Covid-19以降の医療倫理パンデミックでは伝統的な製剤の有用性が強調されたDr Hiramalini Seshadri

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Medical ethics during COVID-19 and beyond

www.theweek.in/news/health/2021/07/14/medical-ethics-during-COVID-19-and-beyond.html

2021年7月14日 15:54 IST

COVID-19パンデミックの最大の波及効果の1つは、「治療プロトコル」を指示する多くの国際医療機関のもろい基礎を露呈したことである。資金や昇進の機会を失うことへの恐れ、肯定的な「ピア・レビュー」(私の背中を掻いてくれたらあなたの背中を掻いてあげる、という意味)への依存、大手製薬会社からの大金を失うことへの恐れ、WHOでさえも疑われるような政治的配慮などから、学術団体は最善とは言えない治療プロトコルを指示してしまう。その結果、現場の医師は、命を救うことができる薬を拒否しなければならなくなる。「治療プロトコル」に従わないと医師免許を剥奪される可能性があるからである。アメリカでは、ヒドロキシクロロキンの成功によって、ワクチンや高価な新薬の将来が危うくなることを恐れたロビー活動によって、「失敗するように作られた」と言われる治験に基づくプロトコルのおかげで、命を救うヒドロキシクロロキンを差し控えなければならず、現場の医師たちが涙を流しているのを目の当たりにした。ニューヨークの判事が介入して、ICUにいるCOVID-19の患者に家族の要求に応じてイベルメクチンを投与するように命じなければならなかったが、担当の医療チームは「治療のプロトコル」の問題を理由に拒否したのは、この非倫理的な時代を反映したものである。幸いなことに、裁判官の命令でイベルメクチンが投与され、沈んでいた患者は一命を取り留めた。

インドでは、イベルメクチンの使用は、ウッタル・プラデーシュ州のサクセスストーリーを強調している。人口がマハラシュトラ州の2倍にもかかわらず、イベルメクチンの大規模な予防活動を行ったおかげで、ウッタル・プラデーシュ州のコービッド-19関連の総死亡率は、マハラシュトラ州の5分の1以下になっている。第一世界の学者がイベルメクチンを非難しているにもかかわらず、ウッタル・プラデーシュ州の医療チームは、多くの第三世界の国々がイベルメクチンの使用に成功しているガイドラインに従ったのである。

グジャラート州のバブナガルという町では、安価で効果的なもう一つの特効薬「メチレンブルー」が登場した。この薬は1世紀以上前に発見され、ポール・エーリックにノーベル賞をもたらした。また、WHOのリストに掲載されている必須安全医薬品であり、シアン化物中毒やヘモグロビンが変化して体内への酸素供給に障害をきたすメスヘモグロビン血症の治療薬として、すべての病院の救急外来にストックされている。Bhavnagarの町では、COVID-19による死亡者数と有病者数が見事に減少した。これは、COVID-19に罹患した仲間にメチレンブルーによる治療の効果を直接見た市民の反応のおかげである。メチレンブルーはさらに、コビッド病後の恐ろしい合併症である真菌感染を効果的に防ぐという二重のメリットがある。マハラシュトラ州やラジャスタン州の医師たちもこれに倣い、Bhavnagarの医療チームは、彼らの経験から救命効果があることが証明されたメチレンブルーのプロトコルについて、Youtubeで貴重な無料CMEセッションを開催した。しかし、インドでCOVID-19治療プロトコルを作成している学術団体の反応は、生ぬるいものであった。費用対効果が非常に高いと思われるメチレンブルー療法は、特に第3の波の脅威がインドに大きく迫っている今、真剣に注目されるべきである。

COVID-19に対するシッダの予防薬と治療薬の使用が成功したことは、パンデミックのもう一つのポジティブな成果である。現代医療ロビーからの圧力にもかかわらず、勇敢なタミル・ナードゥ州政府が政治的意志を持ったことで、「統合医療」のアプローチを成功させ、第1波でCOVID-19を打ち負かすことができた。その後、シッダ製剤に関する重要な研究報告がなされ、AYUSH省はコービッド19の予防のためにインド全土でシッダ製剤を使用するよう指示を出した。タミル・ナードゥ州の新政府はすぐにこの指示を受け、このような統合されたアプローチにより、同州では第2波でCOVID-19の良好な回復率を記録している。

