歴史文書『家庭医学:または、養生法と簡易薬による疾病の予防と治療に関する論考。開業医のための薬局方を含む付録付き』ウィリアム・ブキャン 1791年

カウンターエコノミクス(地下経済)、アゴリズム、並行社会伝統医療・民間療法災害医療

サイトのご利用には利用規約への同意が必要です

英語タイトル:『Domestic medicine: or, a treatise on the prevention and cure of diseases by regimen and simple medicines. With an appendix, containing a dispensatory for the use of private practitioners』William Buchan 1791

日本語タイトル:『家庭医学:または、養生法と簡易薬による疾病の予防と治療に関する論考。開業医のための薬局方を含む付録付き』ウィリアム・ブキャン 1791年

目次

  • 第一部 疾病の一般的な原因 / Part I Of the general Causes of Diseases
  • 第1章 子供について / Of Children
  • 第2章 労働者、座業者、研究者について / Of the Laborious, the Sedentary, the Studious
  • 第3章 食物について / Of Aliment
  • 第4章 空気について / Of Air
  • 第5章 運動について / Of Exercise
  • 第6章 睡眠と衣服について / Of Sleep, Clothing
  • 第7章 不節制について / Of Intemperance
  • 第8章 清潔について / Of Cleanliness
  • 第9章 感染について / Of Infection
  • 第10章 情念について / Of the Passions
  • 第11章 一般的な排泄について / Of the Common Evacuations
  • 第二部 疾病について / Part II Of Diseases
  • 第12章 疾病の知識と治療について / Of the Knowledge and Cure of Diseases
  • 第13章 熱病概論 / Fevers in general
  • 第14章 間欠熱または瘧について / Of intermitting Fevers or Agues
  • 第15章 急性継続熱について / Of an Acute Continual Fever
  • 第16章 胸膜炎について / Of the Pleurisy
  • 第17章 肺の炎症について / Inflammation of the Lungs
  • 第18章 消耗病について / Of Consumptions
  • 第19章 緩慢熱または神経性熱について / Of the Slow or Nervous Fever
  • 第20章 悪性腐敗熱または斑点熱について / Malignant, Putrid, or Spotted Fever
  • 第21章 粟粒熱について / Miliary Fever
  • 第22章 弛張熱について / Remitting Fever
  • 第23章 天然痘について / The Small-pox
  • 第24章 麻疹、猩紅熱、胆汁性熱について / The Measles, Scarlet Fever, Bilious Fever
  • 第25章 丹毒について / St. Anthony’s Fire
  • 第26章 脳の炎症について / Inflammation of the Brain
  • 第27章 目の炎症について / Inflammation of the Eyes
  • 第28章 扁桃腺炎について / The Quinsey
  • 第29章 風邪と咳について / Colds and Coughs
  • 第30章 胃腸などの炎症について / Inflammation of the Stomach, Intestines, etc.
  • 第31章 コレラなど胃腸からの過剰排泄について / Of the Cholera Morbus, and other excessive Discharges
  • 第32章 腎臓と膀胱の障害について / Disorders of the Kidnies and Bladder
  • 第33章 不随意の出血について / Involuntary Discharges of Blood
  • 第34章 頭痛、歯痛、耳痛などについて / Of the Head-ach, Tooth-ach, Ear-ach, etc.
  • 第35章 寄生虫について / Of Worms
  • 第36章 黄疸について / Of the Jaundice
  • 第37章 水腫について / Of the Dropsy
  • 第38章 痛風とリウマチについて / Of the Gout, Rheumatism
  • 第39章 壊血病、瘰癧、疥癬について / Of the Scurvy, Scrophula, Itch
  • 第40章 喘息について / Of the Asthma
  • 第41章 中風について / Of the Apoplexy
  • 第42章 便秘、食欲不振、胸焼けについて / Of Costiveness, Want of Appetite, Heart-burn
  • 第43章 神経性疾患について / Of Nervous Diseases
  • 第44章 感覚器の障害について / Disorders of the Senses
  • 第45章 硬性腫瘍と癌について / Of a Scirrhus and Cancer
  • 第46章 毒物について / Of Poisons
  • 第47章 性病について / Of the Venereal Disease
  • 第48章 女性の疾病について / Diseases of Women
  • 第49章 小児の疾病について / Diseases of Children
  • 第50章 外科について / Of Surgery
  • 第51章 脱臼について / Of Dislocations
  • 第52章 骨折などについて / Of broken Bones, &c.
  • 第53章 事故について / Of Casualties
  • 第54章 失神発作など緊急を要する事例について / Of Fainting Fits, and other Cases which require immediate Assistance
  • 第55章 冷水浴と鉱泉飲用に関する注意 / Cautions concerning Cold Bathing, and drinking the Mineral Waters
  • 付録 / Appendix
  • 薬品一覧と調剤法 / List of Simples and Medical Preparations

