書籍要約『天使はHAARPを演奏しない:テスラ技術の進歩』ニック・ベギッチ、ジーン・マニング 1995年

CIA、NED、USAID、DS・情報機関/米国の犯罪マインドコントロール地震気候変動・エネルギー気候改変、ケムトレイル、HAARP

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『Angels Don’t Play This HAARP:Advances in Tesla Technology』Nick Begich, Jeane Manning 1995

『天使はHAARPを演奏しない:テスラ技術の進歩』ニック・ベギッチ、ジーン・マニング 1995

目次

  • 序章
  • 第一部 HAARPを認識する人々 / The People Wake Up To HAARP
  • 第1章 魔法使いの弟子たち / The Sorcerers Apprentices
  • 第2章 テスラからスター・ウォーズへの道 / Trail from Tesla to Star Wars
  • 第3章 上空で何が起こっているのか? / What’s Going On Up There?
  • 第4章 秘密裏に進む高層大気破壊計画 / Skybusters Under Secrecy
  • 第5章 大気圏高層への挑戦 / High on the Sky
  • 第6章 アラスカの暴露 / Northern Exposure
  • 第7章 荒野の闘い / In the Wilderness
  • 第二部 懸念する科学者たち / Scientists Are Concerned
  • 第8章 巨大電波送信機を止められるのは誰か? / Who Can Stop The Big Zapper?
  • 第9章 テスラの天気操作の弟子たち / Tesla’s Weather Apprentices
  • 第10章 地球温暖化に拍車をかける / Putting the Heat on Mom Earth
  • 第三部 大気圏上の電磁「絵画」 / Electropaintings in the Sky
  • 第11章 編集者たち / The Compilers
  • 第12章 歪曲された言葉、スター・ウォーズ、ポーカーフラット / Twisted Words, Star Wars and Poker Flats
  • 第13章 企業の絡み合い / Corporate Tangles
  • 第14章 APTI社の12の特許 / The Twelve Patents of APTI – Technically Tesla
  • 第15章 10億ワットの起動 / Turning on a Billion Watts
  • 第16章 核爆発掘 / Nuclear Excavation
  • 第17章 熱核兵器に代わる電磁パルス / Thermonuclear Weapons Replaced by Electropulse
  • 第18章 荷電粒子の「雨」 / Charged Particle Rain
  • 第19章 軍事的視点の曖昧さ / Blurred Visions of the Military
  • 第20章 脳への同調と狂気 / Entrain the Brain to Go Insane?
  • 第21章 精神を文明化された社会とCIA / Psychocivilized Society and the C.I.A.
  • 第22章 ノンレサルな方法での「照射」 / Zapping the “Nonlethal” Way
  • 第四部 「音楽」を止めろ / Stop the “Music”
  • 第23章 HAARPの「演奏」 / Playing the HAARP
  • 第24章 環境影響評価の甘い言葉 / Soft Sell, The Environmental Impact Statement
  • 第25章 パンドラの箱と大きな誘惑 / Pandora’s Box and the Great Temptation
  • 第26章 権力と支配 / Power and Control
  • 第27章 自由の終焉 / The End of Freedom
  • 第28章 変革の道筋 / How Do We Turn It Around?
  • 第29章 明確な警告の音 / A Clear Note
  • 用語集:/ Glossary
  • イラスト:/ Illustrations
  • エピローグ:/ Epilogue

本書の概要

短い解説:

本書は、米国軍がアラスカに建設した極超短波(HF)アクティブ・オーロラ調査プログラム(HAARP)と呼ばれる大気圏加熱装置の技術的詳細、軍事的意図、および地球環境と人類への潜在的脅威について、徹底的な調査に基づき警告を発することを目的としている。一般市民、環境活動家、政治的関心を持つ読者を対象とする。

著者について:

ニック・ベギッチ博士は、アラスカ州選出の故ニック・ベギッチ上院議員の長男で、教師組合長や教育委員を歴任した政治活動家であり、相補医療の博士号を持つ科学研究者でもある。ジーン・マニングは、非慣習的エネルギー技術を長年追ってきた経験豊富なジャーナリストである。両者はアラスカとカナダに拠点を置き、政府文書、特許、科学論文、内部関係者へのインタビューを通じてHAARPの実態を解明した。

