リポソーム加工とは リポソーム候補化合物

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リポソームサプリメント候補と関連研究

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リポソームサプリメントの道具と作り方

概要

リポソーム加工とは、簡単に言うと細胞に到達しやすくさせたり効果を長続きさせるなどのために薬剤などの化合物をリン脂質二重層に組み込んだ加工のこと言う。

細胞膜への浸透

細胞膜はリン脂質でできているため、水と油が混じり合わないのと同じ理屈で、血中に入り込んだ水溶性化合物は、細胞膜や細胞内に入り込むことがむずかしい。

しかし水溶性の薬剤であっても、脂質で覆うことで細胞内への輸送を容易にすることができる。

血液脳関門への浸透

水溶性化合物の多くは細胞膜だけでなく脳のゲートである脳関門によっても、多くの化合物の脳内への到達が妨げられており、そのことが神経変性疾患の治療のむずかしさにもつながっている。

リポソーム加工は、脳内への薬物輸送を助ける可能性があることから、アルツハイマー病などの神経変性疾患においても有望な治療アプローチとなりえる。

効果の持続・分解の抑制

また水溶性、脂溶性化合物どちらとも、リポソーム加工することで血中または組織での滞留時間が延長されることにより、特に代謝の早い化合物では徐放剤のような効果をもたせることができ、より全身の組織に分布されて効果を発揮しやすい。

経口投与の場合、胃腸管での加水分解であったり酵素による分解を防ぐことができるというメリットもある。

安全性

そのほかのメリットとして、化合物と組み合わせるリン脂質自体が、生体成分のため生体内で代謝することが可能であり、毒性や抗原性が低いといったこともあげられる。

薬物輸送

すでにドラッグデリバリーシステム(DDS)として、薬剤のリポソーム化は数多く研究されてきている。

医薬品としてすでに一部のガン、感染症では臨床応用されているが、医薬品としての薬剤が認められるには保存性、患者が飲みやすい味と形態(激まず)、封入量を高める、大量生産、安定化、無菌化、毒性をなくす、品質の均一性、生産コストの問題、を含めた調整技術とGMPレベルでの作製法、特許関連など障壁は少なくない。

個人製作

薬剤のリポソーム加工そのものは、いくつかのポイントを守れば実はそれほどむずかしい技術も、コストも必要としない。

にもかかわらずそれほど普及していないのは、上記で上げたようなプロダクトとしての付随的な要因が大きなウエイトを占めているように思われる。

海外ではビタミンCなどいくつかのニーズや安全性の高いサプリメントのリポソーム加工製剤は、それなりに普及をはじめているため、まずはそれらを購入し活用してもよいだろう。

DIYリポソームの無限の可能性

個人でリポソーム加工を行うことの最大のメリットは、コストを抑制できるといったこともあるが、ビタミンCだけではなくその他多くのリポソーム化されていない市販品をリポソーム化して用いることができることだろう。

ここでは最も代表的なリポソームビタミンCの自作方法を紹介するが、これまで脳内への送達に阻まれて失敗に追い込まれた数々の創薬・ハーブが復古する可能性もあり、特に神経変性疾患を抱える患者さんにとってはセルフメディケーションがもっとも発揮される治療方法のひとつとなるかもしれない。(制度的な理由から有効であってもお医者さんや製薬会社が取り組む可能性は低い)

トレハロース・グルタチオン・クルクミンあたりが元々経口では生体吸収率の低い化合物でもあるため、潜在的にはもっとも有益な効果を見せる可能性があるが、以下でアルサプの中からいくつか紹介する。

アルサプ【ASAP標準】サプリのリポソーム候補

費用対効果が高く効果を増強させる化合物

  • CDPコリン
  • ウリジン
  • ニコチンアミドリボシド
  • R体αリポ酸
  • PQQ

コスト削減での利益が大きい化合物・ハーブ

  • クルクミン(安価なクルクミンサプリメントをリポソーム化クルクミンに)
  • グルタチオン(一般のグルタチオンサプリメントをリポソーム化グルタチオンに)
  • ビタミンC(アスコルビン酸パウダーをリポソーム化ビタミンCに)
  • マグネシウム(高価なマグネシウム-L-スレオネイトをやめてマグネシウムタウレートをリポソーム化)※長期的な摂取による過剰症には注意が必要。

コスト削減幅は大きくないが、効果の増強が期待できる化合物

  • トレハロース
  • メラトニン
  • アセチル-L-カルニチン

当サイトで紹介しているクルクミンは、リポソーム化されたクルクミンだが、より安価なクルクミンサプリメントを自分でリポソーム化すればやはり半分~3分の1程度のコストで作製ができる。

自作リポソームはコスト削減能力も高いが、それ以外にも応用すると何かとメリットが大きいので、一考してみる価値はある。

 

ただし、改善効果の可能性と作成手法は理論的な枠組みに基づいているため、医薬の安全性や臨床効果の確実性からは程遠く、作製を推奨するものではないことを念の為記しておく。

 

リポソームのリスク

リポソーム化が化合物の細胞内への輸送を容易にする仕組みは、毒素にも適用される。そのため、リポソームの調製過程で化学薬品や雑菌が混入すると、それらを細胞内へ取り入れてしまいかねない。

リポソームの研究自体は多く行われているものの、リポソーム化が可能な対象化合物はそれらを遥かに上回り、それぞれ異なる薬物動態を示す。

またヒトを対象としたリポソーム加工の薬剤臨床研究のデータも限られているため、多くの新規的なリポソームとの組み合わせ化合物は、理論に基づく実験的な試みとならざるを得ないことは理解しておく必要がある。

リポソーム化の研究

リポソーム トレハロース

そのままビタミンCと同量のトレハロースに置き換える。

摂取量1日1~4g?


