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Peing 質問&回答 2019年11月

11/26 リコード法 おすすめの病院

初めてリコード方を家内に行うとき最初にどこの病院が良いでしょうか?

御茶ノ水の白澤先生の所ですかね。お教えください。

回答

病院探しはみなさん苦労されています。

いくつかなくもないのですが、圧倒的に需要に対しての供給数が少なく、具体的にどこかをここで紹介してしまうとその病院に迷惑がかかってしまう可能性があるので、ここではっきりとはお伝えできません。

ですが、秘匿しているとまで言うようなものでもなく、普通にリコード部の掲示板などを眺めていれば、そのいくつかはわかるレベルだと思います。

良い病院の定義もあります。リコード法のことはよくわからない、とにかく高額でもいいからフルコースでお願いしたいという人にとっての良い病院と、財布事情が厳しいので自分で勉強し治療について主体的に相談ができる、こちらの経済事情を最大限考慮して検査を行ってくれることを望む人にとっての良い病院の定義は異なります。

前者に該当する病院は日本国内ではまだほとんどないと考えておいてください。そのため基本は自分で行うことをベースに、クリニックは検査を主体として考え、どこまで検査が可能かクリニックに問い合わせることをおすすめします。

また、リコード法は日本の医療では認められていないため、表向きはっきりとリコード法を行っていますとは言えません。

サイト上にはっきりと書いているところもありますが、ブログに示唆する程度にであったりとか、実際にはリコード法に協力的であってもホームページ上には一切書いていないこともあります。

御茶ノ水の白澤先生のところは、ぼくは直接行ったことがあるわけでもないためよく知りません。非常に高額であることと、行ってきた患者さんの評判は悪いということはいくつか聞いています。

また、患者さんの話を聞く限りは、リコード法の断片的な実践であるようで、少なくとも純粋にリコード法を行いたいと考えている場合は不向きのように感じられます。

以下に現在の状況で、どういう選択肢があるのか主観的にまとめてみたものがありますので、参考にしていただければと思います。

alzhacker.com/#i-7

11/25 リコード法認定のライフシーズンズサプリメント

www.recodejp.com/

このサプリメントをとう思いますか?いつも大量のサプリメントを摂取しているので、その負担も考えると、これーっでかなり補えて、すぐにでもこちらのサプリに切リ替えたいと思うのですが、摂取量を確認してこのサプリメントに切り替えても大丈夫でしょうか。

品質とか安心できるものなのか、安易にも切リ替えるのはどうなのかなと思い質問しました。

回答

まず、Peingが仕様を変更したせいか、テキスト形式で見ることができないためリンク先を直接は確認していません。アドレスから、最近、販売され始めたリコード法公認の複合サプリメントだと推定しておきます。

あと、もう一点は、現在摂取なされている大量のサプリメントというのが、何なのかがわからないため、切り替えることに関してもどう意見を述べていいかわかりません。

アイハーブで販売されいてるサプリメント、アルサプとの切り替えだという仮定の元にお答すると、

まず、けして高額というわけではないのですが、もし今アイハーブで購入されているのであれば、費用を軽減したいという目的にはそこまでライフシーズンズのサプリメントはコスト的に有利というわけではありません。

単純比較ができない部分もありますが、コスト的には2倍くらいにはなります。

ただ、負担というのが仕分けの目的であったり、多くの錠数を摂るのが大変だという意味での負担であれば、それはそれなりに軽減できると思います。

品質についてはGMP認証をとっているので、アイハーブで販売されている多くのサプリメント同様、最低限の品質は保証されていると考えていいとおもいます。

いくつか注意しなければならない点は、まずリコード法認定のサプリメントですが、本来はサプリメントは個人の検査結果に基づいてもっと個別にアレンジする必要があります。

タイプ別に分かれてはいるのですが、細やかな調整まではできません。

同じ成分でも、個別に揃えたほうがキレート加工や量、タイミングなど有利な成分もいくつかあります。

あと、想像ですが、サプリメントはあくまで補助であり、運動や食事など機能性医学を前提とした作りでもあるというリコード法の思想が組み込まれて設計されたサプリメントという印象をもちました。

成分構成を見る限り、タイプ別の1、2、3すべてを組み合わせてもよい成分量のようにも見受けられます。

つまり、全体として個々の成分は控えめに含まれており、サプリメントを中心とした治療を考えている場合は、物足りなさを感じなくもないです。

ですが見方を変えれば、治療としてだけではなく予防としても、多くの人が安全に使えるという言い方もできると思います。

こういった複合型サプリメントは、最近あちこちのメーカーが国内販売していますが、品質も定かではなく微妙なものばかりが目に付きます。

アイハーブの低価格帯サプリメントがおよそ品質があるレベル保証されているものの中で入手方法としては最安値なので、そこと比較するとあらゆるサプリメントはどうしても割高になります。

何と比較するかという問題になってきますが、ただ国内販売のものに比べれば(総合的な価格は高いようでも)成分構成から言えば安価だと言えると思います。

国内の微妙なものに手を出すぐらいであれば、間違いなく、このライフシーズンズのサプリメントがコスト的にも実効性としてもより良い選択だと言えます。

ただ、繰り返しになりますが、アイハーブで個別に揃えていったアルサプのようなサプリメントを治療の中心に置いている場合、直接的な代替にはなりにくいです。

もうひとつの方法としては、このライフシーズンズのサプリメントをベースに、不足するものは個別に揃えて追加していくという方法が、もうひとつの現実的な方法としてあるとは思います。

ただ、それなりのコストと、結局はそれなりのサプリメントの錠数にはなっていくため、品質というよりは、最終的には利便性に対してどこまでお金をかけても良いかというところが、最終的な判断材料になるのかなといった視点で見ています。

11/25 爪白癬を治すべき?

