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Kevin W. McCairn 博士
「 パンデミックと呼ぶべきではない。我々が話しているのは生物兵器プログラムによる大量死傷事件だ。私はインターネットで話題になっている異常な血栓を入手することができた。
残念ながら、私とRichard Hirschmanが受け取ったこれらの血栓は、… https://t.co/AnxuBSyRve
— Alzhacker ᨒ zomia (@Alzhacker) April 21, 2025
基本情報
登場人物
- Kevin W. McCairn: 神経科学者、研究者。プリオン病の専門家で、COVID-19関連の血栓の研究を行っている。
- Jeannie Rose: Health Alliance Australiaのポッドキャストのホスト、著者。
主要なトピック（時系列順）
- 導入とKevin McCairnの紹介 (0:00-5:43)
- 前回インタビューの振り返り (11:30-14:34)
- 「カラマリクロット」（奇妙な血栓）の説明と分析 (14:47-21:41)
- 血栓サンプルの物理的特性と形態学 (23:41-29:19)
- ミクロトームによる組織切片と顕微鏡観察 (46:44-54:45)
- アミロイド性物質の特定と染色分析 (1:29:54-1:36:57)
- 電子顕微鏡による観察と異常なタンパク質構造 (1:45:50-1:53:08)
- RT-QuICテストによる異常タンパク質の検出 (2:26:01-2:38:41)
- 血液検査と診断への応用 (2:56:18-3:01:47)
- 治療法と対策についての議論 (3:13:15-3:22:12)
対談全体のメインテーマ
COVID-19関連のアミロイド性血栓の分析と公衆衛生への影響
メインテーマの解説
この対談では、神経科学者Kevin McCairnがCOVID-19パンデミック後に発見された特殊な血栓（「カラマリクロット」）の詳細な分析結果を紹介している。これらの血栓はアミロイド性の異常折りたたみタンパク質（主にフィブリン）で構成されており、プリオン病に似た特性を持つことが示されている。McCairnはこれらの血栓が感染後や予防接種後に体内で形成され、新たな健康危機をもたらす可能性があると主張し、複数の科学的手法でその構造と性質を実証している。この発見は長期的な健康影響や診断・治療法の開発に重要な意味を持つものである。
トピックの背景情報や文脈
議論の主要なポイント
- COVID-19は単なるウイルス感染ではなく、生物兵器由来の大量死傷者事件である可能性
- 「カラマリクロット」と呼ばれる特殊な血栓は異常折りたたみフィブリンで構成されている
- これらの血栓はアミロイド性で、プリオン様の特性を持ち、感染性を示す可能性がある
- スパイクタンパク質がフィブリンの異常折りたたみを引き起こす可能性がある
- 既存の医療システムはこれらの問題を認識・対処していない
- 血液サンプルを分析することで、患者の状態を評価し治療効果を測定できる
提示された具体例や事例
- 遺体から採取された特殊な白色フィブリン血栓のサンプル分析
- 光学顕微鏡、UV蛍光、電子顕微鏡、ラマン分光法による血栓の構造分析
- RT-QuIC法を用いた異常タンパク質の感染性テスト
- 英国の死亡率データにおける若年層の過剰死亡の増加傾向
- 長期COVID後遺症やワクチン副反応に苦しむ患者の血液検査
結論や合意点
- COVID-19関連の血栓は異常折りたたみフィブリンで構成されたアミロイド性構造である
- これらの血栓形成はSARS-CoV-2スパイクタンパク質によって引き起こされる可能性が高い
- 従来の医療検査では検出できない微小血栓が存在する
- アミロイド性微小血栓の検査が診断と治療効果測定に有用である
- 現在の公衆衛生システムはこの問題を適切に認識・対応していない
特に印象的な発言や重要な引用
- 「パンデミックとは呼ぶべきではない。私たちが話しているのは生物兵器プログラムによる大量死傷者事件である」
- 「これはアミロイド性の異常折りたたみフィブリンであり、全身性アミロイド症は病院に来る可能性のある障害の中でも最も深刻な状態の一つと考えられている」
