Louis Armstrong – What A Wonderful World (Original Spoken Intro Version) ABC Records 1967, 1970
ルイ・アームストロング 曲の前の語り
お前ら若い連中の中には、よく言うヤツがいるんだ。
「おい、ボックス(※親しみを込めた呼びかけ。あるいは自分自身を指すジャズスラング)、どういう意味だよ?」ってな。
「なんて素晴らしい世界だ!」だって?
あちこちにあるあの壁(※社会の分断や障壁)はどうなんだ?
あれも素晴らしいって言うのか?
飢えや公害はどうなんだ?
あいつらだって、ちっとも素晴らしくないぜ。
だが、ちょっと老いぼれポップス(※ルイ・アームストロング自身の愛称)の話を、一分だけでいいから聞いてみるかい?
俺に言わせりゃ、悪いのは世界そのものじゃない。
悪いのは、俺たちがその世界にやっていることの方だ。
俺が言いたいのは、ただひとつ。
俺たちがちょっとチャンスを与えさえすれば、どれほど素晴らしい世界になるかってことよ。
愛だよ、ベイビー。愛――それこそが秘訣さ。
そうだ。もしもっと多くの人間がお互いを愛し合えば、もっとたくさんの問題を解決できるんだ。
そしたらこの世界は、最高にイカしたもんになるだろうぜ。
だからこそ、ポップスは言い続けてるんだ。

『この素晴らしき世界』(What A Wonderful World)日本語訳
青葉しげる木々と、紅き薔薇の花々が
あなたと私のために咲き誇るその姿を見れば
ふと心の奥で想う
「なんと素晴らしき世界よ」
どこまでも青く澄んだ大空と、たなびく白き雲
まばゆく祝福に満ちた昼の光、そして深遠なる聖なる夜の闇
ふと心の奥で想う
「なんと素晴らしき世界よ」
大空に架かる虹の七色は、なんと美しい
その彩りは、行き交う人々の頬にも映っている
友と固く手を握り合い、「ご機嫌よう」と挨拶を交わす
その言葉の奥には、本当は「あなたを愛している」と語っているのだ
赤子の泣く声を聞き、その健やかな成長を見守る
彼らはやがて、私が決して知り得ぬほど多くを学び取るだろう
ふと心の奥で想う
「なんと素晴らしき世界よ」
そうだ、心からそう想う
「なんと素晴らしき世界よ」