本書の概要:

短い解説:

本書は、一般家庭において医学的知識が不足している人々が、養生法と簡易な薬を用いて疾病を予防し、治療するための実践的指南書である。医師の助けが得られない状況や、貧困層が適切な医療を受けられない状況を想定し、平易な言葉で医学の原則を解説することを目的としている。

著者について:

著者ウィリアム・ブキャンはエディンバラ王立医師会の会員であり、長年にわたる広範な医療経験を持つ。彼は医学を神秘のベールに包まれたものではなく、万人が理解し利用できる理性的な科学として開放すべきだという信念を持ち、医学知識の普及を通じて人々の健康と幸福を増進することに尽力した。本書はその信念に基づく実践的な成果である。

テーマ解説

  • 主要テーマ:養生法の重要性 [薬物治療よりも食事、空気、運動、清潔などの日常的な養生(レジメン)が健康維持と疾病治療の根幹であるという考え方を貫く]

  • 新規性:医学知識の大衆化 [医学知識を専門家の独占から解放し、一般市民が理解できる平易な言葉で提供することの有用性と必要性を主張する]

  • 興味深い知見:乳児死亡率の高さの原因 [当時の乳児のほぼ半数が不適切な養育や無知による管理不行き届きで命を落としているという衝撃的事実を指摘する]

キーワード解説(1~3つ)

  • 養生法(レジメン):病気の予防と治療における、食事、空気、運動、睡眠、衣服、清潔など、薬物以外の生活管理全般を指す。

  • 医学知識の普及:医学を専門家の秘術ではなく、万人が理解し実践できる理性的な科学として開放し、社会全体の健康水準を向上させようとする思想。

  • 予防医学:病気にかかってから治療するよりも、その原因を取り除き、健康的な生活を送ることで病気を未然に防ぐことを重視する医学的アプローチ。

3分要約

本書『家庭医学』は、医学を専門家の独占物とする当時の風潮に反旗を翻し、一般市民が理解できる平易な言葉で医学知識を提供することを目的としている。著者ブキャンは、医学が神秘や複雑な用語で覆い隠されていることが、人々の無知と迷信、ひいてはインチキ医師(ニセ医者)の横行を招いていると批判する。真の医学は理性と観察に基づく科学であり、その原則は万人が理解し、自身と家族の健康管理に役立てるべきであると主張する。

本書は二部構成をとる。第一部「疾病の一般的な原因」では、健康を損なうあらゆる要因を詳細に分析する。特に子供の養育については、不適切な衣服、栄養、運動、不衛生な空気、無知な乳母などが乳児死亡率の高さに直結していると警鐘を鳴らす。さらに、労働者、座業者、研究者など、職業別に特有の健康リスクとその予防法を論じる。核心となるメッセージは、病気の大部分は適切な「養生法」——すなわち、適切な食物、清浄な空気、十分な運動、清潔さ、節制——によって予防可能だという点にある。

第二部「疾病について」では、個々の疾病に焦点を当て、その症状、原因、治療法を解説する。ここでも治療の主体は「養生法」に置かれ、薬物は補助的な役割とみなされる。熱病、胸膜炎、天然痘、麻疹から、痛風、喘息、神経疾患、婦人病、小児病に至るまで、多岐にわたる疾病を網羅する。天然痘の種痘(接種)の重要性や、事故時の応急処置など、実践的な知見も豊富に盛り込まれている。治療法としては、できるだけ簡便で安全な薬剤を紹介し、危険な治療法や複雑な処方は意図的に避けている。

