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N-アセチル-L-システイン/NAC(認知症・アルツハイマー)

N-アセチル-L-システイン(NAC)

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概要

N-アセチルシステイン

N-アセチル-L-システインは、アミノ酸L-システインをアセチル化したもので、栄養補助食品、強力な抗酸化物質として知られる。

体内ではシステインに変換される。システインは鶏肉やにんにく、ヨーグルト、卵などの食べ物に含まれるが、N-アセチル-L-システインは天然の素材には含まれない。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25669310/

グルタチオンの材料

システインは最強の抗酸化物質と言われるグルタチオンの前駆体。

グルタチオンはグルタミン酸、グリシン、システインの三つのアミノ酸で構成されている。

細胞内のシステイン濃度が3つのアミノ酸の中で一番低いため、システインの欠乏または補充がグルタチオンレベルに大きな影響を与える。(システインはグルタチオン合成の律速段階)

生物学的利用能

グルタチオン自体は単独で経口摂取しても、腸管でその多くが加水分解されてしまうため、臨床的な効果は限られることが知られている。

N-アセチルシ-L-ステインも小腸を通過する際に、肝臓で受けるのと同様に脱アセチル化反応を受けて、最終的に4~10%まで生物学的利用能は低下する。

経口投与の半減期は6.25時間

BBBの透過性

N-アセチル-L-システインの血液脳関門を通過する能力は論争されており、用量と投与経路によって変動する可能性がある。

組み合わせ効果

N-アセチル-L-システインは、ビタミンE、またはビタミンEとA、必須脂肪酸との組み合わせにより大幅に活性酸素種が減少することが報告されている。

αリポ酸 + N-アセチル-L-システイン

また、様々な研究の結果、リポ酸とN-アセチル-L-システインの組み合わせにより、ミトコンドリアのアポトーシスと酸化ストレスからの保護効果が最大化され、アルツハイマー病と関連するミトコンドリア機能低下を防ぐことが示唆されている。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17917164/

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18500954/

リコード法と関連する効果

毒素の解毒

鉛中毒

ミネラルへのキレート効果、鉛等(鉛はグルタチオンを不活性化させる)

水銀中毒
農薬 有機リン

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26786042

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26946308

ディーゼル排気ガス

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4872652/

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24814479

ホモシステインの低下

二重盲検無作為化プラセボ対照試験 4週間のN-アセチル-L-システイン経口投与(1.8g/日)は、喫煙者と非喫煙者両方のホモシステイン濃度を有意に低下させた。

N-アセチル-L-システインは、葉酸治療が無効である場合の代替オプションとして提供できる可能性がある。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26447155

抗炎症作用

N-アセチル-L-システインは、TNF-αによって誘導されるNF-κBの活性化を阻害する。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16490171/

高用量N-アセチル-L-システイン(1200mg/日)の10日間の投与は、IL-8を有意に低下させる。

www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0422763813000253

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23110331

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21424515

グルタミン酸作動性刺激の低下

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21118657

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5241507/

ランダム化クロスオーバー N-アセチル-L-システイン投与はコカイン依存症患者のグルタミン酸レベルを正常化

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22549117

睡眠時無呼吸症候群

N-アセチル-L-システインの経口投与は、ベースラインから閉塞性睡眠時無呼吸症候群患者の徐波睡眠、睡眠効率を大幅に改善した。無呼吸-低呼吸指数、無呼吸関連覚醒、最長無呼吸エピソード持続時間、1時間あたりの酸素飽和度低下イベント、エプワース眠気スコアの大幅な減少を示した。相対的いびき時間、いびきエピソードの数、最長期間いびきエピソードも大幅に減少した。プラセボグループではこれらの改善効果は明らかではなかった。

また、N-アセチル-L-システインは、脂質過酸化の有意な減少と総還元型グルタチオンの増加をもたらした。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21838198

インスリン抵抗性・2型糖尿病

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15998259

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22935960

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16368447

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27161488

SIBO・腸内環境

オメプラゾールとN-アセチル-L-システインの併用投与は、胃食道逆流症の一種である喉頭咽頭逆流(LPR)の改善に最も効果的であった。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24390944

N-アセチルシステインの投与は、PPIの長期投与による胃および十二指腸における細菌の異常増殖を有意に減少させることができた。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22955351

