講義『クラス初日の授業:現代社会システムの欺瞞を暴く哲学的考察』江学勤

権力江学勤物理・数学・哲学経済

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英語タイトル:『Good morning class. Welcome to our first class』:初回授業における哲学・政治学的世界観の講義

日本語タイトル:『クラス初日の授業』:現代社会システムの欺瞞を暴く哲学的考察

主要なトピック(時系列順)

  • 0:01 授業の枠組みと学習方法の説明
  • 2:24 イマヌエル・カントの現象界と物自体の理論
  • 4:03 授業構造:過去・現在・未来の分析アプローチ
  • 7:38 貨幣システムの思考実験:銀行の仕組み
  • 16:20 中央銀行制度の歴史的起源
  • 23:27 貧困と不平等の人為的創造
  • 29:21 資源の希少性という幻想
  • 32:41 個人的幸福と集団的幸福の概念変化
  • 41:31 多神教的世界観と科学的世界観の比較
  • 51:47 学校教育の真の目的:洗脳システム
  • 56:56 戦争社会における強制教育の歴史
  • 1:04:46 国民国家という概念の植え付け
  • 1:07:53 一神教と現代システムの関連性

対談の基本内容

短い解説

この講義は、現代社会の根本的システムである貨幣制度、個人主義、国民国家という概念が、実際には権力者による意図的な構築物であることを学生に理解させることを目的としている。

著者について

講師のジャン・シュエチン(Jiang Xueqin)は、批判的思考を重視する教育者として、従来の経済学や政治学の前提を根本から疑問視する立場を取る。カントの哲学を出発点に、現実認識の構造的問題から社会システムの欺瞞性まで幅広く論じている。

主要キーワードと解説

  • 主要テーマ:中央銀行制度の詐欺的性質、個人主義の破壊的影響、教育システムの洗脳機能
  • 新規性:現象界と物自体の区別による現実認識論、古代多神教的世界観の現代的意義
  • 興味深い知見:希少性の人為的創造、集団的幸福から個人的幸福への意図的転換、戦争社会としての教育制度起源

本書の要約

この講義は、現代社会を支配する三つの根本的概念—貨幣、個人、国民国家—が実際には人為的に構築された幻想であることを論証している。

講師はまずカントの認識論から始める。我々は客観的現実(物自体)を直接知ることはできず、感覚を通じて処理された現象界のみを経験する。この意味で「現実とは我々が想像するものである」という前提を確立する。

貨幣制度について、講師は銀行の思考実験を行う。5百万ドルの預金を受けた銀行が同額を貸し出すとき、論理的には銀行内の現金はゼロになるはずだが、実際には950万ドルが存在することになる。これは銀行が無から有を創造する権力を持つためである。この制度の歴史的起源は中世の商人銀行にあり、金の保管証明書(契約書)が金そのものと同等に扱われることで、実際の金の量を超える契約書が流通するようになった。

この詐欺的システムが維持される理由は、希少性の幻想を創造することにある。実際には無限に創造可能な貨幣を希少であると信じ込ませることで、人々を労働に駆り立てる。貧困は自然現象ではなく、人々に貨幣の価値を信じさせるために意図的に創造された状態である。食糧についても、実際には全人類を養うのに十分な量が存在するが、人為的な希少性によって飢餓が維持されている。

個人主義の概念についても同様の批判を展開する。歴史的に人間は集団的存在として幸福を追求してきた。富を得た者は村全体のために宴会を開くのが常識だった。現代の個人的幸福追求は孤立を生み、権力者にとって都合の良い無力化をもたらす。

講師は二つの世界観を対比する。古代の多神教的世界観では、人間は運命に翻弄される存在だが、それゆえに今日を最善に生きるエウダイモニア(flourishing)を追求した。現代の科学的世界観は個人の完全な自己責任を説くが、これは集団行動を不可能にし、人々を無力化する。

教育制度の分析では、学校が本来の学習目的ではなく洗脳機関として機能していることを歴史的事実で論証する。強制的な公教育制度を最初に導入したのは、スパルタ、アステカ、プロイセンという三つの戦争社会だった。学校は子どもを親から引き離すことで不安状態を作り出し、権威への服従を植え付ける。その最終目的は国民国家という虚構への忠誠心を育成することである。

国民国家という概念も歴史的には新しく人為的なものである。人々は本来、実際に知っている地域共同体に帰属意識を持っていたが、教育制度によって見ず知らずの遠隔地の人々との架空の絆を信じ込まされている。

