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テストステロン(認知症・アルツハイマー)

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テストステロンと認知症

アルツハイマー病リスク

アルツハイマー病リスクの増加

メタアナリシス 低い血清テストステロン値は高齢者のアルツハイマー病発症リスクの増加と有意に関連する。2016年

link.springer.com/article/10.1007%2Fs12035-015-9315-y

アルツハイマー病の早期前臨床段階において、黄体形成ホルモンとテストステロンが潜在的な進行への関与を示している。

これらのホルモンはアルツハイマー病初期の予測因子として考慮されるべき。

アルツハイマー病患者の低い総テストステロン
血清総テストステロンは、アルツハイマー病の男性においてより低い。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11449190

アルツハイマー病患者の低いフリーテストステロン

遊離テストステロン濃度は、アルツハイマー病発症の男性では診断前より低いことと関連していた。総テストステロンおよび性ホルモン結合グロブリンは有意な予測因子ではなかった。

n.neurology.org/content/62/2/188

テストステロンの低下と認知機能の低下は相互的

正常な男性と比較して、神経病理学的なアルツハイマー病患者の早期および後期の両者で、脳内のテストステロン濃度が有意に低下する。

これは脳内のテストステロン喪失が疾患過程の早期に起こることを示唆する。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19428144/

テストステロンの有益な作用

アルツハイマー病を発症した男性では遊離テストステロンが低く、アルツハイマー病の診断前よりこの結果は生じている。

遊離テストステロンレベルの増加はアルツハイマー病のリスク低下と関連しており、10nmolの増加毎に26%アルツハイマー病リスクが減少する。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/14745052/

テストステロンのアミロイド低減作用

早期アルツハイマー病患者男性において、脳内のテストステロン濃度は可溶性アミロイドβと逆相関する。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19428144

内因性のテストステロンが、マウスのBACE1活性をダウンレギュレーションすることにより、βアミロイド産生を減少させ、NEP活性のアップレギュレーションを介してβアミロイドの分解を増強する。

テストステロンのコレステロール低下作用

メタアナリシス テストステロン補充療法はテストステロン濃度の低い男性の総コレステロールを有意に減少させる。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16117815

去勢によって誘発された豚のテストステロン欠乏は、重度の高コレステロール血症を引き起こした。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25889601

テストステロンの有害性

酸化ストレスと高いテストステロンによる認知機能低下

低い酸化ストレスの環境下では、テストステロンは抗酸化剤グルタチオンS-トランスフェラーゼ(GST)と正の相関を示し、認知機能に有害な影響を与えない。

対照的に、高い酸化ストレス(ホモシステインレベル>12μmol/ L)の条件下では、テストステロンおよび黄体形成ホルモンは認知障害と関連している。

しかしこれは白人の間でのみ認められた。民族的な違いは、メキシコ系アメリカ人のGSTレベルが有意に高いことに起因している。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24496073/

正常なテストステロンが周辺症状を悪化させる?

正常なテストステロン濃度を有するアルツハイマー病患者は、テストステロンが低いアルツハイマー病患者よりも、幻覚、妄想、異常運動症状および過敏性を有する可能性が有意に高かった。

女性ApoE4アルツハイマー病患者とテストステロン

激越/攻撃性は、男性アルツハイマー病患者ではエストラジオールと負の関連があり、女性アルツハイマー病患者ではApoE4遺伝子を有する患者で確率が高まった。

さらに、テストステロンとApoE4の相互作用は、女性患者の幻覚と積極的に関連していた。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22398564/

攻撃性とテストステロンの相関

高齢の認知症患者の攻撃性は、遊離テストステロン濃度と有意な正の相関を示し、エストロゲンレベルとは負の相関を示した。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11983790/

暴力犯罪と関連するテストステロン

暴力犯罪を犯した囚人や、反社会的行動、積極的に活動する人ではテストステロンが高いといういくつかの弱い証拠がある。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/3575604/

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/5074958/

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22414851/

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8608204/

コルチゾール・セロトニン

テストステロンに拮抗するコルチゾール

テストステロンとコルチゾールは拮抗関係にあり、高濃度のテストステロンおよび低レベルのコルチゾールを有する個体では、社会的な暴力性、怒りの大きさと関連している。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19446881/

