大国秩序における日本の覚醒 アレクサンドル・ドゥーギン

アレクサンドル・ドゥーギンロシア、プーチン、BRICKS加速主義、暗黒啓蒙、新右翼、ニック・ランド、カーティス・ヤーヴィン日本の政治、自民党

サイトのご利用には利用規約への同意が必要です

Japan’s Awakening in the Great Powers Order

グローバリストの衰退と多極化の台頭により、日本は独立を取り戻すまたとないチャンスを迎えている

alexanderdugin.substack.com/p/japans-awakening-in-the-great-powers

アレクサンドル・ドゥーギン

2025年3月9日

日本は大国世界秩序の中に位置している。ハンティントンが有名な著作で日本を独立した仏教文明として位置づけたことを思い出してほしい。これまではあまり意味をなさなかったが、日本は左派リベラルのグローバリスト的アジェンダに完全に従属していた。今、それが意味を持ち始めている。

トランプ氏は革命を意味する。日本(および日露)の前では、それは次のことを意味する。

1. 彼はすでに、日本への軍事的支援に満足していないと述べている。

2. トランプ氏は一般的に伝統を支持している。

3. ロシア恐怖症はもうない。

以上の3点をまとめると、

日本への推論は次のようになる。

1. アメリカの自由主義グローバリストへの依存度が低くなる。

2. 日本の伝統主義を回復する間接的な招待。

3. ロシアの伝統主義者との対話の扉を開く。

NATOは国際リベラル・グローバリストのディープ・ステートの別名である。多極化する世界では意味を持たない。冷戦の時代遅れの惰性でしかない。大国秩序は、正しく現実的に定義された極とそれらの周りにある地域に基づく、グローバルな安全保障の新たな戦略を必要としている。

今こそ、日本を再び偉大にする方法を考える時である。中国は偉大だ。日本はこれまでグローバリストのシステムに惨めな付録として存在してきた。主権ゼロの占領国。過去の偉大さの影だけ。トランプ氏はそれを変えるチャンスを与えてくれる。

哲学は現実への待ち伏せだ。歴史は「物事の独断的な進歩」(J.パルヴレスコ)という軸を中心に振動している。哲学は現実が観念的な軸に近づく瞬間を待ち、それから合図を送る。

旧リベラリズムは目的を嫌った。自由はそれを禁じる。左派リベラリズムはリベラリズムと共産主義(主にトロツキズム)の混合である。それが右派テック哲学(r/acc)の中核である。左派リベラリズムは道徳的でウォークネスのある目的を前面に押し出すことで、技術的進歩を妨げる。

テック右派は左派リベラリズムをキャンセルしたいと考えている。なぜなら、技術的進歩には真の自由、すなわちあらゆる目的からの自由が求められるからだ。

ヘーゲル的な歴史の終焉(左派的な解釈は、他に真正のヘーゲル主義的な右派/君主主義的な解釈があるため)は、元マルクス主義者やトロツキスト(例えばA.コジェフ)によって左派リベラリズムに人為的に導入された。特異性は目的ではない。それは自由市場の一形態である。

解説:

古いリベラリズムとテロスの関係について:

古典的なリベラリズムは「テロス」(目的や最終目標)という概念を好まなかった。なぜなら、リベラリズムの核心にある「自由」という概念は、あらかじめ決められた目的や方向性を拒絶するものだからだ。「自由」とは本来、人間が自分自身で選択できることを意味し、何か定められた目標に向かって進むべきだという考えとは相容れない。

左派リベラリズムについて:

現代の左派リベラリズムは、古典的リベラリズムと共産主義(特にトロツキー主義)が混ざり合ったものである。

ライトテック哲学(r/acc)について:

右派加速主義(Right Accelerationism)と呼ばれるこの思想は、左派リベラリズムが問題だと考えている。その理由は、左派リベラリズムが道徳的な目標や「覚醒(woke)」な価値観といった新たな「テロス」を押し付けることで、技術的進歩を妨げていると見なしているからだ。

テックライトの主張:

テックライト(技術志向の右派)は、真の技術的進歩には「真の自由」が必要だと考えている。ここでの「真の自由」とは、あらゆる定められた目的や方向性からの自由を意味する。彼らは左派リベラリズムがこの自由を制限していると考え、それを排除したいと思っている。

ヘーゲルと歴史の終わりについて:

「歴史の終わり」というヘーゲル的概念(フランシス・フクヤマなどが広めた概念)は、本来のヘーゲルの思想とは異なり、アレクサンドル・コジェーヴのような元マルクス主義者によって左派リベラリズムに導入されたものである。