アルサプとリコード法に取り組んでいます。爪白癬の完治は必須ですか?

どのようなリスクがありますか?

回答

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5770011/

高齢者では爪白癬は非常に一般的であるようです。40%を超えており、関連する要因としては、免疫抑制剤、新生糖尿病、HIV、末梢動脈疾患などがあるようです。

爪白癬自体や、その治療(例えば抗真菌薬の塗布)は、直接的にはアルツハイマー病やリコード法とは関連しないと思います。経口の抗真菌薬は腸内環境を介して影響がありうると思いますが、その是非はわかりません。

アルツハイマー病には真菌仮説が存在し、自然免疫系の機能低下により、アルテルナリア、ボトリチス、カンジダ、クラドスポリウム、フザリウム、マラセチア、カンジダなどが、脳内で繁殖しアルツハイマー病の発症因子のひとつとして寄与する可能性があります。

抗真菌治療によるアルツハイマー病患者の臨床症状逆転症例 があります。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19276545/

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15505372/

もちろん爪白癬があるから、脳においても真菌感染があるとなるわけではなく、また抗真菌剤を投与してそれが治療効果をもつかどうかもわからず、推奨する意味ではまったくありませんが理論的には抗真菌剤投与がポジティブな働きを示す可能性もないわけではありません。

爪白癬そのものではなくその発症要因に免疫低下や糖代謝の機能低下があるとすれば、それはアルツハイマー病の基礎にある代謝障害と重なる可能性はあります。

認知症患者さんに対して、仮にぼくが何かするとすれば、腸内環境を介した免疫機能の改善、運動、食事などによる糖の取り込み能力を高めるといった方法(リコード法にすでに含まれています。)を行うと思います。

それ以外に何か加えていくとすれば、ApoE遺伝子検査を行いApoE4が陰性であれば、積極的に抗菌性のあるココナッツオイルとMCTオイル、PUFAを使った治療を行うといったところでしょうか。

遺伝子と関係なくであれば、ニンニク(アリシン)、オレガノ、クルクミン、マヌカハニー、オリーブリーフ、シナモンなどの抗真菌作用と抗認知症作用の療法をもつ天然の代替品を利用していきます。

11/23 たんぽぽコーヒーの風味、リーキーガットへの影響

いつもお世話になりありがとうございます! たんぽぽコーヒーは、珈琲に近い風味でしょうか? (大麦やライ麦が含まれるので麦茶のような味?)

リーキーガット対策には問題はないですか?

回答

コーヒーに近いものとして、コーヒーが切れた時の代用品、または安価なコーヒーとして使われていたという歴史があるそうです。チコリを混ぜるとコーヒーの風味に近づくと言われています

しかし成分的にはコーヒーとはまったく異なり、ブラックでコーヒーだと思って飲むと、自分には近いというのは少々苦しいです。

カフェインレスの風味のないコーヒーだと言い張れば、中にはそうかもという人もいるかもといった感じでしょうか。人にもよるかもです。ただ、MCTバターコーヒーのようにしてしまうと、バターの風味が勝つのでほとんど違和感は感じません。

大麦やライ麦が含まれるというのは、たんぽぽコーヒーメーカーのダンディブレンド(Dandy Blend)がよく聞かれる質問らしいのですが、抽出方法でグルテンとたんぽぽコーヒー成分を分離させて除去させるそうです。

分析テストでグルテンフリーの結果がでているため、少なくともグルテンフリーであるダンディブレンドではセリアック病患者の方でも安心して飲めると思います。

dandyblend.com/

www.glutenfreewatchdog.org/product/dandy-blend-instant-herbal-beverage/201

11/22 モリンガの抗認知症効果

アルハカさん、モリンガという植物を見つけたんですがリコード法的には摂取することっていいことでしょうか?アルサプの方が効果的でしょうか?

回答

よく知らないので、少し調べてみましたら、文献がありました。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6004908/

リコード法で36のアルツハイマー病リスク因子のひとつに、ホモシステインの上昇があり、治療プトロコルでもホモシステインを下げるための方法が書かれてあります。

モリンガ(Moringa Oleifera)はこのホモシステイン高値によって誘発されたマウスの認知障害を軽減させることが研究で示されています。

はっきりとしたメカニズムはわかりませんが、ビタミン、ポリフェノール、Quercetin、イソチオシアネート、タンニン、サポニン、クロロゲン酸等多くの抗酸化物質が含まれており、抗炎症、免疫調節、肝臓保護効果、糖代謝の改善、血圧の低下、コレステロールの低下など、非常に多彩な作用によって影響を及ぼすものと思われます。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5745501/

アルサプと互換性があるかと言われると、それはありません。

アルサプはよりすぐりの一個小隊なので、認知機能の改善に関してアルサプと対抗できるものは、単品では存在しません。

ただ、モリンガの葉のユニークなところは、含まれる認知機能にも有効だと思われる成分の多くが、アルサプの構成成分にはあまり含まれていません。そのため、アルサプだけと組み合わせて使用するのであれば補完的な意義はあるかもしれないと思いました。

一方でリコード法の食事、ブロッコリーやコーヒーなどに含まれる成分などとは重複するので、リコード法的食生活を行っているのであれば、モリンガをあえて組み合わせる必要もないかなとも思います。ブロッコリーが駄目という人はありかもです。

11/21 食物繊維パウダーの摂取タイミング

食物繊維(シリアム ハスク パウダーなど)の摂取するタイミングは、いつ頃が良いでしょうか?

ビタミンなどの吸収を良くなくさせてしまう可能性はありますか?