テーマ解説

  • 主要テーマ:軍産複合体による地球環境の大規模操作技術の危険性
  • 新規性:イオノスフェア・ヒーター技術を応用した多目的軍事兵器システムとしてのHAARPの全容暴露
  • 興味深い知見:電磁波を用いた気象操作、通信妨害、さらには人間の精神・行動操作への応用可能性

キーワード解説

  • HAARP:高周波活性オーロラ調査プログラム。アラスカに建設された世界最大級の大気圏加熱(イオノスフェア・ヒーター)実験施設。
  • イオノスフェア:地球上空50kmから数百kmに存在する電離層。太陽からの有害放射線を遮断する地球の保護層。
  • ノンレサル兵器:致死ではなく、敵の能力を奪うことを目的とした兵器。電磁波を用いたものは精神・身体機能への影響が懸念される。
  • 電磁パルス:強力な電磁波の一過的な放出。電子機器を破壊する効果があり、従来は核爆発で生成されていた。
  • ベンジャミン・イーストランド:HAARPの基礎技術とされる特許の開発者。ARCO社の子会社APTIに特許を帰属させた。

3分要約

本書は、米国軍がアラスカ州ガコーナに極秘裏に建設を進める「HAARP」プロジェクトの全貌と、それがもたらす計り知れない環境的・人的危険性を告発するルポルタージュである。

HAARPは「高周波活性オーロラ調査プログラム」と称されるが、その実態は世界最大かつ最も強力な「イオノスフェア・ヒーター」、つまり電離層を意図的に加熱・攪乱する巨大な無線送信機施設である。軍と請負企業はこれを純粋な科学調査と説明するが、著者らの調査は、HAARPが冷戦時代の「スター・ウォーズ」計画の延長線上にあり、気象操作、全地球的通信妨害、地震誘発、さらには極低周波を用いた人間の精神・行動操作をも可能とする多目的軍事兵器システムの「実証実験」段階であることを明らかにする。

その技術的基盤は、物理学者ベンジャミン・イーストランドの特許に端を発する。彼はアラスカ北極圏の天然ガスをエネルギー源として利用し、電離層に強力な電磁ビームを聚焦照射することで、人工の電離層鏡を作り出し、ミサイル防壁、通信ネットワークの掌握、気象パターンの変更など、さまざまな軍事応用を可能にするシステムを考案した。この特許は一時、海軍の機密指定を受けた。

HAARP建設請負は当初、イーストランドの特許を所有するARCO社の子会社APTIが獲得した。その後APTIは諜報機関請負で知られるEシステムズ社に買収され、最終的には巨大防衛企業レイセオン社の傘下に入る。この企業間取引の過程で、HAARPとその関連技術は「ブラック・バジェット」と呼ばれる極秘予算世界に深く埋没していく。

軍の公開文書と内部文書には矛盾がある。環境影響評価書では影響を軽微としながら、軍内部の計画文書では電離層プロセスを「制御」し国防総省の目的に「利用」することが主目的とされ、極低周波による地中透視探査(地球トモグラフィー)などの応用が明記されている。これは、地下の核施設や掩蔽壕を探知するための技術である。

多くの独立科学者がHAARPの危険性を指摘する。電離層は地球の生命を宇宙線から守る不可欠な保護層である。そこに前例のないエネルギーを注入し、不安定化させる実験は、予測不能で取り返しのつかない環境破壊を引き起こす可能性がある。電離層の擾乱は下層大気の気象に直接影響を与え得る。さらに、HAARPが生成する極低周波は、人間の脳波と共振し、生理機能や精神状態に悪影響を及ぼすことが多数の研究で示されている。

にもかかわらず、このプロジェクトは議会の承認を得て資金を獲得し、建設は着実に進められた。アラスカの住民や一部科学者の懸念の声は、軍と大学の広報戦略や、メディアの無関心によって退けられてきた。本書は、人類と地球環境の未来を賭けたこの無謀な実験に警鐘を鳴らし、独立した科学的検証と国際的監視、そして公開討論の場を緊急に設けることを訴えている。

