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ビタミン・補酵素
アルツハイマー病患者のビタミン・ミネラル不足と補給
アルツハイマー病患者の血清微量栄養素、葉酸とビタミンA、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛、ビタミンDが有意に低い。アルツハイマー病患者では栄養の利用能力が衰えている可能性。
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24144963
メタアナリシス、単離された栄養補給はアルツハイマー病患者に神経学的に有利な影響を及ぼさない。
www.jamda.com/article/S1525-8610(17)30358-4/fulltext
アルツハイマー病において活性酸素を除去するためのアプローチ、
N-アセチル-ビタミンD、ビタミンE、フェルラ酸、トリシクロデカン-9-イル-キサントゲン酸塩、セレニウム、メラトニン、コエンザイムQ10、リポ酸
1つ以上の抗酸化剤を使って多くの標的を狙うアプローチが有効。
www.tandfonline.com/doi/abs/10.1586/14737175.2015.955853?journalCode=iern20
マグネシウム、葉酸、ビタミンB6、B12、アルミニウム負荷を軽減するためのケイ素ウォーター、高ホモシステインはマグネシウムを損失、アルミニウム曝露が軽減されればMgが脳へとアクセスすることができる。
www.medical-hypotheses.com/article/S0306-9877(16)30024-X/fulltext
老人医療のための補助食品
www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4488102/
アルツハイマー病のリスクと進行:サプリメントの役割と薬物療法の結果がおよぼす影響
www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4825948/
マルチビタミン
マルチビタミンによる即時自由想起記憶の改善
システマチックレビュー、メタアナリシス マルチビタミンの認知機能への影響
マルチビタミンは、認知機能に障害のない被験者へ継続的に投与された場合、執行機能、即時の自由想起記憶の控えめな改善をもたらす。
レビューされた2つの研究では、数学的処理能力の改善が示唆された。
これまでの結果は、大規模RCTと一致しており、マルチビタミンの使用が、アルツハイマー病患者の記憶リコールの低下を抑制する可能性を示唆している。
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22330823/
複合ビタミン剤による認知能力の改善
高齢健常者18名、平均86歳 RCT、葉酸400μg、ビタミンBコンプレックス、ビタミンE(30 IUアルファ-トコフェロール)、S-アデノシルメチオニンを(400mg)、N-アセチルシステイン(600mg)、アセチル-L-カルニチン(500mg)の投与により認知能力を改善した。
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20191258/
50種類の総合サプリメントによるエピソード記憶の改善
プラセボ二重盲検 約50種類のビタミン、ミネラル、ハーブサプリメントの投与。
50〜74歳の男性の文脈認識記憶(エピソード記憶)を改善することが見出された。
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22711385/
マルチビタミンサプリメントが女性の空間作業記憶を改善
女性向けにデザインされたマルチビタミンサプリメント(Swisse Women’s 50+Ultivite®)では、記憶の悪化を自己報告した64~82歳の女性の空間作業記憶の応答速度が改善された。
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22006207/
栄養失調へのマルチビタミン・ミネラルサプリメント
慢性疾患、癌、循環器疾患、加齢性眼疾患、認知機能、死亡率
大規模観察研究ではマルチビタミン・ミネラルサプリメントは総死亡率を有意に変化させなかった。
喫煙者は大量にβカロチンやビタミンAが含まれているマルチビタミンサプリメントは避けるべき。
www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4109789/
健康な成人男性と閉経後女性は、8 mg以上の鉄分を持つマルチビタミンサプリメントを避けるべきである。
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25057538/
マルチビタミンのバランスによる死亡率の変化
大規模前向き研究 マルチビタミンの使用は男性の死亡率を5%上昇させた。
しかしマルチビタミンサプリメントとビタミンA、C、またはEを組み合わせて使用すると、男性と女性の死亡率が低くなった。女性では死亡率の変化は見られず、マルチビタミンに含まれる一部の栄養素が喫煙者に悪栄養をおよぼす可能性がある。
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10909952/
栄養不足リスクが高い集団への有益な効果
無作為化二重盲検プラセボ対照試験 65歳以上の910人のビタミンとミネラルサプリメントを投与 1年後、全調査集団での即時記憶および執行機能(口頭による流暢性テスト)のテストで有益であるという証拠はなかった。しかし、高齢者や栄養不足のリスクが高い集団では有益である弱い証拠があった。
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17474991/
高齢者の75%は微量栄養素不足
微量栄養素の摂取が不十分な高齢者の割合は75%以上
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17659898/
シンボルサーチテストの改善
無作為プラセボ対照二重盲検試験 マルチビタミン補給前と後のビタミン投与群とプラセボ群では、パターン認識と知能スコアに有意差は認められなかった。
Symbol Search試験では、ビタミン投与群がプラセボ群よりも優れた試験結果を示した。
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15917019