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はじめに
空腹時インスリン4.5以上、空腹時血糖値90以上、HbA1c5.5以上のいずれかに該当する場合にこのオプションを検討する。
1.5型は1型と2型の要素を併せもつため、1型、2型にも対応しつつ1.5型の特徴である糖代謝の改善に多面的に取り組むことになる。
1.5型への取り組みは、サプリメントよりも食事や運動といった生活習慣の最適化が回復治療の中心となる。
そのため、それぞれの技術的なポイントをつかんでいくことと、モチベーションををどう維持していくかといったことが治療成功の鍵となる。
食生活
ケトンダイエットの実行(マイルドケトーシス)



水溶性食物繊維
水溶性食物繊維を多く含み血糖値を上げにくい食品を摂取
- 焙煎していない生のナッツ、ごぼう、モロヘイヤ、ドライいちじく、納豆、ごま、アボガド、なめこ、こんにゃく、キャベツ、わかめ、もずく、昆布、寒天
- 地中海料理
レジスタントスターチ
レジスタントスターチを多く含む食品
- 炊飯時にココナッツオイルを大さじ一杯投入
- 冷や飯
- ふかした後の冷えたさつまいも
- グリーンバナナ
- グリーンバナナパウダー
- カシューナッツ
- 圧力鍋で調理したマメ科食品
- ハイメイズ/Hi-maize
- クズウコンのでんぷん粉
- タピオカパウダー
おおさじ一杯を水に溶いて飲む 一日1~2回 食後
鼓腸が生じる場合は大さじ半分からスタート
ハイメイズ
www.ingredion.jp/findingredients/foodbeverage/fibre.html
レクチンを避ける
レクチンは、インスリン抵抗性を高める。
高レクチン食
穀物類、全粒粉、マメ科、乳製品(特に穀物食で育てられたウシの乳製品)
ナス、トマト、ピーマン、じゃがいも、GMO食品などを避ける
圧力鍋調理
レクチンは高熱に弱いため、圧力鍋を使うことで大幅に減らすことができる。
運動
有酸素運動の強化(週5回)
腕時計型の心拍計を購入
認知症患者は健常者と異なり心的なきつさと運動強度があまり一致しない。
そのため、心拍計を用いて強度を把握する必要がある。
運動中に心拍が確認できる視認性の良いもの。
激しい運動をするのでない限り低価格帯のもので構わない。
目標心拍数(目安)
50代 120~130/分
60代 115~125/分
70代 110~120/分
80代 105~115/分
※運動習慣が身につくまではより低めの心拍(マイナス10~)でスタート
足腰や膝の心配がある人へ
・近くの登り坂を探して早足で歩く。(上り坂は歩行速度でも目標心拍数に達しやすい)
・フィットネスバイクをこぐ。(目標心拍数以外に、回転数(ケイデンス)を75~80回転/分を意識してペダルをこぐ)
・フィットネスバイクは購入するならリカンベントタイプがおすすめ。
・傾斜角をつけれるトレッドミルをのぼり歩く。(プログラムによって速度や傾斜角の変化がつけれるとなお良い)
筋力トレーニング(週2回)
有酸素運動と組み合わせることでインスリン抵抗性への劇的な相乗効果がある。
ダンベルを使ったフリーウエイトや、体の重さで行うスクワット、腕立て伏せなどもしないよりははるかにましだが、認知機能の低下を抑制するレベルで行うには高い技術とやる気が必要。
大げさなように思うかもしれないが、高齢者ほど、むしろまずはスポーツセンターへおもむき、マシンを中心に筋トレを行ったほうが良い。
トレーナーにやり方をたずねれば、親切に教えてくれる。
トレーニングマシン
足 → レッグプレス 3セット
胸 → チェストプレス 3セット
背中 → ラットプルダウン 3セット
自宅に場所があれば、ホームジムの導入を検討してみる。3万円台で入手可能。
睡眠
7~8時間の睡眠
睡眠不足(7時間未満)はインスリン機能を著しく損なう。

https://alzhacker.com/sleep-improvemnet/
サプリメント(リコード法)
R体 アルファリポ酸の増量
簡易版プランの夕・寝る前とは別に昼に一錠加える。
アルファリポ酸は血糖値を下げてくれる。糖尿病薬を使用している場合は過剰に血糖値を下げる可能性があるので注意が必要。
亜鉛の増量
1日摂取量を30mgにまで増やす。
セイロンシナモン
カプセル
パウダー(料理用)