付録では、家庭で調製可能な簡易な薬剤の処方集(薬局方)を提供する。これにより、読者が本書の指示に従って実際に治療を行えるように配慮されている。

ブキャンは終始、読者に自主的な健康管理の重要性を説く。医師への盲目的依存を戒め、人々自身が医学の基本原則を学び、理性的な判断のもとに健康を守ることを奨励する。本書は、医学の民主化を通じて社会全体の健康と幸福を増進させようとする、著者の強い信念と人道主義的精神に貫かれた著作なのである。

各章の要約

第一部 疾病の一般的な原因

第1章 子供について

乳児期の死亡率の高さは、不適切な管理と無知に起因する。病気の親からの遺伝、体を締め付ける衣服、不適切な食事(消化の悪い食物や過剰な栄養)、運動不足、不衛生な空気(換気不足の部屋)などが、子供の健康を損なう主要因である。特に乳母の無知と不注意は致命的であり、適切な養育知識の普及が急務である。著者はこう述べる。「人類のほぼ半数は乳児期に、不適切な管理または怠慢によって滅びる。」

第2章 労働者、座業者、研究者について

あらゆる職業には特有の健康リスクが伴う。肉体労働者は過労や有害な粉塵・蒸気に曝され、座業者は運動不足と消化器障害に悩まされ、研究者は精神の過労と運動不足に陥りやすい。重要なのは、これらの危険を認識し、予防策を講じることである。例えば、労働者は換気を良くし、座業者は適度な運動を心がけ、研究者は精神の緊張を緩和する必要がある。職業病の予防は治療に勝る。

第3章 食物について

健康維持において、食物の質と量は極めて重要である。過食も少食も害があり、年齢、職業、気候に応じて食事を調整すべきである。消化を良くするため、食物はよく噛み、適度な量を規則正しく摂取する。単一の食物に偏ることは栄養不良を招き、不自然な食欲や変な嗜好は健康を損なう原因となる。食事は生命維持のための手段であって、快楽のためのものではないことを理解すべきである。

第4章 空気について

清浄な空気は生命の源であり、不衛生な空気は多くの疾病の原因となる。特に都市部では、狭い道路、ごみの堆積、汚染された水が空気を悪化させる。住居は常に換気を心がけ、寝る時も新鮮な空気を取り入れるべきである。沼地や腐敗物から発生する「悪い空気」(瘴気)は、熱病などを引き起こすため、避けるか改善する必要がある。

第5章 運動について

適度な運動は体の機能を活性化し、健康維持に不可欠である。運動不足は筋力の衰え、消化不良、肥満などを招く。一方、過度の運動は消耗を招く。運動は年齢や体質に応じ、戸外で行うことが望ましい。運動の習慣は、単なる気分転換ではなく、健康な体を作る基礎である。

第6章 睡眠と衣服について

睡眠は自然の修復作用であり、その時間と質は健康に直結する。過度の睡眠は無気力を、不足は消耗を招く。衣服は気候と季節に合わせ、体を保護するのが目的であり、過度に重ね着したり、流行に惑わされて実用性を無視すべきではない。体を締め付ける衣服は血液循環や内臓機能を妨げる。

第7章 不節制について

あらゆる過剰な行為——飲食、労働、快楽の追求——は健康を害する。特にアルコールの過剰摂取は、身体と精神の両方を破壊する。節制は単なる道徳律ではなく、健康を維持するための理性的な行動指針である。真の幸福は、欲望の抑制と理性的な生活から得られる。

第8章 清潔について

清潔は単に見た目の問題ではなく、疾病予防の基本である。皮膚の汚れは汗腺を詰まらせ、発疹やその他の病気を引き起こす。衣服や住居の清潔も同様に重要である。清潔を保つことは、自分自身に対する義務であると同時に、社会に対する義務でもある。

第9章 感染について

感染症は病人や汚染された環境から健康な人へと伝染する。天然痘、麻疹、ペストなどがその例である。感染を防ぐには、病人を隔離し、彼らが接触したもの(衣服、寝具など)を消毒または破棄し、空気の流通を良くすることが有効である。公衆衛生の観点からの対策が不可欠である。