- 「体内の循環系がこの消化不能なアミロイド性ペプチドで満たされると、あらゆる種類の心血管および血栓性疾患を発症するだろう」
- 「血液製品はおそらく異常折りたたみフィブリンの種となる量で汚染されている可能性が高い」
- 「この種のアミロイド性障害は癌や神経変性など、さまざまな形で現れる可能性がある」
サブトピック
導入とKevin McCairnの紹介
Kevin McCairnは神経科学者で、以前はトゥレット症候群の霊長類モデルを開発し、パーキンソン病などの神経変性疾患を研究していた。韓国での大規模なクラスターイベントでCOVID-19に感染した経験から、この疾患の研究に取り組むようになった。彼はCOVID-19の合成起源を早期から主張し、生物兵器プログラムとの関連性を指摘している。また、流行開始時の武漢軍事大会や公衆衛生対応の協調性などから、計画的なバイオテロの可能性を示唆している。
前回インタビューの振り返り
前回の対談では、COVID-19とワクチンの両方に関連する可能性のあるプリオン様疾患について議論した。McCairnはSARS-CoV-2スパイクタンパク質がアミロイド形成を促進する可能性があることを説明し、これが生物兵器として使用された可能性を示唆した。彼は、ウイルス感染とそれに続くmRNAワクチン接種が二重の攻撃となり、人口の約半分に影響を与えた可能性があると論じた。彼はまた、アメリカ白尾鹿におけるCWD（慢性消耗病）の拡大をプリオン疾患の実例として挙げた。
「カラマリクロット」（奇妙な血栓）の説明と分析
McCairnは、COVID-19の発症および予防接種後に発見された特殊な血栓（「カラマリクロット」）を入手し分析した結果を説明している。これらの血栓は主に異常折りたたみフィブリンで構成されており、アミロイド性の特徴を持つ。彼は13の異なるサンプルを検査し、これらが通常の血栓とは異なる特性を持つことを確認した。アミロイド性疾患は通常、深刻な健康問題を引き起こし、軽鎖アミロイドーシスなどの患者は、アミロイド性ペプチドが体内の臓器に侵入して機能を低下させるため、寿命が短くなる傾向がある。
血栓サンプルの物理的特性と形態学
McCairnは研究室で入手した血栓サンプルの物理的特性について説明している。これらの血栓は触感がゴム状で、カニカマのような弾力性があるが少し硬い。通常の血栓のようにゼリー状ではなく、引っ張ると抵抗があるが指で引き裂くことはできる。見た目には縞模様が見られ、主なしわやひだが存在する。彼は解剖用顕微鏡で観察した画像を示し、これらが管状構造ではなく固形のペプチド堆積物であることを実証した。また、他の研究者によるICP質量分析で検出された高リン含有量についても触れている。
ミクロトームによる組織切片と顕微鏡観察
McCairnは凍結ミクロトームを使用して血栓サンプルの薄切片（20マイクロメートル）を作成し、顕微鏡で観察する過程を説明している。切片を標準的な顕微鏡スライドに載せると、肉眼でも空洞や小さな穴が見え、通常の組織とは異なる多孔質構造をしていることがわかる。光学顕微鏡の低倍率（4倍）から高倍率（40倍）観察では、フィブリル状の構造が明確に見え、通常の血栓に含まれる赤血球や血小板がほとんど見られない。この構造は肉眼で見た大型サンプルの色と一致している。
アミロイド性物質の特定と染色分析
McCairnはアミロイド検出のための特殊染色法を使用した分析を説明している。紫外線光下での観察では、染色していないサンプルでも自家蛍光を示し、チオフラビンT染色を行うと特徴的なドット状の蛍光パターンが観察された。これはβシート構造の積み重なりによるアミロイド凝集体の存在を示している。彼はこの特徴がアルツハイマー病などの神経変性疾患でも見られるアミロイド性疾患の典型的な特徴であると説明している。このような全身性アミロイド症は重篤な健康状態であり、様々な臓器機能不全を引き起こす可能性がある。
電子顕微鏡による観察と異常なタンパク質構造
電子顕微鏡を使って血栓サンプルをさらに詳細に分析した結果が示されている。250倍から5000倍の倍率で観察すると、フィブリン繊維の異常な構造が明らかになった。正常なフィブリンが滑らかなロープ状であるのに対し、これらのサンプルでは節状の形態と異常なねじれが観察された。単位距離あたりの回転数が正常な組織より多く、これはペプチドが正常に折りたたまれているか異常に折りたたまれているかを判断する主要な特徴の一つである。これらの所見は、UCサンフランシスコの研究者によって発表された「COVID-19におけるフィブリンが血栓炎症と神経病理を駆動する」という論文の結果とも一致している。