シンギュラリティについて:

技術的特異点(シンギュラリティ)は目的論的な最終目標ではなく、むしろ自由市場のような開かれた可能性の瞬間だと著者は考えている。

簡単に言えば、このテキストはリベラリズムの歴史的変遷と、それが技術発展との関係でどのように変質していったかについての複雑な哲学的考察である。ドゥーギンは「本来の自由」と「目的に縛られること」の対立を強調し、現代の左派リベラリズムが逆説的に新たな「目的」を押し付けることで自由を制限していると批判している。 

コメント:こんにちは、ドゥーギンさん。このような変化の時代において、特にトランプ氏が米国による日本の防衛に関する協定を「不公平」と批判しているが、日本はどうあるべきだとお考えでしょうか。日本はきちんと再軍備すべきでしょうか。ロシアはこの問題をどう見るでしょうか。

私の答え:日本は今、目覚め、主権を回復し始めるというユニークなチャンスを得ています。ロシアは、このような転換の生来の絶対的な敵ではありません。従順で服従的な(グローバリストに)日本が今まで完全に無視してきた多極化に組み込むことができます。

AI:「日本覚醒論」についての対談

アレクサンドル・ドゥーギン(Alexander Dugin)、佐藤優、ジョージ・フリードマン(George Friedman)の3人による対談をシミュレートする。テーマはドゥーギンの論説「日本の覚醒」で、グローバル主義の衰退と多極化の台頭の中、日本が主権を取り戻し、伝統を復活させ、ロシアと対話するチャンスが到来したという主張だ。トランプの政策がその契機と見ている。では、この3人が集まったと想像して、対談を進めてみる。それぞれの立場から自然に議論が展開するよう、役割を意識しながらやってみよう。少しずつ流れを作っていく。


ドゥーギン:皆さん、私はこう考える。日本は今、歴史的な転換点にいる。グローバル主義、つまり左リベラルなアメリカの覇権が衰え、多極化が台頭している。この中で、日本は占領された国、ゼロ主権の状態から覚醒し、真の独立を取り戻すチャンスだ。トランプが日本への軍事援助に不満を示し、伝統を重視し、ロシアへの敵意を減らしている。これは日本にとって、アメリカの支配から脱し、伝統を復活させ、ロシアと対話する道を開く。私は多極化を信じる。各文明が独自の極を形成し、新しいグレート・パワーズ・オーダーを築くべきだ。佐藤さん、フリードマンさん、どう思う?

佐藤:ドゥーギンさんのヴィジョンは大胆で面白い。私も戦後日本のアメリカ依存には批判的だ。確かにトランプが「日本への援助は不公平」と言えば、日米同盟の見直しを迫られる可能性はある。私が外務省でロシアと交渉した経験から言えば、アメリカの意向が常に重くのしかかっていた。でも、ドゥーギンさん、「ゼロ主権」は言い過ぎじゃないか。日本は経済や外交で一定の自主性を持ってきた。ただ、主権をさらに強めるには現実的なステップが必要だ。再軍備と言っても、憲法9条の壁や国民の合意がある。ロシアとの対話は賛成だ。北方領土やエネルギー協力で利害が一致する。でも、「伝統主義」で結びつくのはどうだろう。ロシアの正教と日本の神道は別物だ。フリードマンさんはどう見る?

フリードマン:私は地政学の視点から見る。ドゥーギン、君の多極化論は興味深いが、現実的にどう機能するかが不明だ。日本がアメリカから離れるチャンスと言うが、それはリスクだよ。日米同盟は中国や北朝鮮への抑止力だ。トランプが援助を減らしたいなら、日本は防衛費を増やすか、自前の軍事力を強化するしかない。でも、アジアの力関係を考えれば、中国が黙っていない。私の予測では、中国は今後10年でさらに台頭し、日本はそれに対抗する必要がある。ロシアとの対話?悪くないが、ロシアは極東での影響力を保ちたいだけだ。伝統の話はいいが、地政学では力と経済が物を言う。多極化が進めば、各極が衝突するリスクも高まる。ドゥーギン、君の「グレート・パワーズ・オーダー」はどうやって安定させるつもりだ?