第10章 情念について

怒り、恐怖、悲しみ、恋愛などの激しい感情の乱れは、身体に物理的な影響を及ぼし、病気の原因となる。例えば、怒りは血液を沸騰させ、恐怖は身体を萎縮させる。精神の平静を保つことは、肉体の健康を維持する上で極めて重要である。宗教的メランコリー(憂鬱)のような精神的病も、誤った考え方から生じる。

第11章 一般的な排泄について

便通、尿、発汗といった自然の排泄作用が適切に行われることは、健康のバロメーターである。便秘は多くの病気の原因となる。これらの排泄は、大気の変化、湿った衣服や靴下、夜間の冷気、湿った寝床、湿気の多い家屋、急激な温度変化などによって容易に妨げられる。これらの要因を避け、自然の排泄を促す生活を心がけるべきである。

第二部 疾病について

第12章 疾病の知識と治療について

疾病を正しく治療するためには、まずその原因と性質を理解することが第一歩である。治療は「養生法」が主体であり、薬物は補助的な役割を果たすに過ぎない。医師の助けが得られない状況では、患者自身またはその周囲の者が、適切な食事、温度管理、清潔の維持など、養生法を実践することが回復への最も確実な道である。

第13章 熱病概論

熱病は、体内の炎症や不純物を燃焼させて浄化しようとする自然の努力であると捉えることができる。治療の基本は、この自然のプロセスを邪魔しないことにある。患者を涼しく安静に保ち、消化に負担のかかる食物や刺激物を避け、適切な水分補給を行う。瀉血(血を抜くこと)や強い薬剤の乱用は、かえって患者を衰弱させる危険性がある。

第14章 間欠熱または瘧について

瘧は、寒気、発熱、発汗の三段階を繰り返す間欠熱である。沼地や湿気の多い地域で流行し、「悪い空気」(瘧気)が原因と考えられる。治療では、発作が起きる前にキナ(キニーネの原料)を使用することが有効である。発作中は安静を保ち、養生法として、原因となる湿気や冷気を避けることが再発防止に役立つ。

第15章 急性継続熱

これは激しい炎症を伴う熱病である。治療の原則は、体の熱を冷まし、炎症を鎮めることにある。患者を涼しい部屋に寝かせ、軽くて消化の良い食物(大麦湯、小麦粉スープなど)を与え、十分な水分を摂取させる。瀉血は症状が激しい場合にのみ考慮されるべきで、強い下剤や発汗剤の使用は危険である。

第16章 胸膜炎

胸膜炎は肋膜の炎症で、胸部の刺すような痛み、発熱、咳が主な症状である。治療は急性継続熱と同様、安静、冷却、軽い食事が基本となる。瀉血は痛みと炎症が激しい場合に行われることがあるが、患者の体力を考慮すべきである。痛みを和らげるための温湿布も有効である。

第17章 肺の炎症

肺炎とも呼ばれるこの病気は、発熱、咳、呼吸困難、痰を伴う。症状は胸膜炎に似るが、痛みは少ない。治療法も胸膜炎と同様であり、安静と冷却を主体とし、痰の排出を助けるため湿度を適度に保つことが重要である。体力の消耗が激しいため、回復期の養生が重要となる。

第18章 消耗病

肺癆とも呼ばれるこの病気は、身体が徐々に消耗して死に至る慢性病である。原因は、肺の損傷、遺伝、不摂生、長引く咳など多岐にわたる。治療は困難であるが、早期であれば、清浄な空気、適度な運動、栄養価の高い食事(牛乳など)、そして何よりも安静によって進行を遅らせることができる。希望を失わず、養生を続けることが肝要である。

第19章 緩慢熱または神経性熱

これは目立った炎症症状がなく、衰弱感、食欲不振、微熱が長く続く熱病である。治療の主体は養生法にあり、患者の精神を励まし、軽い運動、清浄な空気、消化の良い滋養食を与える。強い薬剤は避け、体の自然な回復力を助けることに重点を置く。