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18314202/

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18314202/

コルチゾールとセロトニンの拮抗作用

テストステロンは脳の皮質下領域を活性化させることで攻撃性を作り出すが、コルチゾールとセロトニンはテストステロンと拮抗して、その効果を低下させる。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23843821/

認知症へのテストステロン補充療法

男性へのアンドロゲン補充

テストステロンはアルツハイマー病のβアミロイドペプチドのニューロン分泌を減少させる。

閉経後の女性へのエストロゲン補充療法と同じく、男性へのアンドロゲン補充がアルツハイマー病発症を防ぐ可能性があることを示唆する。

閉経後の女性においてもテストステロンは低下するため、エストロゲン補充療法にアンドロゲンを加えることによって女性のアルツハイマー病の発症をより強く防ぐ可能性がある。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC15568/

生活習慣とテストステロンの組み合わせ効果

食事療法、運動などの健康的な生活習慣の改善とテストステロン療法の組み合わせは、アルツハイマー病リスクを有意に低下させる可能性がある。

テストステロン治療は長期的である必要があり、テストステロンを維持するための定期的なモニタリングを必要とする。

content.iospress.com/articles/journal-of-alzheimers-disease/jad161259

うつ病

性腺機能低下症によるテストステロンの欠乏は、記憶、注意、言語、視空間能力などの認知機能の低下をもたらすようであるが、男性の認知障害への決定的な影響の証拠は得られない。

しかしテストステロンの補給は若年者および高齢者のうつ病症候群において改善を示すことが示唆されている。

テストステロン欠損症候群を有する成人では認知機能の不全を訴えがあり、高齢男性へのテストステロン補充療法には有益な効果があると思われる。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27981914

認知機能へのわずかな効果

無作為化プラセボ対照クロスオーバー試験

主観的記憶障害および低いテストステロンを有する男性へのテストステロン補充治療

MMSEで認知機能に1ポイントの穏やかではあるが有意な改善が見られた。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26553159

テストステロン検査値

リコード法
  • 男性 500~1000 ng /dl(5~10 ng/ml)
  • 女性 25~40 ng/dl(0.25~40 ng/ml)

活動量、筋肉量などによっては20~25でも良い女性もいる。

テストステロンの補充は、ホルモンバランスの改善において最後に適正化を行う。

テストステロンを投与する際は、テストステロンだけではなく、エストラジオール、エストロンレベルも測定すること。男性の高すぎるエストロゲンは好ましくない。

テストステロン投与は、ヘモグロビンヘマトクリットを増加させる可能性に注意が必要。

毒素はしばしばテストステロンを低下させる。by シューメーカー博士

PSA

テストステロンの補充療法を考える場合は、PSAの定期的なチェックが必要

症状、精神状態が良好であれば若干高めでも許容されうる。

  • 50~64歳 50~64 3.0ng/mL以下
  • 65~69歳 65~69 3.5ng/mL以下
  • 70歳~   4.0ng/mL以下

テストステロンを増やす

運動

有酸素運動

無作為化試験 肥満男性の週200分以上の中程度の強度のエアロビクス運動では、テストステロンを少ない運動量のグループよりも上昇させる。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23635309

運動の総量・心肺機能を強化する運動

テストステロンを増加させる運動のタイプを研究した調査では、運動による違いを決定することはできなかった。運動のタイプではなく運動の総量がテストステロンを増加させる重要な要因であることが示唆される。

また体力パラメーターでは心肺機能のみが血清テストステロンと有意な相関を持つことがわかった。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5924956/

筋力トレーニング+アシュワガンダ

二重盲検無作為化プラセボ対照試験

300mg×2回のアシュワガンダの根抽出物を8週間摂取しベンチプレス、スクワットなどの筋力トレーニングを行なった18~50歳の男性グループでは、アシュワガンダを摂取せずに同様の筋力トレーニングを行なった同グループと比較して有意に筋肉が増加し、テストステロンを増加させた。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26609282

