認知症・リコード法

サイト概要-認知症

  1. 母が若年性アルツハイマー病と診断されて
  2. 母の進行抑制の本当の理由
  3. 「私は母のことを、母の皮をかぶった化け物だと思っていました。」
  4. 現代医療と相性が悪い認知症
  5. リコード法 作用機序・3種類のアルツハイマー
  6. リコード法を構成する3つの軸
  7. リコード法 アルツハイマー病には36の穴がある
  8. リコード法 専門家の批判・医療制度
  9. リコード法 個人的課題(費用・時間・他)
  10. リコード法 倫理的課題
  11. リコード法 技術的課題
  12. リコード法 社会的課題
  13. アルハカ改善策
  14. 日常の改善策・伝統療法の復権
  15. 複雑な多因子疾患を治すには
  16. 早ければ早いほど回復も治療も簡単
  17. リコード法は信頼して実行するものではない
  18. 世界が注目する認知症大国日本の未来
  19. 認知症ビジネスを通じた日本の課題の解決
  20. 何もしなければ結果は最悪だが責任は回避できる
  21. 注意事項・趣旨説明
  22. 最後に
  23. 補足(情報探索・学習方法)

リコード法の治療

治療の総合目標

治療目標を大きく総括すると、除去、回復力、再構築の3つにまとめることができます。

  • 認知機能の低下に寄与する暴露の除去
  • 最適な健康サポートによる回復力
  • 神経ネットワークの再構築

これらを実現するために以下の7つの目標を掲げています。

  1. インスリン抵抗性に対処する
  2. ケトーシスを得る
  3. 栄養、ホルモン、栄養因子(成長因子)サポートのすべてを最適化
  4. 炎症の解消・予防
  5. 慢性病原体の治療
  6. 生物毒素などの毒素を特定して除去
  7. 睡眠時無呼吸症候群を取り除き睡眠を最適化

リコード法 7つの基本要素

治療手段としては大きく7つのカテゴリーにわかれます。

  1. 食事
  2. 運動
  3. 睡眠
  4. ストレス軽減
  5. 毒素の解毒
  6. 認知機能増強・脳トレ
  7. サプリメント

以下の記事に各カテゴリーに関しての(管理人の解釈する)リコード法の各治療の方針と補足的な説明をまとめています。

リコード法治療の7大要素<概説>

リコード法 各プロトコルのガイドライン

リコード法の前身であるMENDプログラムで用いられていた25+5の治療項目をリストアップしています。リコード法も進化しているため、この長大なリストでさえもざっくり感がありますが、治療プロトコルの基本は、この内容に沿ったものだと思ってもらっても良いと思います。

記事の説明にあるように30項目のすべてを実行する必要があるというわけではなく、検査によって不要なものであったり、実行内容が変わることがあります。

リコード法 基本計画概要 30の治療プロトコル

リコード法 関連書籍

当記事のリコード法に関する記事を利用するにあたって、リコード法開発者であるデール・ブレデセン博士の著書「アルツハイマー病 真実と終焉」(日本語訳)が出版されていますので、そちらを読んで頂いた上で、当記事を利用していただくようお願いします。

英語書籍がOKな方であれば、出版されたばかりの「The End of Alzheimer’s Program」をおすすめします。より実践的な内容へと大幅にアップグレードされています。

The First Survivors of Alzheimer’s」(アルツハイマー病の生存者たち:患者が人生と希望を取り戻すまで)2021年8月出版(英語)

アルツハイマー病の最初の生存者たち:患者が人生と希望を取り戻すまで
The End of Alzheimer’s Program」2020年8月出版(英語)

「The End of Alzheimer's Program」目次と各章の冒頭文

各章の翻訳全文は限定公開にしています。原著を購入した頂き、購入証明を提示して頂いた方にパスワードをお知らせしています。

アルツハイマー病 真実と終焉」(日本語訳) 2018年2月出版

The End of Alzheimer’s」 (英語)2017年8月出版

その他の関連サイト、文献は当ページ下段に記載しています。

その他 アルツハイマー病 関連書籍

アルツハイマー病は治るミヒャエル・ネールス (2018)

ブレデセン博士と同様にアルツハイマー病の多因子説を支持し、生活習慣や代替医療を用いてアルツハイマー病の治療を目指したドイツ人医師の著作です。リコード法の先見性と密度の影に、地味な表装とありがちなタイトルで^^;隠れてしまっていますが、また少し違った角度でアルツハイマー病の多因子治療を見ることのできる良書です。

著者の論文 アルツハイマー病の統一理論(UTAD)(2016)