第20章 悪性腐敗熱または斑点熱

これは感染力が強く、死亡率の高い危険な熱病である。皮膚の発疹、出血、意識障害などを伴う。治療では、患者の隔離と病室の換気が最重要である。酸味のある飲料(レモン水、酢入り水)が病勢を和らげるのに有効とされる。強い薬剤は状態を悪化させる可能性がある。

第21章 粟粒熱

皮膚に粟粒のような小さな発疹が現れる熱病である。治療法は他の熱病と同様、涼しくした部屋での安静、軽い食事、十分な水分補給が基本となる。発疹を無理に抑え込もうとせず、自然の経過を見守ることが重要である。

第22章 弛張熱

熱のピークと小康状態を繰り返す熱病である。治療は、発熱期には冷却と安静を、小康期には滋養のある食物を与えて体力の回復を図る。原因として消化器の不調が考えられるため、食事の管理は特に重要である。

第23章 天然痘

天然痘は感染力の強い恐ろしい病気である。しかし、種痘(接種)によって予防することが可能である。種痘は安全な方法であり、その普及によって多くの命が救われる。万一発病した場合は、涼しい環境で静養し、目や皮膚に後遺症が残らないように注意深く看護する。著者はこう述べる。「種痘が一般的になれば、これだけで、現在医師団の全ての努力によって救われている命よりも多くの命が救われるだろう。」

第24章 麻疹、猩紅熱、胆汁性熱

麻疹と猩紅熱は小児に多い発疹性の熱病である。治療の基本は、他の熱病と同様に、安静、冷却、新鮮な空気である。発疹を体の内部に追い込むような冷やし方は危険である。胆汁性熱は、嘔吐や胆汁の分泌過多を伴う熱病で、消化器系の安静と適切な飲食が重要となる。

第25章 丹毒

皮膚に赤い炎症と灼熱感を引き起こす病気である。治療では、患部を冷却し、軽い食事を与え、便通を整える。炎症が強い場合は、湿布などで局部の症状を和らげる。

第26章 脳の炎症

激しい頭痛、発熱、感覚鈍麻、意識障害などを伴う重篤な病気である。治療は絶対安静が必須であり、患者を暗く静かな部屋に隔離する。頭部を冷やすことが有効である。瀉血はしばしば行われるが、患者の体力を考慮して慎重に行うべきである。

第27章 目の炎症

原因は外傷、異物、あるいは体内の不調など多岐にわたる。治療では、まず原因を取り除き、目を刺激から守る。冷水または温湿布が炎症を鎮めるのに役立つ。無闇に強い薬品を使用すべきではない。

第28章 扁桃腺炎

のどの激しい痛みと腫れ、嚥下困難を特徴とする。治療では、のどの湿布やうがいが有効である。軽い食事と安静を守る。症状が悪化し呼吸困難をきたす場合は、緊急の処置が必要となる。

第29章 風邪と咳

風邪は様々な病気の引き金となる。予防には、湿気や冷気を避け、汗をかいた後に体を冷やさないことが重要である。咳の治療では、痰の排出を助け、のどを潤すことが基本となる。百日咳は伝染性が強く、特に小児に多い。安静と適切な飲食、清浄な空気が回復を助ける。

第30章 胃腸などの炎症

胃腸の炎症は、激しい痛み、嘔吐、下痢などを伴う。治療の基本は、消化器を休めることである。絶食またはごく軽い流動食にし、腹部を温める。疝痛は激しい腹痛を特徴とし、同様の養生法が求められる。肝臓や腎臓の炎症も、安静と食事管理が治療の中心となる。

第31章 コレラなど胃腸からの過剰排泄

激しい嘔吐と下痢を伴うコレラは、急速に脱水症状を引き起こす危険な状態である。治療では、失われた水分を補い(温かい湯など)、腹部を温め、ごく軽い食事で消化器を休めることが重要である。下痢や嘔吐単独の場合も、その原因を取り除き、体を温め、消化の良い食物を摂取するのが基本である。

第32章 腎臓と膀胱の障害

糖尿病(尿が過剰に出る)、尿閉(尿が出ない)、尿砂・結石などがある。治療は病気によって異なるが、共通して食事の管理(刺激物を避ける)と適切な水分摂取が重要である。結石には鎮痛と石の排出を促す治療が行われる。

