SAM-e(認知症・アルツハイマー)

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SAM-e(サミー/S-アデノシル メチオニン)

 

概要

SAM-e(S-アデノシル-L-メチオニン)は認知症、神経障害、肝疾患、うつ病、変形性関節症への治療として役立つ可能性がある。

SAM-eは体内に存在し、アデノシンとメチオニンから合成される。

アルツハイマー病患者では、内因性のSAM-eが異常に低く、アルツハイマー病の進行に重要な役割を果たすかもしれないことが示唆されている。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC488323/?tool=pmcentrez

しかし、この影響はビタミンB12欠乏に起因する可能性も示唆されている。

 

SAM-eは本来非常に不安定であり、急速に分解してしまう。そのため製剤では安定化させるための加工がなされており、いくつかの特許が存在する。

作用機序

SAM-eはメチル化反応においてメチル供与体として作用する。

特にSAMe依存性カルボキシルメチル化は、中枢神経系におけるタンパク質機能の装飾において重要。

哺乳動物の器官に存在するタンパク質カルボキシメチルトランスフェラーゼは、脳内の濃度がもっとも高く、室外および視索上核、黒質および座骨髄の軸索末端に特異的に局在する。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/4075135


リン脂質メチル化は、SAMeを介してホスファチジルエタノールアミンがホスファチジルコリンに変換される。

SAMe依存性メチル化は、ノルアドレナリン、アドレナリン、ドーパミン、セロトニン、ヒスタミンなどのモノアミン神経伝達物質の合成および不活性に必要。

academic.oup.com/ajcn/article/76/5/1151S/4824259


S-アデノシル-L-メチオニンがメチル基を放出する際グルタチオンを形成を誘導するトランス硫酸化経路を活性する。

S-アデノシル-L-メチオニンはメチル化剤として、セロトニン、アドレナリン、モノアミンなどの神経伝達物質合成を促進する。

認知症・アルツハイマー病

SAMeの動物研究では、アミロイド班の生成を減少させ、空間記憶を増加させる。またSAM-eは細胞内に蓄積した神経原線維変化の過程に関わるタウのリン酸化を阻害した。

マウスへのSAMe投与は、一ヶ月後にβアミロイド班の脳沈着を80%減少させた。

1200mg/日のSAMe投与を6ヶ月継続すると、アルツハイマー病患者の脊髄液中のSAM-eレベルは62.5%上昇した。

www.lifeextension.com/Magazine/2014/4/Beyond-Depression-SAMe-Broad-Spectrum-Protection-Against-Disorders-Of-Aging/Page-01


アルツハイマー病患者へのSAMe投与は細胞膜の流動性を顕著に増加させた。

しかし、症状の改善に(または悪化)にはつながらなかった。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/3350998


SAM-eのメタアナリシス

SAM-eはアルツハイマー病を含む多くの認知症患者の空間記憶を改善するのに有用である。

葉酸欠乏の食事を与えたマウスに対してのSAM-e投与は、マウスの空間記憶課題能力を改善する。健康なマウスでは改善作用は観察されない。

ApoE4マウスでは、SAM-eサプリメントへの応答が他の遺伝子型よりも大きい。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4210123/


脳脊髄液のSAMレベルは、アルツハイマー病患者および重度うつ患者では低い。SAMの静脈投与または経口投与は血液脳関門を通過し、SAMレベルを有意に上昇させる。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC488323/


ApoE4マウスへのN-アセチルシステイン、アセチル-L-カルニチンおよびS-アデノシルメチオニン食事投与による、認知能力と攻撃性への影響

この栄養補助食品による治療は、食事中の葉酸とビタミンEの欠乏と、食事に含まれる鉄を相殺することで抗酸化神経保護を提供する。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17914184/


プラセボ対照パイロット試験 中期から後期のアルツハイマー病患者へ葉酸、ビタミンB12、α-トコフェロール、S-アデノシルメチオニン、N-アセチルシステイン、およびアセチル-L-カルニチンを投与。

認知症評価尺度および時計描出検査において、臨床的に有意な日常生活活動低下の遅延を示した。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19056706/

 

摂取について

リコード法

「アルツハイマー病 真実と終焉」340ページ

うつ症状がある場合はSAM-e 200~1600mg/日を分割投与、または葉酸5mg

 

うつ病を緩和するためには3000mgを超える投与が必要なケースがあり、最適用量を決定するのはむずかしい。少量から初めて、経過を観察しながら徐々に増やしていく。

副作用

SAMeは一般的に副作用が少なく、特に高齢者では良好な忍容性を示す。

従来の抗うつ薬で副作用を経験する患者には有用でありえる。抗うつ薬によくある性的機能不全と体重増加を引き起こさず、逆転させる可能性もある。

 

一方で双極性うつ病患者の不安や躁病の悪化を引き起こす可能性があるという報告もある。

SAMeのもっとも一般的な副作用は吐き気。それよりも少ない頻度では下痢、腹部不快感、嘔吐がある。SAMeに敏感な患者では、激越、不安、不眠症の可能性がある。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5501081/

 

サプリメント

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ドクターズベスト SAM-e 400mg 腸溶錠 30錠

保管に注意、要冷蔵 空腹時摂取 

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