なぜアメリカは戦争保証をするのか -フィンランドに?
Why Would US Give a War Guarantee – to Finland?

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by パトリック・J・ブキャナン 投稿日: 2022年5月17日

ロシアがウクライナに侵攻したのを見て、歴史的に中立のフィンランドは遅まきながら改心し、すぐにNATOに加盟することにした。

なぜか?NATO加盟は、ロシアがフィンランドの国境を越えた場合、NATO第5条に基づき、世界最強の国である米国が、ロシアに対して戦争を仕掛けることを意味するからだ。

ロシアのプーチン大統領の意図に神経質になっているフィンランドは、プーチンがウクライナに侵攻したようにフィンランドに侵攻した場合、アメリカが自国に代わってロシアと戦う法的、道徳的な拘束力を持つことを望んでいる。

フィンランドの立場からすれば、これは完全に理解できる。

しかし、なぜアメリカは、地球最大の核保有国であるロシアがフィンランドの国境を侵犯したからといって、戦争に応じなければならないのだろうか。

フィンランドはアラスカでもカナダでもなく、5千マイルも離れている。冷戦時代も、それ以降も、フィンランドが米国の重要な利益であると主張した者はいない。

ではなぜ、フィンランドをめぐってロシアと戦争をすることに事前に同意するのだろうか。

ジョー・バイデン大統領は先週、NATOは「オープンドア」政策をとっており、フィンランドとスウェーデンは歓迎されており、彼らの加盟を楽しみにしていると述べた。

ここでバイデンが実際に言っていること、やっていることを考えてみてほしい。

彼は、プーチンのロシアと830マイルの国境を接する人口550万人の国フィンランドに、ロシアがフィンランドを攻撃した場合、アメリカ合衆国にロシアとの戦争を義務づける権利を譲り渡そうとしているのである。

どんな愛国者が、自分の国でもない他国のために、永久に戦争に行くことを約束するだろうか?

核武装したロシアと戦うかどうかを決める行動の自由を、なぜアメリカはフィンランドに明け渡さなければならないのだろうか。

NATOはカントリークラブではない。プーチンが敵視する軍事同盟である。NATOの全加盟国は、30カ国のうちの1カ国への攻撃を全加盟国への攻撃とみなし、攻撃された国を防衛する義務を負っているのである。

フィンランドをNATOに迎え入れることで、バイデンはヘルシンキに、1939年の春にネヴィル・チェンバレン首相がポーランドに与えたような戦争保証を提供することになる。その結果、ドイツがポーランドに侵攻した2日後の1939年9月3日、イギリスは宣戦布告をしなければならなくなった。

イギリスと帝国にとって、それはどうだったのだろうか。

ジョージ・ワシントン大統領は告別式の演説で、「永久同盟」に対して警告を発した。トーマス・ジェファーソンは、初代大統領を意識して、「もつれ合う同盟」に警告を発した。

NATOは1949年以来存在する軍事同盟である。米国、カナダ、欧州10カ国で始まったが、冷戦終結後は16カ国になった。その後、14カ国を追加している。

冷戦後にNATOが加えた6カ国(ポーランド、チェコ、ハンガリー、スロバキア、ブルガリア、ルーマニア)は、ソ連のワルシャワ条約に加盟していた国である。NATOの新加盟国のうち、エストニア、ラトビア、リトアニアの3カ国は旧ソビエト連邦の共和国である。

この四半世紀、NATOがロシアの空間と玄関先を侵食してきたことが、世界の二大核保有国間の関係を悪化させる主要因となったのである。

バイデンとウクライナのゼレンスキー大統領が、ウクライナのNATO加盟を否定する発言を繰り返したことが、ロシアによるウクライナ侵攻の主要因となったのである。

このことは、ウクライナ戦争を始めたプーチンの責任を免除するものではないが、ロシアの「近海」にあるNATOの新規加盟国、特にバルト海から北極圏まで830マイルのロシアとの国境を持つNATO新規加盟国は、本当のリスクを抱え、戦争の可能性を高めることを教えてくれるはずである。

実際、ロシアのウクライナ戦争が膠着状態に陥り、キエフ、ハリコフ、オデッサで目的を達成できなかったことから、ロシア当局者は、出血を止めるために戦術核に必死に頼るという見通しを繰り返し示している。”Escalate to de-escalate “がスローガンである。

スウェーデンとフィンランドをNATOに加盟させることは、すでにモスクワの怒りと不吉な脅しを引き出しており、核戦争にエスカレートするような圧力を減らすことはできそうもない。

基本的な疑問に答える必要がある。冷戦終結から30年、なぜわれわれはNATOを拡大し続けているのか?

ロシアは米国を脅かしてはいない。ヨーロッパの近隣諸国に対する脅威については、彼らに対処してもらえばよい。NATOのヨーロッパ諸国を合わせると、ロシアよりもはるかに人口が多く、経済力もあり、軍事的にも自国を防衛する能力がある。

冷戦から30年以上たった今、なぜこのような義務を負わなければならないのだろうか。

フィンランドは、小さくても近代化された軍事力をもってすれば、攻撃されてもロシアに対抗できる。それなのに、なぜフィンランドのために戦争をする義務があるのだろうか。核戦争にエスカレートする可能性のある戦争は、ハリー・トルーマンからロナルド・レーガンまで、すべての大統領がその回避を目標としてきたものである。

トルコは今、NATO加盟国としての権利を行使し、スウェーデンとフィンランドの加盟に拒否権を行使する可能性があると警告している。もしロシアがフィンランドに侵攻したら、トルコのエルドアン大統領がロシアに宣戦布告すると思う人はいるだろうか?

 

パトリック・J・ブキャナンは、『チャーチル、ヒトラー、そして「不要不急の戦争」』の著者である。How Britain Lost Its Empire and the West Lost the World(英国はいかにして帝国を失い、西洋は世界を失ったか)』の著者。パトリック・ブキャナンについての詳細や、他のクリエイターズライターや漫画家による特集を読むには、クリエイターズのウェブページ www.creators.com を見てほしい。

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