第33章 不随意の出血

鼻血、痔出血、喀血、吐血、血尿、下血など、様々な部位からの出血がある。出血は必ずしも止めれば良いわけではなく、時に体の悪い体液を排出する自然の浄化作用である場合もある。治療は、出血の原因と量、患者の状態によって判断する。安静と冷却が基本となる。

第34章 頭痛、歯痛、耳痛など

これらの痛みは、それ自体が病気というより、他の不調の症状であることが多い。治療では、まず原因を探る。局部の治療(冷やす、温める)とともに、全身の状態(特に消化)を改善することが根本的な解決につながる。安易に鎮痛剤に頼るべきではない。

第35章 寄生虫

小児に多く見られる。不衛生や消化不良が原因となることが多い。治療では、駆虫薬の使用と並行して、食事を改善し(甘いものや消化の悪いものを控える)、清潔を保つことが再発防止に重要である。

第36章 黄疸

皮膚や目が黄色くなる病気で、通常は肝臓や胆管の機能障害が原因である。治療では、胆汁の流れを良くするために、軽い食事(野菜、果物)、適度な運動、便通を整えることが重要である。原因によって治療法は異なる。

第37章 水腫

体の組織や腔に水がたまる病気である。心臓、腎臓、肝臓などの機能不全が原因となる。治療は困難であり、根本原因の治療が第一である。利尿剤や発汗剤を用いて水分の排出を促すこともあるが、強力な薬剤の使用は慎重に行うべきである。食事は塩分と水分を控えめにする。

第38章 痛風とリウマチ

痛風は関節(特に足の親指)の激しい痛みと炎症を特徴とする。不摂生、特に美食と飲酒が主な原因である。治療では、発作時は安静と冷却、食事の厳格な管理が必要である。リウマチは筋肉や関節の痛みで、湿気や冷気が原因となることが多い。治療は患部を温め、発汗を促し、規則正しい生活を送ることが基本となる。

第39章 壊血病、瘰癧、疥癬

壊血病は新鮮な野菜や果物の不足によって起こり、出血や衰弱をきたす。治療は欠けている栄養を補うことである。瘰癧(るいれき)は首のリンパ節の腫れで、体質と不衛生が関係する。清潔な空気と滋養食、適度な運動が有効である。疥癬は寄生虫による皮膚病で、清潔と薬用軟膏による治療が必要である。

第40章 喘息

呼吸困難の発作を繰り返す病気である。原因は様々で、痰、アレルギー、気管支の狭窄などが考えられる。発作時は、安静、新鮮な空気、胸部を温めることが有効である。長期の治療では、体質改善、特に消化器系の強化と、原因となるもの(ほこり、特定の食物など)を避けることが重要である。

第41章 中風

脳の血管障害により、意識消失や麻痺が突然起こる重篤な状態である。治療は迅速を要する。患者を安静に寝かせ、頭を高くし、衣服を緩める。瀉血が行われることが多い。回復後も、再発予防のために、節制した生活と養生法が不可欠である。

第42章 便秘、食欲不振、胸焼け

これらは病気というより、不適切な生活習慣の症状である。便秘は食事(食物繊維、水分の不足)、運動不足が原因である。食欲不振は消化器の疲れや精神的な要因による。胸焼けは胃酸の過多などが原因である。いずれも、薬に頼る前に、食事の内容とタイミング、運動、規則正しい生活を見直すことで改善を図るべきである。

第43章 神経性疾患

メランコリー(憂鬱)、癲癇(てんかん)、麻痺、ヒステリー、ヒポコンドリー(心気症)など、精神と神経のバランスの乱れに起因する様々な病気を含む。治療では、身体の健康(特に消化器)を改善するとともに、患者の精神状態に配慮し、慰め、気分転換を図り、希望を持たせることが極めて重要である。薬物療法は補助的に用いる。

第44章 感覚器の障害

視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚の障害について論じる。原因は外傷、病気、老化など多岐にわたる。治療は可能な限り原因を取り除くことである。多くの場合、全身の健康状態の改善が感覚器の機能回復にもつながる。安易な民間療法には注意が必要である。