同様の成分を使用しているアーユルヴェーダのハーブ「カーシャヤ」(kashaayas)も同様に効果があると思われるが、政治的な意志や支援がないため、シッダのものほど精力的に研究されていない。現在までのところ、COVID-19に対するアーユルヴェーダ治療法を州政府が支援することはない。同様に、ケーララ州などでは、一般市民や警察、救急隊員などの第一線で働く人々が、ホメオパシー製剤であるArsenic AlbumのCOVID-19予防効果を認めているにもかかわらず、政治的な支援がないために、費用対効果が非常に高く、研究に値するこのレメディーも見送られているのである。

残念なことに、植民地時代の名残を感じさせる現代インドの医療ロビーは、自分たちの裏庭にある宝を見逃しているのである。その結果は?アメリカがアシュワガンダを「ワクチンのアジュバント」として特許を取得したという報道がなされている。国家医療委員会が、インドの医療カリキュラムをより包括的なものに改訂し、インドの伝統的な処方や、ヨガ、プラナヤマ、瞑想などの価値が証明されているインドの伝統的な非薬物療法がカリキュラムに組み込まれることを期待している。

海底考古学では、カンバト湾で紀元前9000年頃の遺物が発見され、タミル・ナードゥ州沖では紀元前1万1000年頃の人工建造物が発見されている。また、氷河学の研究が進み、海面上昇が半島インドの多くを飲み込んだという証拠が出てきており、半島インドの歴史が紀元前1万数千年頃まで遡るという事実に目覚めつつある。サンガム文献によるサンガムの大三元、今は海の向こうの土地を支配していた偉大なパンディア家の年表、椰子の葉のシッダの写本は、シッダール・アガスティアール、ボガナタール、ティルムーラーなど、この土地を闊歩した医学界の巨人たちの歴史性を保証している。彼らは「神話上の人物」ではない。古代のシッダ医師の宣誓がヒポクラテスの宣誓と酷似していることから、シッダの宣誓がギリシャに伝わったと考えられる。今日、古代インドの思想がギリシャ人に影響を与えたことはよく知られている。ヒポクラテスの教祖であるデモクリトスもインドの思想に取り込まれたことが知られており、インドの現代医学の卒業生が今日まで行っているヒポクラテスの誓いも、実はヒポクラテスよりも明らかに古い古代のシッダの伝統に起源を持つ可能性が高いと考えられる。

国立シッダ研究所によると、この医学体系は1万年前のBPにまで遡るそうである。西洋医学者が数世紀前から知っていたことを、数千年前のシッダ医学者が知っていたことが、ヤシの葉の写本からわかる。彼らは「チェンニール」(赤血球)のことを知ってたし、手洗いと無菌の大切さを知り、バナナの繊維を縫合材として使って手術をし、栄養、運動、ライフスタイル、心と体の健康のつながりを知っていたのである。アーユルヴェーダの偉人であるススルタやチャラカも、現代のインドの歴史家は紀元前3000年としている。このように、インドの伝統的な科学的医学は、西洋医学のすべてに先んじている。このような知識とインドの医療遺産に対する誇りを、少なくとも次世代のインド人医師に教えなければならない。

世界的に見ても、今回のパンデミックでは、伝統的な処方の有用性が強調されている。我々は、COVID-19の予防と治療において中国伝統医学を主流にしている中国を見習うことができる。自国の医師の経験に誇りを持ち、その知見を研究し、メリットがあると証明された場合にはそのプロトコルを使用するという姿勢、また、インドの伝統医学に誇りを持ち、その最良の部分を取り入れる包括性を促進し、真の意味での統合現代医学を構築することが、インドにおける医療の倫理的な進むべき道であると考える。

(筆者は第一線のリウマチ学者である。)

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