回答

ビタミンと食物繊維の相互作用は、脂溶性ビタミン、水溶性ビタミン、溶解度に基づいて細分化されています。

脂溶性ビタミンは食物繊維よりも、その他の脂肪酸摂取が吸収率に大きな影響を与えます。

ビタミンAはおそらく大きな影響はありません。

ビタミンDは、繊維と胆汁酸の複合体により吸収率が低下する可能性があります。

ビタミンEは、水溶性食物繊維であるこんにゃく、ペクチンによって生体の利用できる量が減少します。

ビタミンKは不明。

ビタミンB2は、むしろセルロースやふすまによって、胃腸吸収が増加するようです。
B6、B12は影響がないと考えられています。

ビタミンCは、ペクチンやセルロースでは影響がなく、米ぬかなどに含まれるヘミセルロースによって吸収が増加する可能性があります。

といったように、ビタミンによっても食物繊維によっても吸収率への影響は異なり、一言では言えない複雑さがあります。ただ全体としては食物繊維によるビタミン・ミネラル吸収率低下の影響は、過剰な摂取量でない限りそれほど大きくはないという印象です。反対に高める可能性もあります。

ミネラルもミネラルごとに影響が異なるのですが、ただ影響が大きいのは食物繊維よりもフィチン酸塩だと思います。

食物繊維の働きは吸収率の変化だけではなく、腸の酸性度や、吸収時間、腸内細菌への影響、血糖スパイク、胆汁酸、短鎖脂肪酸への代謝など様々な機能をもつため、あまりテクニカルな制御を行いにくいいエリアのように思います。

そういった意味からも、食後食事と同じタイミングで摂取するのが最も無難であるように思います。

リコード法で用いられているひとつのアイディアですが、ハスクなどの不溶性食物繊維と、コンニャク、PGXなどの水溶性食物繊維を数日~一週間交替で切り替えて摂取することにより、栄養吸収の偏るリスクを緩和する潜在的可能性はあると思います。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3257631/

Does Dietary Fiber Affect the Levels of Nutritional
Components after Feed Formulation?

11/19 脳の疲れとは?

いつも色々な情報ありがとうございます。認知症患者は脳が疲れると介護職の方によく言われるんですが、どういう状態なのでしょう?

疲れたらどうすればいいんですか?疲れることは悪いことですか?

回答

脳を起因して生じる疲労感という意味を比喩的に言われているのだと思いますが、
そういう正式な医学用語があるわけではなく、またその情報では本当に脳が原因かどうかもわからないため、どういう状態かも判断ができません。

認知症患者さんで脳疲労と呼ばれるような症状を無理やり憶測するなら、自律神経障害の可能性はあります。認知症患者さんでは非常に一般的に起こります。

原因はわかっていませんが、仮説としてはアセチルコリンと呼ばれる神経伝達物質を分泌する機能が障害を受けることが可能性として考えられえています。また、タウやアミロイドなどの異常タンパク質の脳部位への蓄積によって、脳のネットワーク活動が難しくなることによっても生じます。

ただ、認知症患者さんの症状は実際には非常に多層的に多くの原因が関与しているため、様々な原因が考えられますし、どういう状態で何をどうすれば改善するかとなると、情報がない中で具体的には述べにくいです。

あえて一般化した話をしますと、根治療法を目指すならリコード法に従った治療を行う。

もう少し具体的には、

  • 概日リズムを意識した治療方法
  • 腸と血液脳関門(脳のゲート)を意識した治療方法
  • 認知症患者さんに欠乏しがちなビタミンやミネラルなどの補充

などは万人向けにすすめられます。

特に腸と脳関門のバリア修復のための小麦粉を制限する、グルテンフリーダイエットは、きちんと2~3ヶ月行えば、リコード法に取り組んでいる患者さんで脳疲労と呼ばれるような症状が改善したということが、けして少なくない割合であるようです。

「brainfog」 というキーワードや、「グルテン」+「血液脳関門」 で検索してみて、情報を得てみると良いかもしれません。

”仮に”脳疲労と呼ばれるものが血液脳関門の破れによって起こっているのであれば、それは病気や症状を進行させるという意味では悪いことです。

なぜなら脳のゲートが破壊されることで、体の血液内にある異物が脳の中に入り込んで、脳の中で悪さをすることによって生じている状態に置かれているからです。

11/17 ダーティー12 & クリーン15について

葉酸遺伝子検査でC/Tだった場合、野菜のダーティリストは気にしなくても良いのでしょうか?

回答

正確にはダーティー12 & クリーン15はアメリカの農産物をアメリカの非営利団体EWG(Environmental Working Group)が、調べた結果、特にそのリストにのる野菜や果物が多く農薬を含んでおり、それらを避けることで、農薬の摂取量を5分の1にまで下げることができるとするものです。

ひとつは、ダーティー12を避けても完全に避けられるわけではないということです。

また、例えばオーストラリア版のダーティー12 & クリーン15は米国とは異なるようです。

www.foodstandards.gov.au/publications/pages/23rdaustraliantotald5367.aspx

日本の農産物について、個別に農薬の量やリスクなどを調べたことがないので、具体的には述べられないのですが、ただ日本でもアメリカとは異なっていることはありえると思います。

そのため、実際にはダーティー12 & クリーン15は、ひとつの目安として活用する程度に捉えたほうが良いのではないかと思います。

あと、葉酸遺伝子検査のC677Tだけで、解毒能力が決定されるわけではなく、実際にはより多くの解毒に関わる遺伝子が毒性の感受性の差に関与します。葉酸遺伝子も解毒能力を示すひとつの指標にすぎません。

そして、遺伝子だけではなく、対象者の感受性 例えば、、脆弱性の高い認知症患者さん、妊婦さんの母胎への影響なども考慮すべき違いです。

さらにホルモン撹乱剤としての影響は他の毒性と相互影響しあって複合的に働く可能性もあるので、(例えばカビ毒など)どれだけ他の環境毒素を低減できているかといったことも関係してくる可能性があります。

無農薬の農産品は農薬の害だけではなく栄養価であったり、農家さんの農薬曝露リスクを低減させるなど広い意味でのメリットもあるので、選ぶことが可能であればそちらの選択が良いとは思います。

ただ、上記などの感受性を高める要因が除外できる人であれば、経済的な事情から有機無農薬が変えない人が農薬を気にするあまり、栄養価の高い農産物を避けた食事を続けるというのはかえって健康を損ねると思っています。

11/14 リコード法 良くなったり悪くなったりを繰り返す?

