュアル族の領土への石油会社の侵入を阻止し、世界的な熱帯雨林保護の意識向上に貢献した。かつて敵対していたアマゾンの部族は結束し、現在では異族間結婚も一般的になっている。しかし、地球環境の悪化は深刻さを増しており、より根本的な変革が求められている。

第八部 脱植民地化 2017年-現在

第30章 コギ族:植民地化の専門家

The Kogi: Experts in Colonization

2017年、著者はコロンビアのシエラネバダ山脈でコギ族と出会う。38年前に麻薬密売人とFBI捜査官の死体を目撃してコーヒー農園を売却した場所である。コギ族のマモ(男性シャーマン)は洞窟で語る:「我々は植民地化の専門家だ。スペイン征服者、コーヒー・マリファナ農家、コカイン組織、警察、軍隊、ゲリラ、CIAによって何度も植民地化された。しかし我々は氷河の土地まで追いやられることで、地球の悲しい歌を聞く機会を得た。我々は年長の兄弟として、年少の兄弟である現代人に地球の世話の仕方を教える役割がある。年少の兄弟の心は植民者の思想に侵されている」と説明する。彼は4歳から13歳まで洞窟で過ごし、地球の声を聞く訓練を受けたという。

第31章 良いニュース

Good News

ティルトン校での講演の後、著者は父の古い教室で物思いにふける。父が言っていた「剣闘士の見世物は堕落した社会、衰退する帝国の兆候」という言葉を思い出す。現在の億万長者たちの豪邸、メガヨット、ジェット機は、ヴェルサイユ宮殿の王侯貴族と何ら変わりない。町のメインストリートは寂れ、州間高速道路沿いのショッピングモールに取って代わられた。しかし、技術の進歩により情報へのアクセスが向上し、変化を促す機会も増大している。著者は各地での講演で、多くのCEOが社会的・環境的責任を果たしたがっているが、株価や市場シェアの低下を恐れて躊躇していることを知る。彼らは消費者からの圧力があれば変化できると述べている。

結論 ジャガーのメッセージ

ジャガーのメッセージ

The Jaguar’s Message

50年後、著者は再びアマゾンのカパウイラ川でジャガーと遭遇する。Zという女性と二人でカヤックを漕いでいると、本物のジャガーが川を泳いで渡るのを目撃する。後日、アチュアル族の男性たちと共にジャガーの足跡を確認し、若いアチュアル族が「この足跡から、あなたの民族を阻むジャガーと、変化の味方となるジャガーの両方を感じなさい」と助言する。ジャガーは恐怖の象徴であると同時に、その恐怖を変革の力に転換してくれる存在でもある。著者は、この森で20年以上前に蒔かれた希望の種が今や世界中に根を張り、地球という故郷を守るメッセージを伝えていると実感する。鷲とコンドルの予言、2012年のマヤ予言、エヴィアスの伝説など、すべての物語が現代の産業化世界に変革の必要性を伝えている。

 

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