各章の要約

序章

軍と請負企業はHAARPを「音楽」に例えるが、それはモーツァルトの調べではなく、死の行進曲になりうると著者は警告する。電離層という地球の「屋根」を「引き上げる」この技術は、全地球的気象操作、生態系破壊、電子通信の不能化、人間の気分や精神状態の改変など、多様な「音色」を奏でる可能性を秘めた、万能の軍事ツールである。著者らは、独立科学者や非軍事的な意思決定者による科学的検証が行われるまで、この超強力なイオノスフェア・ヒーターの使用を一時停止することを求める。

第一部 HAARPを認識する人々

第1章 魔法使いの弟子たち

1986年の国際テスラ協会シンポジウムに参加したジャーナリストのジーン・マニングは、ニコラ・テスラの遺産を継ごうとする「現代の魔法使い」たちと出会う。テスラは無線送電や指向性エネルギー兵器などの先駆的な概念を遺したが、その技術は軍事的応用可能性ゆえに歴史から抹殺された側面がある。マニングは、地球共鳴を利用して大規模なエネルギー効果を引き起こそうとする技術者たちの野心的で無謀な態度に、ある違和感と将来への危惧を抱く。

第2章 テスラからスター・ウォーズへの道

テスラの技術は、後世の「スター・ウォーズ」計画や粒子ビーム兵器の源流となった。歴史家マーク・サイファーの研究は、テスラの研究と論文がこの極秘軍事技術の痕跡を隠蔽するために組織的に公の目から遠ざけられた可能性を示唆する。ソ連の「キツツキ信号」と呼ばれる極低周波送信や、軍関係者ジョン・アレキサンダー大佐の名が、後の「ノンレサル」電磁波兵器開発とつながっていく。

第3章 上空で何が起こっているのか?

アラスカ在住のニック・ベギッチは、オーストラリアの雑誌でHAARPの存在を知る。調査を進めると、これは単なるオーロラ研究ではなく、電離層を「撹乱」し国防目的で「利用」する軍事プロジェクトであった。関連特許を調査すると、その発明者ベンジャミン・イーストランドが引用した文献の中に、テスラが1915年と1940年にニューヨーク・タイムズで語った「遠隔地への破壊的エネルギー伝送」や「航空機を溶かすビーム兵器」に関する記事が見つかり、技術的系譜の深さに衝撃を受ける。

第4章 秘密裏に進む高層大気破壊計画

物理学者ベンジャミン・イーストランドは、アラスカ北極圏の天然ガスをエネルギー源として利用し、強力な電磁ビームで電離層を加熱・操作するシステムの特許を取得した。この技術は通信全般の妨害、気象改変、ミサイルの破壊・混乱など、多岐にわたる軍事応用を謳い、「スカイバスター」と批判された。彼の特許は軍の関心を引き、一時は機密指定も受けた。後にHAARPの基礎技術となったが、イーストランド自身はプロジェクトから外される。

第5章 大気圏高層への挑戦

電離層は太陽からの有害放射線から地球を守る帯電したシールドである。1960年代から、米国やソ連を中心に「イオノスフェア・ヒーター」を用いてこの層を意図的に加熱・擾乱する実験が行われてきた。HAARPは、ビームを一点に集中させ、高速で走査可能にするという点で、従来のヒーターを凌駕する性能を持つ。軍の文書は、複数のヒーターを連動させて共鳴効果を狙う計画や、ロケット発射施設、スーパーコンピュータとの連携を明記している。

第6章 アラスカの暴露

アラスカ在住の元会計士クレア・ジッカーは、隣人からHAARPの話を聞き、調査を開始する。電離層への人為的攪乱がもたらす環境影響、特に渡り鳥や通信を生命線とする「ブッシュ」住民への影響を懸念し、「NO HAARP」運動を立ち上げる。軍の説明は曖昧で、環境影響評価書の内容は不十分であった。ジッカーらは情報を収集・発信するが、地元メディアや大規模環境団体の関心は低く、孤立感を味わう。