いつも参考にさせて頂いています。 リコード法をやっていても、良くなったり悪くなったりを繰り返しますか?良くなったと思ったら悪くなるとくじけそうになります…。

それぞれの進度や、どれだけできるかによると思いますが、経験談を見ているとやはり効果は年単位で見たほうがいいのですか?

回答

良い悪いの意味を文章のニュアンスから症状の良し悪しとして理解しましたが、アルツハイマー病が良くなったり悪くなったりって症状としてわかる種類の病気であればどれだけ楽だろうかと思うことがあります。

通常、すぐにはわからないのがこの認知症の非常にやっかいなところで、症状としては問題ないように見えても水面下で進行しているということが普通です。

また、改善策も注意しないと、悪くなったから~をしてみた。改善されたっていうのは病因に取り組んだ結果ということもありますが、一方で対処療法的な処置によって症状として一時的に改善したということもあります。

短期的に良くなったり悪くなったりしていることを繰り返しているのであれば、やっていることが対処療法的になっていないかをまず疑ってみてください。そして検査を受けられる、または見直すということをあらためてチェックしてみてください。

対処療法的または症状の改善をもって治療法に満足するというやり方を繰り返していると、改善と悪化の小波を繰り返す傾向があるように思います。小言のように繰り返しているので恐縮ですが、検査の最適化を測ることが治療の指標であり、症状の最適化は二次指標またはご褒美という位置づけです。

ただ、必ず対処療法的だから小波を繰り返すのかというとそうとも言い切れないのと、さらに対処療法と根治療法の境界線が曖昧な治療法も多数存在する難しさがこの病気にはあります。

慢性疲労症候群などを機能性医学によって取り組むニール・ネイサン医師は、患者さんの治療の回復過程で直線的に改善するというよりは、ある種の平衡状態から次の平衡状態へと、そしてその状態を脱していくように見受けられるとも述べています。

ブレデセン博士らグループによると、改善は数ヶ月単位で見ていく必要があるようです。

逆に悪化症状は早く対応する必要があります。一回だけなら深刻にはとりませんが、数回にわたって比較的短期間の間に悪化の兆しを見せれば、自分としては十分になにかが間違っていると考える材料になります。

年単位でというのは大きく治療方針を考えていく上ではありだと思いますが、具体的な治療方法の判断をしていく上ではあまり現実的ではありません。

ただ、年単位というのは意識して比較しないとなかなか気が付かない改善の度合いを測るスケールです。自分もそうでしたが一緒に住んでいる家族は、年単位で示す微妙な改善ってなかなか気がつかないです。

一ヶ月の変化でさえ気が付かないときもあります。過去に一ヶ月に一度母のいる実家へ帰っていたのですがその時にちょっとした出来事の変化を母が覚えているようになっており、驚いたことがあります。

しかし、父や妹にそのことを伝えると、まったく気がついていませんでした。問いただすと、確かにそう言われればと認めるに至りました。

また、他の患者さんでも良くならないといった不満を聞くこともありますが、1年前と比べてどうですかとたずねると、改善していたりスコアとしては維持していたりしてやはり効いていると、その時になって認識される方が多いように思います。

ほとんどどの方は、本人も介護者も認知症を人生で初めて身を持って経験するため、進行する速度や症状の変化を比較することができません。

年単位というのは本来認知症が進行するスピードを知った上で、相対的な効果を知り、モチベーションを維持していくためにより必要な長さの物差しのようにも思います。

その物差しを感覚ではなく、認知機能テスト、ブレインHQ、MemTraxなどある程度客観的に計測可能で記録できるものを利用しておくことが、特に長い期間の把握においては重要だと思います。

11/14 扁桃腺炎への対処法

高校生、受験生です。扁桃腺が炎症しやすく、冬季はいつも扁桃腺炎のため、発症すると高熱が3日位続くので、受験がとても心配になってきました。

なんとか受験を良いコンディションで乗り切りたいです。サプリに詳しいアルハカさんから、扁桃腺などの炎症に効果のあるサプリのおすすめがあればぜひ教えていただきたいです。どうかよろしくお願いします。

回答

まずお断りしておきたいのが、認知症以外のことはぼくはよくわかりません。

ただ、たぶんですが、一般の人よりは多少長いこと調べることを繰り返してきているので、早く調べるコツを知っているだけなのだと思います。

ひとまず、代替療法的な方法について記しておきます。

1.塩水うがい
2.甘草トローチ(アメ)
3.生はちみつをお湯またはジンジャーティーまたはシナモンティーに溶かして飲む。
4.加湿器、特に夜寝る時。

その他、抗菌、殺菌作用をもつ多くのハーブ類、ウコン、フェヌグリーク、ホーリーバジル、などがありますが、それらのサプリメントを飲むより直接うがいや飲み物などといった形で扁桃腺に到達させるほうが、より少量で大きな効果を得られると思います。

11/13 「MCI」と「軽度認知機能障害」は同じもの?

情報が輻輳していて本当のところが分からないのですが「MCI」と「軽度認知機能障害」は同じものですか?それとも違うものですか?