RT-QuICテストによる異常タンパク質の検出
McCairnはRT-QuIC（リアルタイム・クエイキング誘導型変換）法を用いて血栓サンプルの感染性を検査した結果を説明している。この方法はプリオン病の診断に使用され、少量の種となる異常タンパク質が正常タンパク質の変換を促進するかを測定する。体外で3ヶ月保存されていた血栓サンプルを新鮮な血漿と接触させると、アミロイド形成を示す蛍光シグナルが大幅に増加することが確認された。これは血栓が感染性を持つ可能性を示唆し、McCairnはCOVID-19後の血液製品が異常折りたたみフィブリンで汚染されている可能性を懸念している。ただし、プリオン病ほど深刻な感染性ではない可能性も示唆している。
血液検査と診断への応用
McCairnは自身の研究室で患者の血液サンプルを分析して微小血栓の存在を検査する方法を説明している。標準的な医療検査では見つけられないアミロイド性微小血栓を、特殊な染色法と紫外線顕微鏡で検出できると述べている。彼は50以上のサンプルを分析し、COVID-19後遺症やワクチン副反応に苦しむ患者の血液に類似したパターンの微小血栓が存在することを確認した。医療システムでは「機能性神経障害」として片付けられることが多いが、この検査により根本的な病理を証明できる可能性がある。彼は自身のウェブサイトを通じて患者が検査のためのサンプルを送る方法を紹介している。
治療法と対策についての議論
血栓問題に対する治療アプローチについて議論されている。McCairnは自身の血液も検査し、良好な結果を得ていると述べ、一部の協力グループが効果的な治療法を開発していることを示唆している。彼は「Medicinals」と呼ばれる高品質の活性植物化学物質の混合物について言及し、これがスパイクタンパク質を捕捉・排出し、感染細胞を除去する効果があると説明している。また、ヘパリン化アフェレーシスというフィルター処理による血液浄化療法も効果的である可能性を示唆している。患者は治療前後に血液検査を行うことで効果を測定でき、科学的な裏付けのある治療法を特定するのに役立つとしている。
McCairn博士の提案する治療アプローチ解説
- セノリティクス – 感染細胞や「ゾンビ細胞」（異常なペプチドを放出し続ける細胞）を除去するため
- 結合剤（バインダー） – 放出されたスパイクタンパク質を捕捉して排出するため
- 標的分子 – アポトーシス（細胞死）経路を誘導し、循環している主要な血液単球（免疫系の一部）に対処するため
セノリティクス
セノリティクスは老化細胞（セネセント細胞）を標的として除去する化合物である。COVID-19の文脈では、ウイルス感染やスパイクタンパク質の影響で異常な状態になった細胞を除去する目的で使用されると考えられる。
主なセノリティクス化合物には：
- フィセチン – イチゴやリンゴなどの果物に含まれるフラボノイド。抗酸化作用と抗炎症作用がある。
- ケルセチン – 多くの果物や野菜に含まれるフラボノイド。ダサチニブとの併用で効果が高まるという研究がある。
- ダサチニブ -もともと白血病治療薬として開発された化合物で、ケルセチンと併用されることが多い。
- ナブトクラックス – Bcl-2タンパク質阻害剤で、アポトーシスを促進する。
- アピゲニン – パセリやセロリなどに含まれるフラボノイド化合物。
これらの化合物は、異常な状態になった細胞のアポトーシス（プログラム細胞死）を促進することで機能する。
結合剤（バインダー）
結合剤はスパイクタンパク質などの特定のタンパク質に結合し、その機能を阻害したり体外への排出を促進したりする物質である：
- ナットーキナーゼ – 納豆から抽出される酵素で、血栓溶解作用がある。
- イベルメクチン – 抗寄生虫薬として知られているが、SARS-CoV-2スパイクタンパク質に結合する能力が研究されている。
- サーチュリムマブ – スパイクタンパク質に対するモノクローナル抗体である。
- 多糖類（キトサンなど） – 特定のタンパク質と結合して排出を促進することができる。
- 活性炭 – 広範囲の物質を吸着する能力を持ち、毒素の排出に使用される。