著者はリコード法とは直接関係しないものの、リコード法で取り入られている多くの介入が豊富な引用文献とともに紹介されている総括的な論文であり、特にライフスタイルに関与するプロトコルについての学術的な理論的根拠を知りたい場合はこちらのほうが参考になるかもしれません。

論文形式としては比較的平易な文体で記述されており、健康と理論メカニズムの関係に興味のある一般の方やにもおすすめできます。

日本語訳

アルツハイマー病の統一理論(UTAD):予防と治療への示唆
アルツハイマー病の終焉 – 第2版 – The End of Alzheimer’s 2017年

トーマス・ルイス(Thomas J. Lewis)博士によるアルツハイマー病の分子的基盤について書かれた包括的な書籍です。紛らわしいタイトルですがブレデセン博士との関わりはないようです。偶然にも内容も驚くほどブレデセン博士の基本的なコンセプトと重なります。一般の医師、研究者向けに書かれてあり、難易度は中程度、英語ですが、より学術性が高いため、内容的にはこちらがより受け入れられるという方もいらっしゃるかもしれません。

日本語訳(一部)

The End of Alzheimer’s 2nd Edition 脳とその周辺 第一章 それはアルツハイマー病なのか...
The End of Alzheimer’s 2nd Edition 第2章 アミロイドカスケード仮説とは
書籍「TOXIC HEAL YOUR BODY」ニール・ネイサン博士

直接アルツハイマー病を題材に扱った本ではありませんが、リコード法のサブタイプ3型でもあるカビ毒暴露の患者さん必読の書です。アルツハイマー病に限らず、精神疾患、慢性疾患、ME/CFS、病名がはっきりせず苦しんでいる方、おそらくはLong-COVID患者さんの一部でも関係してくると思います。この書が未だに知られなさすぎて驚きなのですが、この書で扱っている病気は遺伝的な確率から考えれば、数千万人の日本人の不定愁訴や、うつ的な心理状態、数兆~数十兆円規模の経済的影響を与えている可能性さえあります。最初の3章までを翻訳しています。

「TOXIC HEAL YOUR BODY」ニール・ネイサン博士 序文・第1章 はじめに

リコード法関連論文

アルツハイマー病の次世代治療薬(2013)
日本語訳
アルツハイマー病の次世代治療薬(翻訳)
認知機能低下の逆転 新しい治療プログラム(2014)

症例研究 10人の患者(アルツハイマー病、aMCI、SCI)のうち、9人が主観的または客観的改善を示す。6人の患者が仕事への復帰または継続が可能に。

日本語訳
認知機能低下の逆転 新しい治療プログラム(日本語訳)
代謝プロファイリングはアルツハイマー病の3つのサブタイプを区別する(2015)

代謝プロファイリングによってアルツハイマー病のサブタイプが3つ明らかに

日本語訳
代謝プロファイリングはアルツハイマー病の3つのサブタイプを区別する
アルツハイマー病における認知機能低下の逆転(2016)

5~24ヶ月間のパーソナライズされた治療を受けた10名の患者の改善症例

日本語訳
アルツハイマー病における認知機能低下の逆転(日本語訳)
吸入性アルツハイマー病(タイプ3)CIRSの表現型(2016)

3型アルツハイマー病は特定の毒素への曝露の結果であり、マイコトキシンなどのバイオトキシンによる慢性炎症反応症候群(CIRS)の表現型として最も多いのが吸入性(IAD)である。

日本語訳
吸入性アルツハイマー病:認知されていない、治療可能な伝染性疾患
100名の認知機能低下の逆転症例 2018-8月

症例研究 軽度認知障害(MCI)、主観的認知障害(SCI)、確定診断を伴わない認知機能低下を示す患者100名(英語) 改善の平均ポイント4.9

日本語訳
認知機能低下の逆転 100人の患者症例(翻訳)
システム・ネットワーク障害としてのアルツハイマー病:慢性ストレス・不恒常性、自然免疫、そして遺伝 2020年9月

アルツハイマー病をシステムネットワークの障害としてとらえる視点の紹介。そして、アルツハイマー病の病因・病態・生物学的研究において、慢性的な組織傷害・不恒常性、自然免疫反応、炎症が中心的な役割を果たしていることを示唆する生化学的・遺伝学的証拠の紹介。