「軽度認知機能障害(MCI)」となっているのもあれば、「MCIは軽度認知機能障害の前段階」と言うのもあり、どちらが正しいのでしょうか?

回答

これは、「MCI」「軽度認知機能障害」「軽度認知障害」はみな同じものです。

MCIはもともとは、認知症を発症する前段階の移行期、グレーゾーンを意味するものとして使われていました。

今でも中核的な概念としてはそうなのですが、認知症の症状が現れ認知症と診断される前であっても病理的な進行はすでに生じており、治療研究においても診断前の段階の重要性が増しててきたことから、MCIの概念が多様化、区分けされるようになりました。

MCIは軽度認知機能障害の前段階というのは、これは現在の厳密な定義においては間違った表現だと思います。

ただ、先程述べたように、MCIにはもともとの認知症への移行期にあるという意味でも使われることがあり、軽度認知機能障害を広義のMCIまたは軽微な認知機能の障害があるととるなら、解釈可能な余地はあるかもしれません。

11/7 レビー小体型認知症にリコード法は効果があるのか

こんにちは。軽度認知機能障害と診断されリコード法を始めましたが、アルツハイマーかレビーか診断がついていません。

妄想の内容などからレビーかも…と言われました(来月結果が出ると思います)。 もしレビーだった場合、

  1. リコード法の効果はあるのでしょうか?
  2. レビーは36の穴とは別な原因からくるものなのですか?

よろしくお願いします。

回答

まずリコード法の効果があるかという問いについてですが、レビー小体型認知症患者さんでリコード法を行われている方は一定数いらっしゃるようです。

ブレデセン博士らの報告によると改善は示しているとのことですが、ただ十分なデータがないため、公には公表できる段階ではないとも述べています。

その他、参考になりそうな非公式の発言をピックアップすると、

「パーキンソン病とレビーはリコード法の区分でいう3型に類似する。」

「レビーは一般的に毒素と関連する。化学毒素、金属、生物毒素のすべてが可能性として考えられる。レビー小体型認知症は毒素のチェックが必須だ。」

「あるレビー患者は、セントラルヒーティングシステムの住宅に住んでおり、完全にカビに囲まれた環境の中に住んでいた。」

あたりでしょうか。

レビー小体型認知症とアルツハイマー病における36の穴の共通点ですが、アルツハイマー病は知られているようにアミロイドβやタウが蓄積し神経細胞にダメージを与えることで引き起こされると想定されている神経変性障害です。

そして36の穴とは、もともとは遺伝子解析から導き出されたアミロイドβ産生またはアミロイドβ毒性に寄与する因子の数だったのですが、アミロイドβの解決だけでアルツハイマー病の代謝障害は構成されているわけではなく、実際にはアミロイドβと直接的には関与しない発症寄与因子も、ブレデセン博士らグループの調査により独自に追加されているのだろうと憶測しています。

そのため、「36の屋根の穴」という言葉自体は若干比喩的に、多因子疾患であることを示す言葉として用いられているとぼくは理解しています。

一方で、レビーはαシヌクレインというタンパク質が脳内の神経細胞、非神経細胞の両方に凝集したものが蓄積することを特徴とする神経変性障害です。

αシヌクレインも生理学的な役割をもっており、正常に機能する限りはヒトに有益な作用をもたらすタンパク質であろうと考えれていますが、アミロイドβやタウほどではないにしても長く(30年)研究されている割にはその役割は良くわかっていません。

αシヌクレインは脊椎動物しかみられないことから、神経細胞やシナプス機能に直接関わる必須のタンパク質ではなく、ドーパミン、ミトコンドリア、分子シャペロンなどと関わる複数の機能をもつタンパク質ではないかと考えられています。

content.iospress.com/articles/journal-of-parkinsons-disease/jpd150642

最近の説のひとつには、αシヌクレインがDNAの修復に関わるのではないかというものがあります。

www.genengnews.com/news/newly-discovered-role-for-alpha-synuclein-could-point-to-new-approaches-against-parkinsons-disease/

そういったことから、レビー小体型認知症におけるαシヌクレインまたはその異常な蓄積(シヌクレイノパチー)はアミロイドβほどには基礎研究レベルで実態がわかっておらず、少なくともブレデセン博士が提示した36の穴のような形での寄与因子のリスト化はなされていません。

おそらくレビー小体型認知症は、アルツハイマー病におけるアミロイドβほどには、疾患の発症に寄与する因子の数はないと思います。

とはいえb多因子性であると考えることができる基礎研究の証拠は多数あり、また仮に多因子疾患ではなかったとしても、そのことは多因子を標的とした治療が有効ではないことを意味しません。

ただ、先程の述べたように具体的なリコード法の実行項目(特に3型プロトコル)の多くは、実質レビー小体型認知症に寄与または関連する因子、障害として研究されている標的と重複します。

重複部分を簡単に分けると、トリガーとしての毒素の解毒、異常タンパク質が与えるミトコンドリア、神経細胞障害の保護、異常タンパク質の修復、異常タンパク質の排出経路などがあると思います。

レビー小体型認知症について、網羅的に調べたわけではないので一例ですが、

・腸内環境の問題
・ミトコンドリア機能障害
・プリオン増殖(金属が深く関与する)3型
・オートファジー障害
・グルタミン酸受容体の過剰活性
・小胞体ストレス
・レム睡眠行動障害(3型)
・細胞内カルシウムの恒常性破綻
・アセチルコリンの低下

alzhacker.com/lewy-body-treatment/

などが寄与因子、または関連因子である可能性があるとして研究者から提案されています。

36の穴の多く、またはリコード法で採用されている治療方法とも重複するため、リコード法ののどの部分を強調して行うかという違いに行くつくのではないかと想像しています。