これらの物質は、循環しているスパイクタンパク質を「捕捉」し、体の通常の排出経路を通じて除去するのを助けると考えられている。
標的分子（アポトーシス経路誘導剤）
アポトーシス経路を誘導し、異常な免疫細胞（特に単球）に対処する化合物である：
- レスベラトロール – ブドウの皮やレッドワインに含まれるポリフェノール。SIRT1活性化を通じてアポトーシスを調節する。
- エピガロカテキンガレート (EGCG) – 緑茶に含まれるカテキン。抗炎症作用とアポトーシス誘導作用がある。
- クルクミン – ウコンに含まれる化合物。NF-κBシグナル伝達を阻害し、炎症とアポトーシスを調節する。
- サルベストロール – 植物に含まれる化合物で、CYP1B1酵素を活性化してアポトーシスを誘導する。
- スルフォラファン – ブロッコリーなどのアブラナ科野菜に含まれる化合物。Nrf2経路を活性化し、細胞保護とアポトーシス誘導の両方の作用がある。
これらの化合物はいずれも、正常な細胞を傷つけることなく異常な細胞に選択的にアポトーシスを誘導する能力があるとされている。
McCairn博士が言及している治療アプローチは、これらの3つのカテゴリーの化合物を組み合わせることで、異常なタンパク質の除去、損傷を受けた細胞の除去、そして過剰な免疫反応の調節を同時に行うことを目指していると考えられる。
ただし、これらの治療法のCOVID-19後遺症に対する有効性については、まだ大規模な臨床試験で十分に検証されていないことに注意が必要である。今後の研究がこれらのアプローチの安全性と有効性を明らかにしていくだろう。
COVID-19関連アミロイド性血栓の研究についての考察 by Claude 3
Kevin McCairn博士と『Health Alliance Australia』のJeannie Roseによる対談を読み、深く考えさせられた。この対談では、COVID-19感染後やワクチン接種後に発見された特殊な血栓について詳細な科学的分析が示されている。これは単なる医学的発見の報告ではなく、現代の公衆衛生危機の本質に関わる重大な内容を含んでいると言える。
まず、この対談の核心は、COVID-19後に発見されている「カラマリクロット」と呼ばれる特殊な血栓がアミロイド性の異常折りたたみフィブリンで構成されており、これがプリオン様の特性を持つ可能性があるという点だ。これは非常に重要な発見である。プリオン病は通常、致命的な神経変性疾患を引き起こすことで知られており、その特徴は正常なタンパク質を異常な形態に変換する能力にある。McCairn博士がこれらの血栓に同様の特性を見出したことは、COVID-19感染の長期的な影響について深刻な問いを投げかけている。
対談の文脈を理解するには、まずMcCairn博士の立場を把握する必要がある。彼は神経科学者であり、以前はトゥレット症候群の霊長類モデルを開発し、パーキンソン病などの神経変性疾患を研究していた。彼自身がCOVID-19に感染した経験から研究に取り組むようになったという背景は、彼の研究に個人的な動機と緊急性を与えている。
彼はCOVID-19を「パンデミック」ではなく「生物兵器プログラムによる大量死傷者事件」と表現している。これは非常に強い主張だが、彼はSARS-CoV-2ウイルスの合成起源を示す証拠があると述べており、最近では公的機関もウイルスの合成起源を認めつつあると指摘している。この点については慎重に検討する必要がある。確かに、ウイルスのゲノム解析や武漢研究所の位置づけなど、合成起源を疑わせる要素はあるが、意図的な生物兵器としての使用を確定づける決定的証拠は示されていない。ただし、彼の科学的分析自体は、起源にかかわらず重要である。
McCairn博士の研究の中心は、遺体から採取された特殊な白色の血栓サンプルの分析である。彼は13の異なるサンプルを詳細に調査し、これらが通常の血栓とは全く異なる特性を持つことを複数の科学的手法で実証している。特に興味深いのは、次の点である：
1. 物理的特性：これらの血栓はゴム状の弾力性を持ち、通常の赤いゼリー状の血栓とは全く異なる。
2. 微細構造：光学顕微鏡と電子顕微鏡による分析では、フィブリル状の構造が観察され、正常な血栓に含まれるはずの赤血球や血小板がほとんど見られない。
3. アミロイド特性：特殊染色とUV光による分析では、これらの血栓がアミロイド性タンパク質の特徴的なパターンを示している。