ベルベリン
ベルベリン抽出物 カプセル
一日2~3錠 食後
または
メトホルミン
病院で処方または個人輸入
クロム
クロム 200mcg カプセル
夕方 食後1~2錠 炭水化物と同時摂取
サプリメント(EBM)
クレアチン
クレアルカリンクレアチン カプセル
一日2~3錠 毎食後1~2錠
イノシトール
イノシトール
イノシトール750mg カプセル
1日2~3カプセル
イノシトールで改善が見られない場合↓
ミオイノシトール
ミオイノシトール500mg カプセル
1日2~4カプセル
アミリン(グルコガン分泌抑制作用)
植物から単離された糖尿病治療薬
- たんぽぽコーヒー(αアミリン)
ウルソル酸の前駆体
PPARγ活性
PPARγ活性食品 BEST5
- ナツメグ
- 甘草
- 黒コショウ
- ホーリーバジル
- セージ
- ブラッククミンオイル(ニゲラ・サティバ/Nigella sativa)
1日 2錠
- ピオグリタゾン
5~15mg/日
病院で処方または個人輸入
GLUT-1発現活性
- ベルベリン
- メチレンブルー
- ゲニステイン誘導体
- AMPKの活性
- 浸透圧ストレス
GLUT-3発現活性
- αリポ酸
- ロシグリタゾン
インクレチン(GLP-1、GIP) の促進
- 甘味、苦味、うま味、脂肪の味覚受容体を刺激
- レジスタントスターチ → 酪酸 → GLP-1
- 高麗人参
- イヌリン
- チコリ
- オリーブオイル
- ピジウム/Pygeum
- シナモン
- コリアンパイン/Korian pine
- タラゴン/Tarragon
- クチナシ/Jasminoides
- フーディア/Hoodia
- GLP-1アナログ製剤
- エクセナチド、リラグルチド
- DPP-4阻害薬
- メトホルミン
正確な経路は不明だが間接的にGLP-1の分泌を増加させる。
academic.oup.com/endo/article/152/12/4610/2457336
膵島アミロイドポリペプチド/IAPP 凝集阻害
- ミント
- ペパーミント
- タイム
- 赤ピーマン
- レスベラトロール
www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4815265/
www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4662995/
- プラムリンチド
- Devalintide
- オレウロペイン(オリーブ葉)
オレウロペインはβ細胞インスリン分泌を促進し、アミリン アミロイド誘発細胞傷害からβ細胞を保護する。
- ルチン
ルチンは、アミリン誘発神経細胞毒性および酸化ストレスを阻害する。
PTP1B 阻害剤
- 甘草
- サイクロプス/Cyclocarya paliurus
- ベルベリン
- ケルセチン
- 紅茶>紅茶>緑茶
- ナツメグ/Myristica fragrans Houtt
- クルクミン
- 丹参/ salvia miltiorrhiza
- ウルソール酸
- オレアノール酸(ローズマリー)
- エゴノキ/Styrax japonica
- ベツリン酸(白樺の樹皮)
- アマチャズル/Gynostemma pentaphyllum
- チョレイマイタケ
- アスペルギルス・ニガー/Aspergillus niger(クロコウジカビ)
- マングローブ(Aegiceras corniculatum)
- マグノリア樹皮
www.hindawi.com/journals/bmri/2015/139451/
www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4002712/
膵臓β細胞の標的(特に1型糖尿病)
- EGCG
- カプサイシン
- カリカパパイヤ
- クルクミン
- コノフィリン
- ゲニステイン(イソフラボン)
- 朝鮮人参(ジンセノサイド)
- ベルベリン
- ミルクシスル(シリマリン)
- レスベラトロール
- ケルセチン
- ギムネマ酸
- ゴーヤ(モルモディシン)
- ブラッククミン
- 嗅覚刺激
有害金属キレート
鉛、ニッケル、アルミニウム、銅、クロム、カドミウム、ヒ素
鉄高値、マグネシウム低値、マンガン欠乏、銅欠乏、亜鉛欠乏、クロム欠乏