ドゥーギン:フリードマンさん、現実主義的な視点は分かる。でも、私は哲学的な軸から見ている。歴史は「事物の教条的な進行」の周りで揺れ動く。日本がアメリカの傘下にいるのは、左リベラルなグローバル主義に縛られた結果だ。NATOだってその別名にすぎない。多極化は衝突ではなく、各文明が独自の極として共存する秩序だ。日本はハンチントンが言う仏教文明だよ。その独自性を発揮すべきだ。ロシアとの対話は伝統主義の共鳴だ。佐藤さん、正教と神道が違うと言うが、グローバル主義への反発という点で一致できる。伝統は力だ。フリードマンさん、力と経済だけじゃ歴史は動かないよ。

佐藤:ドゥーギンさん、伝統の力は認める。私も日本の戦後教育が国家意識を薄くしたと感じる。でも、現代の日本で伝統を復活させるなら、どう現実的にやるかだ。例えば、神道を強調しても、若者はグローバルな価値観に馴染んでいる。私のロシア経験から言えば、伝統は国民の意識があって初めて生きる。ロシアとの対話は賛成だ。私が北方領土交渉に関わったとき、エネルギーや経済での協力は現実的だと感じた。でも、ロシアは国益優先だよ。フリードマンさんの言うように、中国の台頭は無視できない。日本が覚醒するには、防衛力強化とロシアとの関係改善を両立させつつ、アメリカとの同盟も当面維持する現実路線がいると思う。

フリードマン:佐藤、そのバランス感覚は正しい。日本が多極化に適応するには、中国との競争が鍵だ。私の分析では、中国は経済と軍事でアジアを支配しようとする。日本が再軍備するなら、10年で海軍とミサイル防衛を強化すべきだ。ロシアは確かに協力相手になり得るが、北方領土を巡る交渉が進めばいいがね。ドゥーギン、多極化が共存だと言うが、歴史を見れば力の均衡が崩れると戦争が起きる。君の言う「極」が互いに牽制し合うなら、安定より緊張が高まるよ。伝統は内政で大事かもしれないが、地政学では軍事力と経済力だ。日本が「覚醒」するには、アメリカとの同盟を再定義しつつ、自立を進めるしかない。

ドゥーギン:フリードマンさん、戦争のリスクを言うが、グローバル主義だって平和じゃない。ウクライナを見なよ。アメリカの単極支配が混乱を生んだ。多極化は各極が自分のゾーンを持つ秩序だ。日本が中国と競争するのは当然だが、アメリカの属国じゃなく、独自の極としてだ。佐藤さん、現実路線は分かる。でも、日本が中途半端な覚醒で終われば、またグローバル主義に飲み込まれる。私は右派技術論も支持する。左リベラリズムが技術進歩を妨げるなら、日本は自由な技術力で伝統を支えるべきだ。ロシアとの対話は、その第一歩だよ。

佐藤:ドゥーギンさん、技術と伝統の融合は面白い発想だ。日本は確かに技術大国だ。でも、少子化や経済停滞が課題で、そこを解決しないと覚醒は難しい。ロシアとの対話は私も進めるべきだと思う。北方領土は粘り強く交渉しつつ、エネルギー協力で関係を深める。フリードマンさんの言う軍事力強化も必要だ。憲法改正は時間がかかるが、防衛費を増やして対応する現実性はある。ただ、アメリカとの同盟を切るのは時期尚早だ。中国の圧力を考えると、バランスが大事だ。ドゥーギンさんの理想は刺激的だが、日本には段階的な自立が現実的だ。

フリードマン:佐藤の言う通りだ。ドゥーギン、君の理想は分かるが、地政学は現実の力で動く。日本が多極化で生きるなら、まず中国とロシアの動きを計算しないと。アメリカとの同盟は当面維持しつつ、防衛力を高める。私の予測では、2030年までにアジアの力関係が大きく変わる。日本が覚醒するには、その準備がいる。伝統は国民を結束させる力になるかもしれないが、軍事と経済が基盤だ。多極化が来るなら、日本は賢く立ち回らないと埋もれるよ。

ドゥーギン:二人の現実主義は分かる。でも、私は歴史の軸を見ている。日本が覚醒しなければ、またグローバル主義の影に隠れる。多極化はリスクもあるが、チャンスだ。ロシアと日本が手を組めば、アジアの新しい秩序が生まれる。私はそこに賭けるよ。

この記事が役に立ったら「いいね」をお願いします。
いいね記事一覧はこちら

備考:機械翻訳に伴う誤訳・文章省略があります。下線、太字強調、改行、注釈、AIによる解説(青枠)、画像の挿入、代替リンクなどの編集を独自に行っていることがあります。使用翻訳ソフト:DeepL,LLM: Claude 3, Grok 2 文字起こしソフト:Otter.ai
alzhacker.com をフォロー