第45章 硬性腫瘍と癌

硬性腫瘍は硬いしこりで、癌はそれらが悪性化したものである。初期の硬性腫瘍は、生活改善や局部の治療で消散することがある。しかし、一旦癌に進行すると、治療は極めて困難である。外科的切除が行われることもあるが、再発のリスクが高い。予防と早期発見が何よりも重要である。

第46章 毒物

鉱物毒、植物毒、動物毒(狂犬、毒蛇、害虫など)に分けて解説する。応急処置として、できるだけ早く毒物を体外に排出(嘔吐、下痢の促進)させ、解毒剤を使用する。具体的な毒ごとに処置法が異なるため、知識が重要である。

第47章 性病

淋病、硬性下疳(かがん)、梅毒など、性行為によって感染する病気を扱う。治療は段階に応じて行う。淋病には利尿と消炎、梅毒には水銀療法が用いられるが、水銀は強い副作用があるため慎重に使用すべきである。早期治療と、治療完了の確認が重要であり、安易な自己治療は危険である。

第48章 女性の疾病

月経障害、妊娠、出産、不妊など、女性に特有の健康問題を論じる。月経の不順は多くの病気の原因となり、生活習慣の改善で調整できる場合が多い。妊娠中と産後の養生は、母体と子供の健康にとって極めて重要である。経験豊かな助産婦の存在が不可欠である。

第49章 小児の疾病

胎便、鵞口瘡(がこうそう)、おむつかぶれ、鼻詰まり、嘔吐、下痢、発疹、仮性クループ、歯生え、くる病、痙攣、脳水腫など、乳幼児期に特有の病気を解説する。多くの場合、不適切な養育(食事、衣服、清潔)が原因である。治療では、養生法の是正が薬物以上に重要である。

第50章 外科

瀉血、炎症と膿瘍、創傷、火傷、打撲傷、潰瘍などの外科的処置についての基本を説明する。原則は、清潔の保持と、自然治癒力を助けることである。創傷は化膿を防ぎ、火傷は冷却と保護が基本となる。簡単な処置は家庭でも可能であるが、複雑な場合は専門家に任せるべきである。

第51章 脱臼

あご、首、肩、肘、手首、指、股、膝、足首、つま先など、様々な関節の脱臼の整復法を説明する。整復はできるだけ早く、的確な方向に力を加えて行う。整復後は、関節を固定して安静を保つことが重要である。複雑な脱臼は医師の処置を要する。

第52章 骨折など

骨折の応急処置として、副木などで固定し、安静を保つ方法を説明する。捻挫や挫傷は冷却と安静が基本である。脱腸などのヘルニアは、専用のバンドによる固定と、生活習慣の改善(便秘の解消、重い物を持たない)が求められる。

第53章 事故

気道や食道への異物詰まり、溺水、有毒ガス吸引、極度の寒冷・高温暴露など、緊急を要する事故への対処法を詳述する。異物は除去し、溺水者は蘇生処置を、中毒者は新鮮な空気のもとで手当てする。これらの知識は時に人命を救う。

第54章 失神発作など緊急を要する事例

失神、中毒、窒息、痙攣発作中の危険など、突然の危機的状況での応急処置を説明する。基本は、安静、新鮮な空気、衣服の緩めであり、状況に応じた適切な刺激(嗅覚など)を与える。落ち着いた迅速な行動が求められる。

第55章 冷水浴と鉱泉飲用に関する注意

冷水浴や鉱泉飲用は、体質や状態によっては効果的であるが、誤った方法では危険を伴う。強い発熱時、極度の衰弱時などは避けるべきである。使用する場合は、時期、方法、量を慎重に選び、自己判断ではなく、可能ならば医師の指導を受けることが望ましい。

 

 

「いいね」を参考に記事を作成しています。
いいね記事一覧はこちら

備考:機械翻訳に伴う誤訳・文章省略があります。下線、太字強調、改行、注釈、AIによる解説(青枠)、画像の挿入、代替リンクなどの編集を独自に行っていることがあります。使用翻訳ソフト:DeepL,LLM: Claude 3, Grok 2 文字起こしソフト:Otter.ai
alzhacker.com をフォロー