地震対策 救助・避難編

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地震

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自力救済の重要性

行政機関はあてにできない

大規模震災時の救出は、「救助開始の速さ」と、「人手の数(マンパワー)」で決まる。

生き埋めや閉じ込められた際、神戸大震災時の行政機関による救出はたった2%でしかない。97.5%が自力、家族、友人、隣人など地域の協力によって救出されている。[R]

これは同時に起こる大規模災害では行政機関のリソースが不足してしまうからであり、規模が大きくなるほど、公的な援助が難しくなる。

自分が助かることが最強の人助け

例えば地震時に10人中3人が救助を行い、救助を必要とする人が3人存在すれば、一人で一人を助ける割当になる。

もしそのうち一人が自力で助かり要救助者を2人に減らすことができれば、1人に対して救出に当たる人数は1.5人に増えるため、その他の人の助かる確率も高まる。

さらに自力で助かったあなたが、救助する側にまわることができれば、4人の力で2人を救出することができる。これにより、他の人の助かる率がさらに大きく高まる。
 
自力で震災(津波)の瞬間を生き残ることは、他の人が助かることに直結する。
「死んでもええわ」は通用しない
命も短いのだから地震があったら人に迷惑をかけずに死んだらいいと思っていても、なかなかそうはいかない。

瓦礫に挟まれた人を見た人が「私はいいから」と言われて放っておくだろうか?

災害救助において他の人があなたを救助するかしないかに、あなたの選択はほとんど考慮されることはない。

www.city.chigasaki.kanagawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/001/311/1toukai.kagutentou.pdf

救助道具

大規模の災害では、行政機関は消火活動を同時に行う必要があるため、被災者全員を救済することがむずかしくなる。

大規模の災害では、救出され生き延びることができた人の8割から9割が家族や、近所の住民によって救出されている。[R]

不足する救助道具

地震時の災害現場では、救助に必要な道具が完全に不足する。

人名救助に必要な資器材が全く不足しており、署にあったスコップやバール、鋸などはすぐに底をついてしまう。[R]

神戸大震災にて

長尺バール

1mを超える六角の長尺バールが救助活動に役立つ。1.2m 1.5m 1.8mとある。

次いでハンマー、のこぎり、ロープ、ジャッキ、耐刃グローブまたは防水グローブ

www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005400367_00000

軽量バール

軽量バールだと強度は落ちるが、鳶口のような使い方が可能。

鳶口のような使い方を想定するなら最低1200mmはほしい。

バクマ工業 ちょーかるバラシバール 1200mm

バクマ工業 ちょーかるバラシバール 1500mm

六角鶴首バール

バールの先端がツル首形状のバール。この形状により瓦礫やブロックなどの破壊に役立つ。災害向きかもしれない。

バールは普段、車に入れておいたりすると特殊開場用具として取り締まられる可能性があるため注意が必要。[R][R]

のこぎり

A.粗目のこぎり+替刃

のこぎりはバールに次いで有用だが、釘などにより刃こぼれですぐ切れなくなる。

これはチェーンソーも同様。すぐ切れなくなるような安物は避けたほうがいいかもしれないが、高級のこぎりを一本買うよりは、ホームセンターなどで刃の持続性がある安価な製品を、数枚の替刃とセットで用意しておくことがより現実的だろう。(折りたたみの粗目または万能目)

金属ノコまたは金属用のノコ替刃があると便利かもしれない。

B.リサイクル鋸

1つで済ませたい場合は、リサイクル鋸で探すと万能的なノコが見つかる。

高儀 シャークソー リサイクル鋸 210mm

シャークソー SSリサイクル鋸替刃 210mm

ジャッキ

自動車用ジャッキでも良いが、瓦礫の隙間が狭くて入らないことがある。

 

グローブ

水害リスクが高い地域では防水グローブ、

ガラスなどが散乱するため耐刃グローブが理想。

むずかしければ厚めの軍手を複数枚用意しておく。

セーフティーソール

災害後はガラス破片や釘などが散乱するため当然踏む抜いて怪我をする率は高まる。

夜間活動で足元が暗い場合は特にそのリスクは高まる。

側面もプロテクトされている安全靴が理想だが、セーフティーソールを用意しておくといざというときに普段使用の靴で保護効果を得ることができる。ただし災害現場では不自然なステップを取ることが多く靴のサイドから釘などを踏み抜くこともあるので過信は禁物。

