コロナウイルス疾患の長期化・遅発性症状2019

強調オフ

Long-COVID/後遺症

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Prolonged and late-onset symptoms of coronavirus disease 2019

academic.oup.com/ofid/advance-article/doi/10.1093/ofid/ofaa507/5934695

国立国際医療研究センター - Wikipedia

宮里祐介1,森岡慎一郎1,2,3,都築伸也3,4,明石雅子1,小山内康代1,田中圭子1,寺田真理1,鈴木美智代1,忽那智1,斉藤翔1,2,早川佳代子1,3,大曲典夫1,3

1国立国際医療研究センター病院疾病予防センター

2東北大学大学院医学系研究科感染症研究室、仙台市、日本

3AMRクリニカルレファレンスセンター(国立国際医療研究センター病院、東京)

4ベルギー、アントワープ、アントワープ、アントワープ大学医学・保健科学部

© The Author(s) 2020. アメリカ感染症学会を代表してオックスフォード大学出版局が発行している。

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要旨

COVID-19から回復した患者の中には、症状発現後120日以上にわたって呼吸困難、疲労、咳嗽、発汗障害などの症状が長期化している者がいる。また、COVID-19から回復した患者の中には、発症から数ヶ月後に抜け毛を報告する者もいた。脱毛症はCOVID-19の後発症状である。脱毛症の原因は不明であるが,アンドロゲン性脱毛症やテロジェン性脱毛症が考えられる.

キーワード

症状の長期化、持続期間、遅発性症状、脱毛症、COVID-19

序論

コロナウイルス疾患2019(COVID-19)回復後の症状の長期化が社会的な関心事となっている。先行研究では、COVID-19後の症状を診断から14~21日後[1]、症状発現から約60日後[2]に調査しているが、これらの研究よりも症状の進行が長いことを示した研究はなかった。さらに、回復後に出現する傾向のあるCOVID-19関連の晩発症状を調査した先行研究はほとんどない[1]。

COVID-19に入院した患者の大多数にアンドロゲン性脱毛症が認められ[3]、SARS-CoV-2感染に伴う急性毛細血管流出症が報告されている[4]が、遅発性の症状としての脱毛症はこれまで報告されていない。

本研究では,COVID-19から回復後,国立国際医療研究センター(NCGM)から退院した患者を対象に,症状の持続期間と脱毛症を含む後期発症症状について検討した。

方法

学習参加者と学習期間

疾病管理予防センター(DCC)およびNCGMでCOVID-19により入院した患者で 2020年2月から 2020年6月までの間に退院した患者を電話インタビューに招待した。入院中に死亡した患者やその家族は面接に招待されなかった。電話面接は2020年7月30日から 2020年8月13日まで実施した。

調査方法

外来でのフォローアップ支援の一環として、研究者(MA、YM、MT、YO、SM、KT)は患者と1対1の構造化された個別の電話インタビューを行った。各面接は約5-10分で、各患者は1回ずつ面接を受けた。研究者は、DCCとNCGMに勤務する看護師、研究者、医師であった。

調査項目

参加者から得られた情報には、年齢、性別、民族、喫煙歴、アルコール使用歴、ボディマス指数(BMI)病状、画像検査での異常、呼吸不全の状態、機械的換気の状態、体外膜酸素要求量、投薬(抗ウイルス剤、副腎皮質ステロイド、抗凝固剤)などが含まれていた。臨床パラメータおよび検査パラメータに関する正確な情報は、各参加者の電子ファイルに保存され、分析のために検索された。

1対1の構造化された個人電話インタビューでは、参加者は入院時の症状と症状の持続時間について質問された。円形脱毛症については、回復後に髪の毛が抜けやすくなったと感じたことがあるかどうかを尋ねた。また、どのような時に抜けやすくなったと感じたかについても尋ねた。研究者は、電子ファイルを確認することで、参加者一人ひとりに症状をダブルチェックした。また、退院後に気付いた脱毛症などの他の症状とその期間についても尋ねた。症状の持続期間を思い出せなかった場合は欠損値とした。

結果

合計78人の患者がフォローアップの電話面接の対象となる可能性があった。そのうち2名は退院後に死亡した。認知症のため3人の患者とは面接を完了できず、10人の患者とは連絡が取れなかった。その結果、63人の患者が面接を完了した。参加者の人口統計学的および臨床的特徴を表1にまとめた。患者21名(33.3%)は女性であった。平均年齢は48.1歳(SD、18.5歳)であった。患者56人(88.9%)は日本人で、次いで中国人(n=3,4.8%)バングラデシュ人(n=1,1.6%)ベトナム人(n=1,1.6%)アメリカ人(n=1,1.6%)フランス人(n=1,1.6%)の順であった。平均BMIは23.7(SD、4.0)であった。47人(74.6%)の患者に肺炎があった。