以下の標的も一例ですがリコード法の治療プロトコルの実行においては、明確には治療標的化してはいないと思います。

それぞれの因子は関連しあっていることが多いので、直接的には標的化していなくても改善効果をもたらす可能性はあります。

・αシヌクレイン(シヌクレイノパチー)の蓄積

alzhacker.com/alpha-synuclein/

・低い尿酸値
・有毒化学物質ロテノン
・リソソーム障害
・ドーパミン作動性ニューロンの障害

また、遺伝的なリスクの重複に関しては、関連研究があり、アルツハイマー病とレビーとではリスク遺伝子に強い関連があることが示されています。(特にApoE4遺伝子陽性のレビーと)

(アルツハイマー病とパーキンソン病では遺伝的リスクはほとんど関連しません)

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4759606/

純粋なレビー小体、またはパーキンソン病患者でもApoE4陽性であることがあり、この場合はレビー病理の重症度関連するようです。

そして、たぶん、ここが重要なポイントだと思うのですが、ApoE4遺伝子が陽性であれば、多くの場合、レビーとアルツハイマー病の混合病変を示します。

alzhacker.com/lewy-body/#i-6

つまり純粋なレビーは仮にそう診断されたとしてもまれで、程度の差はあれどアミロイドβ病理が関わることがほとんどです。

アミロイドβ、タウ、αシヌクレインはそれぞれ相互作用するため、進行に伴って片方が一方を増幅させる可能性もあります。

そのことから、何をどの程度、どのように取り組むかという配分の問題は考慮しなければなりませんが、レビーと診断された方がアルツハイマー病(アミロイドβ)への対策は何もしなくても良い、という考えは多くの人で進行後に困難なリスクに面する可能性を生むように思います。

11/6 PET-MRI画像診断の活用

アルハカさん、いつも有用な情報をありがとうございます。海馬のインスリン抵抗性についてのツイートを拝見しました。

認知症脳ドック(PET-MRI)を検討しております。脳ドック(3T-MRI)での脳や血管のMRI画像に加えて、脳の活動性をブドウ糖代謝PET画像で調べ、脳全体のブドウ糖代謝を健常者データと比較することにより認知機能の程度や障害の有無を診断できるようです。

ただ、費用が8万ほどします。この診断をアルツハイマー(初期)の維持、改善にむけ活用することを、どのように思われますか?

回答

一般の病院で行うMRIなどの脳画像診断の目的は、リコード法とは意義が異なってきます。
MCIの段階やアルツハイマー病の極めて初期の段階では、陰性または陽性の診断の確実性を高める、その他の神経変性疾患との区別(が特にはっきりしない時に)をつけるためなど、早期診断と鑑別が目的で行われます。

MCI段階のはっきりしない早期診断は3Tまたは1.5Tを利用したVSRAD診断や、SPECTがよく使われます。

PET-MRIはSPECTに比べて診断制度が10~15%高まるらしいのですが、保険適用ではありません。

脳画像診断は、それぞれ得手不得手がありますが、基本的にはどれも診断精度をわずかに上げる程度の差です。診断がはっきりつかない場合は有用かもしれませんが。

リコード法は認知症治療を目指しているため、初期の診断とは別に、その後複数回時系列で比較しながら治療経過を見ていくことができれば有用です。

そのためには撮影画像を比較するためには原則同じ検査でなければなりません。

PET-MRIをその比較するための画像診断とする場合、8万円を一回限りではなく毎回支払うことになるため、そのあたりのコストをどう考えるかという問題もあると思います。

もうひとつの懸念は、MRIで画像撮影してもそれを診断したり解析したりするのはお医者さんなので、そういった比較検討をおこなって、具体的に治療方法の修正などにまで踏み込めれるかと言うと、日本ではちょっとむずかしいと思います。

例えば、アミロイドやタウイメージングで~に部位に蓄積しているから、T2画像で~にフェリチン沈着しているから、こういう治療方針が考えられるというのもなくもないのですが、あまりにテクニカルかつ実験的要素が強いため、一般の方もお医者さんも、そういった実践的な活用の仕方は難しいのではないかと思います。

ただ、決めつけてもいけないので、リコード法に理解を示すお医者さんであれば、直接そのあたりを確認してみるといいかもしれません。

余談かもしれませんが、LLLT照射を行う場合、障害部位に応じた標的部位の選定は脳画像診断があると行いやすいと思います。

日本だと、ブイエスラド VSRADが一般的に使われており、かつ保険適応が可能でコストを抑えることができます。

アミロイドPETやFDG-PETが診断能力は高いですが保険は適用外だったと記憶していますす。

加えてカラー画像で一般の方でもどこの領域の脳血流が低下を通して機能低下を起こしているか知ることができたり、海馬の相対的萎縮度などもスコアで理解しやすいことから、総合的に見て1.5Tまたは3T-MRIを利用したVSRADが、一般の方にはもっとも活用しやすいのではないかと思います。

脳画像検査について詳しくありませんので、参考程度にしておいてください。

11/5 夜間のトイレを回避するには

オートファジー は、固形物摂取で起きにくくなりますか?

就寝1時間前の空腹時に水を200cc飲むと、夜間2回もトイレに行かなくてはなりません。 小松菜などの茹で野菜(20kcal程度)と水50ccはいかがでしょうか?

