友よ、生まれることもなく、老いることもなく、死ぬこともなく、
死没して再生することもないような、そのような世界の終わりが、
そこへと移動することによって、知られたり、見られたり、
到達されたりすることはないと私は言う。
だが友よ、世界の終わりに到達することなしに、
苦を終わらせるということは存在しないとも私は言う。
友よ、実に私は、想と意とを伴っている、
この一尋ほどの身体においてこそ、
世界と、世界の集起と、世界の滅尽と、世界の滅尽へと導く道とを、告げ知らせるのである。
「ローヒタッサ経」