家庭天秤法ならぬ読書天秤法
家庭天秤法とは
と、理解している。
ただ、アリセプト少量投与の記事で書いたように、もし海馬新生促進がアセチルコリンの分泌量によって促されるのであれば、単に穏やかになったからOK、というのはまずいのかもという疑念を個人的には持っている。
(別にそんなことを誰かが言っているわけでもないのだが、家庭天秤法って興奮が減ったらとOKとかいう話しだったと思う。)
怒りっぽくなる一歩手前、もしくは少しずつ増量していって怒りっぽくなったかな、と思ったら、まずはメマンチンや抑肝散などの抑制系のサプリで調整する、というのがひとつの落とし所かなと。
これは、繰り返しになるけど、コウノメソッドの少量投与が患者が悪くなっていくことを前提とした家族救済、家族と患者のQOLをあげることが主眼にあるのに対して、
このブログでは患者が初期段階であり、回復や進行の抑制を目指していることから、同じ少量投与でも、その目的の違いから、さじ加減を同じように考えていてはまずいのではということ。
ちなみにうちの母はここ1年ぐらいだろうか、新聞も毎朝端から端までん丹念に読む。本も図書館でごそっと借りてきてよく読むになった。読んだことは覚えてはいないが・
そしてその読書量にはアリセプトの投与量と明確な相関関係がある。
アリセプトの投与量を減らすと、図書館で借りる本の数も有意に減るのである(笑)
そこで我が家では、アセチルコリンの摂取量の目安を測るのに「読書天秤法」を実行することにした。
母が
本を読む数が減ったらアセチルコリンが少なすぎ
読書量が増えている間はアセチルコリンが適正値
読書量が増えて父に当たりだしたら過剰
という判断である。
母の場合は読書量なので、当然本を読まない人には使えない。
ここで言いたいのは、読書天秤法をおすすめすることではなく、
例えば、今パッと思いついものでいうと、新聞天秤法(新聞のを読む長さ)、日記天秤法(日記を書くボリューム)、脳トレ天秤法(脳トレで出たスコア)などなど、その患者さんが思考活動を繰り広げる時、増加する客観的に指標を家庭の中で見つけてみてネーミングをしてみてはどうか、ということである。
この客観的な指標をもつということは、単にアリセプトの量の調整のためだけでなく、その他のいろんな抑制策を実行していく上でかなり重要である。
一般的には長谷川式とかMMSEとかあるが、進行抑制できている母のような人には大雑把すぎて微妙な効果を把握するには使えない。(少なくとも家の母には使えない)
もっと細かく把握できる方法にADAS-Jcog(薬の承認試験などでよく使われているらしい)というものががあるが、実地してくれる医療機関は限られているし、検査にかかる時間も長いから、何度も行うには現実的ではないだろう。
ADAS-Jcogって家庭でできるのか?
ということで? 家庭でできる簡単な指標のアイデアを募集しております。