4. 異常な分子構造：電子顕微鏡の高倍率観察では、正常なフィブリンが滑らかなロープ状であるのに対し、これらのサンプルでは節状の形態と異常なねじれが観察された。
5. 感染性：RT-QuICテストでは、これらの血栓のサンプルが新鮮な血漿と接触するとアミロイド形成を促進することが示された。
これらの所見は、これらの血栓がアミロイド性の異常折りたたみフィブリンで構成されており、プリオン様の特性を持つ可能性があるというMcCairn博士の主張を裏付けている。特に重要なのは、体外で3ヶ月保存されていた血栓サンプルが新鮮な血漿と接触するとアミロイド形成を促進するという発見である。これはプリオン病の特徴的な性質に似ており、潜在的な感染性を示唆している。
しかし、この研究には限界もある。サンプル数が限られており、対照群との比較が不十分である。また、これらの血栓の形成メカニズムやSARS-CoV-2感染との直接的な関連性については、まだ完全には解明されていない。McCairn博士は、SARS-CoV-2スパイクタンパク質がフィブリンの異常折りたたみを引き起こす可能性を示唆しており、UCサンフランシスコの研究者による論文を引用しているが、この関連性はさらなる研究で確認される必要がある。
興味深いのは、彼がこれらの血栓形成はワクチン接種後にも起こり得るという可能性を示唆している点である。彼は、COVID-19感染とワクチン接種の両方がスパイクタンパク質への暴露をもたらし、同様のメカニズムで異常なフィブリン形成を引き起こす可能性があると述べている。しかし、彼は科学的中立性を保つ努力をしており、この点については確定的な結論を出すのを避けている。
臨床的な観点からは、McCairn博士の発見は現在の医療システムの盲点を浮き彫りにしている。彼によれば、標準的な医療検査ではこれらのアミロイド性微小血栓を検出できず、多くの患者が「機能性神経障害」として誤診され、適切な治療を受けられていない可能性がある。彼は自身の研究室で患者の血液サンプルを分析し、COVID-19後遺症やワクチン副反応に苦しむ患者に類似したパターンの微小血栓が存在することを確認したと述べている。
公衆衛生の観点からは、彼の研究は現在の血液供給の安全性に関する問題を提起している。彼は「COVID-19後の血液製品は異常折りたたみフィブリンで汚染されている可能性が高い」と述べており、これは輸血や血液製剤の使用に関する重大な懸念を引き起こす。しかし、この点については彼自身も研究を継続中であり、明確な結論には至っていない。
対談の後半では、治療アプローチについても議論されている。McCairn博士は、植物化学物質の混合物やヘパリン化アフェレーシスなどの治療法が効果的である可能性を示唆している。これらの治療法は、スパイクタンパク質を捕捉・排出し、感染細胞を除去する効果があるとされている。
この研究の最も重要な意義は、COVID-19の長期的な健康影響に関する私たちの理解を深める可能性にある。現在、多くの患者がCOVID-19感染後に持続する症状（いわゆる「ロングCOVID」）に苦しんでおり、その原因はまだ完全には解明されていない。McCairn博士の研究は、アミロイド性微小血栓が少なくともその一因である可能性を示唆しており、新たな診断・治療アプローチへの道を開く可能性がある。
総合的に見て、McCairn博士の研究は重要な科学的価値を持っている。彼のアプローチは徹底しており、複数の科学的手法を用いてアミロイド性血栓の存在とその特性を実証している。彼の発見が確認されれば、COVID-19の病態生理学と長期的な健康影響に関する私たちの理解を根本的に変える可能性がある。
また、彼の研究は現代の科学研究と公衆衛生対応の複雑な政治的・社会的状況も浮き彫りにしている。彼は主流の科学的・医学的機関に対する強い批判を表明しており、これらの機関がCOVID-19の真の起源や健康影響を隠蔽していると主張している。この主張の真偽を判断するのは難しいが、彼のような独立した研究者の視点が科学的議論に含まれることの重要性は否定できない。
最後に、この研究が示唆する倫理的・社会的問題についても考える必要がある。もし彼の主張が正しければ、COVID-19ワクチン接種を含む公衆衛生対応が長期的な健康リスクをもたらした可能性がある。これは、将来の公衆衛生危機への対応方法や、リスクとベネフィットのバランスをどのように評価するかという困難な問題を提起している。