インビトロでのリンパ芽球性白血病に対するリポソームトレハロースの効果

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26711146


細胞内輸送を目的としたトレハロースのリポソーム化研究

www.researchgate.net/publication/23626475_Effects_of_trehalose-loaded_liposomes_on_red_blood_cell_response_to_freezing_and_post-thaw_membrane_quality


リポソームトレハロースによるアポトーシス誘導を介した肺がん腫瘍の抑制 in vivo

ar.iiarjournals.org/content/37/11/6133.full

リポソーム グルタチオン

そのままビタミンCと同量のグルタチオンに置き換える。

グルタチオン100%パウダーの入手は難しいため、グルタチオンカプセルを利用する。

グルタチオン濃度が生理的用量を超えて急上昇すると、その揺り戻しでその後元々のグルタチオン濃度を超えて下がる可能性もあるため、一度に摂取する摂取量に注意すること。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3157762/

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20535554


パイロット臨床試験 リポソームグルタチオンの経口投与は、酸化ストレスを減少させ免疫機能を増強し、グルタチオンレベルを上昇させた。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28853742

市販品

リポソームグルタチオン450mg

リポソーム N-アセチルシステイン

リポソームN-アセチルシステインは肺の抗酸化作用を延長させることが知られている。

リポソームではないN-アセチルシステインの静注投与では肝臓による代謝により10%まで急速に生体吸収率が低下する。

静脈投与されたリポソームN-アセチルシステインは半減期が6分から30分へと有意に増加する。

リポソーム メラトニン

リポソームメラトニンは、メタンフェタミン誘発によるミトコンドリア損傷、プロアポトーシス、および阻害PKCδ遺伝子によるドーパミン作動性変性を救済する。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25407782


リポソーム及びナノカプセルのメラトニンは、より細胞への吸収率が高く、薬物が長時間効果を持続する。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5457176/

リポソーム ビタミンE(トコフェロール)

膜安定性

リポソームα-トコフェロールは、細胞膜の特性を、水性溶質に対してより安定的で透過性にし、タンパク質誘発破壊に対して高度に耐性をもたせることが可能。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/2097323/


リポソームαトコフェロールはラットの脳虚血に対して保護効果をもつ。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11428552

リポソーム コエンザイムQ10

局所適用

親油性であり高分子量のCoQ10は、低い水溶性のため全身での利用可能性が低くなる。

そのため実際に投与されたリポソーム製剤ではないCoq10が組織で増大するにには、日数がかかる。

リポソームCoQ10は、局所的な適用として有望な候補。

 

リポソームCoQ10の経腸投与、経口粘膜吸収、経口投与のいずれにおいてもリポソーム加工されていないCoQ10と比べて、生物学的利用能を改善しなかった。溶解度の低さが影響を与えていることを示す。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6306788/

リポソーム クルクミン

リポソームクルクミンの経口投与は生体吸収率を高め抗酸化活性を高める。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19757811


リポソームクルクミンが膵臓がんの増殖を阻害し、さらに抗血管新生効果を示すことがわかった。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19528445/

リポソーム レスベラトール

レスベラトロールは安定性が低く迅速かつ広範囲に代謝されるため、臨床使用が困難

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20013887/


リポソームレスベラトロールは、UV-B照射によって誘導されたヒト由来の腎上皮細胞の酸化体誘発細胞傷害を改善する。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19527785/

リポソーム ケルセチン

リポソームケルセチンは、、単離された心臓組織および麻酔動物において、ペルオキシナイトライト誘導性心筋損傷に対する抗酸化剤の保護効果を改善することが実証された。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12271156

リポソーム アスタキサンチン

アスタキサンチンは水溶性に乏しく、経口投与された場合の生物学的利用能はきわめて低い。

アスコルビン酸とEDTA

リポゾームアスタキサンチンは、安定性と輸送性が改善され低い生体吸収率を改善した。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20226858/

リポソーム メチレンブルー

抗菌作用と抗炎症作用の強化

リポソームメチレンブルーは、細菌によるバイオフィルムに強く浸透し抗菌作用と抗炎症作用を発揮する。

pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2017/tb/c6tb03367a#!divAbstract

リポソーム リファンピシン

リファンピシンは、タウなどの異常タンパク質を阻害するリポジショニングドラッグとして期待されている抗認知症薬。

しかし、これまでの研究では症状の改善をもたらすためには、高い用量を長期間投与する必要があることがわかっている。

現在それらを克服すために鼻腔投与などが検討されているが、リポソームリファンピシンにより、理論的には通常の経口投与より少ない量で脳内のリファンピシン濃度を高める可能性がある。

リポソーマル ビタミンD

 

リポソーム マグネシウム

 

 

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