アルツハイマー病の予後・進行経過・MMSE

サイトのご利用には利用規約への同意が必要です

Generic selectors
Exact matches only
記事タイトル検索
記事内容検索
Search in posts

アルツハイマー病の将来予測、平均余命・予後

をお読みください

 

病気の進行段階によって私たちを分類しないでほしい。 それは個人のレベルでは無意味なことだ。私たちの大脳皮質はその人自身の学習と経験によって決定されるので、脳のどの部分が破壊されても、反応の仕方は人によって違うのだ。

クリスティーン・ボーデン

介護施設入居までの期間・生存期間

上段 アルツハイマー病の診断を受けてから施設へ入居するまでの期間(月)

赤線 65歳以下で発症した若年性アルツハイマー病

青線 65歳以上で発症した老齢期のアルツハイマー病

下段 アルツハイマー病の診断を受けてからの生存期間(年)

写真、イラストなどを保持する外部ファイル。オブジェクト名はdee-0007-0172-g02.jpgです。

Early-versus Late-Onset Alzheimer Disease: Long-Term Functional Outcomes, Nursing Home Placement, and Risk Factors for Rate of Progression
Whether age at onset influences functional deterioration in Alzheimer disease (AD) is unclear. We, therefore, investigated risk factors for progression in activ

 

教育年数の少なさと高用量のコリンエステラーゼ阻害剤投与は、晩期発症型のアルツハイマー病患者の日常生活基本動作(IADL)の悪化がより遅くさせ。

 

若年性・老齢期アルツハイマー病低下率

2001年 少し古いデータ

https://www.researchgate.net/publication/240263475_Early_Onset_Alzheimer_Type_Dementia_More_Rapidly_Deteriorates_than_Late_Onset_Type_A_Follow-up_Study_on_MMSE_Scores_in_Japanese_Patients

上 ドット線 AD 65歳以上の老齢期のアルツハイマー型認知症

下 黒の一本線 SDAT = 65歳以下の若年性アルツハイマー病

認知症薬の投与による違い

Progression of mild Alzheimer’s disease: knowledge and prediction models required for future treatment strategies
Knowledge of longitudinal progression in mild Alzheimer’s disease (AD) is required for the evaluation of disease-modifying therapies. Our aim was to observe the

軽度アルツハイマー病患者へのアセチルコリンエステラーゼ阻害剤の投与による、認知機能低下の違い

赤線がアリセプトやガランタミンなどのコリンエステラーゼ阻害剤を投与したグループ。青線はアセチルコリンエステラーゼ阻害剤未投与のグループ

疾患の進行速度を早める予測因子

・性別が男性である。

・高齢

・教育レベルが低い

・ApoE4遺伝子

・日常生活の基本動作能力

・コリンエステラーゼ阻害剤の平均投与量

機能低下が少ない予測因子

・年齢が若い(老齢期アルツハイマー病での)

より若いと若年性アルツハイマー、急速進行するアルツハイマーと関連が見られるようになり逆に機能低下が早くなる。

・高い教育レベル(認知予備力の高さ)

・家族との生活が良好

・認知状態が良好

・アセチルコリンエステラーゼの投与量が多い

必要以上の高用量とは関係しない。最適化が必要

急速進行性アルツハイマー (rapidly progressive AD)

年5ポイント以上の低下

典型アルツハイマー病患者で一年3ポイント

進行が非常に早いタイプのアルツハイマー(急速進行性アルツハイマー、RPAD)が存在し、その場合は年5ポイント以上の早さで急低下する。

未解明のrpAD

しかし、RPADは明確に定義されておらず、またいくつかの(3~6)サブタイプに分かれる可能性がある。

アルツハイマー病症例のうち、10~30%が急速進行性アルツハイマー(rpAD)

急速に進行する予測因子は、ほとんどわかっていない。

推定されている予測因子

臨床症状

精神的ストレスが高い

バイオマーカー

脳脊髄液 高いリン酸化タウ

低いベータアミロイド1-42

アミロイドβに対する総タウ蛋白の高い比率

Rapidly Progressive Alzheimer Disease
Different rates of progression have been observed among patients with Alzheimer disease. Risk factors that accelerate deterioration have been identified and som
Editor's Choice: Rapidly progressive Alzheimer’s disease features distinct structures of amyloid-β
Genetic and environmental factors that increase the risk of late-onset Alzheimer disease are now well recognized but the cause of variable progression rates and

 

MMSEと要介護度の関連

https://www.jstage.jst.go.jp/article/geriatrics1964/37/9/37_9_754/_pdf

2000年と少し古いデータ

 

ADLsとMMSEスコアの関係

以下のMMSEのスコアと日常生活動作の関係も分かりやすかったので載せておく。

  • Keep appointments     人との約束
  • Telephone        電話する
  • Obtain meal snack    食品の購入
  • Travel alone         一人で旅行する
  • Use home appliances 家電製品を使う
  • Find belongings     自分の持ち物を探す
  • Select clothes      服を選ぶ
  • Dress          服を着る
  • Groom          身なりを整える
  • maintain hobby     趣味を持つ
  • Dispose of litter     ゴミを捨てる
  • Walk          歩く
  • Eat          食べる

雑観

進行スピードの個人差は初期から後期まで維持

MMSEのスコアポイント、初期の進行が遅い人は末期も遅く、初期の進行が早い人は末期の進行も早いというように、低下率は基本的には末期まで同じペースですすむ傾向がある。

典型的にはS字曲線

ただし、上記グラフにあるように、直線で下落するのではなく、中期に入ったあたりから落ち込みが少し加速して、末期で横ばい気味というゆるいS字曲線を描く。

例外的に治療開始時期とは別に早く進行するタイプがある。年平均6ポイント。

治療開始時期が予後に影響

治療の開始時期によって、かなりMMSE下落率、期待寿命ともに変わってくる。

典型アルツハイマー病(老齢期)の場合、AchE阻害剤の投与開始が23点前後だと初期の低下率は低く抑えられるかも。1.4~1.8/年

典型アルツハイマー病の場合(老齢期)、AchE阻害剤の投与開始が16点前後と開始が遅いと、年3~5ポイントで下落するかも

ApoE4 若年性アルツハイマー病患者

APOE4遺伝子キャリアでは、そうでない人に比べて認知機能の低下率がわずかに大きい。

若年性アルツハイマー病でAPOE4陽性の場合、海馬機能の低下がより早く進行していく。

非ApoE4 若年性アルツハイマー病患者

若年性アルツハイマー病には亜型が多い。特にAPOE4陰性

若年性アルツハイマー病でAPOE4陰性の場合は、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤の単独療法よりも、もっと複合的に神経伝達物質へ関わる療法が有効かも。

タイトルとURLをコピーしました