グドゥチ(ティノスポラ・コーディフォリア)
グドゥーチ(Guduchi/Guinchi/Amrita)
ティノスポラ・コーディフォリア(Tinospora cordifolia)/ツヅラフジ
知名度は低いものの、アーユルヴェーダでは最も重要なハーブのひとつ。
グドゥッチはサンスクリット語で「不滅」を意味する。
一般的な利用目的
・花粉症のアレルギー(肥満細胞の安定感よるヒスタミン抗アレルギー作用)
・関節炎などの炎症
・乾癬、湿疹などの慢性皮膚疾患(局所適用でクロタミトンの局所投与に匹敵)
・痛風、リウマチ性疾患(ジンジャーと併用すると有用)
・肝炎、黄疸、(毒素からの肝臓保護 マクロファージ増加による二次的効果)
・免疫システムの強化
・風邪、インフルエンザの予防
・化学療法薬の副作用を低下させる。
・糖尿病、淋病、梅毒、貧血、痛風、喘息、ハンセン病
(万能薬っぽい、臨床効果としては花粉症、鼻づまり、疥癬への効果が大きい。)
認知症関連
・鉄蓄積の減少、マクロファージの活性作用、
・GABA-B受容体を遮断することによる抗うつ効果
・ドーパミンD2受容体の結合親和性を用量依存的に増加させる。
・MAO-A、MAO-Bの阻害効果と関連してアドレナリン神経シグナル伝達が増加
研究
18ヶ月にわたるティノスポラ・コーディフォリアの投与により、マクロファージの貧食作用が増加、
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17558098
ティノスポラ・コーディフォリアは睡眠不足のラットの不安行動と認知機能を改善する。
www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4857086/
研究
ティノスポラ・コーディフォリアをパーキンソン病マウスに投与、ドーパミン作動性ニューロンを保護し、鉄蓄積を減少させ、有意な神経保護効果をもつ。
自発的な運動の回復と、酸化ストレスの低下によりさらに保護効果が強化された。
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24741189
相互作用
・バコパ・モンニエリ(ブラフミー)
・エボルブルス・アルシノイデス(シャンカプシュピ)
・ティノスポラ・コーディフォリア(グドゥッチ)
この3つの中ではバコパ・モンニエリが単体で最も強力な記憶力の改善作用をもつ。これら3つを組み合わせることで認知機能強化に相乗作用が見られる。それらの2つの組み合わせでは相乗作用は見られなかったことからティノスポラ・コーディフォリアに他とは異なる働きで記憶を増強させる役割があるものと思われる。
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23866011
examine.com/supplements/tinospora-cordifolia/