日本語訳
システム・ネットワーク障害としてのアルツハイマー病:慢性ストレス・不恒常性、自然免疫、そして遺伝

リコード法 臨床試験

リコード法 2019年開始の臨床試験(前向き観察研究)2020年12月 終了予定

アルツハイマー病、軽度認知障害(MCI)と診断された被験者

日本語訳
認知機能低下の逆転(ReCODE)試験(RECODE)
アルツハイマー型認知症に対する精密医療アプローチ 概念実証試験の成功
Precision Medicine Approach to Alzheimer’s Disease: Successful Proof-of-Concept Trial

50歳から76歳までのMCI(アルツハイマー病の前段階)または初期の認知症患者25名が参加。それぞれの患者は、炎症、インスリン抵抗性、栄養素やホルモンの欠乏、特定の病原体、毒物、バイオトキシン、遺伝など、複数の潜在的要因を評価された後、個別のプロトコルで治療を受け、9カ月間継続した。

認知機能検査の結果、試験参加者のうち、21名が改善(84%)、1名が変化なし(4%)、3名が低下(12%)した。[R]

日本語訳
アルツハイマー型認知症に対する精密医療アプローチ 概念実証試験の成功
ReCODE: 認知機能低下の回復を目的とした個別化、標的化、多因子化の治療プログラム
ReCODE: 認知機能低下の回復を目的とした個別化、標的化、多因子化の治療プログラム
リコード法 改善率

リコード法の実践と課題

リコード法を実行する上で考えられる障害要因を、これまで寄せられた体験談も取り入れてまとめてみました。

リコード法の難易度を決定する10の要因

リコード法は、進行ステージだけで判断できるわけではありませんが、実行の判断、治療の目的とする考え方もMCI、初期、中期、後期で大きく変わってきます。

本来はこういった個人差がある事柄の一般化は、過小な効果の評価による機会の損失、または反対に過度な期待を与えてしまう両方の側からのリスクがあります。しかし、不明瞭なままにしておくことが、かえって弊害が大きくなると考えたため作成しました。管理人の主観的な解釈が含まれていることを念頭に、また改善可能性は刻一刻と変化しつつあることも含めた上で参考にしてください。

リコード法 進行ステージにおける改善可能性と課題

リコード法を実行してみたが改善を示さない、という人が見落としがちな16のポイント。「The End of Alzheimer’s Program」からの翻訳です。

リコード法 実践してもうまくいかない人のためのトラブルシューティング(第22章)

リコード法の検査と治療

リコード法 タイプ診断・検査項目

リコード法における1型、1.5型、2型、3型(4型、5型)の特徴や検査値などの概要です。

アルツハイマー病(リコード法)タイプ診断 概要

認知症未発症段階での認知症予防検査一覧です。日本では検査機関がまだ未整備であるため、この予防検査が実質リコード法の基本的な治療のための検査として用いられています。

認知症予防診断検査 コグノスコピー 概略

コグノスコピーを基本とする内容ですが、検査値のぞれぞれの詳細を書き加えています。

認知症予防診断検査 コグノスコピー(詳細リスト)

認知機能低下予防のための検査 PreCode(プリコード)

認知症発症後やMCIの方への治療検査ではなく、将来の認知機能の低下を防ぐための最小限に構成された予防検査(PRECODE)です。日本で可能な検査も多いため、リコード法の治療検査が難しい方は、これらの検査だけでも受けられることをおすすめします。

PreCODE(プリコード)認知症予防検査 概要と検査項目

リコード法の検査機関・検査費用

リコード法に肯定的な医療機関のリストを、リコード部のうにさんが作ってくれました。

【改定中】リコード法フレンドリーの病院リスト

日本ではハードルが高いリコード法の検査ですが、リコード法を実行する上で避けて通れないため、検査と実行プランをたたき台として作成してみました。

リコード法の検査方法・検査機関(草案)

検査項目の費用と、検査可能な範囲の違いを機関別、難易度別にまとめてみました。

リコード法の検査費用と検査項目の難易度別
病院関係者の方へ リコード法と関連する検査

多くのリコード法を実践したいと考える患者さんが、リコード法関連の検査を受けてくれる病院を見つけることができず未検査のまま実施しているのが日本の現状です。検査のみならずリコード法のアドバイスや指導を行ってくれる病院が広がってくれることが理想ですが、異なる分野、リソースの制約、混合診療の問題など様々な懸念事項があることも承知しています。

まずはリコード法と関連する検査のうち可能なもの、例えばリコード法の予防検査項目だけでもセットを組んで実施していただけると、現在自主的に行っている認知症患者さんの大きな助けとなります。リコード法検査の導入を検討していただくよう切にお願いいたします。

アルツハイマー病のリスク因子

アルツハイマー病 36の発症因子(ブレデセングループ)