潰瘍性大腸炎患者へのメサラミンとN-アセチル-L-システインの併用投与は、MCP-1、IL-8などケモカインの減少と相関して臨床的改善を示した。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18473409

アルツハイマー病

二重盲検無作為化プラセボ対照試験 50mg/ kg のN-アセチル-L-システインを一日三回に分けて6ヶ月間投与。 24週目に、NACを投与されたアルツハイマー病患者は、プラセボグループと比較して文字流動性課題で有意に優れたパフォーマンスを示した。

その他の多くの認知機能スコアを改善したが有意に改善しないスコアも存在した。

プラセボと比較した最大の効果は3ヶ月後。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11673605

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27087133

N-アセチル-L-システインは、葉酸およびビタミンE欠乏症を伴うApoE欠損マウスの中枢神経系への酸化的損傷を軽減する。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15851851

複合栄養素補充

1年間の非盲検試験 栄養補助食品製剤 葉酸、ビタミンE(α-トコフェロール)、ビタミンB12、S-アデノシルメチオニン、N-アセチル-L-システイン、アセチル-L-カルニチンの投与。アルツハイマー病患者は1年間認知パフォーマンスと、BPSDを維持した。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26967219

軽度認知機能障害患者への二重盲検無作為化プラセボ対照試験

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26402075

N-アセチルシステインを含む複合栄養素を摂取した参加者は、プラセボグループと比較して2週間以内にトレイルメイキングおよび数字記憶テストで改善を示した。

74歳以上の参加者の割合が増加すると、複合栄養素での改善が示されなかったが、これは年齢に関連した吸収率の低下および/または基礎的栄養素欠乏と関連するかもしれない。

今回の調査結果は、後期高齢者では追加の栄養補給が必要になる可能性があることを示唆する。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20191258

コリン作動性と脳エネルギー代謝の回復

N-アセチルシステイン投与による、マウスのコリン作動性および脳エネルギー代謝の回復による認知記憶障害の改善

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27087133

摂取

効果を最大化させるためには、空腹時に摂取が理想。

デトックスに用いる際、活性炭とは併用しない。(結合して不活性化するおそれ)

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/3663288

摂取量

多くの人では600~1800mg/日の用量で恩恵を受けることができる。臨床研究では2000mg/日までの用量が安全で効果的であることが判明している。

www.lifeextension.com/magazine/2010/5/N-Acetyl-Cysteine/Page-01

COPD患者へのNAC2800mg/日、3ヶ月間の投与は安全であることが実証されている。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19666395

低用量

NACの低用量投与では健康な人の血漿システイン、グルタチオンは上昇させない。ストレスによりグルタチオンの需要が増加した場合にNAC投与はグルタチオン合成をサポートする。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/2721538/

高用量

低濃度のNACは細胞増殖を促進するが、高用量ではアポトーシスを引きおこす可能性がある。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3967529/

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10814534/

有害作用の閾値

N-アセチル-L-システインの有害作用が増加する閾値は70mg/kg(60kg体重換算で4200mg)

70mg/kgまでは血漿システイン濃度は用量依存的に増加するが、70mgを超えてから140mgまでは血漿システイン濃度に有意な差は生じなかった。

140mg/kgの用量(60kg体重換算で8400mgで、酸化型グルタチオン(GSSG)を減少させ、グルタチオン(GSH)の増加を促進した。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3374331/

サプリメント

通常タイプの半減期は数時間、徐放剤とノーマルを同時に使用することで血中システイン濃度のピークと維持を得ることができる。

N-アセチル-L-システイン(徐放剤)

N-アセチル-L-システイン(カプセル)

摂取タイミング

空腹時

吸収率が大きく高まるため空腹時に摂取。

発疹などの副作用が生じ、それらを回避したい場合は摂取量を減らすまたは食後に摂取する。

運動の前後を避ける

運動のホルミシス効果をキャンセルする可能性があるため、運動の前後は避けておく。

夜間・寝る前

睡眠中のグルタチオンレベルの維持と、概日リズムへの影響を最小限に抑えるためNAC徐放剤を使用する。

3型・毒素

断食などによるケトーシスで気分が悪くなる場合、脂肪細胞に蓄えられた有毒物質が放出している可能性もある。摂取によって気分が改善するようであれば断食中にNアセチル-L-システインの徐放剤または通常タイプを複数回摂取する。