回答

(マクロ)オートファジーは肝臓グリコーゲンの枯渇によって始まります。小松菜ではオートファジー自体は阻害しないと思いますが、少ない水分摂取で錠剤を飲むと食道を傷つける可能性もあります。

また固形物の摂取はより大きな胃酸分泌や胃腸の運動、そして概日リズムへの影響も及ぼす可能性があるので、あまりおすすめはしません。

100ccの水であれば副作用は最小限に抑えられるかもしれないという観察研究がひとつありました。ピルを水に溶いて飲めば、食道壁を傷つけたり胃で滞留するリスクも抑えられるのではないかと思います。

あと、難しいようであれば就寝の1時間前きっかりではなく、就寝前にトイレに行くことができるよう数時間前に調整して飲むというのはどうでしょうか。

11/5 軽度認知機能障害と診断されたが…

母が軽度認知機能障害と診断されました。これから変わっていく母のことを思うととても辛いです。苦労されている方の体験談を聞くと怖くなります…。

イヤになりたくないです。どう気持ちを持っていけばいいのでしょうか。

回答

少し違う話になりますが、ぼく自身、過去に死病を宣告され精神的にかなり応えた経験があります。

その時自分がとった回避行動は、宣告された病気に関する学習でした。

奇妙に聞こえるかもしれませんが、闘病は非常に効果的な「死」からの現実逃避になりました。心理的には「逃げ」だが、ロジカルには現実を直視すると合理性という名の防衛機制が今でも心のどこかにあるように思います。

ご質問者さんと自分ではイヤなことに直面したときの処理の仕方が違うかもしれないので、この防衛機制が使えるかどうかわかりません。

ただ、ひとつこの病気の幸いな点は、明日、明後日にはさらに進行しているというまでの緊急性はないので、もし今告知されたばかりなのであれば、その事実をひとまず否認したり、ごまかして現実を見ようとしないというのは戦略としてはありだと思っています。

今感じられている心理的ストレスが自分のキャパを明らかに超えていると思えば、その処理はひとまず無意識の自分に任せ、意識的には知らぬ存ぜぬで通してみてはどうでしょうか。

その上で頭の片隅に置いてもらいたいのですが、軽度認知機能障害の段階でリコード法を行った患者さんは90%で進行を引き止め、症状がある方であれば回復していると米国で報告されています。

もちろんこれはリコード法を行う環境があるアメリカでの実行者の成功率なので、そのまま日本国内で当てはめて考えることはできません。

また成功率を増加させる、または低下させる様々な要因があるため、判断を複雑化させます。これにはすすめたいと思っている側にも制限をかける要因になります。

ただ、軽度認知機能障害(MCI)の場合は実行のハードルが進行した方と比べると低いため、自分の経験上、MCIだからと油断して検査や実行をおろそかにしなければ、国内であってもも改善維持する可能性は高いように思います。

現在、軽度認知機能障害と診断された方は、リコード法の本格的な普及までにどう耐えるかという時間との勝負に立たされる側面があるように思います。

苦労されている方の多くは、取り組みのタイミングが遅れてしまったケースが一番多いのですが、早めに取り組んだがMCI段階で進行を許してしまった方もいらっしゃいます。

・何をしていいかわからず時を過ごしてしまったケース。
・日本での実行する環境の乏しさ。情報不足
・深刻さの不足(見通しの甘さ)
・リコード法に対する信頼感の欠如(医者の否定的見解、社会的証明の不足)
・正常性バイアス(周囲の認知症患者さんは誰もリコード法を行っていない)

など、いくつかのパターンがあると思いますが、これらすべてに共通する原因は理解不足です。

もちろん理解不足といっても様々なレベルがあります。大雑把にリコード法の要点を掴んで見切り発車をして、後で細部を詰めていくというのが現実的な落としどころになるとは思います。

また一人でリコード法を実行していくのは、心理的にも知識の上でもかなり厳しいので、リコード部などに参加されて一緒にやっていく仲間を見つけていくことを強くおすすめします。

11/3 フペルジンAは何年間服用が可能か

アリセプトやメマリーを止めてフペルジンAに変えましたが、フペルジンAはずっと何年間のみつづけてもいいサプリですか?

回答

続けててもいいというのは、長期的に副作用のようなものがありはしないかといったことを心配されているのでしょうか? それとも、アリセプトの代替として継続可能なのかという意味なのか、フペルジンAの効果を得るには長期的な使用が必要というご質問なのか。

アリセプトやメマリーを摂取されていたということなので、認知症患者さんだと推測しますが、フペルジンAもAChE阻害薬であることには変わりなく、アリセプトと基本的には同じ扱いです。

アリセプトは通常継続して飲み続けていく必要があるとされる抗認知症薬ですが、フペルジンAも一般的に同様の考え方になります。

ただ、リコード法やコウノメソッドなど、標準的なAChE阻害薬投与から少し距離を置く認知症治療を行っている場合、フペルジンAを続けて摂取するべきかどうか(または摂取量)の判断については、フペルジンAの薬としての特性から判断するものではなく、全体の認知症の治療計画の中で判断していきます。

フペルジンAはアリセプトと比べると証拠の質が低く(効果が劣るという意味ではありません)長期的な使用に関するフペルジンAの安全性データや臨床効果などのデータはぼくの知る限りありません。(アリセプトは非常に多くの研究と関連した証拠が存在します)

ただ、繰り返しますが、フペルジンAとアリセプトはその基本特性において大きく違う薬剤ではありまんせん。

アリセプトの長期使用では大きな安全性の問題は認められていないことから、フペルジンAも長期的投与によって同様に考えることができるであろうと想定しています。

改善効果についてもおそらく同様に1~2年程度の抑制効果、後は進行スピードを抑えるというアリセプトの特性から大きくは外れないだろうと考えています。

ただ、基礎研究の証拠からはアリセプトにはないフペルジンAの鉄キレート作用、ドーパミンの増強作用、ニコチン性アセチルコリン受容体への作用など、アリセプトやその他のAChE阻害薬よりも有利だと想定できる機序がいくつかあり、それらが長期投与によってよりも大きな利益を得られる可能性はあると思っています。

あと、フペルジンAにはメマリーのNMDA興奮毒性を防ぐ作用がありますが、メマリーほど強く抑制する作用はありません。

フペルジンAの投与量にも依存しますが、そのまま置き換えが可能かどうかは別問題になってきます。

メマリーのNMDAに対する抑制作用が強すぎるという考え方もあり、どちらが認知機能によりベターかは判断指標が明確ではないので、むずかしい問題です。

アルハカさん、如何お過ごしですか? 重度のアルツハイマー患者とはどんな状態の人なんでしょう?重度の患者はリコード法をしても意味がないですか?