安全鉄足(踏み抜き防止) セーフティーソール

夜間救助のためのLEDライトやヘッドライト

最近はLEDライトも高輝度で低価格のものが多く出回っている。

電池式とは別途、充電式でLEDライト内蔵の充電池からスマホのバッテリーに供給できるものがあると便利。

夏季に必要な道具

帽子

頭部の保護だけではなく、夏場や日中、地震があったさいの日除け、熱中症対策に重要。なければタオルで代用する。

経口補水液

帽子同様、電解質を補給するのに重要。

パウダータイプを用意しておく。

緊急時の使用なので、特に気にしなくてもいいと思うが、甘味料にステビアのみを使っている五洲薬品の経口補水液パウダーを推奨しておく。

経口補水液パウダの比較ブログ

粉塵の脅威

食料や水またはシェルターなどの地震対策と違って、すぐに影響の生じる脅威ではないため見逃されやすい。粉塵マスクは最も命を守る費用対効果が高い。

因果関係の見えにくさから行政機関でさえも見逃しているように感じれれる。

「家屋などが倒壊すると、コンクリートや断熱と耐火被覆に用いられた壁材などが大気中へ舞ったり、土砂などが乾燥して細かい粒になったりします。

これら「粉じん」を長期間吸い込んだ場合、肺にそれらが蓄積することで、「じん肺」という病気にかかる可能性があります。

「じん肺」は、建造物の解体などに従事する方におこりやすく、初期には自覚症状がないため、気づかない間に進行し、やがて咳、痰、息切れがおこり、さらに進行すると呼吸困難、動悸、さらには肺性心といって、心臓が悪くなり、全身の症状が出現します。

「じん肺」を根治する方法はないため、予防が非常に重要です。」

www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/hoken-sidou/disaster.html

黒い津波の粉塵化

黒い津波は乾燥して粉じんとなったあとも、健康への影響が続きます。

気仙沼市の女性は、自宅から流された物を探し回るうちに、重い肺の病気を患いました。大量の粉じんを吸い込んだことが原因とみられます。

肺の洗浄をおこなうことで一命を取り留めましたが、1年以上入退院を繰り返しました。[R]

東日本大震災後 3 月下旬からは、ヘドロが乾燥して風で飛ばされ、街中を埃が舞うようになった。

瓦礫撤去や家の片付けでヘドロ粉塵を吸入しているうちに、咳・痰や呼吸困難,発熱などが出現した患者

www.jstage.jst.go.jp/article/naika/101/6/101_1727/_pdf

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3664371/

津波後の捜索活動に必要な道具

津波により瓦礫が山積する地域での行方不明者の捜索活動に活用した資機材

捜索時に活用した資機材

  • とび口(軽量で使いやすい)
  • セーフティーインソール(釘の踏み抜きを防ぐ)

www.npa.go.jp/hakusyo/h24/honbun/html/of120000.html

災害地からの避難・脱出

津波から逃げる訓練

東日本大震災で津波を事前に知った人たち

  • 警報等によって津波を察知した 1 カ所(2%)
  • マスメディアで察知した 1 カ所(2%)
  • 自己察知 3 カ所(7%)
  • 周囲の声 3 カ所(7%)

津波の第一波は41分後、第二波が44分後と言われている。[R]

強固な正常性バイアス

一部の人ではなく、まずほぼ全員(99%)が緊急時に正常性バイアスを外すことができないことを認識する必要がある。

なぜ逃げない? 災害大国の日本が陥りやすい「正常性バイアス」問題

正常性バイアスを知っていますか?「自分は大丈夫」と思い込む、脳の危険なメカニズム

www.yahagibl.co.jp/woodpita/blog/column/4234.html

避難訓練とは正常性バイアスを外す訓練

津波から避難所へ逃げる訓練は、「避難場所と避難経路を確認する」こともだが、「正常性バイアス」を外す、「防災意識を高める」という目的としての隠れた役割が大きい。

避難訓練は「運動」「脳トレ」にもなるため、一石三鳥にも四鳥にもなる。

逃げトレ

津波避難訓練アプリ 逃げトレ

脱出用75cmバール

集合住宅における玄関ドア周りの歪みが原因で、玄関扉が開かないということが今回の熊本地震でも多く発生することになってしまいました。[R]

特にコンクリート造、マンションなどでは地震時のゆがみにより玄関扉が開かなくなった場合に必要。75cmぐらいの長さの六角バールが取り回しがしやすい。

suumo.jp/journal/2014/12/09/74420/

バクマ/BAKUMA 曲がりにくい六角バール750mm

TAKAGI かるいバール 750mm (軽量、女性・高齢者向き)

非常用袋

食料は高温多湿を避ける。夏場の車内保管は高温で傷みやすい

押入れ、クローゼットは家が歪んで取り出せなくなる可能性

玄関か勝手口に近い場所に置く。

水害の可能性がある地域では高いところ、2階の窓側に。

家の倒壊の可能性があり防災ベッドを用意している場合は、ベッドの下に。

保管場所について家族で共有しておく。

sumaiweb.jp/articles/106964

hijo-shoku.com/column/storage

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