活性酸素関連記事
概要
ja.wikipedia.org/wiki/スーパーオキシドディスムターゼ
SODは、スーパーオキシドアニオン(O2)を酸素と過酸化水素(H2O2)へ変換する酸化還元酵素。
銅イオンと亜鉛イオン(Cu, ZnSOD)、マンガンイオン(MnSOD)、鉄イオン(FeSOD)などの金属イオンを持った酵素。
細胞質(Cu, ZnSOD) やミトコンドリア(MnSOD)に多く局在している。
寿命と相関するSOD活性
酸素消費量の多さに対してSOD活性の強さは、寿命と相関があると言われている。
SOD-2(MnSOD)
ミトコンドリア内に存在し、ミトコンドリアで産生されたスーパーオキシド(ーO2)を毒性の低い過酸化水素と酸素に変換。
トレードオフ関係にあるSOD量
癌細胞を死滅させるにはスーパーオキシドが必要なため、SOD2が過剰にありすぎると、腫瘍転移の増大につながる。
一方でSODの過剰生産は活性酸素であるスーパーオキシドを抑制し、ハエの寿命を20%増加させるなど、SODの生産量はトレードオフの関係にある。
www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2213231714000111
アミロイドβへの影響
SOD2の過剰発現は、アミロイド班の沈着を減少させ、ADマウスの記憶障害を改善する。
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19666610/
www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2815734/
MnSODノックアウトマウスでは、脳内のアミロイドβレベルおよびアミロイドβの負荷を有意に増加させる。
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15147524/
SOD2の欠損は、アミロイド負荷を悪化させ、リン酸化タウレベルを増加させる。
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17579710/
アルツハイマー病の治療標的としてのSOD-2活性
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16687508
パーキンソン病、レビー小体型認知症患者での高いMn-SOD発現
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19298851
MnSODの神経保護効果
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9482791/
SOD-2活性経路
PGC-1α
PPARγ
Sirt3
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27064125
Sirt1
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29223039
BDNF
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22261313
Nrf2(熱ショック)
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27591796
SOD-2関連遺伝子SNPs
RS4880 G/G
SOD-2(MnSOD)活性剤
レスベラトロール
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24361291
プテロスチルベン
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26443543
カテキン MnSOD
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22423234
豆、穀物 MnSOD
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25329912
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25388628
カスチンViticis Fructus MnSOD
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29876982
ルテイン SOD-2
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23993264
クルクミン SOD-2
www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3557759/
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22653297
はちみつ SOD
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21636735
タンポポ(タラクサムオフィシナール) SOD
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20510343
エラグ酸 SOD
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17094489
N-アセチル-システイン Sirt1経路
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29223039
SODの材料 銅、亜鉛、マンガン
ホルモン
エストロゲン
濃度、時間に依存して変動。
www.molvis.org/molvis/v14/a108/
プロゲステロン
www.tandfonline.com/doi/abs/10.3109/13697137.2014.964669
筋力トレーニング
21週間の筋力トレーニングは健康な中年男性の抗酸化酵素を増加させたが、持久トレーニンググループでは有意な影響を与えなかった。
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17316373
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16804022
SOD-2活性の低下
セレン
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15650415