回答

重度の患者さんというのは、医学的な定義に基づくと、数ヶ月~数十年の古くから覚えている記憶(遠隔記憶),場所がどこであるかを理解する能力(見当識),社会的判断力,身体的な自立度などを診断するテストにより、一定レベル悪化した状態となっています。

www.jpn-geriat-soc.or.jp/tool/tool_02.html

ただ、リコード法における改善可能性として重度ではどうかといった場合、大雑把にはありなのですが、厳格に言うと正確な指標ではないことは理解しておいたほうがいいかもしれません。

症状が(臨床的に)重度であるということと、体内の組織や細胞などの障害が(病理的に)重度であるということは、当然強く関連(相関)しますが、完全にイコールというわけではありません。

長い目で見たときの治療回復という観点から見ると、重要なのは症状ではなく代謝的な障害の深刻さです。

症状が重度であっても、治療が難しい患者さんと相対的には簡単な患者さんが存在するからです。(その逆もあります。)

ただ、その診断はなかなか難しいので、多くの場合は症状を目安として改善の可能性を考えると思います。

少し頭の片隅おいてもらいたいのは、症状の重症度だけでは改善の可能性を絶対的には判断できないということです。

重度の方がリコード法を行う意味があるのかどうかには、

治療努力に対して改善の可能性がどれくらいあるのかという観点がひとつあると思います。

重度の方にも改善の可能性はありますが、健康であったころのように完治する可能性は、現状では低いと思っていただいたほうが良いと思います。

重度の方の難しさは、実行できるかどうかの問題が大きいとブレデセン博士は述べています。逆に実行が可能であれば改善そのものは100%示すと。

施設にいる方であれば特に実行環境の問題が大きくのしかかります。

食事もリコード法に沿った食事というのがなかなか取れません。ベッドで寝たきりの場合運動そのものが難しくなります。

大量のサプリメントも多くの施設は拒否すると思います。睡眠を最適化するような照明や温度管理も行っていません。

仮にそういった問題を克服できるのであれば、症例をいくつか見ると、健康な方が仮に10で重度のアルツハイマー病の方が2とか3だったとすると、4~5といったレベルまでの改善は見られるようです。

まったく言葉を閉ざしてしまった方が会話ができるようになり、日常生活の自立度も高まったといったレベルです。ただこれはある程度のリコード法に基づいた検査と最適化が最低でも必須のようです。

リコード法と言えるかどうか微妙にはなってきますが、例えばいくつかのサプリメント補給と散歩、社会活動の参加といったレベルの実行ではどうなのか言うと、

前より笑顔が増えたとか、、野菜が2つしか出てこなかったのが4つ5つ言えるようになった、コミュニケーションがとれる感覚が増えた、などといったことに意義を見いだせれるのであれば、試みてみる価値はあるのではないかと思います。

もしくは、QOLを維持したい、進行を少しでも抑制したい、死期を少しでも先に伸ばしたい、といった場合も含みます。

やってみなければその意味(と改善の可能性)があるかどうかわからない面がどうしてもあります。以下の記事をよろしかったらひとつの参考にしてください。

alzhacker.com/recode-stage-difficulty/

11/1 アルハカの普段の食事 卵をたくさん食べて大丈夫?

アルハカさんはどのような食事を普段されていますか?

僕はリコード法に従って必ずしも平飼いばかりではないですが、1食に卵を5個ぐらい食べてタンパク質を摂っています。 このような食事を続けても問題ないでしょうか?

回答

朝は食べません。コーヒーまたはMCTバターコーヒーです。
昼はサイトで紹介しているような感じの野菜スムージー + 自作のナッツバーで済ませます。

夜は胚芽米または玄米に、スーパーで買った食材と、有機無農薬の配達会社での調達した食材を半々くらい利用して自炊しています。

リコード法としてみたとき、食材ベースで見るとまあそれなりに近いものでやっていると思います。ただ有機、無農薬野菜をすべて使って、バラエティー豊かに食べているかというと、それほどできていません。
ダーティー12 & クリーン15を目安に、市販の野菜も使います。

いわゆる世間の基準からすると、かなり健康的な食事をしていると思いますが、リコード法を勧めている立場としては胸をはって言えるレベルではありません。。

これは経済事情として厳しいというのが大きいです^^;
次に、一般の人がなんとかできる合理的に可能な範囲の努力からあまり外れたことをしたくないという個人的な思想もちょっとあります。

あまり作る時間もないので、時間がかかる凝った料理もしないです。
効率重視のスローフードという矛盾したことを目指しています(笑)

5個食べられている理由が、筋トレをされているとか何かでしょうか?

そのあたりの理由や、健康な方なのか認知症の方がケトフレックス12/3ックスを行おうとしている中での話なのか、体重やその他のタンパク源摂取など全体のコンテクストがわからないとちょっとお答えしにくいです。

卵自体の一般論についてですが、糖尿病や高血圧症など、心血管疾患リスクの高い人は卵の摂取に注意する必要があると思います。

卵の摂取によるコレステロール上昇への影響はまだ未解明ですが、腸内細菌叢などの影響もあり個人差があるようで、一部の感受性の高い方では卵を食べるとコレステロールの上昇に結びつきます。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6126094/