これら三つの概念(貨幣、個人、国民国家)はすべて一神教的思考から派生したものであり、多様性を認める古代の多神教的世界観を破壊した結果として現在の悲惨な状況が生まれたと結論づけている。権力の本質は錬金術—無から有を創造する能力—にあり、現代社会はこの錬金術によって支配されている。

ただし、この状況は人類の想像力の偶然的産物であり、意図的に作られたものではない。したがって、想像力を適切に方向づけることで、人間の知性が真に開花する新しいシステムの創造が可能であると希望を示している。

特に印象的な発言や重要な引用

「現実とは我々が想像するものである。客観的現実は存在しない。現実とは我々が想像するものである。人生は絶え間ない想像の過程、絶え間ない想像行為なのです」

「なぜこの世界に貧困があるのでしょうか?銀行は好きなだけお金を印刷できるのですから、貧しい人々にお金を与えれば、もう貧しくなくなるはずです」

「貧困とは、あなたが自分自身に対して行うことではなく、権力者があなたに対して行うことなのです」

「学校の目的は洗脳です。それ以外はすべて嘘です」

サブトピック

0:01 カント哲学による認識論的基礎

講師は授業の出発点として、最も重要な西洋哲学者イマヌエル・カントの認識論を提示する。人間は客観的現実(物自体)を直接知ることができず、感覚を通じて歪められた現象界のみを経験する。時間と空間も客観的存在ではなく、人間が現実を理解するために付加する構造である。

7:38 銀行システムの詐欺的本質

5百万ドルの預金を受けた銀行が同額を貸し出すとき、経済学では部分準備制度により銀行内に50万ドルが残るとされるが、実際には950万ドルが存在することになる。これは中国の大手銀行が過去20年間で世界最大規模に成長した仕組みでもある。

16:20 中央銀行制度の歴史的起源

中世の商人たちが金の保管証明書を発行し、やがてその証明書自体が取引手段となった。商人銀行家たちは実際の金の量を超える証明書を発行することで、文字通り無から有を創造した。この詐欺的システムを維持するため、銀行家たちは結婚によるカルテルを形成し、現在の中央銀行制度の基礎を築いた。

23:27 人為的希少性による支配メカニズム

貨幣は実際には無限に創造可能だが、希少であるという幻想を維持することで人々を労働に駆り立てる。貧困や戦争、経済危機はすべて貨幣の価値という幻想を維持するために意図的に創造される。人々が貨幣を価値あるものと信じ続けるには、人為的な苦痛が必要である。

32:41 個人主義による集団行動の破壊

歴史的に人類は集団的幸福を追求してきた。富を得た者は村全体のために宴会を開き、個人の概念そのものが存在しなかった。最悪の刑罰は死刑ではなく追放だった。現代の個人主義は集団行動を不可能にし、権力者にとって都合の良い無力化をもたらしている。

41:31 多神教と科学的世界観の対比

古代の多神教的世界観では、神々も人間同様に欠陥を持つ存在として描かれ、運命は制御不可能なものとされた。この認識がエウダイモニア(人間の繁栄)という生き方を生み出し、古代ギリシャの優れた文化を創造した。現代の科学的世界観は個人の完全な自己責任を説くが、これは実際には人々を無力化している。

51:47 教育制度の洗脳機能

学校は学習機関ではなく洗脳機関である。歴史的に、師弟関係による実践的教育の方が効果的だった。現在の学校制度は知能による階層化を正当化し、本来すべての人が持つ学習能力を否定している。

56:56 戦争社会における強制教育の起源

強制的公教育制度を最初に導入したのは、スパルタ、アステカ、プロイセンという三つの戦争社会だった。これらの社会のみが教育制度を必要としたのは、戦争遂行のための人材育成が目的だったからである。他の平和的社会は子どもを親から引き離すことを拒否した。

1:04:46 国民国家という虚構の植え付け

学校教育の最終目的は国民国家という虚構への忠誠心を育成することである。歴史、地理、言語教育はすべて「母なる中国」「母なるアメリカ」といった架空の存在への愛情を植え付けるために設計されている。人々は本来、実際に知っている地域共同体にのみ帰属意識を持っていた。

1:07:53 一神教による現代システムの創造

貨幣、個人、国民国家という三つの概念はすべて一神教的思考から派生している。この思想革命が人類史を永続的に変化させ、現在の悲惨な状況を生み出した。しかし、これは人類の想像力の偶然的産物であり、適切に方向づけることで新しいシステムの創造が可能である。


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