ブレデセン博士のAPP依存性受容体仮説に基づく、アルツハイマー病発症36の寄与因子。(現在は50以上に増加しています。)多少専門的な内容になります。

ブレデセンプロトコルでは特に各プロトコルに参照文献が付随しておらず、各因子・標的についての記事内容や文献等は管理人が調べたものです。

アルツハイマー病・リコード法(36の発症因子)

リコード法のアルツハイマー病36の発症因子は、主にアミロイドβの増加要因の上流に位置するものが取り上げられています。それら以外にも、アルツハイマー病の進行に伴う下流の事象や、アミロイドとは直接的な関連性が弱いが、アルツハイマー病発症リスクに寄与しうる因子もまだ多く存在するように思われます。それらを管理人が覚書として記録しているものです。乱雑にまとめています。

アルツハイマー病 その他関連因子(覚書)
アルツハイマー病 12の危険因子(ランセット委員会の報告)

教育不足、高血圧、聴覚障害、喫煙、肥満、うつ病、運動不足、糖尿病、社会的接触の少なさ、過度のアルコール消費、外傷性脳損傷、大気汚染

認知症の予防、介入、ケア:ランセット委員会の2020年報告書
アルツハイマー病と関連する400~600の潜在的寄与因子
アルツハイマー病の予防と回復 序文・目次・要旨

アルツハイマー病の新しい医療

アミロイド仮説の限界
アルツハイマー病臨床試験 救済の道へのハードル
アデュカヌマブ
ICER、FDAによるアルツハイマー型認知症治療薬アデュカヌマブの承認について声明を発表
アルツハイマー病のマルチモーダル(集学的)治療について
認知症患者の認知力向上のためのマルチモーダル非薬物療法介入の混合法システマティックレビュー
アルツハイマー病のリスク要因を軽減する包括的なマルチモーダル戦略は、認知機能障害者における代謝の側面を改善し、認知機能低...
アルツハイマー病に対する疾患修飾併用療法の根拠
  • 複数の複雑な生物学的経路がこの疾患(アルツハイマー病)に関与している。
  • これらの経路内には、幅広い範囲の薬物投与可能なターゲットが存在する。
  • 臨床的に意義のある効果を得るためには、複数の経路または2つ(またはそれ以上)の点で同じ経路を標的とすることが必要である。
  • 単剤療法は、それ自体が中程度の臨床効果を有するものであっても、組み合わせることにより、相加的または相乗的な効果が得られる場合がある。
  • 2種類以上の疾患修飾剤の使用は、各薬剤の投与量をより小さく、より安全な可能性にすることを可能にし得る。
  • 生物学的メカニズムの進化に伴い、一連の薬剤の使用、または組み合わせが、疾患の連続性に応じて必要とされる可能性がある。
  • 規制当局(食品医薬品局)は、併用療法の概念を支持しており、2つ以上の新薬を併用するための共同開発のためのガイダンスを発表している。
  • 臨床医は、多くの疾患の治療のために治療法を組み合わせることに慣れている
アルツハイマー病の併用療法の進展
統合医療・精密医療・システム生物学
生活習慣病の精密医療 未来の道?
アルツハイマー精密神経学の革命 システム生物学と神経生理学の通路
精密臨床試験:神経行動障害の精密医療にたどり着くためのフレームワーク
21世紀のエビデンスに基づいた機能性医学とは?
Too much medicine? 相反する2つのパラダイムの比較から見えてくる科学的・倫理的課題
還元主義的でホリスティックな科学
現在の臨床研究・エビデンスの限界
研究方法・科学全般
「研究方法・科学全般」の記事一覧です。
エビデンス・ベースト・メディスンの「エビデンス」とは?

アルツハイマー病 オフラベル医薬品

アルツハイマー病 既存薬・オフラベル医薬品(適応外薬)まとめ

サプリメント・プログラム

アルサプについて、詳しくはリンク先の記事に書いていますが、サプリメントを中心にリコード法などのライフスタイル介入を組み入れて作った、検査が難しい人のためのアルツハッカープロトコルです。

アルサプ認知症回復プログラム はじめに
アルサプ認知症回復プログラム <標準> スケジュール
アルサプ認知症回復プログラム<標準>+タイプ別 (iHerb購入リンク先)

関連サイト

アポロヘルス

ブレデセン博士が所属するアポロヘルス社、様々なリコード法関連の情報やサービスを提供しています。

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アルツハイマー病、患者さんベースのサイトですが、リコード法関連の認知症治療情報が最も充実している掲示板サイトです。

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