第7章 荒野の闘い

アラスカの「ブッシュ」と呼ばれる僻地に住む人々は、独自の情報ネットワークを駆使してHAARPに反対する。「ワリー」や「エド」といった偽名の活動家たちは、軍の契約書類の不審な点、関連する超コンピュータやロケット基地との不可分な関係、そして一般には公開されていない軍内部文書の存在をつきとめる。彼らは高額な電話代や郵送費を個人で負担しながら抗議活動を続けるが、軍の広報戦略と地元経済への雇用創出効果という「餌」の前に、地域の反対意見は分断され無力化されていく。軍の情報操作は「壁にゼリーを釘で打つような」ものだと彼らは感じる。

第二部 懸念する科学者たち

第8章 巨大電波送信機を止められるのは誰か?

独立系の科学者や研究者たちは、HAARPが地球の繊細な電気的システムに与える壊滅的影響を警告する。物理学者エリザベス・ラウシャーは、電離層をシャボン玉の膜のように捉え、人為的攪乱によって「穴」が開き、最終的に「破裂」する可能性を指摘する。研究者デイビッド・ヤローは、HAARPの強力なビームが電離層を「切り刻み」、地球の磁気グリッドを乱し、生命の情報血流である極低周波に干渉すると訴える。

第9章 テスラの天気操作の弟子たち

電磁気は気象に影響を与え得る強力なツールである。スタンフォード大学の研究は、人工の極低周波が磁気圏を揺さぶり、高エネルギー粒子を「雨」のように降らせ、下層大気の気象を変化させることを示した。1970年代には、国防総省が気象を軍事目的で操作する研究を進めていたことが議会公聴会で明らかになっている。HAARPのような技術は、この「地球物理学的戦争」の概念を現実のものとする可能性を秘めている。

第10章 地球温暖化に拍車をかける

地球はすでに太陽活動の活発化や人為的放射能などにより、高エネルギー粒子環境が「飽和」状態に近づいていると指摘する科学者もいる。天体物理学者アダム・トロンブリーは、このような不安定なプラネットに対し、HAARPがさらなるストレスを与えることは、大気圏の「鍼のツボ」を過剰に刺激するような危険な行為だと警鐘を鳴らす。電離層が「暴走」し、カオス的状況を引き起こす可能性も否定できない。

第三部 大気圏上の電磁「絵画」

第11章 編集者たち

「NO HAARP」の研究者たちは、固定された組織ではなく、インターネット以前の「生きたインターネット」のような流動的な情報ネットワークを形成していた。彼らは軍の「コンパートメント化」と「ニード・トゥー・ノウ」の原則に対抗するため、様々な角度から情報を収集し、共有する「編集者」として機能した。彼らの共同作業によって、HAARPの真の姿が徐々に浮かび上がってきた。

第12章 歪曲された言葉、スター・ウォーズ、ポーカーフラット

軍はHAARPを大学主導の純粋科学研究のように宣伝するが、内部文書はその欺瞞を暴く。HAARPはポーカーフラット・ロケット射場やアラスカ大学のスーパーコンピュータと不可分に計画されており、それらは軍の別予算で整備されていた。軍はこれらの関連性を否定するが、1991年の極秘技術覚書は、これらがHAARPの診断・実験に不可欠であることを明記している。

第13章 企業の絡み合い

HAARP請負は、イーストランド特許を所有するARCO社の小さな子会社APTIが、巨大防衛企業レイセオンを抑えて獲得した。その後APTIは、諜報機関との深い関係で知られるEシステムズ社に買収され、最終的にレイセオン社がEシステムズごと買収する。この一連の企業買収により、HAARP技術は世界有数の巨大防衛企業の特許ポートフォリオの奥深くに組み込まれ、その開発は「ブラック」の世界で進められることになる。