生活習慣

肥満の解消

勃起不全患者では、血清総テストステロン濃度は、体脂肪率、腹部死亡率と負の相関を示す。脂肪を減らすことは、血清テストステロンレベルを上昇させる可能性がある。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5924956/

睡眠の質(睡眠時無呼吸症候群)

1312人65歳以上の男性のコホート研究 総テストステロンレベルは年齢や睡眠時間とは無関係であった。テストステロンレベルが低い男性は、睡眠効率が低く、夜間の覚醒が増加しており、徐波睡眠時間が短く、無呼吸低呼吸指数(酸素飽和レベルが90%以下)の増加が示された。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18413429

食事

オレウロペイン+高タンパク食

高タンパク食の餌を与えたラットへのオリーブオイルのフェノール化合物であるオレウロペインを投与したところ、テストステロンおよび黄体形成ホルモンが用量依存的に増加した。

100mg / kg体重/日のため高用量

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22901

ハーブ

クリシン

クリシンはテストステロン合成のアップレギュレーションをもたらす。

ラットへのクリシン投与(50mg/kg)は、テストステロンを30%増加させる。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/2148642

クリシンの投与は筋力トレーニングを行う若い男性のテストステロンを増加させない。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10997957

トンカットアリ

トンカットアリ200mgの抽出物は、男性性腺機能低下症患者のテストステロンを平均46%増加させる。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21671978

二重盲検無作為化プラセボ対照試験 トンカットアリ300mgの抽出物は健康な男性の精液量を増加させたが、テストステロンは上昇を示さなかった。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23243445

ハマビシ(Tribulus terrestris)

伝統的に強壮作用、媚薬作用として使われてきたトリビュラスは、動物実験ではテストステロンの上昇が示されたが、健康なヒトのテストステロンを上昇させることはできなかった。

緑茶や白茶に含まれるカテキン、赤ワインに豊富なケルセチンなどの食物成分が、排尿時のテストステロンのグルクロン酸抱合を阻害する酵素であることが明らかになっており、これらが交絡因子として作用した潜在的可能性が示唆される。

www.tandfonline.com/doi/full/10.3109/19390211.2014.887602

ハイビスカス+ツルムラサキ

Hibiscus macranthus + Basella alba

ラットおよび雄牛へのHibiscus macranthusの投与はアンドロゲン作用は示さず、高濃度でテストステロン産生を阻害することが示された。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16281090

ラットおよび雄牛への投与は、テストステロン産生を濃度依存的に増強した。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16281090

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21592171

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21339992

栄養化合物

亜鉛

亜鉛欠乏症を示すヒトへの高用量の亜鉛投与(250mg/日)は、テストステロンと黄体形成ホルモンを有意に増加させた。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20446777

ZMA(亜鉛モノメチオニンアスパラギン酸塩)

亜鉛を十分に含む食事を摂取している健康な若年者への亜鉛含有サプリメント(ZMA)の投与は、テストステロンに有意に影響を及ぼさない。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17882141

ビタミンD

ビタミンDの補給は、健康な男性(20~49歳)のテストステロン濃度を増加させる可能性がある。(10.7±3.9nmol / lから13.4±4.7nmol / l; p <0.001)

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21154195

ホウ素

ラットへのホウ素の投与が、遊離テストステロンを上昇させる。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10376277

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/1778174

マグネシウム

運動を行ったアスリートへのマグネシウムの補給が、座って安静をとっているアスリートと比べて遊離テストステロンおよび総テストステロンを上昇させた。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20352370

薬剤・テストステロン補充療法(TRT)

DHEA

経口によるDHEAの投与は中年男性のテストステロンを200%増加させ、高強度インターバルトレーニング中のテストステロン低下を防ぐ。50mg

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23417481

シルデナフィル

PDE5阻害剤であるシルデナフィルは、おそらく精巣への直接的な影響により副腎ステロイド産生によりテストステロンレベルを増加させる。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24106072

VigRX Plus

複合成分

bmccomplementalternmed.biomedcentral.com/articles/10.1186/1472-6882-12-155

シピオン酸テストステロン

男性性腺機能低下症治療薬

アンドロジェル(AndroGel)