17人(27.0%)が酸素療法を受け、5人(7.9%)が機械換気を受け、29人(46%)が抗ウイルス剤を服用していた。欠損値は0%~22.2%であった。

参加者の長期化した症状と期間を図1にまとめた症状発現時の発熱、咳嗽、倦怠感、呼吸困難、嚥下障害、喀痰喀出、胸痛は、それぞれ45人(71.4%)40人(63.5%)35人(55.6%)27人(42.9%)27人(43.5%、欠損1人)25人(40.3%、欠損1人)16人(25.4%)9人(9.5%)であった。発熱は全参加者で30日以内(範囲0~27,平均7.4日、SD7.0)に消失した。咳嗽(n=5,7.9%)倦怠感(n=10,15.9%)呼吸困難(n=11,17.5%)味覚障害(n=3,4.8%、1名欠落)嗅覚不全(n=12,19.4%、1名欠落)などの症状の長期化を報告した参加者が高率であった。 4%、1欠)症状発現60日後に咳嗽(n=4,6.3%)倦怠感(n=6,9.5%)呼吸困難(n=7,11.1%)味覚異常(n=1,1.7%、1欠)呼吸困難(n=6,9.7%、1欠)症状発現120日後に咳嗽(n=4,6,6.7%、1欠)倦怠感(n=6,9.7%、1欠)を呈した。これらの症状はすべて慢性的なものではなかった

これらの症状はいずれもCOVID-19発症前の慢性症状ではなく、COVID-19に関連した後遺症であった。

後発症状については、発症30日後と92日後に2名の参加者が嗅覚障害を報告した。また、脱毛症以外の後遺症は認められなかった。図2は、退院後に脱毛症を発症した患者の割合を示したものである。58人(5人欠席)の患者のうち14人(24.1%)が脱毛症を報告した。14人の患者のうち、5人が女性、9人が男性であった。COVID-19の症状発現から脱毛症が出現するまでの平均時間は58.6日(SD、37.2)であった。14人の患者のうち、5人の患者で脱毛症が消失した。5人の患者の脱毛症の平均持続期間は76.4日(SD、40.5)であった。残りの9人の患者は面接時にはまだ脱毛症が残っていた。9人の平均脱毛期間は47.8日(SD、32.2)であった。

考察

COVID-19患者を対象に、脱毛症を含む持続的な症状の持続期間と晩発症状を調査した。本研究で最も重要な所見は、発症後120日以上持続した呼吸困難(n=7,11.1%)倦怠感(n=6,9.5%)咳(n=4,6.3%)呼吸困難(n=6,9.7%)味覚障害(n=1,1.7%)であり、発症時の症状としては発熱が最も多く(n=45,71.4%)また、発症時の症状としては発熱が最も多かった。症状の長期持続に寄与する危険因子を明らかにし、COVID-19に対する治療がCOVID-19後の症状の発生率を低下させたり、持続期間を短縮させたりするかどうかを明らかにするためには、さらなる研究が必要である。

第2の重要な知見は、COVID-19患者の24.1%が症状発現後58.6日後(平均、SD37.2)に脱毛症を報告し、脱毛症の平均持続期間は76.4日であったことである。円形脱毛症は、エボラウイルス病やデング熱などの他のウイルス感染後の感染症でも頻発している[5,6]。COVID-19回復後の脱毛症の原因は不明であるが、アンドロゲン性脱毛症やテロジェン・エフルビウムが考えられる[3, 4]。

本研究の所見にはいくつかの制限がある。第一に、この研究は患者の自己報告に頼っているため、リコールバイアスの影響を受けている可能性がある。第二に、症状がより重篤な患者は、その後入院したり電話に出られなかったりした場合、電話に応答する可能性が低く、重症患者に関するデータが少ない可能性がある。第三に、この研究は単一施設の研究であり、サンプル数が少ない。最後に、面接時にはまだ症状が長引いている患者もいた。長引く症状の持続期間をより正確に把握するためには、継続的な長期にわたる症状のモニタリングが必要である。

結論

COVID-19から回復した患者さんの中には、呼吸困難、倦怠感、咳、発汗障害などの症状が長引く方もいる。脱毛症はCOVID-19の遅発性症状である。

 

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