第14章 APTI社の12の特許

APTIが保有していた12の特許は、HAARPが単なる研究施設ではないことを物語る。イーストランドの基本特許に加え、「人工電離層鏡」「核規模の非放射性爆発」「電力をビーム送信するシステム」「宇宙物体識別防御システム」など、明らかに軍事応用を想定した技術が並ぶ。これらは、電離層を操作するプラットフォームとしてのHAARPの多様な役割を暗示している。

第15章 10億ワットの起動

HAARPの送信機はモジュール式で、拡張が容易に設計されている。第一段階では実効放射電力10億ワット(1ギガワット)、第二段階では少なくとも100億ワット(10ギガワット)を計画し、将来的には1000億ワット(100ギガワット)への欲望も文書に記されていた。このエネルギーは、周波数や波形を変調することで、通信、レーダー、地中透視、そして生物への影響など、多様な目的に利用可能な「万能ツール」となる。

第16章 核爆発掘

アラスカは過去にも巨大科学プロジェクトの標的となった。1950年代末、「プロジェクト・プラウシェア」の一環として、核爆発で人工港を建設する「プロジェクト・チャリオット」が提案され、地元住民と勇敢な科学者の反対で中止された。HAARPもまた、エドワード・テラー博士が1980年代にアラスカで提唱した「スター・ウォーズ」地上配備型レーザー兵器の概念と類似点が多い。HAARPは、脆弱な宇宙配備システムに代わる、地上からの強力なミサイル防壁として機能しうる。

第17章 熱核兵器に代わる電磁パルス

イーストランドの特許は、大気圏内核爆発によって生成される電磁パルス効果を、非核の電磁ビーム技術で置き換える可能性を示していた。電離層を操作することで、広範囲の通信を混乱させつつ自軍の通信は確保する「通信戦」、あるいは敵の電子機器を破壊する「電磁パルス兵器」として機能する。1980年代中頃の空軍文書は、このような電磁波を用いた「血なまぐさくない」戦闘形態に高い関心を示している。

第18章 荷電粒子の「雨」

スタンフォード大学とロッキード社の共同研究(海軍研究局資金)は、人工の極低周波送信が磁気圏内で千倍に増幅され、高エネルギー粒子の「雨」を降らせ、下層大気の気象に影響を与えうることを1982年に既に明らかにしていた。この重要な知見はHAARPの環境影響評価書にはほとんど反映されていない。電離層におけるこの非線形の増幅効果は、HAARPが想定以上の地球環境影響をもたらす可能性を示唆する。

第19章 軍事的視点の曖昧さ

軍の公開文書はHAARPの能力を矮小化して説明するが、内部計画文書はその真の軍事応用への興奮を隠さない。主要な目的として列挙されるのは、(1)極低周波発生(潜水艦通信など)、(2)地球物理学的探査(地中透視トモグラフィー)、(3)人工電離層レンズ・鏡の生成(超地平線レーダーなど)、(4)電子加速、(5)電離層の下方加熱などである。これらは、一つの施設で従来の複数の軍事システムを代替する「コストパフォーマンス」の高い兵器開発である。

第20章 脳への同調と狂気

人間の脳は特定の周波数帯(ベータ、アルファ、シータ、デルタ波)で活動しており、外部から同調する電磁波によって「エントレイン(引き込まれる)」されることが知られている。適切な周波数と波形の組み合わせは、神経化学物質の放出を誘導し、恐怖、恍惚、抑うつなどの感情や状態を引き起こしうる。イェール大学のホセ・デルガド博士の研究は、動物の行動を外部電磁場で無線操作できることを示した。HAARPが発生させる極低周波は、まさにこの脳波帯域と重なる。

第21章 精神を文明化された社会とCIA

デルガド博士は電磁場を用いた行動制御の研究を「精神を文明化された社会」に向けたものと表現した。CIAは冷戦期、MKウルトラ計画などでLSDや電気刺激を用いた洗脳・精神操作の研究を積極的に推進した。ソ連も「リダ」と呼ばれる極低周波装置を用いた睡眠誘導や尋問技術を開発し、「キツツキ信号」と称される強力な極低周波送信を開始した。東西両陣営で、電磁波を用いた「精神戦」の技術開発競争が行われていた。

第22章 ノンレサルな方法での「照射」

「ノンレサル兵器」は致死性ではなく敵の能力を奪うことを目的とする。1980年代から、米国司法省や国防総省は電磁波を用いた群衆制御、敵兵の無力化、電子機器破壊の可能性を探る会議を重ねた。1993年にはロスアラモス国立研究所主催で極秘会議が開かれ、電磁パルスや極低周波の軍事・法執行応用が議論された。国防総省は1994年、ノンレサル兵器政策草案を作成し、軍事技術の国内法執行機関への転用を明確に打ち出した。

第四部 「音楽」を止めろ

第23章 HAARPの「演奏」

HAARPは1994年末から試験運転を開始し、1995年には他の施設との連動試験も予定されていた。初期試験では、低電力でもアンテナ間で予期せぬ「負性インピーダンス」現象(返ってくる電力の方が大きくなる)が発生するなど、技術的課題もあった。1996年度予算では、核拡散防止を名目に地球トモグラフィー研究に1000万ドルが計上された。プロジェクトは議会の一時的な資金凍結にもかかわらず、前進を続けている。

第24章 環境影響評価の甘い言葉

HAARPの環境影響評価プロセスは、重大なリスクを検討から除外していた。電離層でのエネルギー増幅効果、非熱的な電磁波の生物影響(海軍自身が関与したニワトリ胚の奇形研究など)、電離層穿孔による宇宙線遮蔽機能の低下、国際条約で禁止される気象・分子操作の可能性などが、適切に評価されていなかった。電離層は一国の資産ではなく、国際的な監視と合意が必要な全球的共有物である。

第25章 パンドラの箱と大きな誘惑

地球物理学者ゴードン・マクドナルドは1960年代、「地球物理学的戦争の鍵は、わずかなエネルギーを加えることで遙かに大きなエネルギーを解放する環境的不安定性を特定することにある」と述べた。ザビグニエフ・ブレジンスキーは1970年、科学技術を駆使して社会を監視・制御するエリート支配の「テクノトロニック時代」の到来を予測した。HAARPは、このような「パンドラの箱」を開けようとする現代の誘惑の象徴である。

第26章 権力と支配

冷戦後、米軍は「軍事における革命」という概念を打ち出した。その文書は、技術革新により戦争の形を一変させ、国内の「脅威」(テロ、暴動、麻薬取引など)に対しても新技術を適用することを志向する。さらには、海外在留アメリカ人に皮下埋込型位置発信器を装着する構想や、金融ネットワークへの遠隔侵入による資産没収など、市民の自由とプライバシーを著しく侵害する未来像が示されている。

第27章 自由の終焉

「軍事における革命」の文書が描く未来は、政府による市民の監視と行動管理が大幅に強化された社会である。HAARPのような広域に影響を与える電磁波技術は、こうした管理社会を支える「見えざる武器」となりうる。秘密主義と「国家保安」の名の下に進められるこれらの計画は、民主主義の根幹を揺るがす脅威である。著者らは、政府の在り方そのものへの根本的な問い直しを迫る。

第28章 変革の道筋

多くの科学者や活動家がHAARPに反対の声を上げる。生物物理学者フィリップ・キャラハンは昆虫への影響を懸念し、ドイツのヴォルクロート博士は生物系と共鳴するセンチメート波技術の禁止を訴える。ロザリー・バーテル博士は、環境破壊をもたらす軍事主義に対し、女性の持つ非暴力的解決能力が重要だと指摘する。著者らは、恐怖ではなく愛と配慮に基づく政策、そして技術を破壊ではなく癒しと人類の可能性拡大に用いる方向への転換を呼びかける。

第29章 明確な警告の音

ダン・ウィンター博士は、電荷の再帰的パターンが重力を生み大気を保持するという理論から、HAARPが地球の磁気グリッドを「切り裂く」ことで大気保持能力そのものを損なう危険性を警告する。火星が大気を失ったように、地球もまた脆弱である可能性がある。最終章は、無謀な実験に抗し、地球と人類の未来を守るために立ち上がるよう、読者に強く訴えかける。


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